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2024.04.05
【開幕戦プレビュー】初戦は要注意!GT500は空力改革、GT300は新型車増で勢力図が刷新か!?

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第1戦 岡山国際サーキット : プレビュー

SUPER GT 30周年のオープニングとなる2024 AUTOBACS SUPER GT開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が、4月13日(土)、14日(日)、岡山県の岡山国際サーキットで開催される。全日本GT選手権時代から数多くの激戦を繰り広げてきたSUPER GTは、また新たな時代に突入した。GT500クラスはHondaの新型車、CIVIC TYPE R-GTを導入し、対してライバル各車もボディの空力開発が許可されて性能向上が予想される。
またGT300クラスには3車種の新型車が登場。さらに両クラスともに体制を新たにしたチームも多く、それぞれに勢力図が変化してきそうだ。それが明らかになる開幕戦岡山。昨年以上に魅力が増したSUPER GT、2024年初戦を見逃してはならない。

※写真は公式テスト岡山のもので、開幕戦岡山と異なる場合もあります

 

 

■王者36号車の開幕戦リベンジなるか? 岡山が得意の14号車にも期待大

 昨シーズンは3勝を挙げてGT500チャンピオンに輝いたNo.36 au TOM'S GR Supraだが、昨年の開幕戦岡山ではトップを争いながらもピットのミスからトラブルに見舞われてノーポイント。岡山でのリベンジを誓う坪井翔と今季36号車で組むのは、過去に岡山で連勝もしている2019年王者の山下健太だ。連覇に向けて、少なくとも表彰台に上がり勢いをつけたい。そして昨年まで山下が所属していたNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraは大嶋和也のパートナーが、新たに昨年16号車で優勝1回、ポールポジション2回と活躍した福住仁嶺となった。Honda系チームで実績のある福住も、この岡山で連勝経験があり、雨の昨年はGR Supra GT500勢最高位の決勝4位であった14号車で早速の勝利が期待されている。
 この他、TOYOTA GAZOO Racing系チームでは、引退した立川祐路氏が監督に就任したNo.38 KeePer CERUMO GR Supraが注目だろう。石浦宏明がエースとなり、Honda系の8号車から大湯都史樹が加入。速さのある大湯なので、立川監督のようなポールハンターになれるか楽しみだ。

 

   

 

 

■新たなパッケージの23号車とベテラン加入の24号車に注目

 昨年の開幕戦岡山、雨のレースで好走を見せて優勝を飾ったNo.23 MOTUL AUTECH Z。雨にアドバンテージのあったミシュランタイヤがGT500クラスでの活動を休止。とはいえ、今季履くブリヂストンも12号車をはじめチャンピオンを獲得し続けているタイヤなので、その実力は申し分ない。また3号車躍進の立役者であった千代勝正が加入して、ロニー・クインタレッリとのコンビで岡山での連勝を狙う。
 そして23号車で2度のタイトルを獲った松田次生が、今季はNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zで参戦。そのパートナーはGT500ルーキーの名取鉄平と、24号車はドライバーが一新された。松田は「僕の持てる経験すべてをチームと名取に…」と、新しい挑戦に燃える。そして昨年は2年連続でランキング2位となったNo.3 Niterra MOTUL Zのエース高星明誠と組むのは、大抜擢されたGT500ルーキーの三宅淳詞。彼らの開幕戦にも注目だ。

 

   

 

 

■新型CIVIC TYPE R-GTの中心となるのはARTA勢、それも8号車だ!

 このオフ最大の話題は、HondaがGT500マシンをNSX-GTからCIVIC TYPE R-GTに変更したことだろう。3月に2回行なわれた公式テストでも、5チームすべてのCIVIC TYPE R-GTに多くのファンから視線が集まり、ハッチバックのボリューミーなリアセクションなどSNSでも大いに話題となった。GT500の新型車両なので、3月の段階ではトライ&ランが続いていたことは事実だろう。しかし開幕戦で、そして季節が暑くなる頃には1段1段と、いや数段飛ばしで仕上げてくるのがHonda Spiritsでもある。
 その中で開幕戦の期待は、陣営の中心的存在であるNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)だ。今季エースの野尻と組むのは、海外でも結果を出しSUPER GTでも速さを示してきた松下で、このコンビの期待は大である。そして同じARTAのNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)もGT500ルーキー佐藤の躍進が楽しみだ。さらに昨年第6戦のクラッシュから長い療養を経て復活したNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)の山本も、3月の公式テストでは牧野の欠席もあり、大半のメニューを1人で担当するなど体力面でも完全復活と言える。他のHonda系3チームもドライバー体制に変更を加えており、開幕戦岡山が待ち遠しい。

 2024シーズンは、このCIVIC TYPE R-GT登場により、ライバル2車種も開幕前の空力開発が許された。過去の岡山はGR Supra GT500が上位を占めるなど、強いと言われている。だが、これにより岡山の勢力図に異変が起こるのだろうか? ますます今季のオープニングレースが楽しみである。

 

   

 

 

■GT300の岡山で王者52号車GR Supraを脅かすのは88号車ランボルギーニか?65号車AMGか!?

 

 GT300クラスでは、今季3車種が新たに参戦する。まずは公式テスト岡山でセッショントップを獲るなど速さを発揮したフェラーリ296 GT3の2台に期待が高まる。特に岡山をホームコースとするNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)。昨年はアウディR8 LMSで3位3回と実績を重ねているので、新型GT3導入で悲願の初優勝が見られるか。そして新チームで、フランス人女性ドライバーのワドゥーを擁するNo.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/リル・ワドゥー)にも注目だ。2020年以来の参戦となるD'station RacingのNo.777 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン)も気になる存在だ。また3月の公式テストには車両完成が間に合わなかったNo.11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)は、開幕戦がお披露目になる。
 新たな車種も気になるが、やはりトップ争い、チャンピオンシップの中心になるは、既存のチームであろう。まずは2023チャンピオンのNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)だが、これまでは高速系コースでポイントを稼いでいたが、昨年は取りこぼしが1戦だけとオールマイティに速さをみせた。開幕戦でも上位に食い込んで連覇に向けて好発進といきたい。さらに2度のタイトルを獲っているNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、昨年GT500で予選1位も獲得している佐々木が加入。岡山でも連勝を記録しているチームなので、王座奪還の一歩として勝ちを掴みたい。また2021年王者のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も速さを持つだけに、上位を争いそうだ。

 

   

 

 また優勝候補に挙げたいのは、公式テスト岡山で1日目総合トップタイムのNo.88 JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)である。ランボルギーニのイメージは直線番長なのだが、昨年最終戦のテクニカルなもてぎで優勝したように旋回性が良く岡山も得意とするので、年を跨いでの連勝を期待したい。岡山が得意といえばメルセデスAMG GT3も挙げられる。特に岡山出身の蒲生がエースを務めるNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)がその筆頭だ。昨年は予選1位で、決勝2位と速さも安定感もあった。その65号車を雨の岡山で猛追して破ったのが、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)。GT500クラスでは見られなくなったNSXだが、GT300では健在なのでベテランの域に達した小林と若手成長株の小出のコンビがまた活躍しそうだ。

 

   

 

 

 

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