2月10日(土)、インテックス大阪(大阪市住之江区)において関西最大級のモーターショーとして知られる「大阪オートメッセ2024」が開幕した。3連休の初日にあたるこの日は冬晴れの好天に恵まれ、今年は4年ぶりに入場制限のない開催となり午前9時の開場を待ちわびたように早くから多くの来場者が足を運ぶなど、各ブースで盛り上がりを見せた。
今回で27回目の開催となる大阪オートメッセは、国内自動車メーカーや関連メーカーが集う最新のカスタマイズカーが集結するモーターショーだ。今年もSUPER GT(GTアソシエイション:GTA)では、この大阪オートメッセと運営主体の株式会社交通タイムス社とコラボレーションし、「SUPER GT featuring OSAKA AUTOMESSE」を展開している。期間中は、さまざまなSUPER GT車両の展示や関連コンテンツを実施し、サーキットでは味わえないSUPER GTの違った魅力に触れることができる。またとないチャンスなので、SUPER GTファンや関係メーカーのファンは、ぜひともご来場を!
開催は11日(日・祝日)、12日(月・振休)まで。入場料、会場へのアクセス、イベント予定などの情報は、大阪オートメッセ公式ウェブサイト(下記)にて、SUPER GT関連イベントはSUPER GTの情報ページをご確認ください。
→ 大阪オートメッセ 公式ウエブサイト(http://www.automesse.jp/)
→ 『大阪オートメッセ2024』SUPER GT出展情報 (展示車、ステージ予定等)(https://supergt-square.com/news/240202-2/)
【オープニングセレモニー】
初日の午前10時からは、大阪オートメッセのメインステージにおいてオープニングセレモニーが実施された。GTAの坂東正明代表も登壇し、他の参列者や2025年に大阪・夢洲で開催予定の「大阪・関西万博」公式キャラクター“ミャクミャク”も加わり、開催を祝してテープカットを行なった。
また、インテックスプラザに展示された3台の車両をバックに、株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳取締役会長、大阪オートメッセ実行委員長である株式会社交通タイムス社の小林匡朗氏、さらに株式会社交通タイムス社の宮木敏也代表取締役らと記念撮影に納まった。
【2024シリーズ開幕に向けキックオフ! 】
今や、大阪オートメッセに欠かせない存在といえるSUPER GT。今年もメインエントランスとなる西ゲート先のインテックスプラザに展示されたのは、TOYOTA GAZOO RacingのNo.90 GR Supra GT500、Honda/HRCのNo.99 NSX-GTの開発車両、そして2007シリーズに活躍したNISSAN/NISMOのNo.23 XANAVI NISMO ZというGT500クラスの3台。レースウィーク中には目にすることのない希少価値の高い車両が集結したこともあり、写真撮影に興じるファンの姿も多くみられた。
No.90 TOYOTA GR Supra GT500
No.99 Honda NSX-GT(開発車両)
No.23 XANAVI NISMO Z(2007年車両)
なお、同スペースには195インチの大型LEDビジョンを設置。開幕が迫る2024シリーズのプロモーションビデオをはじめ、昨年の迫力あるシーンがギュッと詰まったレースダイジェスト、さらにシリーズ開幕戦の舞台となる岡山のPR映像などを随時放映しており、SUPER GTならではのダイナミックなパフォーマンスが映し出されると、来場者が足を止めて見入っていた。
また、インテックスプラザには、サーキットでおなじみの撮影スポットとなっているフォトポイントも設けられている。2023シリーズチャンピオンカーNo.36 au TOM'S GR Supra(GT500)とNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(GT300)を描いたパネルの前で、ぜひ来場の記念撮影はいかがだろうか?
【スペシャルステージでトークショーや開幕戦をPR】
午前11時15分からは、メインステージとなるカスタマイズアリーナにおいて「SUPER GT 2024スペシャルステージ」が開催された。2024シリーズのプロモーションビデオが流れ、ステージを待つファンのテンションも上昇。MCを務めるSUPER GTオフィシャルアナウンサーのピエール北川さん、渡辺順子さん、結城みいさんに続いてGTAの坂東代表が会場の大きな拍手を受けて登場した。ピエールさんが、今年、SUPER GTが発足30周年を発表。「記念イベントも予定しているのでご期待ください」と紹介すると、坂東代表も「節目の年になる。いろいろと努力していくので、ぜひともサーキットに足を運んでほしい」と挨拶した。
今年はSUPER GT(前身の全日本GT選手権含む)30周年。その記念ロゴを背景に
50周年を迎えた株式会社オートバックスセブンの小林喜夫巳取締役会長と握手する坂東代表。
さらに参戦ドライバーを代表して、坪井翔選手が登壇。当初予定されていた野尻智紀選手は体調不良のために欠席となったが、”諸事情”で登場が遅れた千代勝正選手は、「大阪で食い倒れたの!?」と坂東代表からツッコミを受けて苦笑いしていた。
ステージでは、今シーズンから変更される持ち込みタイヤのセット数や予選方式について話が及んだ。そのなかで、坂東代表は「音の出るレースを続けたい」と幾度となくアピール。新たな予選に関しては、タイヤマネージメントやチームとしての戦略の見直しが必要となる為、「ドライバーふたりの(タイム)合算になるので、とても難しいと思う」とコメント。そのなかで坪井選手は「僕はあとの(アタックの)ほうがいい。Q2ではタイヤ状況がそれぞれ違うので(タイムが出ないときは)タイヤがタレちゃったかな? と言えるから」と会場の笑いを誘った。なお、坂東代表は、アタック中にタイム合算の結果がすぐわかるよう、準備していることも明らかにした。
また、今シーズンからNISMOの23号車をドライブする千代選手は、テスト中、誤って古巣の3号車のピット前に停車してしまったことを暴露。クルマについては「ノーズの変更で、フェイスのイメージが変わった」ことを明らかにするなど、ファンにとってうれしい情報を公開してくれた。
このスペシャルステージは、明日、11日(日・祝)も初日と同じゲストで実施予定。12日(月・振休)には、武藤英紀選手が登場予定となっている。
また、ステージには開幕戦を控える岡山国際サーキットイメージガールのPaRetの3名、そして2024年サーキットクイーン3名も登場。トークショーのあとには、PaRetが歌を披露してステージを締めくくった。
【4年ぶり!レースエンジンが響き渡る】
午後1時30分からは、展示車両のNo.99 NSX-GTによるエンジン始動デモンストレーションが行なわれた。コロナ禍で4年ぶりとなるエンジン始動の復活を切望にしていたファンも多かったのだろう、開始を前に続々と人が集まり、会場は熱気に包まれた。
2023シリーズでラストランとなったNSX-GT。Honda/HRCでは、今年からCIVIC TYPE R-GTを新たに投入するため、このNSX-GT開発車両(しかもミッドシップエンジン車!)のエンジンサウンドを“味わう”ことができるのは、かなり貴重だろう。それだけに、詰めかけたファンはもちろんのこと、MCのピエール北川さんと結城みいさんのふたりも、インテックスプラザに響く野太いエンジンサウンドに酔いしれることとなった。
なお、エンジン始動は11日(日・祝)、12日(月・振休)にも行なわれ、時間は午前10時10分からと午後1時30分からの各2回を予定している。
また、Honda/HRCブース(3号館)には、今年から参戦するCIVIC TYPE R-GTが展示されている。こちらにも足を運んでみては。
【SUPER GTブースでもイベント続々開催】
午後になると、6A号館のSUPER GTブースにおいてドライバートークショーが行なわれた。午前中のスペシャルステージ同様、ゲストドライバー2名が登場して、昨年の振り返りや、今年の見どころなどを余すところなく語った。
今シーズンはドライバーの移籍やコンビの変更も多く、テストで走行中に、誰がドライブしているか、まだわからないこともあるという話になると、ピエール北川さんが「クルマにリストを貼っておけば?」とアドバイス。今季はNISSAN/NISMOのエース車である23号車をドライブすることとなった千代選手は「プレッシャーが増えました」と重責を吐露。すると、坪井選手は「(コンビを組む)ヤマケン(山下健太)とは同い年。ずっと一緒にやってきて気心もしれている」とアドバンテージをアピールしていた。
レースウィークのサーキットと違い、リラックスムードでのトークショーなので、普段聞けないドライバーの本音も飛び出すなど、ざっくばらんの話題が盛りだくさんで、笑顔が絶えなかった。トークショーのあとにはサイン会も4年ぶりに開催。ファンにとっては、あっという間の充実の時間だった。このドライバートークショーは各日開催されるので、お楽しみに!
また、トークショーに合わせ、開幕戦(4月13、14日開催予定)の舞台となる岡山国際サーキットのイメージガールPaRetとサーキットクイーンによる「岡山開幕戦PRステージ」が行なわれた。公式テスト岡山(3月16、17日開催予定)はもちろんのこと、2024シリーズ開幕戦の観戦を呼びかけた。なお、併設された岡山国際サーキットのブースでは、開幕戦のチケットやオリジナル御守なども販売されている。
SUPER GTブース&ステージには、2018シリーズGT500クラスチャンピオンマシンであるNo.100 RAYBRIG NSX-GTを展示。これは、チームクニミツがドライバーとチームのダブルタイトルを初獲得したメモリアルなマシンだけに、ぜひ記念撮影を! また、開幕戦岡山のフォトポイントも設置されているので、チェックしてほしい。
【SUPER GTオフィシャルショップ】
SUPER GTブースには、「SUPER GTオフィシャルショップ」が出店しており、大阪オートメッセ2024とのコラボ商品や2024シリーズ新商品を販売。サーキットでのレース観戦時だけでなく、タウンユースにも幅広く活用できるアパレルアイテムが早くも勢ぞろいしているので、開幕戦を前にゲットする絶好のチャンスだ。定番のロゴ入りジップパーカーやTシャツ、キャップをはじめとした新商品をチェックしてみては。また、期間中はSUPER GTサポーターズクラブの入会相談会を実施。会場限定の入会キャンペーンとして、GT500またはGT300の「B2ポスターカレンダー」をプレゼント(無くなり次第終了)しているので、検討中の方は、ぜひともこの機会に入会しよう!
【YOKOHAMA presents スーパーGTキッズカート体験会】
3号館と6A号館を結ぶ通路にある特設エリアでは「YOKOHAMA presents スーパーGTキッズカート体験会」が行なわれている。SUPER GTでもおなじみのキッズカート体験会だが、小学生とその保護者にエンジン付きカートの基本操作をレクチャーしてくれる。
各30分のセッションでは、最初はこわばった表情を見せていた子どもたちも、アクセルやハンドルの操作を繰り返すごとにリラックスムードに。体験会は、大阪オートメッセの中でも人気の参加型イベントということで、初日は午前10時30分から午後5時30分まで、毎回多くの参加者で賑わいを見せていた。なお、参加には事前予約が必要。明日11日(日・祝)、最終日の12日(月・振休)も、午前9時から予約受付を行なう。
【各ブースでもSUPER GTテイストが漂う】
このほか、会場内の3号館Honda/無限ブースには、いよいよ2024シリーズGT500クラスにお目見えする CIVIC TYPE R-GTが展示されている。多くの来場者が熱心に撮影しており、期待の高さを感じさせた。
また、GT300クラスに参戦する車両として、5号館の大阪トヨペットグループブースにNo.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT、そして6A号館のSUBARU/STIブースにはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが展示されているので、こちらもお見逃しなく!
No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
No.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT
また、50周年を迎えたオートバックスブースでは、「カーライフフェスタ」を開催。オリジナルスポーツカー「Garaiya」をEVコンバートした「Garaiya EV」の展示はじめ、SUPER GTファンには懐かしさを感じる「Garaiya」もお目見え。子どもたちがレーシングスーツを着て乗車。記念撮影に興じていた。
大阪オートメッセは11日(日・祝)、12日(月・振休)まで開催し、SUPER GTドライバーやマシン展示が引き続き行なわれる予定だ。SUPER GTファンはぜひ来場してほしい。
→ 大阪オートメッセ 公式ウエブサイト(http://www.automesse.jp/)
→ 『大阪オートメッセ2024』SUPER GT出展情報 (展示車、ステージ予定等)(https://supergt-square.com/news/240202-2/)
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