MOTEGI GT CHAMPION RACE
9.12 sat / 13 sun - Twin Ring MOTEGI

9.12 - Qualify


1st Qualify (AM)
No.77 クスコスバルインプレッサ

小林且雄「昨日が1分59秒6で今日が1分59秒3ですから順調です。タイヤが今回良くなってきているんですが、昨日はそれに合わせたセットができなかった。午後はそれにチャレンジしたい。タイヤのライフは決勝の真ん中でギリギリぐらいですかね。リストリクターは特例措置の対象になっているんですが、そのままです。決勝は、今までは頑張ってもトップグループにはついていけなかったのが、今回はトップグループについてトップ争いを考えながら走れそうなので、あとはみんながミスしないよう結果を出したいです。結果は何位でもいいです。もし勝ちがついてきたらうれしいし、2、3位でもいいです。これが5戦目ですが、ちょっとずつ進歩しているということですね」

加勢裕二代表「基本的なことを詰めてきただけ。サーキットのセットもダートと考えかたは一緒だったということですね。最初は戸惑っていたのですが、これまで戦ってきたラリー、ダートラ、ジムカーナと同じみたい。オーソドックスなことをやってるつもりですよ。たまたまこのコースでこのクルマが速いということで、手放しでは喜べません。まだ先はあるなという感じです」



No.44 アペックスDLモモコルセMR2

ピーター・ダンブレック「昨日は出ていなかったアンダーステアが出た。理由はわからないけれど。午後、クルマのセッティングを変えれば良くなるだろう」



No.25 つちやMR2

舘 信吾「60kgと80Kgは明らかに違う。重いです。新車でボディ剛性はあるけれど、ブレーキは効かないし、立ち上がりは遅い。このへんは金曜に感じていたんですが、合わせていったら、思ったよりもクルマが良くなってきたんです。午後もアタックしますし、一発はねらっています。タイムが出たらレースセットにします」



No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7

山路慎一「フロントのグリップ感が不足してるみたい。今までのコースではフルターンが少なくてわからなかったんですが、ここはステアリングの切り増し量が多いんで(感じられるようになった)。午後は、セッティングを変えてアタックします。タイムはなんとかそこそこに出たという感じです」



No.38 FK/マッシモセルモスープラ

竹内浩典「赤旗前、オイルが出る直前にベストタイムが出せた。タイミングが良かったですね。クルマ的にも悪くはない。赤旗中に少しセットをいじったらそれが裏目に出て、再開後はタイムを上げられませんでしたけど。低速コーナーではターンインでアンダーが出たり、出口ではオーバーが出たりしているので、まだ詰められるところがあります。昨日よりは全然良くなっていますけどね。インターバルの間に、そのあたりを詰めていく方向でセットを変えているので、2回目はもう少しタイムを上げられるんじゃないですか?」



No.16 Castrol 無限 NSX

道上 龍「クルマは昨日と変わらず、いいですね。昨日はちょっとミッションが固かったんですが、それも今日は直っています。エンジンを積み替えたら、異音もしなくなりましたし。アタックのタイミングも良くて、最後にタイムアップできました。2回目ももちろん行きますよ。49秒台目指して…。でも、余り気温が上がると難しいかな〜? 朝は涼しかったんで」



No.100 RAYBRIG NSX

高橋国光「ほかのNSXにトラブルがあって、ウチも昨日はちょっとあったんですが、まあまあ順調にきてます。決勝でもトラブルが出ないように…。おはらいですか? いや、それはしてませんけどね」

飯田 章「クルマはちょっとアンダーだけど、まぁまぁです。午後は1分49秒台に行けると思います。ここはパッシングポイントがないので、1列目にいないとね」



2nd Qualify (PM)
No.38 FK/マッシモセルモスープラ

竹内浩典「いやあ、ホントに良かったです。ウチが(アタックを)終わったあとサードスープラが行ったんで、(上に)いかれちゃうかなぁと思ったんですけど。サードは1分51秒フラットまできて、次のラップもアタックしてましたからね。前に1台スープラがいるといないじゃ大違いですよ。(午前と午後の)インターバルでクルマをいじったら良くなったんです」



No.39 デンソーサードスープラGT

谷川達也「今回、土屋さんがアタックしましたが、順当な位置だと思います。セルモには前に行かれましたけど。決勝のセットがまだ出ていないので、朝のフリー走行で決めます。セッティングがうまくいけば表彰台に立ちたいですね。金曜日はけっこうトラブっていたんですが、解消できました。タイヤも順調に仕上がっていますし、チームも勝つ気でいますんで、いい雰囲気です。雨降られると困るんですけどね」



No.64 Mobil 1 NSX

トム・コロネル「6位か7位でクオリファイできれば満足、と思っていたけど、そのとおりになった。メカニックがすばらしい仕事をしてくれたんだ。昨日も今朝もギヤボックスにトラブルが出ていたが、それをうまく解決してくれた。午後のセッションでタイムを出したときは、“ワンラップだけ”と、レースではとてもできないくらいブレーキングを遅らせたんだ。グリッドで前に行ければ、少なくとも後ろをがんばって抑えるという可能性は出てくるからね。ポイントでトップのエリック・コマス組があまり良くないようなので、自分たちにとっては状況は悪くない。ただ、レースは非常に長いのでトラブルに襲われるかもしれない。それにタイヤがキツい。でもチームメイトも好調だし、ベストをつくすよ。目標としては最低限完走はして、ポイントを得なければならない。できれば4位でフィニッシュしたいんだ。そうすればハンデウエイトを減らせるからね。70kgというウエイトは重すぎる。我々には運も必要だ。前がトラブルを起こして潰れてくれないと、5位以内はむずかしい。べつに他人の不運を望むわけではないけど、だれかが脱落すれば自分たちにはそれだけいい結果につながる」



No.6 ESSO Tiger Supra

P-H.ラファネル「スープラのトップとコンマ2秒ちょっとしか違わない。向こうは新しいクルマでABSつき、我われのは去年のクルマでABSなし。これは我われには良すぎるポジションだ。昨日は2回とも4位、今朝は5位で今は6位。だんだん下がってきてしまったけど、それでもいい位置をキープした。非常に満足している。いつも最初は良くて、フリー走行ではいいところにいくことがあっても、予選ではあまりいい結果を残せなかった。だが今日は初めて6番手以内でクオリファイすることができた。我われにとってはポールポジションも同様だ」



No.50 ARTAスカイライン

土屋武士「タイヤの一番おいしいラップで、スピンしたクルマがあって、1分51秒5までしか出せなかった。あれがなければ51秒2までいけたかなとは思います。でも、次のおいしいところで51秒3が出せました。今回は、中止になった富士を除いて、初めてボクがアタックしたんです。最初はその予定じゃなかったんですが、昨日たまたまいいタイムを出せたので、チャンスをもらいました。これまで、いつもテストでは調子が良かったんですが、予選ではアタックの周にイエローが出たり、遅いクルマに引っかかったりと、巡り合わせが悪かった。レースは長いんで荒れそうですが、自分がその荒れるほうに入らないようにしたいですね。(コンスタントにいけば)上にいける権利は持ってますから。(98年仕様の)スカイラインのなかで表彰台に上がっていないのはウちだけなんで、今回はぜひ上りたいですね。手強いのはサードスープラでしょう」



No.77 クスコスバルインプレッサ

小林且雄「午後は、予選用(セッティング)というか、アライメントを見直してニュータイヤでアタックしました。なにごともなく完走して結果を出したい。それだけです」

加勢裕二代表「うれしいです。もし勝ったら、スバルにとっては、サーキットレースでの初優勝に近いでしょう。ダートをショートカットしているんじゃないかって? 一応、舗装用にクルマはつくっていますから、ショートカットはしてないですよ(笑)。たしかにクルマはほかよりも丈夫かもしれませんけどね。エンジンはSTIチューンですが、エンジン以外は自社製作です。勝つのはムリでも、表彰台には上がりたいですね」


No.25 つちやMR2

舘 信吾「ウエイトハンディがあってもポールは獲れると思ったんですが、ちょっと届きませんでした。レースでは、インプレッサがどれぐらい速いかわかりませんから、早い段階でトップに出てチャンスをうかがいたい。勝てばシリーズタイトルですが、勝ちたいのとチャンピオンは別です。4勝目を挙げたいし、チャンピオンは今年の目標ですから、別々に考えてます」



No.44 アペックスDLモモコルセMR2

新田守男「午後は(クルマも)若干良くなったし、タイムは上がってます。アンダー傾向は残ってるんですが、悪い方向にはいってないです。でも、思ったところまでたどり着かなかったといったほうがいいでしょう。スタートはピーターがいくという前提で、今回は彼がアタックしてセッティングも決めようということだったんですが、セットが見つからなかったのでちょっと不安材料は残っています。レースでどこまで彼がついていくのか、引き離すか、遅れるか…。あとは、ボクができるかぎりがんばります」



No.19 ウエッズスポーツセリカ

織戸 学「4番手というのはいい結果じゃないかな。ロングでも悪くなさそうだし、表彰台にいきたい」






SPECIAL REPORT
『OIL』


今シーズンのGTCで目立つのがオイルメーカーのカラーリングを施したマシン。新規参入してきたメーカーもあって、さながら「オイル戦争」の様相を呈している。そこで今回のインサイドレポートでは、各チームがどのメーカーのオイルを使っているのかなど、オイルとGTCの関係を探ってみた。


カストロール(株) 自動車潤滑油事業本部PR担当 水野さん
(No.16 Castrol無限NSX ・No.36/No.37カストロール・トムス・スープラ)
−GTC参戦チームには、どのようなエンジンオイルを提供しているのですか?
「ブランドとしては"Neues Formular RS"(SJ/10W-50)、"Pure Racing"(SJ/10W-60)、"ZERO-W"(SJ/0W-30)の3種を提供しています。いずれも100%化学合成油です。これらは市販されいるものと同じものです」
−使用するマシンによってオイルはちがうのでしょうか?
「カストロールのサポートチームには、カストロール・トムス・スープラとCastrol無限NSXがありますが、エンジンがスープラはターボ、NSXはNAであり、性格が違いますので、それに合ったオイルも違ってきます。トムス・スープラはRSを、NSXはZERO-Wを使っています」
−GTC用のオイルは、他のカテゴリーのものとは違うのですが?
「GTCカーは、わりとパワーに余裕がありますし、走行距離も長いので、粘度に幅のある耐久性を考えたものを使います。NAエンジンのJTCCなどでは、エンジンがシビアになってますから、少しでもパワーロスをしないようフリクションを極力抑えたものを使います。もちろん、その分耐久性は落ちますが、JTCCはスプリントですからそちらを優先するわけです」
−添加剤などは使用しますか?
「私どもでは、使用していません」
−オイルの交換に関してはどのようにされていますか?
「毎走行ごとに交換するようにしています。これはオイル自体の劣化ということより、ガソリンが混じって薄まることで粘度が変わってしまうためです」
−走行時の条件によってオイルの種類を代えることはあるのですか?
「GTCでは、コースによって代えることはないと思います。基本的には気温で、エンジンの高温時の粘度に合わせます。夏場は10W-60を使うことが多いようです」
−チームからのオーダーやオイルの開発などはどのようにされていますか?
「テストなどで使用されたオイルは、すべて回収して名古屋にある研究所で分析しています。その分析結果はスープラでしたらTRDとトヨタの東富士研究所に、NSXは無限へ報告しており、エンジン開発の資料にしていただいています。私どもでは、その分析結果やチームからの意見、要望をもとに、研究所で独自にオイルの開発を行っています。シーズン中は、チームとしてはクルマやエンジンの開発が主になりますから、オイル自体はそう新しいものに変えることはありません。オイルを変えてしまうと、クルマの性能変化がオイルによるものか、クルマ自体によるものかがわかりにくくなってしまうからです。オイルのテストをチームに依頼するときは、ほんとうに(オイルの開発の)最終段階となってからです」
−エンジンオイル以外には何かチームに提供していますか?
「エンジンオイル以外では、ミッションオイルとブレーキフルード、グリスなどを提供しています」


ベネックス 青木さん
(No.910ナインテンポルシェ)
−使用しているオイルは?
「WAKO'Sの4CRで、まったく市販と同じものです。これは向こう(WAKO'S)からの指定です。粘度は5W15です」
−季節やコースによって変えることはありますか?
「コースによって変えるというよりは、季節、温度によって調整する感じですね。夏のテストで15W50を使ったんですが、ちょっと重かったんで実戦では戻しました」
−交換のインターバルは?
「まず工場でエンジンをかける前に入れたオイルを、予選終了後に交換しています。つまり、決勝レースではつねに新オイルになるようにしています。ただ、エンジンを降ろす作業が必要になったときには、走行距離に関係なく、無条件で交換しています。オイル自体は十勝24時間でも鈴鹿1000kmでも無交換でまったく問題ありませんでした。交換したオイルは、すべてWAKO'Sさんで回収しています。その都度、メタルが混じっていないかなど、オイルの状態をチェックしています」
−量の管理はどのように行っていますか?
「ポルシェは空冷なのでエンジンオイルをたくさん必要とします。容量は16リッターほどで、交換時には8〜9リッターくらい入ります。量のチェックは暖機が完全に終わった時点でレベルゲージでチェックします。量としては通常どおりMax.とMin.のあいだにあればOKです。多すぎるのは禁物ですね。ポルシェの場合、多すぎるとすぐに噴いてしまいます。量が減ることはほとんどないですね。1レース終わっても、数100cc減るか減らないかくらいです」
−チームからオイルメーカーにオーダーを出すことはありますか?
「WAKO'Sさんの場合、(オーダーを出したときに)非常にレスポンスがいいので助かっています。たとえばギアオイルやグリスなど、もう少し柔らかいのがほしいと言うと、すぐに対応してくれます。とくに富士は会社から近いので、金曜日に言えば翌日には持ってきてくれるという感じですね。あそこは、レーシングスペックのものを、すぐに市販に結びつけるというスタンスで開発しています。その点ではポルシェの思想に近いものがありますね」
−エンジンオイル以外の油脂類については?
「ギヤオイル、グリスなどはウチ以外にも使っているチームは多いようです。WAKO'Sさんでは、その他、ウィンドウの曇り止めや撥水剤、冷却水、ブレーキクリーナーなど、いろんなケミカル用品も作っています。冷却水は、これを入れただけで水温の変動が少なくなって、オーバーヒートに悩まされなくなったという例がありました。あまり一般のカーショップなんかでは市販していなくて、知られていないんですけどね」


富士興産(株) マッシモ事業部 寺内さん
(No.39 FK/マッシモセルモスープラ)
−GTCで使用しているオイルはどんなものですか?
「カーショップ等で販売されているものとまったく同じ、通常の市販品をそのまま使用しています。使用しているエンジンオイル『FK/マッシモハイスペックレーシング』は、その開発コンセプトそのものが『レーシングスペックを持った市販オイル』であり、富士興産の最高水準の技術を駆使して開発された100%化学合成の超高性能オイルです。粘度は15W50、グレードはSJです」
−季節やコースによってオイルを変えることはありますか?
「レースは春から秋にかけて行われるので、この程度の気温差ならオイルを変える必要はありません。また、コースによってオイルを使い分けることも今のところは行っていません」
−オイル交換のインターバルは?
「基本的に1日の走行が終了した時点で交換していますが、なんらかの理由によってエンジンやミッション、デファレンシャルなどを分解し、オイルを『抜く』作業が発生した場合は、その時点で交換しています」
−量の管理はどのように行っていますか?
「走行前、走行後にスケールで測定を行っています」
−GTCマシン用オイルでもっとも重視されるポイントは?
「苛酷な環境下でも性能が安定していて、粘度低下やスラッジの発生などの劣化が起こりにくいオイルであることです」


◎各チームが使用しているエンジンオイル(インサイドレポート班調べ)
NoMachineOil
2ZEXELスカイラインペンズオイル
3ユニシアジェックススカイラインカストロール
55ZIGEN SUPRABP
6ESSO Tiger SupraESSO
12カルソニックスカイラインTOTAL
13エンドレスアドバンGTRエンドレス
16Castrol 無限 NSXカストロール
18TAKATA童夢無限NSXBP
23ペンズオイル・ニスモGTRペンズオイル
30綜警 PORSCHEカストロール
36カストロール・トムス・スープラカストロール
37カストロール・トムス・スープラカストロール
38FK/マッシモセルモスープラFK/マッシモ
39デンソーサードスープラGTBP
50ARTAスカイラインBP
64Mobil 1 NSXMobil 1
88ウェディングディアブロ GT-1BP
100RAYBRIG NSXBP
777バルボリン ディアブロDLバルボリン
7RE雨宮マツモトキヨシRX7RE雨宮
9大黒屋ぽるしぇBP
10アビリティポルシェ993GT2MOTUL
15ザナヴィシルビアペンズオイル
19ウェッズスポーツセリカBP
21ダンロップ-BP-BMW BP
25つちやMR2BP
44アペックスDLモモコルセMR2A'PEX
51コブラ ポルシェDAKHAMS
60TOYOTA CAVALIERBP
61テイボン・トランピオ・FTOHKS
70外車の外国屋ダンロップポルシェカストロール
72オークラRX-7REPSOL
77クスコスバルインプレッサBP
81ダイシン ダンロップ シルビアBP
91コーセイ&バーディクラブ・セリカBP
99PCJ大黒屋ぽるしぇBP
117ホイールショップALTA RX7カストロール
910ナインテンポルシェWAKO'S








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