11.15


Qualify

64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかった。ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝ったわけではないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、かなりいいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤマニシがスタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握ればドライビングを楽しんでいる。いつものようにトライビングを楽しみたい。すばらしいサーキットだし、天気はいいし、たくさんの人が見にきてくれているし、モービルのファンもたくさん来てくれているしね。ベストをつくすよ、いつものように」
山西康司「スタートを担当します。ポールスタートですがとくにプレッシャーはありません。通常どおり。それより楽しみです」



12 カルソニックスカイライン
黒澤琢弥「黄旗が出てたから減速もしていたし、オフィシャルが『イン側を通れ』という指示を出していたから、一番イン側を通っていった。そしたら、目の前でポルシェ(No.30 NICOS PORSCHE)がバックしてたんだ。メディカルセンターで山田さんに会って聞いたら、山田さんはその前に『Uターンしていい』っていう指示を受けていたんだって。でも、当たる瞬間にイン側のオフィシャルが見えたんだけど、そのときには山田さんに『前へ行け』って手で合図してた。そんなのヘルメット被ってたらミラーでは見えないよね。だから、オフィシャルのやってることが信じられなかった。オレは、あの時点ではまだ全然がんばって走ってもいなかったのに、こんなことになるなんて…」
星野一義「ラジエターとかインタークーラーとか、壊れているのは水回りの部分。足はなんともなっていないね。最後尾からのスタートになるけど、そこからガンガンまくるよ」



25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきました。いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいですよ。決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっぱって恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、またGTCで走る予定なので、応援をお願いします」



61 テイボン・トランピオ・FTO
原 貴彦「テストではボクだけしか乗ってなかったんで今回はアタックをしました。タイヤがコースコンディションによくマッチしていて、思ったよりタイムが出て良かったです。ポールじゃないし、MR2には届きっこないけど、自分たちのなかでは力を出しきれました。決勝はとにかくいいレースがしたいです。成績もだいじだけどアピールできるようなレースがしたい。SUGOに続いてボクがスタートでいきます。ピットインは真ん中ぐらいでしょうか」



7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
山路慎一「クルマが昨日と変わっちゃって…。ブレーキングしたときのバランスが違うんです。クルマが曲がらなくなっちゃう。昨日とフィーリングが違うんで、原因をみつけて決勝までに対策するしかないですね。スタートは松本さんの予定です」



15 ザナヴィシルビア
青木孝行「近藤さんが乗っているときに3コーナーでロアアームのボルトが折れてコースアウトしてしまったようです。完璧じゃないけどクルマは直りました。ボクがスタートの予定です」





RACE
☆決勝スタート直前情報(12時00分)

天気:晴れ 気温:24℃ 路面温度:29℃
入場者数:47,897人(11/15)


55 STPタイサンバイパー
シートにトラブルがあり、1度グリッドにつくがフォーメーション1周目でピットに戻り修復。ピットスタートとなる。



☆レース中のコメント/状況
2 ZEXELスカイライン
鈴木亜久里「デフかミッションが突然いっちゃったんだ。それでいきなりロックして、自分のオイルに乗ってスピンした。長谷見さんには、悪いことしちゃったよ」



38 FK/マッシモセルモスープラ
野田英樹「1度目のスピンはオイルに乗った。ボクのミスです。その後のはABSがおかしくなったみたい。さらに、GT300を抜くときに23号車と当たっちゃって、サスペンションを壊してしまった」



50 ARTAスカイライン
本山 哲「スタート直後に寿一に当たったみたい。ちょっとよくわからない状態だった。ちょっと足を打ったけど大丈夫です。クルマは左リアサスが壊れてしまいました」



12 カルソニックスカイライン
星野一義「ずっと3号車の後ろで我慢していたんだ。冷静になることも必要なんだよ」



3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「1コーナーを抜けたら2号車が煙と火を挙げていたんだ。漏れたオイルがエキゾーストに垂れていたんじゃないかな。避けようとして、行き場所がなくなってスポンジバリアまで行ってしまった。だけど、みんなこんなに燃えなくてもいいじゃない(笑)。最初の1コーナーなんて、修羅場だったよ(笑)」



23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーで38号車がアウトに出たからそのインに入ったら、向こうもインに切り込んできて当たった。それからなぜか右コーナーが曲がらなくなってしまったんだ」



61 テイボン・トランピオ・FTO
中谷明彦「7号車と接触した。それで左リアのサスペンションが壊れたんだ」



リタイヤ原因(GTインサイドレポート班調べ)
No原因周回数
18他車との接触0L
36他車との接触0L
50他車との接触0L
2駆動系6L
38右後サスペンション23L
77左前サスペンション25L
61左後サスペンション38L




AFTER RACE
64 Mobil 1 NSX
山西康司「序盤はいいペースだったんですが、SCが解除になった後、まだコース上にオイルが残っていたんです。それで3コーナーでスピードが乗らなくて、抜かれてしまいました。それからパッシングするのに時間がかかっちゃいました。シーズン最後になって、クルマにもノレてきた感じです」
トム・コロネル「交代してすぐはプッシュできたけど、途中からなぜか左コーナーでクルマが曲がりにくくなってきてしまった。後ろの100号車も左コーナーでねらっていたみたいだけど、ブレーキングで抜かせなかった。勝利はシリーズでなくてもねらっている。だから今日はとてもハッピーだよ」



25 つちやMR2
舘 信吾「序盤はすごくオイルが出ていて、しまったと思ったらスピンしていました。SCカーをうまく使えて、挽回できて良かったです。ペースを上げてカバーできると思っていましたから。シリーズ戦ではないですが、もちろん勝てたのはうれしいです。これを入れて7戦中6勝という結果には自分でも驚いています。初めてのGTCでしたから。もてぎは悔やまれますが、それが自分たちの実力だと思います。でも、チャンピオンを獲れたことは大きな自信になりました」
鈴木恵一「自分のペースを守って、信吾が稼いでくれたプラスを維持しようとしたら、予想以上に後ろが離れてくれた。スピンしたぶん、信吾ががんばったね」



100 RAYBRIG NSX
高橋国光「振動でガソリンポンプのスイッチが落ちてしまった。あわてて入れ直したんだけど遅れてしまった。ちょっと惜しかったですね。(指を鳴らすしぐさで)チェッて感じですかね(笑)。でも64号車はペースは遅かったんですが、抜くのは難しかったでしょう。オールスターらしい走りと戦いはできたと思います」
飯田 章「スタートは混乱があるだろうと用心してた。山西は早目にインに寄ってくる走りかたなので二人ともにペースが上げられなかった。43周でタイヤはちょうど売り切れって感じ。(No.64 Mobil 1 NSXのエンジニアに)たまにはクニさんにもいい目見させてあげてよ(笑)」



39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「荒れたレースになったけど、おもしろかったよ。アキラ(飯田章)とはずいぶん接近戦になったけど、お互いに信頼できる相手だからできるんだよ。順位としてはこれが精一杯。NSXの前にいくのはムリだね」
谷川達也「土屋さんがポンポンと順位を上げてくれたんで、ボクはポジションキープしてただけです。タイヤも最後まで大丈夫でした。コースはレコードラインを外したらもちろん汚れてますけど、ライン上は荒れてませんでしたよ」



7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「スタートは良かったんですが、ストップ&ゴーのコースなのでNAは回転がいったん落ちると抜かれちゃうんです。2位という結果はうれしいです。みんなががんばってくれて表彰台に乗れました。序盤、2コーナーのところでかなりオイルが出てました」
山路慎一「いいペースで走れてハードプッシュしすぎました。FRとFFの速いところが違うんで(No.61テイボン・トランピオ・FTOに)仕掛けるタイミングをまちがえました」



15 ザナヴィシルビア
青木孝行「ビリからのスタートでしたが、すぐに2位に上がれてペースをつかみました。でも、中盤プッシュしすぎてタイヤをいためて後半がきつくなりました。なんとか3位に入れてうれしいです」
近藤真彦「オレのタイムは38〜39秒から40秒台だったのに、青木は37〜38秒のペースでいってたんでムリがあった。オレは39秒台でラストまでコントロールして走れたんで問題なかった。シーズンは成績が悪かったんで、ここでムリしてクルマ壊したりスピンすることを心配したけど、表彰台に上がれて良かった」



37 カストロール・トムス・スープラ
ケルビン・バート「コーナーに入るときにスバルと当たってしまった。タイヤのパンクチャーとサスペンションにダメージを負ってしまった。ボクのチームマネージャーはボクのミスだと言う。ビデオを見て確認したいんだけど…」



23 ペンズオイル・ニスモGT-R
影山正美「3コーナーのブレーキングでボクの左フロントとマッシモ(No.38)の右とが当たっちゃいました。ステアリングのタイロッド関係の部品が壊れてしまったんですが、お客さんも来ているということで直して出て行ったんです。最後のレースで…。トップだったのに、ちょっともったいないです。NSX(64号車) を抜いたときには、もうあそこしかなかったんでちょっと強引だったけどいきました。また来年も応援してください」
エリック・コマス「NSXは、はじめのうちは速いけどタイヤがダメになってしまうようだね。ボクらとは逆だ。自分のパートではパーツを変えて出ていってからはクルマに問題はなかった。でもこういうことは選手権では一度もなかった。この種の問題が選手権中に起こっていたら、タイトルにも大いに影響が出ただろうけど、選手権では一度もこうしたことはなかったからね。ともかく今日はマサミはすばらしいレースをした。彼のレースぶりにすごく満足しているよ」



☆本年度のGTインサイドレポートは以上です。1年間、ありがとうございました










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