News

News
2023.03.12
【公式テスト岡山・2日目】この日ベストはWedsSport ADVAN GR Supraの阪口!GT300は午前も午後もK-tunes RC F GT3が最速

【公式テスト岡山・2日目】この日ベストはWedsSport ADVAN GR Supraの阪口!GT300は午前も午後もK-tunes RC F GT3が最速の画像

公式テスト・岡山国際サーキット 3月12日(日)

初日に続いて好天に恵まれた岡山国際サーキットで、公式テスト岡山の2日目が3月12日に開催された。この日もCNF(カーボン・ニュートラル・フューエル)を全車が使用。また、各大会におけるタイヤの持ち込み制限が今年から厳しくなるためタイヤ選択がシビアだと言われ、各チームとドライバーはその選択と確認を、そして開幕戦岡山(4/15、16開催)に向けてのマシンのセットアップ走行を繰り返していた。

 

◎走行3回目(Session 3:2日目午前) 09:00〜11:00
天候:晴れ/路面:ドライ 気温:13℃〜20℃/路面温度:17℃〜26℃

◎走行4回目(Session 4:2日目午後) 14:00〜16:00
天候:晴れ/路面:ドライ 気温:18℃〜20℃/路面温度:26℃〜28℃

 

 

■午前はWedsSport ADVANの阪口とau TOM'Sの宮田でGR Supraがワン・ツー!

 テスト2日目も午前9時から11時の2時間、14時から16時までの2時間、前日と同様に計4時間の走行が実施された。

 午前のセッション3では、GT500クラスの各マシンは早い段階で1分20秒を切って19秒台に入れる。最初にNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が1分19秒234をマークし、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)やNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)、No.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也)、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)がタイミングモニターの上位につけた。その後24号車が19秒を切る1分18秒522を記録して最上位に上がる。
 だが同じヨコハマタイヤを装着するNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の阪口が1分18秒074としてトップタイプを記録。昨シーズンのポールポジションが最多4回の速さは今年も健在に思われる。さらにNo.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)が1分18秒224で割って入るが、すかさずNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が1分18秒174で2番手に。結局、午前のセッションは19号車、36号車とGR Supra GT500がワン・ツーをキープして終了。しかし3、4番手には24号車のZ GT500に16号車NSX-GTとライバル2車種がつけ、今季も接戦、激戦の予選とレースを予感させた。

 

 

 

 

■午後はNiterra MOTUL Zがトップも100号車NSX-GTと38号車GR Supraが続く

 午前のセッション3終了後にはFCYのテストとSC訓練が行われ、各チームとドライバーが手順やルールを実地で確認。お昼時間には昨日に続きPIT Viewingで、ファンとドライバーたちが交流を深めた。
 そして午後のセッション4の直前には、岡山県警本部・交通機動隊の白バイの5台が先導して、昨日のタイム順位をスターティンググリッドに見立てたスタート練習を実施。両クラス41台(14号車は整備が間に合わずグリッドに並べず)がレースさながらの臨場感でスタートを切った。

 

 

 

 スタート練習とともに開始となった午後のセッション4は、GT500クラスではタイヤのチェックや交換をしながら決勝レース想定のロングランを行うチームがほとんどだった。もちろん順位は入れ替わりを見せたが、各車は午前のタイムを上回ることはなかった。
 最終的にはNo.3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)の高星がマークした1分19秒079が午後のトップタイムとなった。No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)とNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)も1分19秒台で2、3番手。以下、1分20秒台は4番手の24号車Zから14番手の19号車GR Supraまでの11台が約0.7秒差にひしめきあった。

 

 

 

 

 

 

■GT300は地元・岡山のチームのK-tunes RC F GT3の新田が最速を記録

 

 

 GT300クラスの午前は、No.88 JLOC Lamborghini GT3 (小暮卓史/元嶋佑弥)が前日に続く好調ぶりで序盤のトップとなる。この88号車のタイムを1分25秒677で上回ったNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)の新田がセッションのトップとなった。

 GT300クラスの各車もCNFを使用するため、このテストで各チームは燃費などの確認を行なっていた。TOYOTAのGT3車輌を開発してきた株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント、TRD本部MS開発部の佐々木孝博部長は「GTAから送られてきた開発用のCNFを使ってテストを進め、対応のプログラムをユーザーさん(チーム)に供給しています」と語る。Honda NSX GT3のエンジンを手掛けている株式会社M-TECの田中洋克モータースポーツ事業部長も「若いエンジニアが一生懸命開発していました」と述べる。日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社の取締役副社長であり、日産系チームの指揮を執る松村基宏総監督は「GT3にとっては今回が(CNFを使っての)初走行で、十分な対応できているとは言えません」と語ってくれた。

 

 

 海外メーカーのカスタマーチームでは、「ここまで特別なプログラムなどはなく、幾つかの注意事項が知らされただけです」とメルセデスAMG GT3のNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)の溝田唯司エンジニアが語り、ドライバーの蒲生尚弥も「取り立ててエンジンが変わったという印象はありません」と言う。87号車と88号車のランボルギーニ・ウラカンGT3を2台走らせるJLOCの則武功雄監督は「現在、ランボルギーニ側で対応プログラムなどを開発してくれている“はず”です」とした。

 午後は、GT300は午前のトップ3である96号車と88号車、No.20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)が順位を入れ替えたもののトップ3を堅持。トップタイムは96号車の新田が1分26秒585で、午前と午後ともトップ(ベストは午前のタイム)となった。

 

 

 

GT500クラス・2日目総合トップタイム

阪口晴南(No.19 WedsSport ADVAN GR Supra)

 トップタイムとは言っても4回あったセッションで1回トップに立っただけなので、喜んでばかりもいられません。むしろ『まだやるべきことがあったと確認できた』、そのことの方が大事だと思います。タイムはまったく気にしていなかったのですが、(クルマの)フィーリング的にはまずまずでした。昨年は予選で速さを見せても決勝で遅れてしまう展開が多くて、オフの間にその対策を進めてきました。メーカーテストでは良い材料が見つかったのですが、今回の岡山はちょっと(結果が出なかった)…。だから開幕までの1か月で対策して、開幕戦から良い戦いをしたいですね。

 

GT300クラス・2日目総合トップタイム

新田守男(No.96 K-tunes RC F GT3)

 今日は2回のセッションでともにトップタイムをマークすることができましたが、トップタイムだからよかった、という訳でもありません。満足できない部分も少なくなかったですね。でも満足できてない部分が少なくなかったということは、まだ伸び代があるということ。そうポジティブに考えることにしました。いずれにしても、この2日間が、とても有意義なテストになったのは事実です。

 

 

→ 【公式テスト岡山】走行1回目

→ 【公式テスト岡山】走行2回目/総合結果

→ 【公式テスト岡山】走行3回目

→ 【公式テスト岡山】走行4回目/総合結果

→ 【公式テスト岡山】エントリーリスト

 

この後、2023 AUTOBACS SUPER GTは3月25-26日に公式テスト富士が実施され、4月15-16日に岡山国際サーキットで開幕を迎える。

> 公式テスト富士 http://www.fsw.tv/freeinfo/050311.html

> 第1戦 岡山:チケットのご案内 https://supergt.net/news/single/22362 

 

Page Top