MOTEGI GT CHAMPION RACE
9.12 sat / 13 sun - Twin Ring MOTEGI

9.13 - Race


FREE PRACTICE

No.100 RAYBRIG NSX

飯田 章「もちろん満タンでのタイムです。ウチはいつも満タンはバランスいいんですよ。でも、1分51秒4は遅いよ。レースはたぶん50秒台後半でいくんじゃない? ほかが三味線ひいてるのかどうか、それはわからないけどね。展開がどうなるかわからないし、またセーフティカーが入ったりするかもしれないから、ピットインのタイミングはまだわかりません。ガソリンは、まあ大丈夫だと思います。スタートドライバー? さあ、どっちがいくと思います?」



No.23 ペンズオイル・ニスモGT-R

エリック・コマス「予選のアタックを除いて、この週末はずっと満タンでテストしてきた。もちろん今朝のフリー走行のときも満タンだよ。3番手? そう。燃料を少なくして走って1分51秒7が出ていたので、満タンで52秒7は驚くことじゃない。決勝セッティングでのクルマの状態はすごくいい。昨日、10ラップ、また10ラップと走ってクルマのバランスを改善していったんだ。ホンダNSXが速いのは明らかだけど、90kgのウエイトを積んではいてもクルマはすごくいい。満足している」



No.25 つちやMR2

舘 信吾「クルマはいいですよ。昨日のまま、なにもやってないです。重さもさほど気にならないレベルに仕上がっています。満タンで決勝セットで走りました。レースは、表彰台ねらいたいですね。スタートはボクがいきます」



No.77 クスコスバルインプレッサ

加勢裕二代表「ドライバーの慣れとタイヤ交換の練習、それと昨日のラストにメンテナンスした足回りのセットをしました。2人とも同じぐらい乗っていますよ。(フリー走行で)タイムを出したのはタマちゃん(玉本秀幸)のほうです。エンジンは前回と同じで、足回りはコツコツと見直した結果がようやく実った感じですね。スタートは今回、タマちゃんが初担当の予定です。ここのサーキットは燃料をけっこう使うんで、ピットストップはちょうど真ん中あたりを予定しています。1年間は勉強だと思っているんで、なにごともなく無事に完走したい。GT500クラスとからんだりするのが心配です。表彰台は、まだねらえるところではないと思います」


No.19 ウエッズスポーツセリカ

マッシミリアーノ・アンジェレッリ「先週、FIA GT選手権第7戦にザクスピード・チームからポルシェGT1で参加した。今シーズンの残り全戦に出る予定なんだ。ただ、最終戦のラグナセカだけはGTCと日程が重なっているのでまだ決めていない。
でも、自分にとっての優先順位は日本のレースが上。日本のレースのほうがFIA GT選手権よりもはるかにコンペティティブだからね。トヨタ、ニッサン、ホンダに乗れば勝つチャンスはある。FIA GT選手権ではメルセデスしか勝つチャンスはない。タイヤにしても、GTCではブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマが拮抗している。ヨーロッパではブリヂストンかミシュランしかチャンスはない。ザクスピードが履いているピレリも悪くはないけど、充分なテストが必要だし、資金が必要だ。だがそれがない。FIA GT選手権で関心があるのはワークスチームで走る可能性だけなんだ。メルセデスかポルシェのワークスチームで走れるならいい。来年はその可能性があると思う。シーズン終了後にテストを受けられると思う。その見込みがないなら自分にとってFIA GT選手権に参加する意味はない。ラグナセカのレースに出るとすれば、その可能性をにらんでのこと。もしその可能性がないと事前にわかるなら、ラグナセカには行かない。いずれにしても来年は日本で、できればGT500クラスを走りたい。これがボクの1999年の目標だ。だからこそ、今GT300に出ている。サーキットを覚えるためにもね。来週、SUGOでGTCのテストがあるのでそれに参加する。9月20日にFIA GT選手権の第8戦があるのだが、そちらには菅生のテストの後で行くことにしている。オーストリアのA1リンクに入るのは金曜日の朝になってしまうけど、自分にとっては日本のレースのほうが大事なんだ。ザクスピードのポルシェに乗るのは楽しいし、チームもすばらしいよ。でも将来がない。ポルシェGT1のドライブ? "Very easy" 。ボクのようにフォーミュラスタイルのドライバーにとっては、セリカやスープラのドライブのほうがずっとむずかしいよ。ところで、10月初めに、ベネトン・ユニオンチームからニュルブルクルンクで行われるドイツF3選手権のレースに出る。そう、F3に。苦戦すると思うよ(笑)。でも楽しみなんだ。楽しむために出るんだ。1週間の休暇だよ。チームから電話があって、5レースに出ないかとオファーがあったんだけど、FIA GT選手権とGTCがあるので1レースしか日程が合わなかった」



No.91 コーセイ&バーディクラブセリカ

松永雅博「金曜がシェイクダウンです。リアディフューザーを外したら良くなりました。JTCCベースですが、以前乗っていたカローラよりもブレーキはいいし、こっちのほうが安定しています。暫定仕様なのでタイヤが細い。もうちょっと太くないと、フロントのトラクションが稼げないんでつらいですね。もうちょっとグリップがほしいです。次戦からはNo.19と同じように太くなります。ST205セリカをFFにしているんですが、JTCCで関谷さんのクルマを担当していた東条氏が開発しています。足回りやエンジンはNo.19と同じなのですが、リアフェンダーやペダル類、シートポジションなどは独自です。来年はターボをつけたいですね。あとはタイヤを太くしてストレートを速くしたい」



☆コース攻略法を聞く


星野一義(No.12 カルソニックスカイライン)
「このコースは、S字とビクトリーコーナーがタイムを詰めるポイントだね。スカイラインにとっては、1速から6速までクロスレシオにしてシフトチェンジしても忙しいだけで、いいことはない。それより、トルクのあるところをうまく使って、2速から5速で走ったほうがタイムが出るんだ。とにかく抜きどころが少ないから、予選ではできるだけ前にいきたい。ほんとはタイトコーナーが多い、こういうコースは好きじゃないんだけどね。ここと比べたら、MINEのほうがストレートが長くて、まだ抜くチャンスは多いよ。それから、もてぎは全部スピードを落としていくコーナーばかりだから、ブレーキがきつい。冷える時間がないんだよね」




ピーター・ダンブレック(No.44 アペックスDLモモコルセMR2)
「このコースで重要なのはブレーキングです。F3と比べるとGT300 のマシンではコーナーをクイックに抜けることはできないから、ブレーキングがとくにだいじなんですよ。できるだけ遅らせるんだけど、遅らせすぎると逆にオーバーテイクができなくなってしまう。1速で抜けるコーナーが多いんですが、ここは前回のテストで2速で回ったら立ち上がりの加速が遅すぎたんです。あとはバランス。第3コーナーと第7コーナーでバランスが乱れがちなので、それを保つことが速く走るためには重要なポイントです。難しいのは第1コーナーで、かなりロールとオーバーステアが出るのでそれを注意しなければならない。ここは高速コーナーがあまりなくて低速コーナーが中心だけど、なかでも1、2のコーナーはとくに注意しなければならない。ボクらのクルマはまだウエイトハンデが少ないこともあって、ブレーキがかなりいい。これがこのサーキットでの強みです」




道上 龍(No.16 Castrol無限NSX)
「ここでタイムを縮めるポイントは最終コーナーの走りですね。ブレーキングでどこまで詰められるかでしょう。ここのところでアキラさん(飯田章)は速いんですよね。ここのひとつめでムリしすぎると飛び出しちゃうんですよ。NSXはブレーキがいいんで、ロックもしないし、ABSがなくてもぜんぜん問題ありません。クルマ的には、コーナー出口のトラクションも重要ですね。これも、NSXはいいんですよ。抜きどころというのは…、ないですね。奥のヘアピンのブレーキングですかね。1コーナーでインに入るのは絶対ムリですね。ボク、フォーミュラニッポンで当たっちゃいました。3コーナーでは、インに入っても飛び出しちゃいます。インを抑えられたら、どこもムリです」




竹内浩典(No.38 FK/マッシモセルモスープラ)
「ブレーキがかなりきついコースなんですが、逆にフルブレーキングが多いんで、各コーナーのつっこみのブレーキングで稼げるコースでもあります。あとは加速。とくに1〜2コーナーの脱出、S字の脱出、最終コーナーを含むラストセクションがタイムアップのポイントになりますね。抜きどころはほとんどないです。これも、逆にうまく利用すれば、要所を抑えていれば抜かれないということになります。ボクの印象では、ここは十勝とMINEを足して2で割ったような感じですね。アップダウンは、ダウンヒルストレート以外はそれほど感じません。ブレーキもタイヤもつらいですね。低速からトラクションをかけていくので、低回転からタイヤにどんどん負担がかかるんです。タイヤとブレーキを温存するのがポイントですね。コンスタントに走ることです。一発ポンと行くとつらいです。最初の10周ぐらいは、抑え過ぎかなと思うくらいのペースでいかないとダメじゃないかと思っています。スープラは加速がいいんで、有利ではないかと思いますよ」






RACE
☆決勝スタート直前情報(午後1時)

天気:晴れ 気温:29度 路面温度:41度

入場者数:9/13 - 35,000人(9/12 - 12,000人)



■リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No原因周回数
5コースアウト/オイルクーラー破損3L
61駆動系14L
37エンジン17L
9エンジン24L
777コースアウト24L
64コースアウト27L
18コースアウト27L
39コースアウト31L
7失格(エンジン押し掛け)38L
13ミッション46L
117燃料系50L



No.16 Castrol 無限 NSX

道上 龍「セーフティカーが入ったときは、No.100がもうアキラさんに代わった後だったんで、『あーっ、こら逃げられたわ』と思いました。アキラさん、ペース速かったですからね。でも、神さまがいてました」

中子 修「道上がよくがんばってくれたけど、セーフティカーが入って状況が変わってしまった。でも、最後は勝つことができたんで良かったです」



No.77 クスコスバルインプレッサ

小林且雄「クールスーツが壊れていたのにはまいった。無線も壊れていて、順位がぜんぜんわからなかった。最後までトップだってことはわかりませんでした。チームのみんなのおかげで勝つことができました」

玉本秀幸「いくときにはあっさりいっちゃうもんですね。なんか、まだ実感がわかないんですけど。ボク自身もGTC初優勝なんですよ。1回、勝ちそこなったってのはありましたけどね(笑)。まあ、いつもヘンな話題ばかりまいてるから、たまにはいい話題もないとね。今日はミラージュと連続表彰台で、良かったです」

加勢裕二代表「勝っちゃいましたね。たまにはこう言うこともあります(笑)。あちこちうまくいったとしか思えない。コースとクルマのマッチィングでしょう。他のコースでも速く走れるように考えていきたい。自分が走るよりずっと緊張しますね」



No.12 カルソニックスカイライン

星野一義「今日はガチーンといったよ。プロのドライバーはこうでなくちゃっていうところを見せたでしょ。昨日のトラブルがなければもう少し楽にこのポジションまで来られただろうけど、それでもNSXに追いつくのはちょっとムリだったかもしれないね。でも、この2位は優勝の価値があるよ。シリーズでも上位に来ているし、あと2戦がんばるよ」

黒澤琢弥「今はちょっと心地好い疲れを感じているよ。クルマもタイヤも、最後まで完璧だった。最後の最後までプッシュして、53秒台で走り続けられたし。NSXに追いつくのはムリだったと思うけど、2位キープのつもりはなくて、攻め続けた。最後までなにが起こるかわからないもんね。ARTAに抜かれたときは、周回遅れに前をはばまれて、本山はいい場所でそれをかわしてきたので、差がつまってしまった。譲ったつもりはないけど、ムリをして接触するほうがイヤだったし、抜き返せると思っていたよ。ボクを抜いたあとヘロヘロになっていたから。結局、ペナルティーを受けてピットストップしたけど、あのまま走っていても抜けたね」



No.36 カストロール・トムス・スープラ

関谷正徳「クルマはいつもどおり、まったく問題なかった。タイヤもBSと同じくらいいけてたからね。しかし、暑くてまいったよ」

N.フォンタナ「No.23を抜くのはたいへんむずかしかった。一度並んだんだけど、ボクがアウトサイドにいたから、そこでは抜けなかった。それでタイヤを使ってしまって、最後はアンダー、オーバー、ホイールスピンなんかが出てキツかった。クルマはNSXやスカイラインに追いつくためには、もう少しやらなければいけないことがある。でも、現状ではこの順位に満足している」



No.19 ウエッズスポーツセリカ

織戸 学「(入賞できて)良かったけど、暑くて疲れた。クールスーツも効いてるんだかいないんだか、足がチンチンに暑い。クルマはハンドルが重くて、ヘアピンなんて身体ごと曲げてる。ほかには問題ないんだけど、腕力をつけないと乗ってられない。FTOやセブンがつぶれてくれてラッキーだった。セーフティカーのタイミングとピットインも良かった。MINEもセリカにはあっているんで、いきますよ」

M.アンジェレッリ「2位という結果には満足しているが、自分のドライビングには満足していない。自分はまったく速くなかった。自分の担当のラップでは(クルマやタイヤが)かなりきびしい状況になってはいたんだけど…」



No.910 ナインテンポルシェ

余郷 敦「2戦続いてアクシデントがあったんですが、ここまでこれてホントによかった。クルマを直してくれたメカニックのおかげです。木下さんがスタートからいいところにくっついていってくれて、ピットインのタイミングとかペースカーが入ったりとか、ラッキーな部分もあったけど、中盤にタレてきてもついていけるようになったんです」

木下隆之「砂子の代役で助っ人にきたんですが、いいチームだし、余郷くんも速い。一発の速さはなかったけど、コンスタントの速さの結果でしょう。砂子が戻ったらもっと強くなるでしょう」



No.23 ペンズオイル・ニスモGT-R

E.コマス「ねらっていたとおり4位に入れて非常に良かった。これでポイントはかせげるし、ウェイトハンディもちょっぴり減らせるからね。チームがいい仕事をしたし、マサミもいい仕事をした。金曜日からずっと、満タンでウェイトも積んだ状態でテストを続けていた成果が出たのだと思う」

影山正美「(No.39との接触は)コーナーの立ち上がりで、ボクの右フロントタイヤと達也の左のフロントタイヤがあたって、フォーミュラと同じように飛び上がってしまった。(レース後、サードの)ピットにいって、達也とも話をした。『アウト側を残してくれていたんだから、しょうがない』と言ってくれた」



No.100 RAYBRIG NSX

飯田 章「しょうがないよね。セーフティカーが出て走っていたときから、少しおかしかったんです。(レースが)再スタートしてからはどんどんおかしくなって、ドンと来て…。きっと破片かなにかを拾ったんじゃないかな。クルマは、それ以外はまったく問題ありませんでした。タイヤを換えてからもね。ま、次はいきますよ」

高橋国光「うーん、パンクじゃしょうがないよね。結果は残念だったけど、調子自体は悪くないですから。次もがんばります」












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