GTC1999 GT INSIDE REPORT

Round 4 CP MINE GT RACE
7.10/11 - CP MINE CIRCUIT

7.10 - Qualify

☆予選1回目終了後

No.1 ペンズオイル・ニスモGTR(1回目GT500 7位)
本山 哲「クルマとしては1分24秒台は出せる状態だったけど、アタック中に遅いクルマに引っかかってしまったので思ったほどのタイムは出なかった。まあ、しかたないですね。エリック(コマス)が満タンやったんだけど、すごくいいって言っていた。予選(アタック)は終了。あとは決勝に向けてセットアップをします」

No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(1回目GT500 2位)
ピエール・アンリ・ラファネル「昨日出ていたブレーキがスポンジーという問題は解決している。ただABSの不具合がちょっとあった。アンダーは昨日よりも強く出ている。これはタイヤの選択の問題だけど。ただ、もう少しセッティングを詰める必要はある。タイヤをすでに2セット使ってしまったので午後は左右逆にして走る。だからタイムは上がらない。気温が上がって(他の)タイムが伸びないことを願っているよ。そうすれば今の位置から決勝をスタートできるからね。ボクらのクルマは決勝セッティングはいいんだ」

No.81 ダイシン シルビア(1回目GT300 1位)
福山英朗「おかげさまで好調です。だけど、ドライビングとかクルマの状態は自分の追い求める理想からはかけはなれてる。タイムや順位には満足しなければいけないんでしょうけれど。ギリギリまで攻めてやっと出したタイムですから。本来ならあとコンマ3、4秒いかなければ。ちょっと今日は路面グリップが低いですよね。なんとか午後もう1回トライしたい。まあ考えてみれば、自分の走りに満足したことはないんですけどね」
大八木信行「好調というよりも順調という感じやね。ブレーキとミッションが、以前はS14用の改良型だったんですが、S15用ができたので、それを投入しています。それが功を奏している。ABSも今回からつきました。とくにMINEはブレーキにきついので助かります。福山さんにいいアタックをしてもらって、私は気が楽でした。マシンはややオーバーステア。昨日のほうがいい感じでしたね。午後は足回りやタイヤをもう少し硬いセットでトライしてみます。午後は気温もあがりそうですし、あくまでも決勝用のセッティングが目標です。午前中に予選アタックをかけるというのは予定どおり、トップタイムも予定どおりです」

No.15 ザナヴィARTAシルビア(1回目GT300 2位)
土屋武士「アタックは完璧だった。ダイシン(シルビアのトップ)はしょうがないよね。午後は(アタックは)やらない。クルマの仕上がりは順調ですから(2連勝は)当然ねらっていきますよ。前回は手探りでの決勝だったけど、今回は決勝も(ここまで)すごくいい流れで来てるから、これを続ければいい結果が出ると思う」
井出有治「練習(合同テストと金曜日)からそこそこで、クルマもだいぶよくなってきて、満タンでもいいペースです。今回もうまくいけば勝てると思います。夏場のGTレースは経験がなくてタイヤのタレ具合がわからないんで、涼しいほうがいいですね。ウェイトは最初は気になったんですけど克服できそうです」

No.25 モモコルセ・アペックスMR2(1回目GT300 3位)
新田守男「今日はクルマは問題なく走っていますが、シルビアが前なんできびしいでしょう。ウェイトも効いています。本来はミドシップが有利なはずのコーナーが遅くなったのが致命傷ではあるよね。ストレートがしんどい。NSXもそうなってるんだろうし…。仮に(グリッドが)この位置として、(決勝は)SUGOのデジャヴになってくれたらボクにとっては理想だよね。相手のトラブルとかミスを待つ感じになる。ついていければ御の字でしょう」
高木真一「コース幅が狭いんで、決勝はサバイバルレースになるでしょう。ぶつからないようにいきたいです。クルマは限界まで来てると思う。天候はドライのほうがいいでしょう。表彰台目指してがんばります」

No.37 カストロール・トムス・スープラ(1回目GT500 1位)
鈴木利男「暫定ポールって言ったって午後にならないとわからないからね。クルマは昨日からなにも変えてないんだけど、タイヤを左右入れ替えてからタイムが出てるんだから、バランスはそんなによくない。アンダーがちょっとキツイんだよ。でも、入れ替えてからのほうがまだバランスよかった。午後もクルマは変えずにとりあえずやってみる。気温が上がると、タイムアップするのはキツイだろうけどね」

No.39 デンソーサードスープラGT(1回目GT500 3位)
影山正彦「今朝の予選では、最初はデフの慣らしをやって、3〜4周してからアタックに入った。今日使っているのは新しいデフなんだ。それのほうが性能的によさそうだったんで。その結果としてマシンの動きに多少変化は出ているけど、これからそのデフにセッティングをどう合わせようかっていうところ。午後はダンパー、スプリングなどを変えてみるつもり。タイムはコンディション次第だから、アップするかどうかは分からないな」

No.100 RAYBRIG NSX(1回目GT500 15位)
高橋国光「70kg(のウェイトハンディ)って重いよね。結論から言うとそういうことじゃないかな。ストレートも遅いしブレーキもきつい。アキラがいろいろセッティングしてるけれど、アンダーになったりオーバーになったり。今のタイムはそのなかでアキラががんばって出したベストなんじゃないかな」
竹林康仁チーフエンジニア「MINEはウエイトの影響がとくにきびしいですね。SUGOではよかったんですが…。午後にむけて今からなにかしてもかえって悪くなっちゃうんで大きなことはなにもできません。午後も予選順位を少しでもあげるようにがんばってもらうしかないです」

No.32 cdmaOneセルモスープラ(1回目GT500 12位)
木下隆之「タイム的には悪くないと思うんだけど。なんだかんだいって新型は速いよね。タイムは予想どおり。クルマの操縦性も2番手だったテストのときに戻ってきつつある。ただ思ったよりも新型が速くなっちゃったってことだね。決勝はそんなに悲観したもんじゃないと思うよ。午後はもう1度アタックします」

No.38 FK/マッシモセルモスープラ(1回目GT500 10位)
竹内浩典「昨日の午前がチョー最悪、午後が最悪、で、予選1回目が悪。次はフツーがいいな。思い当たることは全部やってるけれど、あいかわらずアンダーオーバー、限界は低い。プロペラシャフトなど一連の問題は全部解決している」




☆予選2回目終了後

No.6 ESSO Tiger Supra(予選GT500 5位)
野田英樹「予選はちょっと思ったとおりにはいかなかったですね。でもウェイトを積まれるポジションではないですし、決勝でがんばります」

No.61 テイボン・トランピオ・FTO(予選GT300 4位)
中谷明彦「まあまあ思ったとおりのタイムですね。クルマはまったく問題なし。セットアップもうまくいってます。FFだし、タイヤはけっこうきびしいものがありますが、気温はこれくらいを想定してきてます。でも前のほう(シルビア勢)は速いですね。なかなかつぶれないでしょうし、表彰台にいければラッキーでしょう」

No.88 ノマドディアブロGT-1(予選GT500 17位)
古谷直広「(午後走行しなかったのは)負担がかかってトラブルになるのがイヤだったから大事をとったんです。基準タイムはクリアしてますから。明日の朝のウォームアップも走らない予定です」

No.15 ザナヴィARTAシルビア(予選GT300 2位)
土屋武士「周りのチームの反応を聞いてもらえればわかると思うけど、想定していたとおり。午後は明日へ向けてのセッティングでした。あとは、明日の天気がどうなるか…。チャンスはあるんで、逃さないようにがんばります」

No.25 モモコルセ・アペックスMR2(予選GT300 3位)
新田守男「ボクのタイムはもうちょっと出せたと思うけど、でもあと0.2秒がいいところかな。タイムが伸びたとしても3番手が妥当ですね。1回目の予選で黄旗が出てたようで、タワーに呼ばれたりして予定どおり進まなかった。決勝へ向けてのセッティング自体はいい。明日はスッポンのようにいく! それだけ。今は、どこが上に来てもおかしくないから、ポイントを逃さないようにしたい。それで勝負は決まるでしょう。1位がダメなら2位、それもダメなら3位というように、ミスなくいきたい」

No.19 ウェッズスポーツセリカ(予選GT300 10位)
織戸 学「きびしいですね…。1回目(の予選)は(セッティングの)方向をまちがってスピンしてしまったし、タイヤはハードを選んでるんで、これが今いち合わなくてタイムが出てない。でも今までより、決勝での落ち込みは少ない。明日はミスなく自分の走り。結果は、もしかしたらついてくるでしょう。ポイントを稼げるようがんばります」

No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(予選GT300 5位)
松本晴彦「バタバタしちゃって…。全体的によくはなってるんですけど、コンスタントラップが伸びないし、決勝セットが見えない。去年もここはよくなかった。リタイアしてるんです。テストもできてないですしね…。おいていかれないようについていって、なるべくいい状態で(山野選手に)渡したい。たぶんスタートは自分だと思う。なんとか結果を出したい。しかし、つかめないコースですね。つい行きすぎたりしてます」

No.1 ペンズオイル・ニスモGTR(予選GT500 8位)
本山 哲「今日の予選はよかったんじゃない? 午後のほうが暑くなると思っていたので1回目に2セット使ったけど、正解だった。クルマも練習からすごくいいよ。決勝仕様も、テストのときにいい感触をつかんでるから、レースではウチは速いと思う。今回は予選から全部自分でセットアップしたけど、順調に進んでいると思う。なんとか結果を残したいね」

No.18 TAKATA童夢NSX(予選GT500 6位)
脇阪寿一「朝は、トンネルを抜け出すために自分で思っているところを試してハズしました。午後はいろいろセットを変えたんですけど、このセットで午前中も走っていたらもっと上にいけたでしょうね。今回はリタイアしないように、一発のタイムよりレースを考えたセットを昨日からしてきましたが、GTはいろいろむずかしい。速かったらウェイトを積まれて、リストリクターを絞られて…。NSXに今のレギュレーションはツラいです。予選のタイムは同じだったとしても、レースになったら、重くてタイヤにもキツイし、ストレートも遅い。ストレートは速く走ってもタイヤは傷みませんからね。ほかの車種に比べるとストレートが遅いから、後ろについていてもなかなか抜けないし、逆に後ろに着かれたら簡単に抜かれてしまう。ちょっと違いすぎますよね」



★ポールシッターインタビュー

●GT500クラス・ポールポジション
No.37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「ルマンの勢いだけでいきました。クルマがけっこうよくて、なんとなくアタックのタイミングがよかったです。午前中のアタックでニュータイヤを履いたときあまりよくなくて、ピットに戻って左右入れ替えたらよくなりました。ここはブレーキにキツいんで明日はそれなりにいきます。今日まではほかの(TOM'Sの)2台に出ているトラブルは出てません。まあ明日は天気がこんなに暑かったらシンドそうなので、1番前だし自分たちのペースでいきます」
片山右京「なんか今年はついてるなあ。利男さんが仕事をしてくれてボクは楽できるかと思っていたら、スープラが思ったよりも暑くて意外と大変でした。あんなに窓がいっぱい開いてるから涼しいと思ってたのに、窓を開けてもちっとも涼しくない。TS020も暑くて1回気絶してるけれど、スープラも前にエンジンがあって暑くて生命の危険を感じました。コースは、ル・マンから戻ってくるとジムカーナ場のような気分。明日はトップで渡されたら左のリアタイヤがバーストしないように神に祈るだけです。ほんとうにスープラはまだ修業中なんですよ。左のリアタイヤに魔物が住んでいるんで、アクシデントがないようにしたいですよね」


●GT300クラス・ポールポジション
No.81 ダイシンシルビア
福山英朗「開幕戦以来のポールなんで、ずいぶん久しぶりですよね。今日はクルマの調子もいいしエジンパワーも出てるんで、チャンスが来たというレースだと思っています。確実に獲っていかなければいけないです。ここまで順調に来て、恐いのはレース中のアンラッキーです。数字的には満足なんですけれど、自分自身がうまく乗れなかったというのもあって、仕事の完成度としては低かったです」

大八木信行「予選1回目から予定どおり、満足のいく結果だと思っています。今回はチャンスと思っています。ウエイトはうちも40kgありますが、優勝を意識していこうかなという感じです」



NEXT

BACK