Qualify

NICOS CUP GT ALLSTAR '98
Qualify Report / 15 Nov. '98


 天候も十分回復し、好コンディションでの予選となった。

 まずは12分のセッションでGT300クラスの予選が行われる。今季のシリーズ戦で6戦5勝のクラス優勝と圧倒的な強さを見せるNo.25 つちやMR2が、ここでも速さを発揮。舘信吾がわずか4周のアタックで1分33秒947を記録してトップに。そして4分近い時間を残して早くもピットに戻るが、この後このタイムを上回るものは現れずにクラスポールを確定した。2番手はNo.61 テイボン・トランピオ・FTOの原貴彦。3番手にはラストラップにコースアウト寸前のアタックを見せたが、惜しくも届かなかったNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の山路慎一だった。また、No.15 ザナヴィシルビアは、モーニングプラクティスでサスペンションにトラブルを起こしてしまい、この予選に出走できなかった。


 引き続き、ステージ1、2と2回のセッションに分けたGT500の予選が始まった。

 まずは予想通りに、速さが際立つNSX勢が上位に飛び出してくる。開始5分ほどで早くも昨日の練習走行時のタイムを上回る1分28秒021でNo.16 Castrol無限NSXの道上龍がトップに立つ。これにNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネル、No.100 RAYBRIG NSXの飯田章、No.18 TATAKA童夢無限NSXの脇阪寿一と続く。5番手にはこのTIサーキットで好調なNo.36 カストロール・トムス・スープラのノルベルト・フォンタナ、そして同じくトムスのNo.37(ケルヴィン・バート)。そして予選ステージ2に進めるボーダーラインに居るのはNo.38 FK/マッシモセルモスープラ(野田英樹)とNo.39デンソーサードスープラGT(土屋圭市)が僅差で競る。

 そして、ステージ1終了2分前にNo.64 Mobilがついに28秒を切る1分27秒995を叩き出して、トップに立った。そして、1分前。一気にタイムを上げたのは98チャンピオンのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rの影山正美だった。29秒020でこのステージの7番手に。このまま、ステージはタイムアップとなり、No.23ペンズオイルが、スカイラインとして唯一ステージ2に進出し、面目を保った。


 5分のインターバルののちにステージ2が開始となる。参加はNo.64、No.16、No.100、No.18、No.36、No.39、No.23の以上7台。時間はわずか10分。フルに走っても周回は7周程度だ。それだけに7台全車が開始と共に飛び出していった。2周目にNo.64 Mobil 1 NSXのコロネルが早くも1分39台に入れてまずトップに立つ。3周目にはNo.36カストロール・トムス・スープラ(フォンタナ)が28秒846でトップに。だが、すぐにNo.64も28秒032でトップの座を奪い返す。だが、今季3回のポールを獲得しているNo.16 Castrol無限の道上龍が1分27秒748とステージ1のNo.64を上回る1分27秒748でトップと目まぐるしい争いとなる。しかし、No.64Mobilが4周目に27秒534、5周目に27秒439とタイムを上げて、トップを確実なものにしていった。No.16もタイムアップを果たすがNo.64には届かず、No.64 Mobil 1 NSXのコロネルがポールポジションを決めた。


 なお、モーニング・プラクティスでクラッシュしたNo.12カルソニックスカラインとNo.30 NICOS PORSCHEは、この予選をキャンセルし、マシンの修復に全力を挙げている。12時30分現在で、なんとか間に合うのではないかと言われている。



SHOT GUN ATTACK



POLE POSITION

No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「チャンピオンを争ったチームとしていいショーを見せたかった。ボクらはいい仕事をしたと思う。まだレースはスタートしてないから勝ったわけではないけれど、ヤマニシもボク自身もすごくコンスタントに走っているし、かなりいいところにいると思う。今回はいつもとは少し違うやりかたをする。ヤマニシがスタートを担当するようにね。ドライバーはひとたびステアリングを握ればドライビングを楽しんでいる。いつものようにトライビングを楽しみたい。すばらしいサーキットだし、天気はいいし、たくさんの人が見にきてくれているし、モービルのファンもたくさん来てくれているしね。ベストをつくすよ、いつものように」

GT300ポールポジション
No.25 つちやMR2
舘 信吾「とくにターゲットタイムはなく、出せるだけ出そうと思っていきました。いつもどおり走れてポールが獲れました。すべて問題なく、調子はいいですよ。決勝もそのまま走るだけ。スタートはボクの予定なので、ギリギリまでひっぱって恵一さんに渡します。来年は、まだ正式には決まってないんですが、またGTCで走る予定なので、応援をお願いします」





総合予選結果
(Weather : Fine , Course : Dry )
PO NO C-Po MACHINE DRIVER TIME TYRE
1 64 500-1 Mobil 1 NSX 山西康司/T.コロネル* 1'27.439 BS
2 16 500-2 Castrol 無限 NSX 中子 修/道上 龍* 1'27.572 BS
3 100 500-3 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章* 1'28.010 BS
4 18 500-4 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智/脇阪寿一* 1'28.094 BS
5 39 500-5 デンソーサードスープラGT 土屋圭市*/谷川達也 1'28.137 YH
6 36 500-6 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/N.フォンタナ* 1'28.453 DL
7 23 500-7 ペンズオイル・ニスモGTR E.コマス/影山正美* 1'28.944 BS
8 37 500-8 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男/K.バート* 1'29.111 DL
9 38 500-9 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典/野田英樹* 1'29.425 BS
10 3 500-10 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘*/田中哲也 1'29.866 BS
11 50 500-11 ARTAスカイライン 本山 哲*/土屋武士 1'29.958 BS
12 2 500-12 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里*/影山正彦 1'30.293 BS
13 55 500-13 STPタイサンバイパー 松田秀士*/木下みつひろ 1'30.598 YH
14 25 300-1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 信吾* 1'33.947 YH
15 61 300-2 テイボン・トランピオ・FTO 中谷明彦/原 貴彦* 1'35.512 TY
16 7 300-3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一*/松本晴彦 1'35.778 DL
17 77 300-4 クスコスバルインプレッサ 小林且雄*/玉本秀幸 1'35.976 YH
18 81 300-5 ダイシン ダンロップ シルビア 福山英朗/大八木信行* 1'37.882 DL
  12 500 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤琢弥   BS
  30 500 NICOS PORSCHE 山田洋二/岡田秀樹   BS
  15 300 ザナヴィシルビア 近藤真彦/青木孝行   YH

参加台数:21 出走台数:18

*:タイムを出したドライバー
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/TY:トーヨー




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