GTC1999 GT INSIDE REPORT

Round 6 GT CHAMPIONSHIP in TI
9.25/26 - TI Circuit AIDA

9.25 - Qualify

☆予選1回目終了後

No.15 ザナヴィARTAシルビア(1回目GT300 1位)
土屋武士「MINEに続いてクルマもアタックも完璧です。
昨日ドライで走れなかったのにタイムが出せたのは、もてぎのテストでいろいろ試したことに加え、チームがTIの路面を考えた味つけを予測してがんばってくれたことと、まったくノーミスでアタックできたため。決勝は逃げるだけ逃げたいです」

No.25 モモコルセ・アペックスMR2(1回目GT300 5位)
新田守男「思ったよりもタイムが出なかったですね。本来ならタケシ(No.15土屋武士)のタイムまで出るはずだったんですけど、ヘアピンや1コーナーでミスもしてるんで…。バランスが悪いわけじゃないんで、(午後は)もっといけるでしょう」

No.3 ユニシアジェックススカイライン(1回目GT500 15位)
長谷見昌弘「いろいろサスペンションをいじってきたんだけど、リアがよくない方向にいってしまって、パワーをかけるとオーバーステアになってしまいました。クルマが横には進むけれど前に進まない(笑)」

No.99 大黒屋ARCぽるしぇ(1回目GT300 17位)
吉富 章「エキゾーストを改良してきたので、午後の予選でそれを試します。足回りはいいんですけど、もうちょっとストレートが伸びないと…。一発賭けないと、このままじゃどうしようもないですから。今シーズンはずっと完走をしてきてるけれど、ちょこちょこトラブルが出ての完走。ノートラブルで完走できればトップ10はいけると思ってるので、それが目標です」

No.38 FK/マッシモセルモスープラ(1回目GT500 7位)
立川祐路「予選は午後に照準をあわせていますが、午前はオーバーがきつくて全然ダメでした。やっぱりNSXが速い。(NSXが)ABSをつけてきて、ブレーキングで詰めてきた(スープラの)アドバンテージもなくなったし、飛び出さなくなりましたからね。でも負けてられないですよ」

No.100 RAYBRIG NSX(1回目GT500 3位)
高橋国光「前回のテストよりも感じはよくなったんじゃないかな。タイトコーナーが多いサーキットなんで、ちょっとのミスでハッキネンのようなスピンをしちゃう。気を抜いてると簡単に回っちゃうんだよ。だからちょっとのミスもしないようにしないとね」
飯田 章「午前の予選は遅いクルマにひっかかったんで、もっともっとタイムアップできます。タイトコーナーが多いしストレートが短いんで、かなりチャンスがあると思います。クルマも悪くないです」

No.32 cdmaOneセルモスープラ(1回目GT500 11位)
木下隆之「金曜日の雨のなかではスープラのトツプで、NSXに次いで速かったんです。だからかえすがえすも雨が上がってしまつたのが悔しい。もてぎのテストでのデータを持ってきたんだけど、路面にうねりがあるTIではボディがよれちゃうんで、ここのテストでのセッティングに戻してます。(決勝は)晴れなら淡々と6位を目指します」

No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(1回目GT300 8位)
松本晴彦「テストに来なかったんで、まだクルマが煮詰められていない。(このコースでは)去年のオールスター以来ドライは走ってないですから。単にセッティングだけの問題。(ウェイトが増えたが)その分軽量化しましたから問題ないですが、ウェイトをバランスを考えて積んだおかげで、クールスーツのモーターを積めないらしいんです。この暑さだと決勝はそうとう体がキツいと思います」

No.71 シグマテック911(1回目GT300 14位)
城内政樹「合同テストに来ていないし、去年はここを走っていないので、ドライでのデータが足りないんです。昨日、雨のなかではまあまあよかったんですが…。(レインタイヤの)新しいパターンを出してもらえましたしね。このあと足回りを見直して、明日の決勝までにはコンスタントにタイムを出せるようにします。暑くなるとタイヤにはキツいんですが、それはほかも一緒ですから。エンジンは暑くても涼しくてもまったく問題ありません」

No.21 BP-トランピオ-BMW(1回目GT300 13位)
一ツ山幹雄「テストのときは今のタイムより1秒近く速かったんですよ。昨日の雨で路面が悪くなって、全体にタイムが上がりませんでしたね。ちょっとラインを外すとホコリだらけで…。午後は(路面がよくなるから)もう少しタイムアップできると思います。ポジションもあと2〜3番手は上がるんじゃないですか。でもターボ車には追いつかないでしょうね。(トランピオが来季GTCから撤退することを発表したが)来年のタイヤですか? ダンロップを使います」

No.9 大黒屋プロキダイポルシェ(1回目GT300 20位)
羽根幸浩「午前中はちょっとデフにトラブルがあって、今、直しているんですが、午後は走れないかもしれません。テストではボクは走っていないんですが、一応ドライでの走行はしています。ただ、このまま予選を走れないとなると(決勝は)ちょっとつらいレースになってしまいそうですね…」

No.19 ウエッズスポーツセリカ(1回目GT300 6位)
織戸 学「テストではわりとよかったんですけど、タイヤを変えて足回りをやり直したら、それがあまりいい方向にいかなかった。午後はあと1秒くらいはタイムアップできると思いますけど、ほかも(タイムを)上げてくるだろうし、どうなりますかね。午前中は、昨日の雨と、カートが走ったあとだったんでかなり路面がスリッピーでした。午後は少しよくなると思うんだけど、あ、またカートが走るのか…。60kgのウェイトハンディはなければないにこしたことはないですけど、ほかも速いところはみんな積んでますからね。条件は一緒です。決勝は淡々といくだけです。あとは運(笑)」

No.77 クスコスバルインプレッサ(1回目GT300 2位)
小林且雄「テストの2日目が走れなかったので、フロントの入りが良くない感じがあって、後半オーバーになってしまう。対策できればもうちょい(タイムが)詰まると思う。タイムは谷川のアタック。タイム的には満足してる」
谷川達也「TIはレースを始めたころから走ってます。'91年か'92年ころですか。知りすぎて怖い部分もあります。テストは、ちょっとトラブルがあってあんまり走れなかったんですが、F3などほかのクルマでは走っていますし、GTカーの動きや走らせ方もわかっているつもりです。走った感じは、バランスがあまりよくないんですが、ほかのクルマも一緒だと思います。昨日までの雨でラバーグリップがないんです。午後は気温にもよるけれど、タイムが上がると思います」

No.81 ダイシン シルビア(1回目GT300 3位)
福山英朗「クルマは今日のコンディションにピタッと合ってるわけじゃない。残念な部分があるんです。予選順位でトップをねらうよりは、決勝のハンドリング優先なんで、このまま3位で充分です」
大八木信行「(もてぎのS耐で初優勝して)
チームの流れはいいね。決勝へ向けたメニューも予選でやってみました。ここでのテストで出ていたハンドリングの問題は50%クリアできました。70kgのウェイトを積んでいますが、ほか(の速いクルマ)も70〜80kgある。軽いクルマもいるし、流れがどう組み合わされていくかですね」

No.10 アビリティ・マリオポルシェ(1回目GT300 4位)
桧井保孝「新しいロシナンテがアラブ産で、競争になっています(笑)。タービンが変わってロシナンテ(パワー)が増えました。体感的には下のほうが増えていますね。中間加速がよくなったんでしょうか。予選でここまで来たのは初めて。今まではかならずトラブっていました。エンジン、ミッションがわかってきたっていうのが大きいですね。麻生さんも予選通ったし、まあNo.15は無理としても、2〜3位ねらいで午後もアタックします。昨日は雨のなかでずっとトップタイムだったんですよ。シーズン半ばからシーケンシャルミッションにしたんですが、ポルシェでは大きくは変わらないですが、ブーストが下がらないのがいいですね」

No.64 Mobil 1 NSX(1回目GT500 1位)
トム・コロネル「期待どおりの結果だった。前回のテストのときからクルマのバランスはすごくいい。ここは去年のオールスター戦で勝っているし、ボク自身も好きなサーキット。何ヶ所もブレーキングポイントがあって楽しい。レースでは1列目からスタートすることが大切だと思う。このサーキットはオーバーテイクが難しいからね。チームメイトの光貞もレースではストロングだし、ボクも自信を持ってる。ピット作業を素早くやれば、きっと勝てると思うよ」

No.30 綜警McLaren GTR(1回目GT500 13位)
岡田秀樹「一生懸命やったけど、ちょっと路面がよくなくて、テストのときの感じが出なかった。台風の影響もあるし、カートが走ったこともあるね。いつもよりクルマがナーバスになってしまった。午後はタイムアップすると思う。できれば10番手ぐらいにはいきたい。ポールはムリだけど、がんばります」

No.39 デンソーサードスープラGT(1回目GT500 16位)
土屋圭市「最悪。ほとんどドベだよ。いやんなるね。天皇陛下状態だよ。耐え難きを耐え、忍び難きを忍びっていう感じ(笑)。タイヤのセットが路面状況や気温に合ってなかった。クルマは悪くないと思うんだけど。ベストタイムを出したのはオレだよ。混走の時間帯になってからね。それはオレが上手だから(笑)」


☆予選2回目終了後

No.55 アドバンタイサンポルシェRSR(予選GT300 12位)
須賀宏明「田嶋が37秒台を出してくれたけど、ホントはもう少しいきたかった。テストではボクとシュワガーが乗って38秒台までしか出してないんですが、クルマとしてはもう少しいけたはずなんです。でも、セッティングを変えたらなかなかいいバランスが見つけられなくて。弱オーバーなんですよ。決勝は、ボクのがんばり次第ですね。ボクが38秒台をキープできれば、そこそこはいけると思います。がんばります」

No.38 FK/マッシモセルモスープラ(予選GT500 6位)
竹内浩典「NSXには届かないですねェ…。もてぎのテストでは負けてなかったんですけど、このコースに(NSXが)合ってるのかな。ウチのクルマとしては、まあ100%といったらウソになりますけど、80%くらいには仕上がってるんで、それを100%に持ってくにはどうしたらいいか、今ミーティングしてたところです。(決勝は)NSXはコンスタントラップも速いですからね。一発だけ速くてコンスタントが遅いというんならなんとかなるんですけど、トータルで速いと、まともにいったら勝つのは難しいですね。でも、なにがあるかわからないのがレースですからね」

No.12 カルソニックスカイライン(予選GT500 9位)
影山正美「午前中はほかが遅かったんだと思う。路面も悪かったし。ボクたちとしては、あのコンディションのなかではねらったとおりのタイムが出た。ただ、NSXは28秒台に入っているマシンもあるし、ツラいね。午後は1回目にちょっとリヤが出ていたので足回りのセットを変えていった。だけど、今いちタイヤをうまく使えてないし、満足いかない結果だったね。オレは目一杯いったんだけど。ポジション的にも納得いかない。スカイラインでトップじゃなかったのも悔しいね。レースでは自分の仕事をきっちりやりたいよ」

No.18 TAKATA童夢NSX(予選GT500 3位)
脇阪寿一「(1回目を終えて)今は、クルマはいい感じだけど路面が悪かった。でも、前回の(TIの)テストのときは64号車ともっと差があったのを詰めてきている。64号車はウチのクルマより軽いしね。ただ、予選であんまり勝ちにいこうとして深追いしてもしょうがない。だから、これぐらいのポジションでいいと思ってる。タイトルがかかってるから、4位でいいぐらい。ここでどれだけ有利な状況にして、もてぎに持っていくかが重要だから。
(2回目を終えて)午後のセッションは路面と気温の影響でクルマがオーバーに変わると思っていたのでダウンフォースをつけていった。そしたら、コンディションがあまり変わらなかったのでアンダーになっちゃった。逆にダウンフォースを減らしていったほうがよかったね。でも明日のレースは大丈夫。クルマの動きも完璧に把握したしね」

No.36 カストロール・トムス・スープラ(予選GT500 5位)
関谷正徳「(1回目を終えて)ダメだね。ちょっと早めにタイムを出しにいったら、昨日の雨で路面状況が悪かった。失敗したね。午後はタイムアップしないとマズイな。テストのときよりカラッとしてるけど、路面が悪いからトータルで1秒落ちぐらいかなと思ってたんだけど。テストでは28秒9まで出てたからね。
(2回目を終えて)もうちょっとタイムアップしたかったけど、テストと同じタイムだから、まずまずかな。路面がよくなった分、タイムが上がったね。路面温度もテストのときと同じぐらいだったし、クルマはグッドバランス。タイミング的にもよかったよ。ただ、あれが目一杯。4番手のマシンとはコンマ1秒差だけど、それを詰めるのは苦しかったと思う。明日はとにかくベストをつくしてレースをする。結果はどうでるかわからないけどね」

No.16 Castrol無限NSX(予選GT500 4位)
道上 龍「ちょっと納得いかない結果でしたね。1回目はリヤが出てオーバー気味だったんで2回目はセットを変更したんですけど、そしたらどアンダーになってしまいました。イジらないほうがよかったかもしれません。(NSX勢は)みんなそういう感じだったみたいですけど、失敗したかなと思っています。でも、4位ということでウェイト積まなくていいし、タイムを出すならポールでないと意味ないと思っていたので、ポジション的にはベストじゃないですか?」

No.37 カストロール・トムス・スープラ(予選GT500 11位)
鈴木利男「なんでタイムが出ないのかわからない。これという原因はないけど、今いちよくないね。午前中とは、バネをはじめ、かなり足回りのセットを変えた。それで違いは出たけど、タイムに結びつかないんだよね。どうもグリップが足りない。ストレートも36号車に比べると遅いんだ。ウェイトのせいもあると思うけど。レースではひとつでも前を目指して、とりあえずがんばるだけだよ」

No.77 クスコスバルインプレッサ(予選GT300 3位)
小林且雄「(セッション終盤まで2番手だったが)最後にポルシェが来たのかな? しょうがないでしょう。3番手は久しぶりだね。午後はもう1セットのニュータイヤを履いて谷川がアタックした。オレんときはフルタンクの決勝セット。(決勝は)タイヤがキツそうだね。タレが心配。ブレーキがロックしやすいしね。でも、コンスタントの決勝ラップはよさそうだし、感触はまあまあ。レースは谷川スタートで行く予定。明日こそまともにいきたいね。GT500に抜かれるとき、場所によってはタイムがすごく落ちるから難しい」
谷川達也「セットは午前中と変えたんですけれど、(タイムは)さほど変わらなかったのが残念。予選3位より、決勝で成績残さないと…。最近、ボクもクルマも存在を忘れられているんで(笑)、高いところは望まず、完走してポイントを獲れるように慎重にいきたいです。ファンのかたにも、ボクのことを忘れないでねと言いたいです(笑)」

No.81 ダイシン シルビア(予選GT300 4位)
福山英朗「ハンドリングは向上したけれど、サスペンションのマイナートラブルが出て今使っているパーツが使えなくなるのがつらい。細かなトラブルがあちこち出てるんですよ。あと1秒ぐらいいっときたかったですね。レースはちょっと悲観的です」

No.111 JIM GAINER F355(予選GT300 14位)
井倉淳一「もてぎのテストでそこそこだったので同じようなセットにしたらダメでしたね。ここと鈴鹿は地元みたいなものですから、がんばります」
真希遊世「シリーズ後半でなんとか(先が)見えてきた。とりあえずシングルをねらいたいですね」

No.910 ナインテンポルシェ(予選GT300 9位)
余郷 敦「(このサーキットは)FJで2〜3時間走ったことがあるだけ。GTのテストも来ていないし、昨日は雨で、ドライではタイヤのおいしいところを一度も使ってない状態でした。でも午後は足のセットを変えたら気持ちよく走れて、新型以外のポルシェで頭が獲れました。決勝は、ギアと足のセットを相談していきます。たぶんスタートはボクになるでしょう。あとはディランタにも、ちょっとがんばってもらいたい」

No.72 オークラRX7(予選GT300 13位)
石川 朗「テストでは、これまでアンダーだオーバーだといっていたのが方向性が見えたんですが、(金曜日に)やってきたら雨で答えが見えなくなってしまう状態でした。でも、今日の午前中はニュータイヤでのタイムは(上位と)僅差でした。36秒台半ばが見えていて、そこまでいければトップ6はねらえるという計算でした。ただ、しょうもないエアジャッキのトラブルが出てしまいました。決勝はストレートが速いんで抜かれる心配はないですよ(笑)。予選でも速さを見せないといけなかったんですけれどね」

No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R(予選GT500 8位)
エリック・コマス「今朝はちょっとミスしたけど、午後のセッションではミスなく完璧な走りができた。ここでのテストのときよりコンマ5秒速いタイムが出たよ。ここのテストの後でツインリンクもてぎでテストがあったんだけど、そこでかなりいい仕事ができた。そのセッテイングをここにも少し持ち込んでいるんだ。あのもてぎでのテスト以来クルマは少しよくなっているよ。明日は4位に入れればいいんだけどね。それに36号車が5位だったらもっといい(笑)」

No.2 ARTAゼクセルスカイライン(予選GT500 13位)
鈴木亜久里「ダメだねぇ。なんかうまくいかないんだ。朝はギアボックスがちょっと調子悪かったけど午後は大丈夫だったし、クルマの調子は悪くないんだけど…。遅いクルマに引っかかったということもそれほどなかったんだけど、ホイールスピンしたりアンダーが出たりして、なんか踏んでいけないんだ。ここのところ運が悪かったんで、レースは大事にいくよ。前向きにいきます」

No.6 ESSO Tiger Supra(予選GT500 12位)
ワイン・ガードナー「タイトコーナーの多いこのサーキットでは、80kgのウェイトハンディはきつい。ニッサンの1号車も同じだけど、ニッサンのほうがエンジンのトルクがあるから、ボクらのほうが大変だと思う。ただ今回はタイヤチョイスを失敗した。前回ここでテストしたときとクルマは同じなのにタイムがすごく落ちているんだ。少しソフト過ぎてクルマがスライドするし、ホイールスピンしてしまう。明日の決勝レースではセカンドスティントでハードコンパウンドのタイヤに換えることになるだろうけど、タイヤチョイスの問題さえなければ4位はねらえると思う」

No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(予選GT500 7位)
ピエール=アンリ・ラファネル「午前中はアタックのタイミングが悪くてタイムが出なかった。昨日の天候で路面が汚れていたのに出ていくのが早すぎたんだ。あとからアタックしたところがどんどんタイムを更新したからね。でも、ここはターボがなくてミドシップのホンダが速い。スープラはターボが急激に効いてくるので、タイトコーナーが多いコースではトラクションに問題が出てくる。ツインリンクもてぎのような、もう少し大きなコーナーのほうがスープラにはいい。クルマにトラブルはないけどレースはタイヤにもギアボックスにもきびしそうだし、ハードな戦いになるだろうね」

No.88 ノマドディアブロGT-1(予選GT500 17位)
古谷直広「朝の予選ではセッティングで新しい試みをしたんですが、合同テストのときのタイムより悪かったんです。それで午後は合同テストのときのセッテイングに戻したんですけど、クルマの基本的な特性が変わってしまったかのように、挙動がまるで違ってしまったんです。セッティングも混乱に陥ってしまうし、悩んでいます。ディアブロの場合、直線スピードの速さを生かすためにコーナーで姿勢を整えて出口でアクセルを踏んでいけるような走りをしないといけないんですけど、今回は進入のバランスがテストのときと逆になってしまっているんで、ちょっと悩んでいます。レインかインターミディエイトだと4〜6番手のところにいると思うし、実際昨日(金曜日)はそうだったんですけど、スリックだと落ちちゃうんですよ」

No.26 STPアドバンタイサンGT3R(予選GT300 2位)
松田秀士「ここに来る前にもてぎでもテストしていて、そこでクルマの方向性が見えたので、だいぶいいところまで来ています。ここ(TI)の問題としては、コースにバンピーなところがあって(クルマが)跳ねるんです。それがまだ解決できていないので、それを煮詰めるのがちょっと大変です。ただ小さいコーナーでは、(このクルマは)トラクションが大きいのですごくいい感じて走れます。テストで履いたタイヤと違うタイヤを履いているのでその合わせ込みをやっています。午後にはハンドリングがよくなったんで、それがタイムにも現れたということです。イエローフラッグで(速度を)落とさなければならないことろがかならずあったんで、どうせ2位ならトップになってもよかったかなと、それが残念です。でもフロントローですからね。ここは抜くの大変ですから。ただあのシルビア(No.15)は速いね。レースではあのクルマをどうにかしないと」

No.70 外車の外国屋アドバンポルシェ(予選GT300 19位)
星野 薫「ちょっといろいろトラブルがありまして…。タービンが割れちゃっているようで、ストレートが伸びないんです。それさえなければ、もうちょっといったと思うんですけど。これからタービンを交換して決勝に臨みます。がんばります」

No.61 テイボン・トランピオ・FTO(予選GT300 7位)
中谷明彦「クルマは全然問題ないです。トラブルもありません。クルマのポテンシャルは引き出していると思います。タイム的にはちょっと遅いんですけど、タイヤのほうが進んでいないのでしかたないところですね。明日は淡々といきます」

No.25 モモコルセ・アペックスMR2(予選GT300 6位)
新田守男「クルマは悪くないんだけど、タイヤと路面の状況があわなかったのかな…。とくにミスはないし、ストレートも悪くない。決勝は淡々といくしかないでしょう。レースラップなら、テストなんかから想像してもシルビアとそれほどの差はないと思う。抜くのは難しいけれど、攻めようかな」
高木真一「いきます! ホントはポールの予定だったんですよ。決勝はセカンドドライバー勝負になると思うんで、今のクルマの状態をキープしてもらって、あとから追いかける展開に持ち込みたいです。このクルマでがんばれるだけがんばろう、そうすれば表彰台に上がれる、という予定です。このコースは地元(山口県)に近くて、ファンのかたやオフィシャルとも中国地方の言葉で話せるので落ち着けるんです。鈴鹿がホームコースなんですが、第2のホームコースですかね」

No.20 オートレットセリカ(予選GT300 11位)
松永雅博「テストのときより全然遅い。オーバーステアが出ているし、昨日も今いちだったしね。とりあえずはこないだのテストのときのセットに戻すしかないかなというところ。全然クルマの性格が変わっちゃったんですよ。今日は外しちゃったかな」

No.86 BPアペックスKRAFTトレノ(予選GT300 17位)
田中 実「昨日、ウエットではすごくバランスがよかった。ただテストに来ていないんで、なにがなんだかわからない状態でドライの予選になってしまった。走れば走るだけクルマはよくなるでしょうけれどね。鈴鹿1000kmでみせたようなポテンシャルはあると思いますよ」



★ポールシッターインタビュー

●GT500クラス・ポールポジション
No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「テストのときから非常に状態がよかった。ここでは、去年のオールスターで勝っているので、今回のレースも自信を持って臨んでいる。予選に関しては、天気の状態が違ったということと、タイヤがどれがベストかという確信を持てていなかったが、結果的にはいいタイヤチョイスができたと思う。スタート直後からクイックに調子にのることができたので、いいタイムが出せた。ただ若干アンダーステア気味だったのが気になった。去年もレースの終盤からアンダーステアに悩まされていたので、レースもそうなるんではないかという不安はある。ABSがついたことでは、ドライビングの集中力をさらに保つことができるようになったと思う。出ていった直後のラップでもフラットスポットを作ることなく(タイヤを)温めていくことができる。タイヤが冷えているときでもすぐにペースを上げていくことができるというのは便利だ。このサーキットは非常にブレーキングポイントが多いので、そういった意味では(ABSは)生かされていると思う。こことかMINEとか、ブレーキングポイントが多いサーキットは自分でも好きなので、それには適している。プログラムにも書いてあるが、今回のレースは絶対勝つもりで来ている。チームにも自分にもその態勢が整っているし、テストでも予選でもまったくミスがないので、クルマがこの状態をキープしてくれれば、表彰台の一番高いところでふたたび皆さんにお目にかかれるでしょう」

光貞秀俊「GTの雰囲気は大好きですし、だいぶ慣れました。トムとはフォーミュラニッポンでは常にライバルで、お互いがお互いを意識しあってきたし、いい意味ではりあってきてる。でもここでははりあう必要がないんで、すごくいい雰囲気になっています。アタックはトムのほうでしたけど、ボクはユーズドタイヤで1周目からどれくらいで走れるかとか、自分のなかで課題を持って(予選を走って)いました。NSXで、2回目に乗ったドライバーのなかでは一番速かったし、だれかに負けてるという気はしなかったですね。レースは気持ちが先にいってもダメだし、クルマが先にいっても飛んでっちゃうし、落ち着いていけば結果はちゃんとでるんじゃないかなと思ってます。ライバルは同じNSX。ドンパチやらないように気をつけます。ABSは、簡単に思いっきり突っ込めるなという感じです。踏力を全然調整しなくていいんですよ。普段ボクらはロックするかしないかというところで自分の足でABSをやってるわけですけど、それが感じられるときと感じられないときがあったりするんです。それをかしこいコンピューターが感じてくれるので、ただボクはマックスの足の力でペダルを踏むという感じです。今までの自分のブレーキングポイントより何10mも奥まで全開で突っ込めますし、不安がないですよね。突っ込みすぎてもオットットっていうことはあっても、コースアウトすることはないですね。トライもしやすいですし。ABSそのもののトラブルは今まで一度もないですし、信頼性は非常にいいですから、(これからも)ないと思います。あってもらっては困ります。骨折りたくないですから(笑)」


●GT300クラス・ポールポジション
No.15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「残り2戦でチャンピオンの可能性があって、それを意識していかなきゃダメなんですが、(シリーズポイントの)トップとは差がひらいているんで、とにかく今回勝たなきゃいない。ここは抜くポイントが少ないんでポールポジションを獲らなきゃいけないという状況のなかで、獲れたのはよかったと思います。ウェイト(80kg)はきびしいてす。TIのテストできびしいなと思って、もてぎのテストまでにチームとミーティングをしたことで、もてぎのテストから今回になってすごくよくなりました。ジオメトリーを変えたり、クルマの補強をしたりという類のことです。それでもウェイトはすごく気になります。予選2回目は、決勝用セッティングをしようとフル満タンで走ったら、どこいっちゃうかわらないような状態だったんで、これから帰ってミーティングをします。でもたぶん大丈夫だとは思います。もちろん勝ちにいきます。ボクが先に乗ります。2番手がポルシェで、ストレートが速いんでどういう展開になるのかわからないですけど、自分たちの力をつくしてがんばります」

井出有治「プレッシャーには慣れました。予選は土屋さんが出ていけばタイムを出してくるのはわかっていたので、ま、安心していました。燃料をけっこう積んでも、重さはかなり感じましたが思っていたよりバランスが悪くなかったので大丈夫じゃないですか。いつものパターンで土屋さんが引き離して戻ってきてくれれば…。ピットアウトしたときに(後続と)10秒差があれば大丈夫です」



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