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Race Report
2023.10.15
Rd.7 決勝GT300:激しいバトルを制して埼玉トヨペットGB GR Supra GTが2連勝!最終戦をランキング1位で臨む

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第7戦 AUTOPOLIS:決勝 GT300レビュー

2023 AUTOBACS SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 450km RACE』の決勝レースが、10月15日(日)に大分県のオートポリス(1周4,674m×97周)で行われた。GT500クラスは予選12位から大逆転でNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が今季2勝目を挙げ、最終戦(11/4、5)を前にドライバーランキングの最上位に立った。GT300クラスはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)が前戦に続き連勝し、最終戦にランキング1位で臨むことになった。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート前(13:25)17℃/25℃>序盤(14:00)16℃/24℃>中盤(14:55)17℃/25℃>終盤(16:00)16℃/20℃、ゴール(16:30)16℃/20℃。

 

 

 

 

■序盤からポールの2号車と追い上げる52号車の対決が展開

 決勝日のオートポリスは時折晴れ間が見えるものの曇り空。秋風が冷たく、気温17℃、路面温度25℃というコンディションで決勝レースの時間を迎えた。午後1時30分、大分県警察の白バイ5台、パトロールカー3台の先導による交通安全啓発のパレードラップの後、1周のフォーメーションラップ経て450kmの決勝レースがスタートした。

 ポールポジションからスタートしたNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)の平良が序盤リードを広げていき、その後方ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、No.31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)、No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰/野中誠太)の川合による三つ巴のバトルが展開された。

 この2番手争いが変化したのは5周終了時。No.31 apr LC500h GTがピットインし、真っ先にタイヤ交換を行う。その後、2番手争いから抜け出た52号車が2号車に急接近し、18周目にこれをオーバーテイクした。この大会前にドライバーランキングの首位に立っていた52 号車(吉田/川合組)だが、これでチャンピオンが決まる可能性すらでてきた。それというのも、13周目にランキング2位のNo.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)がNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)と接触してコースアウト。ポイント圏内から脱落してしまったためだ。

 トップを走っていた52号車は31周を終えて、最初のピットイン。タイヤ無交換作戦を敢行し、川合が自身の2スティントを1セットのタイヤで走り切る作戦だ。タイトル争いに絡みたいNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)は、ピットを遅らせる作戦で一時トップに立つ。さらにわずか2周でもう一度ピットインして2回の義務をクリアする大胆な戦法を敢行。これに対し、序盤のピットインでいわゆるアンダーカット作戦を採ってきた31号車、オーソドックスな3分割でピットインする2号車、61号車が、後半に入ってトップで逃げる52号車を追う展開となった。

 

 

 

 

 

■各チームの作戦が駆使される中、最後は52号車と2号車のマッチレースに!

 トップの52号車は2回目のピットインを短く14周で刻み、川合から吉田へ交代して、この後45周あまりを一気に走り切る作戦だ。同じタイミングで31号車も2回目のピットイン。

 上位のチームが規定される給油を伴うピットイン2回を終えると、52号車が再びトップに立つ。これを追うのは2回目のピットイン後に31号車を抜いた堤の2号車だった。その差は4秒弱あったが、ペースは2号車の方が速く徐々にその差は詰まっていく。その後方は少し開き、31号車と61号車が僅差で3番手争い、さらに56号車、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が続いた。

 わずか7周ほどでトップの52号車と2号車はテール・トゥ・ノーズとなり、以後はゴールまで激しい攻防戦が繰り広げられた。また、31号車と61号車の3番手争い、56号車と4号車もそれぞれ僅差で、GT500車両のバトルとも絡んでスリリングなシーンが随所で見られた。
 ファイナルラップまで続いた52号車と2号車のバトルだが、52号車の吉田がその座を死守してゴール。わずか0.612秒届かずに2号車は2位となった。No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTは第6戦SUGOに続き連勝し、さらに2022年に続いてのオートポリス2年連続優勝を達成。52号車の吉田/川合組はドライバーランキングトップを堅持し、同2位に20ポイントの大差で最終戦もてぎに臨むことになった。

 2位となったNo.2 muta Racing GR86 GTだが、ドライバーランキングでは2位に浮上。最終戦でのタイトル争いは、この上位2台に絞られたが、2号車が逆転チャンピオンになるには、未勝利なだけにポールポジション&優勝が逆転に逆転への必須条件となる。

 3位は最後まで61号車の猛攻をしのいだNo.31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)で、今季デビューしたLC500hの今季初表彰台を飾ることになった。

 

 

 

 

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