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2022.11.27
Honda Racing THANKS DAY 2022開催! コンテンツも一新され、好天の下、もてぎにHondaファンが1万9,800人集結

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 好天に恵まれた11月27日、モビリティ・リゾート・もてぎで、Honda Racing THANKS DAY 2022が、シーズンオフのイベントとしては3年ぶりに開催された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2020年と2021年は休止し、今年3月に鈴鹿で2021-2022イベントとして開催されていた。それがようやくオフの開催となり、集まった1万9,800人のHondaファンが、今季の競技を終えたドライバーやチームに大きな声援を送っていた。

 

 

 今年からHondaは株式会社ホンダ・レーシング(HRC)がモータースポーツ活動を担う新たな体制となったが、2輪と4輪のコラボレーションをさらに充実させるなど、新たな取り組みも感じられた。まず朝一番のプログラムとして用意されたのはサーキット・サファリとグリッド・ウォーク。グリッド・ウォークではメインストレートをファンに開放し、ファンはピットウォール&デブリフェンス越しにSUPER GTマシンが収まったピットガレージや、ピット前で出走準備に余念がないチームの仕事ぶりを堪能していた。

 

 続いてはもてぎの大人から子供までみんなで楽しめると評判のアトラクション「モトレーサー」の電動バイクによるMOTO RACER CUPが行われた。ここには2輪のライダーだけでなく、SUPER GTのGT500クラスで活躍するレーシングドライバーも参加していた。ポールポジション(事前決定)は伊沢拓也(No.64 Modulo NSX-GT)/山本尚貴(No.100 STANLEY NSX-GT)のコンビで、この2人をはじめ4輪レーサーたちがどんな“レース”を展開するかファンも興味津々だった。その中、2輪の中型免許を取得した牧野任祐(#100 STANLEY NSX-GT)が2輪ライダーと組んだコンビが好走を見せて、逆転優勝して喝采を浴びることになった。

 

   

 

 続いて行われたKart Cupは、今度は4輪レーサーの腕の見せどころだ。GT500ドライバーと何人かの2輪ライダーも加わったコンビでカートレースを展開。こちらは松下信治(No.17 Astemo NSX-GT)が、パートナーとなったレーシングライダーにドライビングなど細やかなアドバイス。これが功を奏して、見事に逆転優勝。塚越広大(No.17 Astemo NSX-GT)は「レンタルカートで(パフォーマンスは)高くないから運転していても楽だった」というのだが、コースサイドから見ていると4輪を滑らせながらコーナリングしていくそのスピードと迫力は想像以上。改めて、ドライバーとライダーの高い競技スキルに感心させられた。

 

   

 

 参加ドライバー/ライダーが全員参加してファンに感謝を述べるHonda Racing THANKS Ceremonyも、今年はスタイルを一新。オープントップの2階建てバス3台に分乗したドライバー/ライダーが、ファンで鈴なりとなったビクトリースタンド前をゆっくりと走行。一度停止して本田技研工業株式会社の倉石誠司会長が挨拶し、HRCの渡辺康治社長が今季のチャンピオンドライバーを紹介。バスの2階席はビクトリースタンドと視線のレベルがほぼ同じで、そこから見ているファンにとってはドライバーやライダーがより身近に感じられたはずだ。

 

   

 

 午後2時から行われたSUPER GT×市販車混合レースは、SUPER GTファンにとってだけでなく、Honda車を愛好する多くのHondaファンにとっても楽しめたイベントであった。SUPER GTに参戦した5台に加え、開発車両(テスト車)も含めて計6台のHonda NSX-GTに、2台ずつの新型シビック・タイプRとN-ONE OWNER'S CUP車両、計10台による“異種格闘技”レース。これがチーム・レッドとチーム・ブルーに分かれ、リレー対決を行った。
 第一走者(車)は、チーム・レッドは野尻智紀が駆るNo.8 ARTA NSX-GT。これに対してチーム・ブルーはF1ドライバーの角田裕毅がドライブする新型シビック・タイプRだ。当然NSX-GTの野尻が大きくリードして第二走者(車)にバトンタッチするが、最後の走者(車)がゴールするときにはどのようなシーンとなるのか。ピット上の大型ビジョンにも双方の走行シーンが映されていて、スタンドのファンだけでなく、ピットの関係者も大いに盛り上がった。
 最後は、大きくリードして交代した山本のNo.100 STANLEY NSX-GTが、追う塚越のNo.17 Astemo NSX-GTが追い付くのを待って(!?)、バトルを展開。テール・ツー・ノーズ、そしてサイド・バイ・サイドの戦いを繰り広げ、ほぼ同時にゴール。早くも2023年最終戦で、この2台がタイトルを賭けたトップ争いであったら…。そうファンが夢見る展開となった。

 

   

 

   

 

 この日の最後、Final(フィナーレ)では、全参加ドライバー/ライダーと全参加車両がスタンド前のストレートに整列。SUPER GTに参戦した5台のNSX-GTに加え、F1マシン、MotoGPから2輪のトライアル車両まで、様々なHondaのレーシングマシンが勢揃いした。そして各車が高らかにHonda Soundを響かせながら、レースファンにしばしの別れを告げていた。

 

 

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