影山正彦「基本的なダンパーのセッティングにちょっと問題があって、それを対策したらクルマがすごく良くなった。コンスタントに走って、少しでも上を目指します。NSX? あれは別格だから」
影山正美「昨日とは、セッティングを本番用に変えています。今朝の状態だと、ほかのみんなも本番用でしょうから、そのなかではそれほど悪くないかな。クルマとしては昨日よりはちょっと良くなってはいます。完全ドライになると昨日のような差が出てしまうと思いますけど、コンディションが悪い時は差が詰まるので...。 あとは本番を走ってみて、ですね」
原 貴彦「タイヤもクルマもエンジンもいい調子で、燃料も70リッターくらい積んで、ムリも全然していないです。ラインは300R以外はドライでした。コンディションが良くなってきたときに乗ったので、(タイムが出たのは)たまたまです。スタートは中谷さんの予定です。ハイランドはダメだったけど、その前に表彰台には上がっているので、そろそろ勝ちたいですね。レースは短いからすぐ終わっちゃうんで、いくだけです」
新田守男「タイヤはハード、燃料はほぼ満タン状態でいった。(今朝は)No.25つちやMR2もちゃんと走ってないし、(レースの展開は)読めない。フリー走行の順序どおりの展開にはならないでしょう。スタートはボクの予定。つちやさんの所が逃げちゃうだろうから、ウチはどのくらいついていけるかですね。早めに(タイヤを)ハードからソフトに変えちゃうかもしれないし」
織戸 学「今のはウオームアップのタイムだから、決勝はやってみないとわからない。新品のローターとパッドの焼き入れをやって、マックスに交代した。ベストタイムは彼が出した。だいぶクルマは良くなった。タイヤとホイールが暫定仕様から変われば、けっこう速いでしょう。決勝は、まず無事完走してデータを取って、残り3つのレースで表彰台をねらいます。スタートはボクがいきます」
星野 薫「路面も濡れていたしね。ターボパイプが外れてトラぶったし。(タイムは)こんなもんじゃないかな。(今日の気候は)ドライバーには涼しくていいけど、ハードのタイヤを選んでるから温まらない。2回目(城内選手の乗る後半)はソフトに替えたい」
余郷 敦「いきなりわけもわからずスピンしてしまいました。前ぶれもなにもなかったんで『なんで?』と思いました。230km/hくらい出ていたときにリアウイングが飛んだんです。
瞬間的に回って、しばらくはコース上のかなりの距離を後ろ向きに走っていました。カウンターを当てたんですけれど…。もう1回イン側に切れば当たらなかったかもしれません。当たるときまで、できるだけのことをやったのが逆方向だったようです。No.911(ナインテンPCJポルシェ)もテストで中島さんが乗っていて100Rでいっちゃって、木曜の夜中に搬入したんです。
No.910も(昨日のクラッシュから)メカさんが半徹夜で直してきて、また今回ですから…。7周目でベストタイムが出て、次のラップで1、2秒アップできるなっていうところでした。新しいボディにしてから事前テストでできなかったドライセットもようやく方向性が出てきて、タイムもやっと出たんです。土曜には松葉杖の砂子さんにも来ていただいて『頑張っていけ。淡々といけよ』というような激励もいただいたんです。パーツと時間さえあれば、たぶん直ると思います」
高橋規一(No.911ナインテンPCJポルシェ)「昨日のクラッシュで目に見えないクラックが入っていたみたい。チェックしたんだけど、しきれなかった部分のようです」
加治次郎GT-A事務局長「今回、競技運営サイドではレスキュー訓練、消火訓練を実施しています。また、レスキューカーなどの車両をこれまでより多く配置し、人員も増やしています。医務室には金曜日の練習走行時にも医師団が待機しています。
GT-Aでは、各チームに、ピット周辺火災に対する備えについてのアンケートを実施しています。過去に給油中またはそれ以外でピット火災を起こしたことがあるか、消火器具の備えはどうか、危険物関係の有資格者はいるかなどといった内容です。これによって、各チームの実状を調査するとともに、それぞれのチームのピット周辺火災に対する自覚を促すのがねらいです。
また、合同テストの際にも、主催者とGT-Aが協力して、つねに事故を防止することを意識した体制でテストを行っています。走行中やピットロードでのマナー、赤旗時の走行のしかたなどをチェックし、各チームに安全意識の徹底を図っています。合同テストおよび金曜日の練習走行時になんらかのマナー違反を犯したチーム、ドライバーに対しては、GT-Aが罰金を科す、または通告をするなどの措置を行っています」
スタート前のドライバーズブリーフィングで、スタートの方法やセーフティーカー出動時の走行方法その他について、再確認および徹底が行われた。内容は「ダンロップコーナー先11番ポストから2列に隊列を整える」こと、「追い越しは各自の車両がスタートラインを通過するまで禁止」であること、「先導車がコースアウトしたら先導車のスピードをスタートラインまで維持」することなど。いずれも前戦と同内容の再確認だが、スタートラインについては、今回、1コーナー寄りのスタンディングスタート用のラインとなっている。」
○
ブリヂストン
「ドライはソフトとハードの2種類。金曜日の時点でどっちを選択するかを決定してます。どのチームがどっちを選んだかは、当方からは言えません。それぞれ半数ずつくらいでしょうか(インサイドレポート班調べによると、No.64 Mobil 1 NSXがソフトを選んでいるらしい)。ソフトでもハードでも交換は必要です。雨用は、インターミディエイトと、ノーマルの浅ミゾ、深ミゾを用意してます」
○ヨコハマ
「ドライは前回のテストでベストだったものを持ってきてます。GT500クラスはコンパウンドとしては4種類。構造的には1種です。使うのはみんなソフト系です。No.55 STPタイサンバイパーは、以前はスープラよりも固めのものを使っていたんですが、今回、かなりクルマが変わってきて、柔らか目のものを選べるようになってます。左後ろは保つかどうか、ちょっと心配ではあります。No.13 エンドレスアドバンGTRはハードのほうがフィーリングがいいのと、耐久性の面で、(ソフトは)使いたいけど使えないんです。
GT300クラスはソフト、ミディアム、ハード、スーパーハードの4種類を用意しました。No.15、No.25、No.51、No.72がソフト、No.10とNo.355がミディアムを選んでます。No.19だけはJTCC用のホイールを使っているのでタイヤの種類が異なります。交換は、しなくてもギリギリ保ちます。ウチとしては4輪交換を奨めていますが、チームによっては左だけ交換のところもあるのではないでしょうか。No.19は、前輪は無条件で交換が必要です。
雨用はいろいろ用意しましたが、そのうち2種はまったく走っていません」
○ダンロップ
「GT500クラスはドライ用が3種類。どのチームもミディアムを選択していますが、この気候だったらソフトでもいけたかな、という後悔はなきにしもあらずですね。いずれにしても交換は必要です。
GT300用は3種類のなかから各チームに自由に選んでもらいました。晴れたら暑くなると踏んで、ハード系を選んだところが多いですね。上位陣はほとんどハードです。下位チームにはミディアムを選んだところもあります。ソフトを選んだチームはいません。交換はなしでもいけます。換えるのはNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7、No.60 TOYOTA CAVALIERほか何チームかです。
雨用はコンパウンドは1種類で、ミゾは2種類です。ウェット用タイヤはアドバンテージがあるようなんですけどね」
○トーヨー
「ドライ用はハード、ミディアム、ソフトの3種類を用意したなかから、ミディアムをチョイスしています。(グリップの)落ちが少ないし、タイム的にソフトと変わらなかったからです。交換はあります。タイヤ交換よりドライバー交代のほうが時間がかかるので、交換します。雨用はインターミディエイトと、浅ミゾ、深ミゾの3種類です。このコースは一番走れているので、ノウハウがあります。そろそろ勝ちたいですね」
天気:曇り 気温:25度 路面温度:27度
入場者数:8/9 - 65,000人(8/8 - 19,200人)
レース前のフリー走行中に、スロー走行でクルマをコースサイドに止めた。決勝グリッドにつくことはできず。
竹内浩典「Aコーナーと100Rの間ぐらいで突然いってしまった。すぐに止めればオイルを撒かずに済んだんですけれど、カウルをやっつけたくなかったんで…(クルマをコースサイドに止めた)」
午前のフリー走行後にエンジントラブルが発見され、決勝レースまでの修理が不可能と判断し、出走を断念した。このため、予選46位だったNo.24ヒラノモータースポーツR34Mが繰り上がって出走することになった。
■リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No | 原因 | 周回数 |
38 | エンジン | DNS |
10 | クラッチ | 5L |
100 | コースアウト | 17L |
5 | コースアウト | 17L |
72 | デフ | 15L |
61 | ドライブシャフト | 22L |
911 | コースアウト | 33L |
117 | ミッション | 38L |
77 | コースアウト | 39L |
No.3 ユニシアジェックススカイライン(総合2位)
長谷見昌弘「クルマはまったく問題なかった。最後は何台かペナルティが出たけど、去年は自分も黄旗で失敗したから、よく気をつけていたよ」
田中哲也「最後は、No.64 Mobil 1 NSXとのあいだに周回遅れが入ってしまって抜くことができなかった。でも、表彰台に立てたことは良かったと思っています。後ろの No.12 カルソニックスカイラインに抜かれる気はしませんでした」
黒沢琢弥「最後は、最終コーナーの出口で周回遅れとからんでしまった。ちょうどそれと同時にガス欠症状が出て遅れてしまった。でも、No.3の田中選手と、いいバトルができたことは良かった」
No.44 アペックスDLモモコルセMR2(クラス2位)
ピーター・ダンブレック「今日はマシンに十分な速さがなかったので、勝つのはむずかしかった。それでもGT初レースで表彰台に立てたことには、すごく満足している」
新田守男「思ったよりNo.25つちやMR2が逃げなくて、ボクが想像していたより攻めていけた。仕かけるチャンスをうかがっていたけど、中盤に周回遅れにぶつけられた。避けたんでクルマは大丈夫だけどね。ピットインして出るまではバッチリ。ただ、ピットロードで丸々一周止められちゃった。あれじゃレースにならない。SCカーのルールはルールなんだろうけど、丸々1周損して次のレースはじめるようなものだからね」
長谷川勇監督「もう1周遅れてピットに入れれば良かったんですが…」
一ツ山康「今日でこのエンジンは終わりだけど、堅くいけばなんとかなるってことですね。加藤君が頑張ってくれたおかげですよ」
加藤寛規「F3で表彰台から遠ざかっていたんで(ここで入賞できて)よかった。ラストは4台のバトルになったけど、あきらめなかった者勝ちでしょう」
高橋国光「(ツキがないと言われるが)考えかたですが、あれが300Rだったらクルマがオシャカになってるだろうし、火が出ることだってあるし、それを考えればまだマシだったと言えますよ。これまでの長い経験で、こういうことは何度もありました。
こういうときは我慢しているしかないんですよ。神頼みは、逃げのような気がしてあんまりしません。ただ、ゲンかつぎというわけではないんですが、昨日、本田宗一郎のお墓参りをしてきたんですよ。ポールポジションの報告にね。それに花を持っていかなかったのがいけなかったのかなあ(笑)」