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Race Report
2024.12.08
Rd.5 決勝:優勝記者会見

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第5戦 鈴鹿サーキット:優勝記者会見

GT500 Class

No.36 au TOM'S GR Supra

 

坪井翔

「フォーメーションは1周だと足りないと思ったので、追加になって良かった」

 (先にコメントしたGT300クラス勝者の)元嶋(佑弥)選手も言ってましたが、フォーメーションが2周…、(結果的に)1周追加になってくれたおかげで、しっかりタイヤを温める時間ができたのは良かったです。他のBS(ブリヂストン)勢のタイヤが、”なんとなくこういうのを(タイヤを)履いてるということはわかっていました。僕らが一番不利な状態…、ウォームアップに関しては不利な状態だとわかっていたし、フォーメーションはいつもの1周だと足りないなと思っていたので、そこは良かったなと思います。

 まずそのスタート直後、やっぱりタイヤがウォームアップ性の問題で厳しいかなと思ったんですが、意外と(後続を)引き離すというかしっかりマージンを持って走ることができたし、そのあとも徐々にリードを広げていって”いつものパターン(独走態勢)”に入ったかなとちょっと思ったんですが、100号車(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)がだんだん追いついてきて…、という状況だったので、今日はレースペースが思ったよりもないなと感じていました。それでもやっぱりトップをしっかり守ってバトンタッチすることが大事だと思ったので、しっかり山下(健太)選手に繋げることはできたんですが、ちょっと後半(スティントが)長くなる上で、少し劣勢な感じだと辛いんじゃないかと思ってバトンタッチしたというスティントでした。

 

 

 

山下健太

「最後は勝って終わりたかった」

 坪井(翔)選手のインフォメーションを受けて、タイヤを前半スティントとは違う……、ちょっとどう振る舞うかわからないタイヤを履いて行きました。結果的には“低め安定”みたいな感じで(苦笑)、最後まであまり垂れずに走れたんですけど、ちょっとグリップ的には厳しくて。なので、うしろ(No. 3 Niterra MOTUL Z)から迫られる展開に…40周ぐらいずっとそういう展開だったんです。3号車は最初速くて何回も仕掛けられそうになったんですが、なんとなく”速いところ/遅いところ”を見極めて、『ここだけ抑えておけば』っていうのは走ってて見えたので、そこだけうまく抑えることができたかなっていうことと、(2回目の)FCY明けで向こう(3号車)がスピンしてくれたのはすごくこっちにとっては助かったというか。あのままうしろに付かれていたら行かれた(抜かれた)かもしれないので、そこは(結果に影響を与える)大きなところだったかなと思います。

 そのあとは17号車(Astemo CIVIC TYPE R-GT)がうしろに来て。17号車もなんかすごく速いときと遅いときがよくわからなかったのですが、速いときにはすごく(車間を)詰められていたので警戒はしていたんです。ですが、まさかシケインであの距離から入ってくるとはちょっと予想してなかったです。でもあれは止まりきれないかなと思ったし、自分も抜き返すことができたので、いい見極めはできたと思います。チャンピオンを決めたあとのレースではありましたが、最後はやはり勝って終わりたかったので、そこは達成できて良かったと思います。

 

 

 

伊藤大輔監督

「ドライバーに助けられた一日だった」

 ポール(ポジション)を獲ってチャンピオンを獲ったことはうれしかったんですけど、やはり最終戦をきちんと勝利で終わりたいという気持ちがすごく強かったので、気を緩めることなく挑んだ今日のレースでした。やはり懸念点としては、タイヤのウォームアップでした。ちょっと周りに対してウチは硬めを選んでいました。ただ、坪井(翔)選手、それから山下(健太)選手がうまく腕でねじ伏せてくれたかなという印象を持っています。

 (第2スティント担当の)山下選手のタイヤを選ぶときは、もちろん最初の坪井選手のスティントを見ながらということにはなったんですけども、ちょっと同じタイヤでもメーカー間によってグリップの振る舞い方がちょっと違うところもあったので、正直、かなり迷った部分がありました。あとはピットのタイミングですね。自分たちのペースのことだけを考えれば、もう少しファーストスティントを伸ばすことも考えてはいたんです。ですが、勝つためには基本的に争っているライバル勢と合わす必要があるので、今回は勝ちを必ず獲りたいと、ライバル勢に合わせてピットインしました。とにかくドライバーに助けられた一日だったかなというふうに思っています。

 

 

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.88 VENTENY Lamborghini GT3

 

※ドライバー掲載は決勝走行の順としています。

 

元嶋佑弥

「ひとりで淡々とプッシュしていた」

 今回も自分がスタートで、今回のように路面温度の低いなかでスタートすることはなかなかないんですけど、フォーメーションラップが2周になったことで、そこは助けられましたね。ブリヂストンタイヤ勢(No.65 LEON PYRAMID AMG/No.2 muta Racing GR86 GT)が無交換でくることは分かっていたので、少しでもギャップを築きたいとスタートから必死でプッシュしました。特にそれ以外はなかったんですよね(苦笑)、ひとりで淡々とプッシュしていただけなので。

 ただ、(ピットインのタイミングを遅らせたので自分のスティントの)最後にはGT500/GT300のアウトラップのなかに飲み込まれてしまって5秒くらいタイムロスがあったんですけど……それ以外は特になにもなく、自分のスティントを終えました。

 

 

 

小暮卓史

「タイヤ交換をしていたので余力があった」

 元嶋(佑弥)選手がマージンを築いてきてくれたので、直接対決していた65号車とのバトルでかなり有利になりました。向こうがタイヤ無交換の作戦で、こちらは(リヤ)2本交換ということで、アウトラップはすごく注意しなくてはならない状況だったんですけど、マージンがあったので前をキープできたことが大きかったのかなと。

 その後、31号車(apr LC500h GT)、そして2号車をパスすることができたのは、やはりタイヤ交換をしていたので余力があったからかなと思っています。(ずっと)トップで走れていたら良かったんですけど、(タイヤ無交換組がピットインで先行したため)いったん後ろから抜かないとチャンピオンになれないところだったので、優勝できて本当に良かったです。

 

 

 

則竹功雄監督

「ふたりが100点満点のドライビングをしてくれた」

 私たちのふたりのドライバーがお話しさせていただいた通り、エンジニアの伊与木(仁)と昨日から今日にかけて相当(の時間をかけて)戦略を練っていたんですけれども、元嶋(佑弥)選手がそこそこいくだろうと思っていました。

 だけど、まずは最大のライバルである65号車が(ピットに)入ったら、彼らの前に出るために僕らも(ピットに)入ろうと。そして、そこで前にいければ、2号車と31号車に小暮(卓史)選手なら追いつくだろうと、伊与木エンジニアの想定の範囲内で動いていました。ですから、100点満点のドライビングをふたりがしてくれたと思っています。

 

 

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