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2022.12.04
3年ぶりのNISMO FESTIVAL開催! GT500&GT300のWチャンピオンを祝うNISSANファン3万人が富士スピードウェイに集結

3年ぶりのNISMO FESTIVAL開催! GT500&GT300のWチャンピオンを祝うNISSANファン3万人が富士スピードウェイに集結の画像

 23回目と、シーズンオフのファン感謝祭で最も歴史の長いNISMO FESTIVAL。新型コロナウイルスの感染拡大のため2020年と2021年は休止されたが、今年は富士スピードウェイで3年ぶりの開催となった。特に今季のSUPER GTではGT500クラスはNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、GT300クラスではNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)と、ダブルでのNISSAN系チームがチャンピオンとなったこともあり、3万人の日産/NISMOのファンが集結した。

 

 

 NISMO FESTIVALといえば、日本を代表するスポーツカーであるGT-RやフェアレディZの走行イベントが大きな目玉だ。この日も市販車のオーナーによるパレードランが午前8時からスタート。これも多くの車両が参加したが、続くZ-Challenge、NISSANヒストリックカーとユーザー参加型のエキシビジョンレースと富士のレーシングコースは日産車を愛する人たちの熱気に包まれた。また、午後のイベントへのウォームアップ走行では、1973年に富士グランチャンピオンレースなどで活躍したフェアレディ240ZGを筆頭に、SUPER GT(全日本GT選手権-JGTC含む)のXANAVI NISMO ZなどフェアレディZに加えて70年代のツーリングカーレースで活躍した“ハコスカ”からJGTCやSUPER GTで活躍したスカイラインGT-R、さらには今年もSUPER GTのGT300クラスで活躍したNISSAN GT-R NISMO GT3など、様々なカテゴリーで活躍したGT-Rのレースカーが、午後の走行に向けて“足慣らし”をした。単なる慣熟&確認走行もファンにとっては当時の活躍を思いださせ、午後の本番をより楽しめる趣向になっている。

 

 それが終わると、ホームストレートではウェルカムセレモニーが始まる。NISMO FESTIVALに参加する全ドライバーとチーム監督、そして名誉顧問やエグゼクティブアドバイザーなどNISMO関係者が一堂に顔を揃え、スタンドを埋めたファンに応える。さらにSUPER GTのGT500クラスで日産陣営を統括する松村基宏総監督と、ドライバーを代表して松田次生(No.23 MOTUL AUTECH Z)が歓迎のあいさつを述べた。

   

 

   

 

 続いてはNISSAN MOTORSPORTS HERITAGE RUN。これは「Z is back in the race」のサブタイトルが示す通りフェアレディZのレースヒストリーを示す走行だ。1973年のフェアレディ240ZGに始まりJGTCやSUPER GTで活躍したフェアレディZ、そして今年のSUPEDR GTでサーキットに復活し、12 CALSONIC IMPUL Zが見事GT500クラスでダブルチャンピオンを獲得した最新モデルまでが勢ぞろい。また展示のみではあったが、1990年代のIMSAで活躍し、1996年のJGTCには影山正美/立川祐路で参戦したIMSA GTO仕様のダットサン300Zもあって、Zファンにはたまらないものだったろう。

 

 

 そして「KUNIMITSU TAKAHASHI MEMORIAL RUN」では、SUPER GT開幕前の3月に亡くなった高橋国光さんを偲ぶ走行が行われた。SUPER GTではTEAM KUNIMITSUの高橋国光総監督としてお馴染みだったが、若き日は2輪ロードレース世界GPで優勝して名を挙げ、1960年代後半からは4輪に転向。NISSANワークスドライバーとしてスカイラインGT-Rを駆って大活躍している。日産ワークス時代の後輩である長谷見昌弘NISMO名誉顧問と、現役時代の“国さん”の走りに感動し、自らもレースの道を目指したというドリキンこと土屋圭市さんの2人が、それぞれ高橋総監督に馴染み深い1972年のスカイライン2000GT-R RACING CONCEPTとSTP TAISAN GT-Rをドライブ。さらにピットロードには、1969年の日本GPに高橋国光/都平健二組で出場した日産R382が展示されていた。

 

   

 

 

 メインイベントは「NISMO GP 2022」。これは今季のSUPER GTに参戦していたGT500クラスのNISSAN Z GT500の4台、GT300クラスのNISSAN GT-R NISMO GT3が5台、さらにスーパー耐久シリーズに参戦していたNISSAN GT-R NISMO GT3、フェアレディZ、NISSAN Z GT4 CONCEPTなど計15台によるエキシビジョンマッチだ。ラップタイム差を調整するためにZ GT500はピットイン(ジャッキアップ&ダウンとドライバー交代)が、GT300のGT-Rとスーパー耐久のGT-R GT3にはピットロードのドライビングスルーが義務付けられた。それでもZ GT500の速さは圧倒的。今季GT500王者のNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)がNISSANファンの前で凱旋の優勝を飾った。ただし、平峰にはピットロードの通過速度違反のペナルティとして、エンジン洗浄(手洗い)の手伝いが科せられるオマケがあり、その発表にもスタンド大いに沸いた。

 

提供:NISMO FESTIVAL事務局

 

   

 

 

 イベントの最後を締める「フィナーレ」では、参加者すべてがスタンド前のホームストレートに並ぶ。そこにSUPER GTのGT500チャンピオンカーNo.12 カルソニック IMPUL ZとGT300チャンピオンカーのNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R、そしてスーパー耐久のST-XチャンピオンカーのHELM MOTORSOPRTS GTR GT3、そしてNISSAN LEAF NISMO RC 02がピットロードからコースインしてコースを1周。ホームストレートに戻ってきて、ファンの間に並ぶ。NISSAN LEAF NISMO RC 02からは、今季SUPER GTでも活躍し、来季はNISSANチームからフォーミュラEに参戦するサッシャ・フェネストラズが降りてきた。

 

 

 

 そして3台のチャンピオンチームのドライバー&チーム監督に花束が贈呈され、ドライバーからは今季の応援への感謝が語られた。最後にNISMOの本体である日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社の代表取締役社長兼最高経営責任者である片桐隆夫社長が、ファンに今季の応援に対して感謝を述べ、来シーズンもモータースポーツでがんばることを宣言。これでイベントは終了となったが、ホームストレートはファンに開放され、多くの熱心なファンがチャンピオンマシンを間近に見入っていた。

 

   

 

   

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