News

Race Report
2024.06.02
Rd.3 決勝:優勝記者会見

Rd.3 決勝:優勝記者会見の画像

第3戦 鈴鹿サーキット:優勝記者会見

GT500 Class

No.37 Deloitte TOM'S GR Supra

 

笹原右京

「ミスなく戦い切った結果が優勝という形になった」

 ポールポジションからスタートできましたが、天候がすごい不安定で。 正直、自分たちが予選で使ったタイヤに関しては、スタートにはあんまり適してはいなくて、結構厳しいスティントでしたが、ファーストスティントは思いのほかマージンも築くことができたり、結構いい流れで進めてはいました。

 ただ、14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)が非常に速いなという印象でした。セカンドスティント(中盤の走行)はタイヤも替えたりとか、いろいろやって対策をしたんですけれど、ちょっとトラブルがありまして(苦笑)。自分でも一瞬何が起きてるのかわかんないぐらいのことがあったんですけれど、それでもとりあえずトップで最終スティントのジュリアーノ(アレジ)に(クルマを)渡すというのが、もう最大のタスクだったので。

  とにかくそこを守り切るっていうか、本当はもっと速く走れたので、もうちょっといろいろ……なんて言うんですかね、難しい場面がたくさんあって。ただ、このレースに関しては本当にチームが全体を通してミスなくというかしっかり戦い切った結果であって、最後は、トップを走っていた14号車が、ドライブスルーペナルティとなり、すごい同じ(TOYOTA GAZOO Racing:TGR)陣営としては残念な気持ちは多いんですけれど、ただ、僕たちは僕たちで本当にミスなく戦い切った結果がこうやって優勝っていう形になりました。

 HondaからTOYOTAに移籍して、本当に長い間SUPER GTに参戦して、ポール(ポジション)も獲ったことがあるのに優勝できないっていうのが……本当、勝てそうで勝てないっていう、何度も掴みかけたものがあったんですけど、やっと今日そういったものを手に入れることができて、少し自分自身ホッとしたっていう気持ちと同時に、何よりこのチーム……特にTOM'Sさん、そしてTGR、TCD(※)の皆さんにはもう感謝してもしきれないぐらい……そういった思いです。
※TCD:TOYOTAのレース車両開発を行う株式会社 トヨタカスタマイジング&ディベロップメント。

(第4戦富士に向けて)やることは本当に変わらないですね。今まで37号車が毎戦一生懸命がんばってきたように、いつもどおり新しいクルマのセットアップやタイヤを選んだり、そういう事前の準備をこの2ヶ月でしっかりやります。今回、Honda勢のホームコースである鈴鹿で優勝できたことはうれしいんですが、やはり富士はTGRのホームコースなので、そこで優勝したいなという思いが強いです。(サクセス)ウェイトを積んでいるとは言ってもなんとか再び優勝できるように……、チームオーナーの舘(信秀 代表取締役会長)さんが毎回ミーティングで“プッシュ・プッシュ”と言われるので、とにかく“プッシュ・プッシュ”でがんばっていきたいと思います。

 

 

 

ジュリアーノ・アレジ

「37号車として実力で勝ったと思う」

 とてもいいレースでした。(笹原)右京さんも、チームメイトとして本当に素晴らしいレースをしてくれたと思います。やはりポールポジションからスタートすると、後続からのプレッシャーは本当に半端ないと思いますが、そのなかでまったくミスすることなく、後続車を押さえることができるのはさすがだと思いますし、それが右京さんだからできるのだと思います。本当に良かったです。
 僕のスティントでは(後続の)14号車ととても近い状況ではあったのですが、僕たちにはいいペースがあると信じていました。ただ、(2回目の)ピットストップ後に先行されることになりました。ただ、そのあと14号車にはドライブスルーペナルティが課せられることになって、ポジションが戻ったので良かったです。クルマにはいいペースがあったし、自信もありました。37号車として実力で勝ったと思っています。ホッとした気持ちもあるし、僕らにはとても重要なレースだったので、この先もこの流れでいけたらと思いますね。

 昨年から今までは思うように行かず、残念な結果が多かったので今回リセットして切り替えることができたと思います。この先も引き続き、この調子で選手権をがんばっていけたらと思います。

 右京さんが言ったことでもありますが、間違いなく次の富士は大変な戦いになると思います。リストリクターも変わるのかな!? ちょっとわかりませんが、今週末のレースも大変でしたが、富士では(サクセス)ウェイトも重くなるだけに油断できません。ひとつひとつのハードルを乗り越えていきます。チームみんなが自信を持っているし、モチベーションも高いので、このままがんばっていきたいですね。(笹原と)同じく舘さんがおっしゃるように“プッシュ・プッシュ”でいきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.777 D'station Vantage GT3

 

藤井誠暢

「レースを完璧に決められたので、それができて嬉しく思う」

 昨日ポールポジションを獲って、ここ(記者会見)に来られたんですけど、今日また戻ってこられて率直に嬉しいです。自分はSUPER GTは長くやっているので優勝したことはあるんですけど、D'station Racingが立ち上がってからはこれが1勝目になるので、まずはそれを(達成)できてホッとしています。

 レースに関しては天候が微妙だったので、雨だといろいろな要素があって、タイヤが合う合わないとか、いろいろと考えなければならないことが多いんですけど、ドライに関していえば自信があったのでいいレースができるんじゃないかなと思いながらファーストスティントをいって、実際にペースが速くて結構大きなマージンを築くことができました。

 前回の富士でも速さはあったんですけど、バーストして悔しい思いをしました。なので、ダンロップさんにタイヤを見直していただいたんですが、今回持ってきていただいたタイヤがかなり良くて、自信をもって決勝に挑めました。セットアップも見直していたので、そういったタイヤトラブルに見舞われるようなことは100%ないと個人的なフィーリングがあって、タイヤもマネージメントしながらペースもそれなりにプッシュして戦うことができましたし、最後のスティントも非常に安定して走ることができました。レースを長いことやっていますけど、こういったかたちで完璧に決められることってないので、今日はそれができて嬉しく思っています。

 次の富士や鈴鹿は8月で路面温度も変わりますし、全然状況も違うと思うんですけど、我々としてはクルマとタイヤの方向性がいい方にビシッとリンクしてきているので、いいレースができるんじゃないかなと経験値で予想しています。

 

チャーリー・ファグ

「初めての鈴鹿&参戦2戦目で優勝できて嬉しい」

 僕にとって初めての鈴鹿でのレースですし、このSUPER GTは僕にとって2戦目なので、ここで優勝できたことは非常に嬉しく思っています。

 外から見たら簡単に見えたかもしれませんが、僕自身としてはマネージメントをしなければならないことがたくさんありました。GT500のトラフィック(追い越しによる渋滞)にまだ慣れていないし、(前回の)富士スピードウェイは非常にサーキットが広いのであまり気にならなかったのですが、ここ(鈴鹿)では上手に走らないといけないなと思っていたので、そのあたりを注意しつつ、自分のスティントはすごくスムーズにいったと思います。この場を借りて、チームにもダンロップにも感謝したいと思います。明日、自分の国に戻りますけど、良い気分で戻ることができて大変嬉しく思っています。

 藤井選手と同じ意見なんですが、(次のレースでは)サクセスウェイトも搭載されますし、毎レースでこのようにずっといい結果が出せるとは保証はできませんが、そのなかでがんばりたいと思いますし、ベストを尽くします。
 

 

 

Page Top