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2023.09.17
【GTA定例会見:Rd.6 SUGO】GT300クラスにおけるカーボンニュートラルフューエル導入に向けての進捗状況を説明

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 2023 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝を前に、午前10時10分からGTアソシエション(GTA)による定例記者会見が行なわれた。その中で、坂東正明代表は、GT300クラスにおけるカーボンニュートラルフューエル(CNF)の導入について、現状および今後の予定を説明した。

 今シーズン、GT300クラスへの導入を第3戦鈴鹿から予定していたが、実施したテストにおいて、オイル希釈等の問題が発生。その対応に時間が必要となり、結果としてシーズン中の導入は見送られた。

 冒頭、坂東代表は「GT500クラスは、現行で使っているもの(GTA R100/ハルターマン・カーレス社製)を来季も導入する」と切り出した上で、GT300クラスに関しては、CNFの比率を50%とする燃料でテストを行なうと述べた。この燃料の呼称は、「R50」(Renewablaze50)。ハルターマン・カーレスのCNFとハイオクガソリンを各50%ずつ配合したもので、新たに開発された燃料となる。

 

 

 

 

 すでにテスト用燃料は日本国内に到着しており、まずベンチテストに着手するとし、トヨタ(TCD)、ニッサン(NISMO)、ホンダ(HRC)に加え、スバル(STI)へのテスト用燃料の納品も始まっているとのこと。その後、使用可能かの判断を下し、モビリティリゾートもてぎで開催される最終戦の翌日に「実走テストの機会が設けられたら」と、希望を口にした。一連の流れがスムーズに進めば、来シーズンから「R50」がGT300クラスへ導入される予定だ。

 加えて、坂東代表は、「我々のCNFの目標としては、“eフューエル”。二酸化炭素と水素から成り立つ国産の“eフューエル”の開発をターゲットにしたい。『これが、カーボンニュートラルフューエルだ』と言えるようにして、環境を整えた中でレースができることを目標にしたい」と強調している。

 

 

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