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2022.12.02
2022表彰式“SUPER GT HEROES 2022”が3年ぶりに開催!今季チャンピオンや関係者が一堂に集う

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 2022 AUTOBACS SUPER GTのシリーズ表彰式“SUPER GT HEROES 2022”が、12月2日夜に都内のホテルで開催され、今シーズンのチャンピオンたちが表彰された。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催は2019年以来で、全参戦チームの中心スタッフやSUPER GTをサポートする株式会社オートバックスセブン(オートバックス)を筆頭にスポンサー各社、さらに自動車メーカーやタイヤメーカー、開催サーキット、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)、そして日本のモータースポーツを支援する国会議員らも一堂に集い、シーズンを締めくくるにふさわしい華やかな式典となった。

 

 

 

【主催あいさつ】

 

 

 まずはオープニングとして、今季の熱戦と感動をまとめた映像が大型スクリーンで流れる。そして、SUPER GTの運営団体である株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表があいさつ。
「新型コロナウイルス禍での開催が3シーズン続きましたが、ファンの皆さまのご声援を得て、またここにお集まりの皆さまをはじめ、スポンサー各位、チーム、自動車メーカー、タイヤメーカー、サーキットの方々の多大なるご協力をいただきながら、この3年間、毎年、当初予定の全8大会の開催し、今年も全8戦を成功裏に終えることができました。ここに深く感謝申し上げます。この“SUPER GT HEROES”も3年ぶりの開催となります。シリーズ表彰とともに、SUPER GTを統括・運営するプロモーターとして、SUPER GTに関わるすべての皆さまに感謝の気持ちをお伝えする場として開催させて頂いておりますが、この催しの名称にあるSUPER GTのHEROは、今日、ここにお集まりの皆さま方全員である、私たちはそう考えております」と、厳しい中で開催を続けられたことを関係者に感謝し、式典名称の“HEROES”の真意を語った。
 会場MCは、SUPER GTの場内実況で熱いレースをさらに盛り上げたピエール北川アナウンサーと、J SPORTSのSUPER GT中継で信頼感あるピット情報やインタビューを届けてくれた竹内紫麻レポーターのコンビが担当した。

 

 

 

【スポンサー/パートナー各社ご紹介】

 

  

 

 SUPER GTが、この厳しい時期を乗り越えイベントとして大きな成果を残せたのも、スポンサー企業による支援の賜物。会場では、今季のスポンサー、パートナーとなっていただいた24社が紹介され、壇上に招かれた方々には坂東代表から記念品が贈られた。
 各社を代表して、シリーズタイトルスポンサーである株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳 取締役会長があいさつ。
「GT HEROESがこうしてリアルで開催でき、おめでとうございます。3年前はラクビーのワールドカップの話をしましたが、今朝はサッカーのワールドカップで日本代表が決勝トーナメントに進出して盛り上がっていますね。私たちのSUPER GTも、この3年は厳格な感染対策を行ない開催してきましたが、最初は無観客で開催、本当に空気感が違いました。それから感染拡大防止対策もしっかりしながら少しずつお客様を招いてきました。そして今年は30万人近くがサーキットに足を運んで頂けました。私たちも来年でタイトルスポンサーをして25年の節目となります。今後も皆さんとモータースポーツを盛り上げていきたいと思います。乾杯ですが、今朝のワールドカップ、日本代表の名言にあやかり“ブラボー!”で参りましょう。皆さん、今年もおつかれさまでした。そしてありがとうございます! ブラボー!!」と語り、乾杯の音頭を取った。

 

  

 

 会食のメニューだが、これにも大事なメッセージが込められている。今季開催した6つのサーキットに敬意を込め、その地元である宮城県(スポーツランドSUGO)、栃木県(モビリティリゾートもてぎ)、静岡県(富士スピードウェイ)、三重県(鈴鹿サーキット)、岡山県(岡山国際サーキット)、大分県(オートポリス)の特産品や名物食材を活かした料理が振る舞われた。

 

 

 

【来賓あいさつ:自由民主党モータースポーツ振興議員連盟】

 

 

 この式典には、SUPER GTをはじめモータースポーツを支援する企業や各団体の来賓も方々も列席。日本のモータースポーツ振興に尽力する自由民主党モータースポーツ振興議員連盟からは、お忙しい中にもかかわらず古屋圭司会長、大岡敏孝事務総長、また公務の都合でプレゼンターとして三原じゅん子幹事長、山本左近事務局長の、4名の国会議員にご来場頂いた。

 古屋会長は「我々、自由民主党モータースポーツ議員連盟は自動車文化を考える議員連盟として、モータースポーツ振興の法案提出に向けてがんばっております。SUPER GTはJ SPORTSでのテレビ観戦で楽しませていただきました。また、私たちも草レースですが、今年も富士スピードウェイでの軽自動車の耐久レースに参加しました。燃費も競う難しいレースでしたが、70台中なんと2位を獲得できました。楽しかったですね。また今年は私の地元でもある岐阜と愛知県で世界ラリー選手権も開催でき、50万人もの観客に観ていただきました。このようにモータースポーツは多くの皆さんが楽しめる文化です。今後もモータースポーツを盛り上げましょう」と、SUPER GTとモータースポーツへの応援を約束してくれた。

 

 

 

【SUPER GT各戦の運営団体&役員ご紹介】

 

 

 運営関係者を代表して、JAFのモータースポーツ部の村田浩一部長があいさつ。SUPER GTを開催する主催者(サーキット)とボランティアとして運営を支えてくれているオフィシャルに感謝を飛べると共に「GT500クラスのドライバーにはF1に繋がるスーパーライセンスのポイントがFIAから与えられていますが、GT300クラスのドライバーにはありません。今後、GT300ドライバーにも与えられるようFIAに働きかけていきたい」と、SUPER GTに携わる人々への感謝とGT300ドライバーの地位向上を語ってくれた。

 

 

 また、派遣役員の中核として長く活躍されたセーフティデリゲートの伊東和雄さん、2021年までテクニカルデリゲートを担当された岩川靖治さんが、その要職を退かれた。おふたりには、これまでの苦労をねぎらいと感謝を込めた花束が坂東代表から贈呈された。

 

 

 

【FIA-F4選手権 2022シーズン表彰】

 

  
 

 

 

 そして、いよいよ今季の表彰となる。まずはFIA-F4選手権の表彰式となり、壇上にはドライバーランキングの上位3名とチームチャンピオンが登壇。GTAが運営するこのシリーズは、将来のトップドライバーを目指す若手やトップアマチュアが集い、今季もSUPER GTのサポートレースとして7大会で全14戦が開催された。

 

 ドライバーチャンピオンを獲得した小出峻選手、ランキング2、3位の三井優介選手と荒川麟選手には、トロフィーが贈られた。また小出選手には“GTAアワード”が贈られ、小出選手の乗る5号車をレーザー彫刻した3Dクリスタル、副賞の伊勢海老1箱(提供:静岡県南伊豆漁協)も手渡された。さらに今季はFIA(国際自動車連盟)よりチャンピオンドライバートロフィーが用意され、JAFの村田部長より小出選手に贈られた。
 また小出選手にはスカラシップとして、来シーズンのステップアップをサポートする奨学金も贈られた。

 

 チームチャンピオンに輝いたHonda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(阿部正和監督)には、表彰プレートと副賞が坂東代表から、国土交通大臣杯が国土交通省自動車局車両基準・国際課の猪股博之課長より、童夢賞がFIA-F4のシャシーを製造する株式会社童夢の松村晃行代表取締役から贈呈された。

 

  

 

 また35歳以上の選手と女性選手を対象にした“インディペンデントカップ”の表彰では、今季のタイトルを獲得した鳥羽豊選手に坂東代表からトロフィーが授与された。

 

 

 

【SUPER GT 2022チーム表彰】

 

  
 

 

 

いよいよSUPER GTの表彰を迎えた。壇上に上がった両クラスのランキング上位3チームには“オートバックス賞”のトロフィーと賞金1千万円が株式会社オートバックスセブンの小林取締役会長より贈呈された。

 

  

 

 さらに、GT300チームチャンピオンとなったNo.56 KONDO RACINGには自由民主党モータースポーツ振興議員連盟の大岡事務総長から自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯のトロフィーと、山本事務局長から副賞が、近藤真彦監督代理である株式会社エムケイカンパニーのモータースポーツ事業部技術部統括、阿立伸昭氏に贈呈された。

 

  

 

 そしてGT300クラスのGT300規定車両及びGT300マザーシャシー規定車両の最上位のチームに贈られる国土交通大臣杯は、No.61 R&D SPORTが手にし、国土交通省の猪股博之課長より小澤正弘総監督に授与された。続いて2022シーズンチャンピオンチームに贈られる“GTA PRIZE”が、坂東代表よりKONDO RACINGに贈呈された。

 

 

 

 GT500クラスのチームチャンピオンを勝ち獲ったNo.12 TEAM IMPULの星野一義監督には、光り輝く大杯“経済産業大臣杯”が経済産業省製造産業局担当の藤本武士 大臣官房審議より贈呈された。さらに自由民主党モータースポーツ振興議員連盟杯のトロフィーが三原幹事長から、副賞が山本事務局長から贈られた。続いて“GTA PRIZE”と副賞も坂東代表より星野監督に贈られた。

 

  

 

 そしてSUPER GTのGT500車両に欠かせない共通パーツを供給するZF社(ZF フリードリヒスハーフェンAG)は、大会ごとに素晴らしい活躍をしたチームのメカニックにZFアワード・ベストメカニック賞を贈呈している。このシリーズ表彰では「ZF Award of The Year」として、今季最も活躍したメカニック&エンジニアを表彰する。選出されたのはドラマティックなレースを展開し、GT500のWチャンピオンを獲得したNo. 12 TEAM IMPULだ。ゼット・エフ・ジャパン株式会社の多田直純代表取締役社長より、TEAM IMPULのメカニックたちを統率する高橋紳一郎工場長に賞金が贈呈された。

 

  

 

 チーム表彰の最後は、今季SUPER GT参戦チーム(エントラント)の代表者が登壇。参戦チームを代表して、aprの金曽裕人監督があいさつ。
「今年も我々は精一杯SUPER GTのレースを戦いました。そして安全にレースができたのも、ここにいる皆さま、熱心に応援してくれるファンの皆さま、すべての皆さまのおかげです。3年ぶりのGT HEROESですが、この間に土屋春雄様、高橋国光様、中野啓吉様、大野剛嗣様といったチームを代表する、私たちの大切な先輩方が亡くなってしまいました。僕にとっても恩師と言える人たちです。(土屋)春雄さんには『誰よりも考え、努力しろ』『毎日コツコツとやれ。そうすれば俺を追い越せるぞ』と言われてきました。でも、もう抜くことはできません。でも我々エントラントは、天国の諸先輩の意志を後進に伝えていかなければならない。そして、このSUPER GTをより盛り上げていかなければならない。我々エントラントは、これからも全員で筋書きのないエキサイティングな物語を作って行こうと思います。来年をご期待ください!」と、今後のチームのあり方、来シーズンの心意気を語った。

 

 

 

【SUPER GT 2022ドライバー表彰】

 

  

 

 表彰式も大詰めになり、ドライバーの表彰となる。まず両クラスのドライバーランキング上位3組が登壇し、オートバックス賞のトロフィーがオートバックセブンの小林取締役会長から贈られた。なお、GT300クラスのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは都合により欠席となった。

 

  

 

 そして、両クラスのチャンピオンには“CVSTOS賞”として、ワールド通商株式会社の河合寿也代表取締役よりチャンピオンの名前が刻まれたCVSTOSの高級腕時計「チャレンジクロノグラフ2 2022 SUPER GTチャンピオンウォッチ」が贈呈された。

 

 続いて坂東代表からは“GTA PRIZE”として、GT300のチャンピオンである藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(欠席)にはNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rを、GT500チャンピオンの平峰一貴とベルトラン・バゲットにはNo.12 カルソニック IMPUL Zを刻んだ3Dクリスタルと副賞の伊勢エビが手渡された。

 

  

 

 そして来場の参戦ドライバーたちが登壇。代表して両クラスチャンピオンがあいさつを行なった。

 GT300チャンピオンを2年ぶりに獲得した藤波は「今日は皆さんありがとうございます。今シーズンはまたチャンピオンを獲ることができました。今年は苦しい戦いもあったのですが、最後は無事タイトルを獲ることができて、本当に良かったです。また来年もがんばっていきますので、皆さんよろしくお願いします」と今季の戦いを語った。

 

  

 

 そして、自身にとっては初めての、チームには1995年以来(※)のGT500クラスのドライバータイトルをもたらした平峰は「僕のレース人生、大変な時期もありましたが、ここまでたくさんの方に支えられ、ようやくチャンピオンを獲ることができました。まだまだドライバーとしてもひとりの人間としても未熟なところもありますが、これからも、たくさんのドライバーと戦ってどんどん成長していきたいと思います。また来年もここにいる皆さんと戦えることを楽しみにしています」と、自らのレース人生と今後への抱負を述べていた。
※当時は全日本GT選手権。チームタイトルとしては1994年(チーム名はHOSHINO RACING)以来となる。

 

 GT500クラスは9年目ながら、TEAM IMPULに加入1年目で嬉しい初タイトルを獲得したバゲットは「ミナサン、コンバンワ(日本語で)。皆さんに大きな感謝を述べたいと思います。日産、NISMO、星野監督、カルソニック、ブリヂストン、パートナーの(平峰)一貴、GTAの坂東代表、戦ってきたライバルたち。皆さん、ありがとうございます。また来年会いましょう」と、初タイトルの感謝を語った。

 

 

 

【エンディング】

 

 華やかに進んだ“SUPER GT HEROES 2022”もエンディングを迎える。最後に坂東代表が改めて今季の感謝と来季からのカーボンニュートラルフューエル導入をはじめとする『SUPER GT Green Project 2030』の進捗、今後のSUPER GTの認知度とブランド価値の向上などを語り、「社会が必要とするカーボンニュートラルは推し進めていきますが、私は2030年においても音(エキゾースト・ノート)のあるレースをお届けしていきたい」と強く訴え、そして「多くの方々に愛されるSUPER GTを目指して努力、邁進してまいります」と約束。これを2022シーズンのSUPER GTを締める言葉とした。

 

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