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Race Report
2024.09.22
Rd.6 決勝:優勝記者会見

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第6戦 スポーツランドSUGO:優勝記者会見

GT500 Class

No.37 Deloitte TOM'S GR Supra

 

笹原右京

「気持ちとしてはとにかくうれしいの一言」

 気持ちとしてはもうとにかくうれしいの一言ですね。 昨日は予選が残念ながら悪天候になって中止になってしまったんで、僕らはあまり満足に走れる状態ではなく、14番手から(のレースを迎えること)になってしまいました。スタート前のタイヤチョイスに関しては、全チーム多分ものすごい悩んだ状況だったと思います。ただ、最後決めるのは…っていうのも変ですけれど、もう自分である程度覚悟していくしかないかなっていうところと、もちろんギリギリまで悩んだんですけれど、そのタイヤ選択が正解だったかなっていうのがまず(勝因の)ひとつかなと思います。

 最初の数周はもうなんて言うんですか…、もう気合(苦笑)。気合でしかないっていうか、もうとにかくコース上に生き残って、自分のいい状況が出てくるのをとにかく耐えて待つしかないっていう状態だったんです。そこでしっかり耐えきれたことが、周りと違うストラテジーを採れたことで、ファーストスティントは最終的にセーフティカーとかもあって、トップまで追い上げることができたんで。あの瞬間が、本当になんて言うんですかね…、結構37号車としては大きなターニングポイントだったかなっていうのは思います。その後のFCYが出るタイミングも、チームが冷静に素晴らしい判断でコールしてくれたので、ピット入ることができました。そこからはもう本当、ジュリアーノ選手がとにかくがんばってくれたんで。スタートした瞬間にはもうビリに落ちてたので(苦笑)、実質、テール・トゥ・ウインみたいな感じなんですけれど。とにかく最後まで諦めず、どうやったら後方グリッドから何かチャンスがないかなっていうことを模索した結果が本当(結果に)繋がったので、たぶん(優勝できたのは)チームワークのおかげだと思います。

 残り3戦ということで、まだまだ長い戦いはありますし、一戦も取りこぼせない戦いがどんどん後半に近づけばあるんですが、次のオートポリスに関しては、僕らは初めてかな? 初めて“2リス”(燃料流量リストリクターの2段階ダウン)になると思うので。(今大会での)“1リス”の段階でもうすでに初めてだったんですけど、“2リス”というところ、かつオートポリスっていうなかなかハードなレースが待っていると思うんですけれど、 次が結構キーポイントになるかなと僕は思っています。その次のもてぎ、鈴鹿に関しては(サクセスウェイトが)ハーフそしてゼロになるので、もう“ガチンコ勝負”がどんどん繰り広げられると思うし、冬の鈴鹿っていうのはなかなか(レースが)なかったので…。ただGT500に関しては、冬のテストなどがあるので、そのデータはしっかり活かせるとは思います。本当にライバルとなるのは間違いなく(同じTOM'Sの)36号車だとは思うんで。とにかくその彼らに負けないようにがんばれれば、今の37号車のチームワークを継続してもっと進化させていければ、もしかしたらタイトルが獲れるかもしれない。とにかくベストを尽くすっていうところに限っちゃうと思うんで。『このぐらいの順位で終われたらいいな』っていうのは特にはなくて。とにかく本当にひとつでも上を目指してチャンスを獲りに行くっていうアグレッシブな姿勢でいけたらいいなと思ってます。

 

 

 

ジュリアーノ・アレジ

「選択したタイヤ、クルマのセットアップがものすごく良かった」

 昨日予選が本当にできなかったことは、とても残念だったと思っています。雨で天気も優れず、ああいう状況のなかでの走行で、いいラップタイムを出すこともできず、タイヤ選択もうまくいかなかったこともあり、14位からのスタートになってしまいました。一方、レースではとても積極的なスタートを切ることができました。僕たちチームが選択したタイヤ、そしてクルマのセットアップがものすごく良かったと思っています。

 SUGOは後方からのスタートでオーバーテイクがとても難しいサーキットです。そのなかでもアグレッシブに攻めの走りができたことが本当に僕たちにとって良かったと思います。(スタートを担当した笹原)右京は14番手スタートでしたが、とても難しい状況でも僕にトップの位置でクルマを渡してくれました。本当にすばらしい走りをしてくれて、最高でした。また、タイヤに関してですが、レイン、スリックその両方の選択が最高のものでした。本当に感謝したいですね。難しいコンディションではありましたが、クルマのバランスもタイヤもよく、いいペースで自信をもって走ることができました。

 このように優勝することができた今日は、僕たちそしてTOM'Sの37号車にとって本当に良い一日になりました。昨年はとても苦戦した一年だったので、今日の優勝は特別な勝利だと感じています。最高の結果でレースを終えることができて本当にうれしいです。

 次のレースではもっともっと(サクセスウェイトが)重くなるので…。2リストリクター分なので、簡単ではないと思います。ということで、これからの3レースに向けてひとつひとつがんばっていくしかないと思っていますし、次のレースに関しても同じですね。特にチャンピオンシップに関して特別なそのプレッシャーをわざわざかける必要はないと思います。まずひとつひとつのレースに集中し、そこでベストを尽くすことがとても重要だと思います。チームスポーツなので、ひとりがプレシャーを抱えるのではなく、みんなで一緒にベストを尽くせばいいと考えています。セットアップ、ドライバー、戦略これらすべてがうまくいけば結果がついてくると思います。これからの3レースに向けては、そういう思いで進んでいきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.65 LEON PYRAMID AMG

 

蒲生尚弥

「(第4戦と同様に)また運も味方にできた」

 まさか勝てるとは思っていなくて本当にびっくりしていますし、本当に嬉しいなと思っています。

 僕のスティントを振り返ると、雨量が少ないなかウェットタイヤでスタートして、いかにウェットタイヤで長く走れるか勝負というか、スリックタイヤに変えてもなかなか(路面の)乾きが遅くて辛そうでしたので、いかにウェットタイヤで長く走るかというのがとても重要だったと思うんですけど、そこはブリヂストンタイヤのパフォーマンスが良くて追い上げることができたのが良かったのかなと思います。あとはまたFCYが出るタイミングでのピットインもうまくいって、(第4戦と同様に)また運も味方にできたのかなと思います。

 次のオートポリスはチームのメインスポンサーさんの地元でのレースになるのでたくさんの人が見に来てくれますし、そんななかでレースができるのでとても楽しみです。その次のもてぎは毎年上位を走れていますし、クルマとの相性もいいと思いますので、そこも心配していません。最後の鈴鹿大会はノーウエイト(サクセスウェイト)で冬の鈴鹿を走ることはなかなかない機会なので、どんなタイムが出るのかすごく楽しみです。そんな気持ちで(残り3戦)いきたいと思います。

 

 

 

篠原拓朗

「正直、びっくり&嬉しいというのが(今の)一番の気持ち」

 スタートが15番手だったので、僕もまさか本当に勝てるとは思っていなくて、正直、びっくり&嬉しいというのが(今の)一番の気持ちですね。

 僕のスティント自体は、蒲生選手がすごく追い上げてくださって、さらにタイミング良くピットに入れたおかげで、ピットから出た時に「2位だよ」とチームから言われて、それも驚きでした。1位(45号車)の選手が結構近くにいたので、セーフティカー明けはプッシュしてプッシュして、本当は(もっと)早くに仕留めたかったんですけど、思いのほか時間はかかってしまいましたが、きちんとオーバーテイクできて1位でゴールできたので良かったなと思います。

 今年の5レースを終えてシリーズランキングでトップに出たということですが、チームが毎回すごくいいクルマや戦略を用意してくれますし、チームメイトはすごい走りをする蒲生選手で、最高のタイヤのブリヂストンさんで、とすごく恵まれた体制で今レースができていますので、残り3レースもきちんと成長し続けて、欲をかかずに、その時その時のベストなレースをし続けていけるように、とにかく頑張っていきたいと思います。

 

 

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