6月1日午後、2014 AUTOBACS SUPER GT第2戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝レースがオートポリス(大分県)で行なわれた。GT500クラスはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組がポール・トゥ・ウインを決めて見せた。GT300クラスはNo.55 ARTA CR-Z GTの高木真一/小林崇志組が優勝した。
□決勝レース 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:20度/33度>途中:22度/34度
■序盤からSUBARU BRZ R&D SPORTとARTA CR-Z GTのマッチレースに
ポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太)が好スタートを切り、これをNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一)、No.3 B-MAX NDDP GT-R(ルーカス・オルドネス)、No.11 GAINER DIXCEL SLS(ビヨン・ビルドハイム)が追う。
トップを行くNo.61 佐々木は、ジワジワとNo.55 高木を引き離し、14周目には4秒のマージンを稼いだ。だが、ここからややペースが落ち、今度は高木に差を詰められていく。25周を過ぎると逃げるSUBARU BRZ R&D SPORTと追うARTA CR-Z GTの差は1秒台に。後方では、No.3 オルドネスとNo.11 ビルドハイムが3番手を接戦で争う。19周目にビルドハイムが前に出てトップ争いを追うが、すでにその差は20秒近くとなっていた。レース序盤で優勝争いはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTとNo.55 ARTA CR-Z GTに絞られた。
■燃費の良さが活きたか!? ピット作業でARTA CR-Z GTが逆転
レース半ばの29周、トップSUBARU BRZ R&D SPORTがピットイン。続いて、32周にARTA CR-Z GTもピットへ。ハイブリッド車のCR-Zは燃費が良いのか、メカニックの作業は互角に見えたが、ピット作業時間は42秒とBRZより2秒早かった。このため、CR-Zのステアリングを引き継いだ小林崇志は、SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)の前でコースイン。アウトラップの小林に対し、猛烈なプッシュを見せた井口だったが、周回遅れとの重なりもあって追い切れず。アウトラップで速さを見せた小林は、41周目にはSUBARU BRZ R&D SPORTを9秒近く引き離した。
しかし、そこで6番手に付けていたNo.30 IWASAKI apr GT-R(岩崎祐貴)が、1コーナーでコースアウト。コントロールを失ったマシンはタイヤバリアを乗り越え、作業用道路にまで飛び出す大クラッシュとなる。幸い岩崎には大きなケガはなかったが、念のためヘリコプターで病院に運ばれ、検査入院となった。この直後にGT500車両が煙を上げストレートエンドに止まる事態も重なり、緊急対応のため7周にわたりセーフティカーが導入された。
これでNo.55 ARTA CR-Z GTのマージンはほとんどなくなる。残り9周での勝負もNo.55 小林が先にファステスト1分46秒943で逃げを打ち、その差を3秒近く開く。ラスト3周、No.61 井口が1分46秒625を記録するも、小林も46秒台を連発。ラストラップには小林がファステストラップを決める1分46秒497を叩き出して、ゴールを駆け抜ける。
同年代の若手が火花を散らした勝負は、小林の勝ち。No.55 ARTA CR-Z GTが昨年の第4戦以来の優勝をつかみ取った。2位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT。3位争いは後半もNo.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸)とNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹)のマッチレース。辛くも逃げ切ったNo.11 GAINER DIXCEL SLSが3戦連続の表彰台に上がる。
一方、開幕から2連勝のNo.4 グッドスマイル初音ミクZ4(片岡龍也>谷口信輝)は、序盤にGT500車両と接触。再スタートはすぐにできたが、接触のためか左リアタイヤがパンクしてピットに。これで最後尾にまで落ち、良いところなく16位で終わった。
これでNo.4 谷口/片岡組がノーポイントで40ポイントのまま変わらず。ランキング2位のNo.11 平中/ビルドハイム組が3ポイント差まで迫った。また、優勝のNo.55 高木/小林組も25ポイントまで積み上げ、ランキング3位となった。
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI | |
12/07-08 | Round5 SUZUKA |