No.55 STPタイサンバイパー(予選1回目 8位)
松田秀士「昨日は少し固めのタイヤで走って、ソフトは最後に少し使っただけなんですが、ソフトのほうが良かった。そこで今日はソフトでアタックしたんですが、まだセッティングが十分ではないんです。この後もう少し煮詰めて、28秒台前半まではいければいいなと思います。タイヤは、ドライはすごく良くなりましたよ」
No.38 FK/マッシモセルモスープラ(予選1回目 12位)
野田英樹「(昨日のクラッシュは)1コーナーの手前でブレーキを踏んだらいきなりクルマが横を向いて、右の前からコンクリートウォールにクラッシュしてしまいました。脳震盪で、昨日は少し頭が痛かったんですが、もう大丈夫です」
佐藤正幸監督「クルマは予備のシャシーを持ってきました。98年仕様です。クラッシュの原因はくわしくはわかりません」
No.25 つちやMR2(予選1回目 クラス1位)
舘 信吾「ラストは(前のクルマに)詰まってしまった。スリップもなにも使えなかったんですが、ガムシャラにいきました。クルマはすごくいいし、ポールを獲りたかったんです。午後のアタックは(天候的に)ちょっとムリでしょう。(暫定のポールが)獲れたんで、3連勝ねらいたいですね」
No.61 テイボン・トランピオ・FTO(予選1回目 クラス2位)
中谷明彦「タイヤはもうないんですが、午後もやります。ただ、お天気もわかんないでしょう。自分たちのパターンを守っているんで、(ラストに逆転された)相手のことはわからない。MR2は60Kg積んでてあれじゃ速すぎる。明日は、自分たちのレースをやるつもり。もちろんドライを望みたい」
No.44 アペックスDLモモコルセMR2(予選1回目 クラス3位)
新田守男「3番手なら上等じゃない? 35秒348はピーターのタイム。ダンパーに問題があったのを直したけれど、完璧じゃない。ずいぶん良くなったけど、しっくりはきてない。足回りのことがあったんで、予選タイムはさほど意識しては走らなかった。午後はひっちゃきにポールポジションのタイムはねらわない。天気がわかんないけど、同じタイヤで本番のセットアップします」
No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(予選1回目 クラス4位)
山路慎一「好調を維持してます。細かいところをセットアップしたらタイムも良かった。クルマ的にはまだタイムが縮まると思います。ニュータイヤを履いて出たら、赤旗出ちゃったんで、もう1回やりたいですね。0.3秒はアップしたいです。2回目も頑張ります。決勝ラップも調子を崩さずにいきたいですね」
No.100 RAYBRIG NSX(予選1回目 1位)
飯田 章「昨日、エンジンのコンピュータに問題があって、あまりセッティングが進まなかったんです。今日もまだ完璧という感じではなくて、パワーを綺麗に使い切れていないですね。まだ他の3台のNSXよりもストレートでは少し遅いと思います。
ベストタイムのときは本山選手のスリップに入れたので、うまくタイムが出ました。マシンはちょっとアンダー気味です。まだ満足できるレベルまではいっていません。これで足が決まれば、だれかのスリップに入らなくても、午後は単独であとコンマ2〜3秒は縮められるんじゃないでしょうか? 条件にもよりますけどね」
No.16 Castrol 無限 NSX(予選1回目 2位)
道上 龍「今回は全然マシンが壊れるような気がしませんね。今までは予選中でもミッションが渋くなったりクラッチがおかしくなったりしていたんですが、昨日の練習からまったくそういう問題はありませんね。午後は、気温が上がらなかったらもう少しダウンフォースをつけていこうと思っています。目標は1分27秒フラットですね」
No.18 TAKATA童夢無限NSX(予選1回目 4位)
金石勝智「ベストタイムを出した周にヘアピンでブレーキをロックさせてしまい、コンマ7秒ぐらいロスしてしまっているんです。100Rをすごくいい感じで回れたので、そのままブンッて入っていったら、ロックしてしまいました。クルマのバランス自体はいいですよ。午後は、条件さえ良ければ27秒フラットを目標にしたいですね」
No.39 デンソーサードスープラGT(予選1回目 5位)
谷川達也「最後、もうちょっといけるかと思ったんですけどガス欠になっちゃった。 4番手のタイムには届く要素はありました。でも27秒前半というのはちょっと....。前回の富士のテストから空力等の調整をやって来て調子は良かったんで、富士はいけるかな、と思っていました。去年も勝っているのでゲンが良いサーキットなんです。今回はアタックは自分がやるというカタチをとっています。午後もそうです。予選はNSXの1台でも喰えればいいかな、と思っています。NSXはコーナー真ん中、つまり入ってから立ち上がるまでが速いですね。決勝は、もちろん優勝はねらっているんですけど、あまりムリをせず、上位でフィニッシュして選手権ポイントの差を詰めたいと思っています」
No.12 カルソニックスカイライン(予選1回目 6位)
星野一義「クルマ? もう必死でやっている。ちょっとでも可能性があればチャレンジしている。それが実を結んできたということ。午後もアタックします。当然タイムの向上を目指してチャレンジしていく」
黒澤琢弥「スカイラインのなかでは一番煮詰まっているみたいなんで、なんとかコンスタントにいって表彰台を目指したいです。今年はいまのところ星野さんの足を引っ張っちゃっているので、今回はいい仕事をしたいな、と思っています」
No.19 ウエッズスポーツセリカ(予選1回目 クラス10位)
マッシミリアーノ・アンジェレッリ「去年のマカオGP以来、バンドウ(RACING PROJECT BANDOH)と今シーズン乗れるようにコンタクトをとってきた。今年GT300 でクルマとサーキットの経験を積んで、来年はできればGT500 に乗りたい。
ボク自身は1995末までシングルシーターしか乗ったことなかった。1990年にイタリアF3選手権で3位、1992年にイタリアF3選手権チャンピオン、1993年にドイツF3選手権2位、1995年にドイツF3選手権3位。1996年はBPRシリーズにミケロット・エネア・チームのフェラーリF40で出て4位。
なぜ日本のレースかって? それは日本のレースのほうがプロフェッショナルだと思ったからだ。日本はプロフェッショナルなドライバーが求められているけど、ヨーロッパではリッチなドライバーが求められている。お金だけなんだ。フォーミュラ・ニッポンにステラから出る予定でテストもしたんだけど、チームの事情で出られなくなってしまった。でも日本で仕事がしたい。来年もね。フォーミュラ・ニッポン、GTCに出たいと思っているんだ。
クルマはまだ小さいホイールしかないんだけれど、チームのメカニックの仕事ぶりは印象的だった。すごく少ない時間のあいだにニューカーを作り上げたのに、クルマの信頼性はすばらしいんだ。なんの問題も起きない。驚くほどだよ。すごくいい仕事をした。だから来年もバンドウからGT500 に出たいね」
太田哲也選手は、この3ヶ月の間に救命のための6回にわたる手術を終え、現在は一時的に自宅に戻り、身体機能を初歩から取り戻すためのリハビリテーションに励む日々を送っている。熱傷による痛みや痒み、ストレスなどによって極度の睡眠不足に陥り、また身体にとっては良くないことなのだが、救命のためにやむなく全身麻酔を繰り返したこともあり、そのままでは今後の手術に耐えられる体力を確保できなくなる可能性があったため、少しでも心が安らぐ自宅に一度帰って体力を回復させようという医師の判断による一時帰宅。その甲斐あってか、ようやく睡眠をちゃんと摂ることができるようになり、体力も少しずつ取り戻し始めたようである。また今後は、損傷のひどい右手、右腕、右足、顔などの機能を回復させるための手術を行うために、8月の末頃から再び入院する予定となっている。
太田選手は、ほとんど連日のように通院を重ねてリハビリと治療を繰り返し、また自宅用に医師が作ったリハビリ・メニューをこなすほか、運動不足だからと階段の上り下り往復10回を何セットというように自分自身で決めたメニューを加え、それらを黙々と繰り返す日々を送っている。近頃では杖を使わずにある程度は歩けるようになり、左手で箸を使って食事ができるようにもなっている。だが、依然として右腕と右足を自由に動かすことができないなど大きなダメージが残っており、日常の生活をおくることすら困難な状態である。
太田哲也「意識が戻って自分の姿を初めて見た頃は、なんで生き残っちゃったんだろうなどとかなり深く落ち込んでいましたが、近頃では自分の置かれた状況を現実として冷静に受け止めることができるようになりました。まだ身体の機能には不完全なところが多いのですが、必死でリハビリに励んでいます。
今はまだそんな状態ですけど、どこまで身体が戻るのかという問題はありますが、意地でも自分でステアリングを握ってレースに復帰する、ということを目標にして頑張っていこうと思っています。あの信じられないような状況から生還できたのは奇跡だといわれますが、奇跡が存在するのだから、今は満足に動かない身体がちゃんと動くようになる可能性もゼロではないと信じて、自分にできることをすべてやっていこうと考えています」
(協力:Tipo誌・嶋田副編集長)