CP MINE GT RACEJGTC2000 Round6
Qualify Review


00-09-30 Round6 Qualify Report
午前より悪いコンディションでタイムは伸び悩む…/それでもNSXは上位を独占! No.16 Castrol無限NSXがトップに/GT300はランキングトップNo.910ナインテンポルシェが雨中に奮戦!
18 NSX


 9月30日、午後3時からセントラルパークMINEサーキットで2000年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第6戦『CP MINE GT RACE』の公式予選2回目が行われた。午前の1回目と同様に1時間、3つのセッションに分けられている。

16 NSX
 午前11時から行われた1回目では、小雨が降ったり止んだりという状況だったが、午後に入ってから間断なく雨が降り、同じウェットでもコンディション的には午前より良くないと言える。気温は走行開始直前で23度、路面温度も23度という状況。

64 NSX
 まずGT500クラスのみ20分間の走行がスタート。まずはNo.100 RAYBRIG NSXが5分経過時点で1分36秒554でトップ。その後さらに35秒755まで刻む。続いてNo.8 ARTA NSXと午後もNSX勢が好調のようだ。これにNo.6 エッソウルトロンタイガースープラが3番手につけるが、No.16 Castrol無限NSXがタイムを上げ、35秒941で2番手に浮上。これでまたもやNSXがトップ3を占めるかたちになる。いったん3番手に下がったNo.8 ARTA NSXだが、35秒738を出してトップに立つ。さらに暫定ポールのNo.18 TAKATA童夢NSXも5番手にまで上がってくる。すると、No.16 Castrol無限NSXも35秒700としてトップを奪取。このようにNSXが上位を争う中で、前戦のTIを制したNo.38 FK/マッシモセルモスープラが36秒466とNSX3台に続く4番手に浮上。5番手にはNo.6 エッソウルトロンタイガースープラと、午前とは違いスープラ勢が健闘を見せる。占有セッションはこのままで終了。
12 SKYLINE
 GT300の占有時間の後、混走時間になるが雨は相変わらず止む気配はない。またコース上も混雑し、混走時間の終盤までは上位陣には大きなタイムアップはなかった。だが、終了直前にトップNo.16 Castrol無限NSXが1分35秒352へとタイムアップ。そして、これがこのセッションのトップタイムになった。2番手にNo.8 ARTA NSX、3番手No.100 RAYBRIG NSXとトップ3がNSX。予選終了直前にタイムアップしたが順位変わらずのNo.38 FK/マッシモセルモスープラが4番手、5番手にNo.6 エッソウルトロンタイガースープラとスープラ2台にNo.18 TAKATA童夢NSX、No.64 Mobil 1 NSXと続く。スカイライン最上位は、このあと8番手のNo.2 カストロール・ニスモGT-Rとなった。
35 SUPRA
 この結果、上位陣はほぼ午前のタイムが上回ることになり、No.18 TAKATA童夢NSXの今季4回目となるポールポジションが決まった。予選2位にはドライバーズランキング4位のNo.64 Mobil 1 NSXが入り、明日の決勝を最前列からスタートすることになる。一方、ランキングトップのNo.16 Castrol無限NSX(道上龍)は予選3位に、2ポイント差で追うディフェンディングチャンピオンのコマスが駆るNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rは予選6位、3列目からとなる。

28 PORSCHE

7 RX-7
 GT300クラスでは、占有セッションでNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが1分45秒623でトップに立つが、すぐにNo.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェが44秒020でトップを奪い、さらにタイムを42秒897まで上げる。また、このセッション好調だったのがNo.24 986ボクスターで1分43秒001で2番手に上がってくる。トップのNo.910はさらに1分42秒459までタイムアップし、この雨のセッションを1位のまま終えた。2位は進境著しいNo.24 986ボクスター。3位はNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rとポルシェがトップ3に並んだ。
 GT300上位陣も予選総合では午前のタイムが有効となり、暫定ポールのNo.28 RDタイサンBP GT3Rがそのまま初のクラスポールを獲得することになった。2位にはNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7。3位はNo.11 アビリティ・マリオポルシェ。ランキングトップのNo.910は午前の予選でタイヤの選択を失敗したため、総合では7位と出遅れる形になった。ランキング2位のNo.26 シェルタイサンアドバンGT3R(福山英朗)は4位、2列目、ランキング3位のNo.19 ウェッズスポーツセリカは9位となり、かなり不利なポジションとなった。



POLE POSITION
Drivers
(左から、金石勝智・脇阪寿一、柴原眞介・須賀明宏)

GT500 POLE POSITION
No.18 TAKATA童夢NSX 1'34.624/脇阪寿一
「ウェイトは積んでいるんですけど、雨に助けられました。午後から雨がきつくなるという予報だったんで予選1回目に賭けたんですけど、賭けたのが空回りして何回も飛び出してしまいました。たまたま1周だけタイムが出たんですけど、クルマのポテンシャルとしてはもう少しいけたと思います。タイヤチョイスはちょっと失敗したんですけど、クルマのポテンシャルでなんとかポールポジションを獲れたっていう感じです」
金石勝智「金曜日の走行からそこそこ調子がよかったので、大丈夫かなと思って見てました。決勝は、金曜から雨で走ってますんで、どうなるか見えないドライになるよりは雨のほうがいいんじゃないかと思います」

GT300 POLE POSITION
No.28 RDタイサンBP GT3R 1'39.168/柴原真介
「後半戦になって、やっとボクもポルシェに慣れてきたんでポールが獲れたんだと思います。(このコースで、リアエンジンゆえにトラクションがかかりやすい有利さは)あると思います。とくに雨の場合はそれが顕著に表れるんじゃないでしょうか。ドライになったら(ポルシェは)トラクションはあるけれど曲がらないクルマなんで、日本車のほうが速いんじゃないかなと思います」
須賀宏明「雨でも乗りやすいクルマですから、金曜からタイムは悪くなかった。午前の予選では、チェッカーが出る周に柴原くんがベストタイムを出してくれました。そのときのタイヤチョイスでいいタイムが出たと思います。前回のTIを落としてますが、チームのタイトルもかかってますんできっちりやっていきたいと思います」

●各クラスでポールポジションを獲得したチームに対し、レーシングカーなどのダイキャストモデルの製作・販売を手がける『有限会社エムエムピー』より“EBBROポールポジション賞”が贈られます。


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM

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