3月23日、富士スピードウェイで今年2回目のSUPER GT公式テストがスタートした。2024 AUTOBACS SUPER GTの第2戦富士(5/3、4開催)が行われるコースであり、開幕戦岡山(4/13、14開催)も迫るだけに各チームはマシンのセッティングデータやタイヤの選別・確認を行いたかったが、この日の午前はあいにくの雨で、路面は完全なウエットとなった。それでも各チームは、レインのセッティングやタイヤの確認、走行機会の少ないドライバーの走行と濡れた路面で周回を重ねていた。
なお、今日午後の走行(セッション2)は新予選方式でのシミュレーション(模擬予選)を実施するため、別ページでお伝えしていく。
◎走行1回目(Session 1:1日目午前) 9:00〜11:09(赤旗でそのまま終了)
天候:雨/路面:ウエット
気温:5℃〜6℃/路面温度:8℃〜7℃
22日に行われたテスト参加全車による撮影
■王者au TOM'S GR Supraが好調を維持し、2番手はENEOS X PRIME GR Supraがつける
岡山国際サーキットでの公式テストからわずか1週間。今シーズン第2戦の舞台となる富士スピードウェイで第2回の公式テストが行われた。搬入日は真冬に戻ったかのような冷たい空気ながらも、晴天の下で各種の車両撮影なども行われていたが、一夜明けたテスト1日目は早朝からどんよりとした厚い雲が上空を覆い、セッション開始1時間前からぽつぽつと雨が降り始めた。
午前9時から午後12時までの走行がスタートしたが、序盤は雨脚が強くコース上はフルウエットコンディション。GT500車両は、序盤の10分ほどは数台がコースインするのみで、今シーズンからブリヂストンタイヤでの参戦となったNissan Z GT500の2台、No.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)、No.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)が積極的に周回する。その後全車がコースインするものの、気温も路面温度も非常に低く、タイヤがウォームアップする前にスピンしたりコースアウトするマシンも出る。
30分ほどすると雨脚も弱まってきたか、車両から上がる水しぶきも小さくなって、各車が自己タイムを更新していく。先週の公式テスト岡山のウェットコンディションでも速さを見せた昨年チャンピオンのNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)と、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra (大嶋和也/福住仁嶺)のTOYOTA GR Supra GT500勢もタイミングモニターの上位に上がってきた。
Honda CIVIC TYPE R-GT勢では、No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が36号車に続いて2番手タイムを記録。セッション1の折り返しとなる1時間30分経過時点では、36号車の坪井が1分36秒174でトップにつけ、2番手に16号車、そして3番手にはNo.24 リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)と3メーカーが上位を分け合う形となった。
残り時間が1時間に迫ろうかというところで、14号車が1分36秒576で2番手に浮上。その後、GT300車両のクラッシュによりセッションは赤旗中断。セッション1はこれで終了となった。上位陣は36号車、14号車、16号車というトップ3で、4番手には24号車がつけた。
■GT300はPACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGと88号車ランボルギーニがトップ2となる
GT300クラスも序盤は路面コンディションを見定めているのか、大半の車両はピットに待機する。そのなかで精力的に走行していたのはNo.777 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン)、No.45 PONOS FERRARI GT3(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)といった新型車両勢だった。
その後、各車が走行に入ってくると、開始から1時間を経過したところではNo.88 ランボルギーニ※(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイムをマークし、No.6 VELOREX FERRARI 296 GT3(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が2番手につけた。
※88号車の車名は後日発表となる。
中盤にはNo.9 PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG(阪口良平/冨林勇佑/藤原優汰)の冨林が88号車のタイムを破って1分44秒003のトップタイムを記録する。終盤は雨量が増えてきたことで、これ以降は上位陣の順位変動はなし。ところどころでコース上の水に足元をすくわれるマシンが出てくる中、残り50分に差し掛かったところで、45号車が2コーナー先でコースアウトし、アウト側のバリアにクラッシュ。赤旗が提示され、セッションは中断に。ドライブしていたワドゥーに大きなケガはなかったようだが、45号車はフロント部分に大きなダメージを負ってしまい、今後の走行が心配だ。
この赤旗中断により、セッション1は終了となった。GT300クラスも上位に順位変動はなく、9号車、88号車、6号車というトップ3に。この後ろに、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝/奥本隼士)、No.50 ANEST IWATA Racing RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷悠河)が続いた。
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI |