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2024.03.24
【公式テスト富士・2日目】ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が午前に最速を記録!GT300はmuta Racing G86 GTがトップに

【公式テスト富士・2日目】ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8が午前に最速を記録!GT300はmuta Racing G86 GTがトップにの画像

公式テスト・富士スピードウェイ 3月24日(日)

3月24日、富士スピードウェイではSUPER GT公式テスト富士の2日日が行なわれた。これが開幕戦前の最後のテストとなるので、各チームともに午前はドライタイヤをメインに、雨となった午後はレインタイヤで、各セッションを精力的に走り込んだ。この日は午前9時から12時まででセッション3が行われ、午後のセッション4は前日セッション1が赤旗で途中終了となったために、30分追加されて14時から17時の走行となった。

 

◎走行1回目(Session 3:2日目午前) 09:00〜12:00
天候:曇り/路面:ウエット&ドライ
気温:9℃〜10℃/路面温度:9℃〜11℃

◎走行2回目(Session 4:2日目午後) 14:30〜17:00
天候:雨時々曇り/路面:ウエット
気温:10℃〜9℃/路面温度:11℃〜9℃

 

 

【セッション3】
■このテスト初のドライ路面でARTAのCIVIC TYPE R-GTがワン・ツーとなる

 

 この日の朝は空を厚い雲が覆っていたが、コース路面は一部が濡れている状態。気温/路面温度ともに9度と寒いコンディションとなる。セッションの最初はFCY(フルコース・イエロー)テストが行われ、そのまま走行開始となった。
 多くのチームは昨日できなかったドライのニュータイヤを装着してタイムアタックを行い、その後はロングラップ。これを繰り返しながらタイヤ選びや車両のセッティングのメニューを進めていた。

 その中、No.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が1分28秒台に入れる。これにNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)、No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)、No.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)などが続く。

 セッションも折り返しとなる午前10時半になるとNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が1分28秒109でトップタイムをマーク。以下にNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)、36号車、No.1 2MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、16号車、No.38 ZENT CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)、No.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/小出峻)が1分28秒台で続いた。10時45分にGT300車両がピットロード出口でスピン。また11時05分にはNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)がダンロップ・コーナーでストップ。このように2度の赤旗中断があったが、ともに車両回収は短い時間で走行を再開した。

 セッション終盤では自己ベストを更新する車両が続出する。8号車の松下がトップタイムとなる1分27秒834を記録して、これが午前のトップタイムとなる。それに16号車が続き、ARTAがワン・ツーとなる。前日に「2台で走っていて(同じセッティングでも)同じタイムが出ずに苦労しています」と語っていた田中洋克チーム・ディレクターだったが、一安心というところだろう。3番手の23号車から14番手のModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)までが1分28秒台で続き、そのタイム差がはわずか1秒030。早くも今シーズンの熱闘が予想させる結果となった。なお、走行終了近くには雨が降り出して、路面がウエットへと変わっていった。

 

 

 

 

 

■GT300クラスは何度ものトップ交代の末に2号車GR86の堤がトップに立つ

 

 

 GT300クラスもタイム差の少ないセッションとなった。まずはNo.777 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン)がトップとなるが、すぐNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)が入れ替わる。その後方ではNo.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)やNNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/三井優介)が1分39秒台で続いた。昨日午前にクラッシュして車両前部を大きく壊した45号車だが、夜のうちに予備の車両が取り寄せられてこの日はブラックボディにゼッケンを貼り走行を重ねた。

 開始から1時間ほどでNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)がトップとなるも、すぐにNo.88 ランボルギーニ※(小暮卓史/元嶋佑弥)がその座につく。さらに65号車が再度トップと時間と共に最速タイムが更新されていく。途中、No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)がピットロード出口でクラッシュするなど、2度の赤旗中断あったが、88号車が再びトップへ。しかし最後に2号車が1分36秒480を記録して、これが午前のトップタイムとなった。
※88号車の車名は後日発表。

 

 

 

 

 

【セッション4】
■終始雨となった午後は23号車と12号車のZがワン・ツー。これにGR Supra勢が続く

 

 

 午後のセッション4は、天気予報通りの雨となる。路面は終始ウエットだが、雨脚が強まったり、時には小止みとなるような不安定な天候だった。午後2時からセーフティカー(SC)訓練が行われ、そのまま走行が開始された。この天候のため、各チームは雨でのセッティングやレインタイヤのテストに精を出しながら走行を続ける。気温も路面温度も、午前のセッションと同様で、路面がドライからウェットに変わっただけで、各チームはメニューに沿ってタイヤテストを続けていく。それだけに午前のタイムを更新することもなく、だがスピンアウトしても止まるまでのマシンもなく、淡々と時間が過ぎていく。

 

 

 

 セッションも折り返しとなる3時半過ぎ。雨が急に強くなったようでTGR(第1)コーナーで16号車と64号車が相次いでオーバーランし、赤旗が提示されて一時中断。2台ともに大きなダメージはなく、走行再開となったが、その4分後にはNo.37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が300Rの先でストップしで赤旗中断となる。

 その後は大きな波乱もなく午後5時にチェッカーが提示され走行は終了となった。このセッション4では23号車の千代が1分34秒850と、ただ一人1分34秒台に入れてトップで、2番手は12号車とNissan Z GT500のワン・ツーとなった。その後ろにはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)、36号車のTOYOTA GR Supra GT500勢、さらに5番手は100号車のHonda CIVIC TYPE R-GTとなり7番手までがトップから1秒以内と、雨のレースでも混戦がされる結果となった。

 

 

 

 

 

■GT300は今年もタイヤウォーズか!? 7号車ミシュランと61号車ダンロップが1、2番手に

 

 

 午後のGT300クラスはNo.7 Studie BMW M4(荒聖治/二クラス・クルッテン/ブルーノ・スペングラー)が1分43秒060のトップタイムを記録。これにNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝/奥本隼士)、No.20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)のトップ3となった。このうち、7号車と20号車はミシュランタイヤで、61号車がダンロップと、今年もこの2種類のタイヤが雨で速さを見せそうだ。だが、4番手にはヨコハマタイヤのNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)がつけている。

 

 

 

 このテストで、公式テストはすべて終了。いよいよ2024シーズンのAUTOBACS SUPER GT開幕戦岡山(4月13、14日開催)を待つだけとなった。

 

 

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GT500クラス・2日目総合トップタイム

松下信治(No.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)

 今日の午前中、ドライのセッションではタイムが出ましたが、今の時期ならもっとタイムが出てもいいはずなので、周りも含めて好タイムが出てないな、という印象です。自分たちはメニュー通り、いろいろ試すことができました。ここまで苦しい展開が続いてきましたが、今日は8号車と(ARTAの仲間である)16号車が、ともに好タイムをマークすることができたが大きな収穫でしたね。乗り味などでまだ満足できないところもあるので、岡山に向けてもっともっと煮詰めていきたいですね。

 

 

GT300クラス・2日目総合トップタイム

堤 優威(No.2 muta Racing GR86 GT)

 昨年の終盤戦からポールポジションを奪うことができるようになり、今回のテストもその好調さを保ったまま2日間を終えることができました。この2日間でいろいろなテストメニューを消化することができ、いくつかチャレンジして良い悪いを判断するとともに新たな発見もありました。昨年、自分たちの欠点だったレースペースの改善に繋がるものも発見できました。開幕戦の岡山ではいい戦いができると思います。

 

 

 

【公式テスト富士】走行1回目

【公式テスト富士】走行2回目(模擬予選)

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