9.25/26 - TI Circuit AIDA 9.26 - Race No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R(フリー走行GT500 10位) エリック・コマス「満タンと80kgのハンディウェイトじゃ、すごい重量になってしまうよ。でもクルマには問題はない。快調だよ。レースは長いしね。スタートは今回ボクがやる」 No.2 ARTAゼクセルスカイライン(フリー走行GT500 3位) No.64 Mobil 1 NSX(フリー走行GT500 1位) 光貞秀俊「今朝はコンディションがよかった。レースも涼しいにこしたことはないね。気温が上がればタイヤにもきびしいだろうし。今回は、97年の十勝24時間レース以来2度目のローリングスターターを務めることになると思うんだけど、別に心配はしていない。トップのままトムに代わってそのまま逃げきりたい。周回遅れの処理には気をつけないとね。周回数がけっこう長いので、途中で集中力を途切れさせることなく走りたい。集中が切れるとミスしやすくなるからね」 No.36 カストロール・トムス・スープラ(フリー走行GT500 6位) No.100 RAYBRIG NSX(フリー走行GT500 2位) 飯田 章「調子いいつもりだったけれど、ポールを獲れなかったわけだし、わかんないよ。40kg積んでるわりには速いのかな。決勝はとりあえずスタートからガンガンいきます」 No.38 FK/マッシモセルモスープラ(フリー走行GT500 8位) 竹内浩典「昨日は立川がオーバー、ボクがアンダーとコメントが食い違っていたんですが、今はお互いアンダーで一致しています(笑)。ウォームアップでアンダーを消そうと対策したんですが、思ったほど効果があがらなくて、まだアンダー傾向です。決勝までにもう少し対策するつもりです。現状ではNSXに離されちゃってますし、ちょっと辛いですね」 No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(フリー走行GT300 1位) No.25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男「2周目のWヘアピンの先の高速コーナー(マイクナイトコーナー)でステアリングを切ったら、いきなり根元の溶接部分がばっきり折れちゃってどうしようもなかった。当たりかたはそんなにひどくないし、なんとか間に合わせてくれるでしょう。体は全然平気です」 長谷川勇監督「ダメージはほとんどないです。シャシー、足回りに影響はないし、時間もあるんで直りますよ。(決勝では)ポイントを広げるレースをやります。チャレンジしてレースに臨みます。タイヤは昨日よりも今朝のような気候のほうが接地感が上みたいだね」 No.86 BPアペックスKRAFTトレノ 田中 実「(朝、走行しなかったのは)タービンのトラブルです。サカキチ(雨宮栄城)が出ていって1周目から調子が悪かったようです。交換するのに時間がかかるんで、レース前のウォームアップじゃなくてよかった。スタートはサカキチの予定です。気温が思ったより低いようなんで、クールスーツはよく効きますよ(笑)。今回はいろんな問題があって(決勝は)キツいんですが、しぶとくいきます。今回は幅広のリアタイヤ、大径タイヤを投入してきました。リアのグリップは上がってるしフロントも安定していますよ。でも、もてぎのほうがクルマとのマッチングはいいみたいですね。テストもあんまりできていないんです。ビシッと決まれば速いんですけれど」 ★タイヤメーカーに訊く ○ブリヂストン 「NSX用はタイヤ構造で2種類に分かれています。No.100とNo.16が同じ構造、No.64とNo.18が同じ構造です。(コンパウンドは)それぞれにソフトとハードがありますが、全車ハードを選んでいます。昨日、No.64がポールを獲れたのは、タイヤとクルマとドライバーとがちょうどマッチしたということですね。 スープラ、スカイライン、マクラーレンについては構造は車種ごとに違います。(コンパウンドは)スープラではNo.6がソフト、セルモの2台(No.32、No.38)はハード。マクラーレンはソフトです。スカイラインはNo.3がハードで、それ以外はソフトです」 ○ヨコハマ 「GT300はいいんですけど、GT500で苦戦しています。GT500クラスはコンパウンドはソフトとミディアムソフトの2種類で構造は3種類ありますが、今回使っているのは新作のソフトで、構造は従来タイプです。全体的に一発のタイムは出ないんですが、タレも出ずにロングでも安定しています。 GT300はオートレットセリカ(No.20)とウエッズスポーツセリカ(No.19)がミディアム、あとはソフトを選択しています。全車タイヤ交換は必要で、FF車はフロントのみ、ポルシェはリアのみ、FR車とMR2(No.25)は4輪交換になるでしょう」 ○トーヨー 「GT500(No.88)はソフト、ミディアムの2種類がありますが、選んでいるのはソフトコンパウンドです。ガソリンが保たないそうで2回ピットインするということなので、そのときの状況によって、同じコンパウンドでいくかどうかを決めます。 GT300ではFTO(No.61)用は3種類持ってきています。新構造を選んで、予選はそこそこいけたんですが、ロング(でのテスト)があまりできていないので後半のタイヤはハードにするかもしれません。今はミディアムです。ソフトというのは今回はないです。ハードのほうは旧構造だけです。No.86はソフトとミディアムの2種類でミディアムを選んでいます。BMW(No.21)もミディアムです。全車4輪とも交換することになります。 来年から休止というのは残念です。今年4台に増えて、これからだったんですが…」 ○ミシュラン 「今回、レースに向けてはコンパウンドはミディアムハード、ミデァムソフト、ソフトの3種類で、ミディアムハートとミディアムソフトをマーキングしています。No.36とNo.37がミディアムハード、No.35がミディアムソフトです。昨日の路面温度が40度で、前回のテストでも40度で走っていますし、富士のときのようにデータなしではないのでミディアムソフトでも大丈夫です。トヨタ車のなかでは最速はとれると思いますが、ここはホンダ車が速いんで、そのなかにどこまで食い込めるかというところですね。来年のことは、車種、供給台数についてはまったく白紙ですが、ミシュランとしてGTCをやることはまちがいないです」 ☆決勝スタート直前情報 天気:晴れ/路面状況:ドライ/気温:30℃/路面温度:37℃ 入場者数 9月26日:48,800人(9月25日:15,500人) No.20オートレットセリカは、ウォームアップ走行中のエンジンブローのため出走せず ☆レース中のコメント No.37 カストロール・トムス・スープラ No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一「右と左のグリップが違ってきてしまって、ドライビングが難しかった。フレッシュなうちはまだよかったんだけど、そのうちコーナーによってアンダーが出たりオーバーになったりして、タイムが2秒くらい落っこちてしまいました」 No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦「最初はダイシン(No.81)についていくつもりだったんだけど、7000rpmから上の回転でバラつく症状が出てきてしまって、それ以下に抑えて走っていました。今、山野選手もその状態で走っています」 No.26 STPアドバンタイサンGT3R 松田秀士「(51周リタイア)クルマの調子は悪くなかったんだけど、アクセルワイヤが切れてしまった。トラブルはしょうがないよね。でも、No.15には全然ついていけない。あれはクルマが別モノだよ」 No.16 Castrol無限NSX 道上 龍「ブレーキが全然なくなってしまった。中子さんもムリしないで走ってます」 No.71 シグマテック911 城内政樹「(30周リタイア)タービンがブローしました。最初から少しオイルを吹いていたんですが、壊れはしないはずだったんですけどね。今年はリタイアが多いので、なんとかこらえていたんですけど…。どうも運がないですね」 No.38 FK/マッシモセルモスープラ 立川祐路「タイヤがタレてきてペースが上がらなかった。ヘアピンでクルム(No.2)にはじき飛ばされてしまいました。それで順位を落としてしまったんで、悔しいです」 No.6 ESSO Tiger Supra No.25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男「リタイアはしょうがない。ちょっと予想外のところが壊れてるよね。デフのケースが割れてるみたい。スローダウンする1周前ぐらいから音は出ていて、無線でなにか変な音がするとは言ってたんだよ。それで次の周になったら、もう走れないぐらいとんでもないバイブレーションが出た。ここでNo.15に逆転されると最終戦はキツイね」 No.15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士「チームみんなの気持ちが入ってるから、クルマはめちゃくちゃいいよね。ラップタイムはポルシェ(No.26)と変わらないぐらいなんだけど、チームもドライバーも気持ちだけでがんばった。こんなに疲れるぐらいプッシュしたレースはないよ。ちょっとでも気を抜いたら混戦になるし、何度もコースアウトしそうになったけど、ドライバー交代までトップで走りきれてよかった。ピット作業も早かったしね」 ☆リタイヤ(GTインサイドレポート班調べ)
☆決勝レース終了後 No.2 ARTAゼクセルスカイライン(総合2位) ミハエル・クルム「すごくうれしい。昨日はトラブルがあったのでスタート位置が悪かったけど、今日はドライバー二人とも完璧なレースができたと思う。アグリも最高の仕事をしてくれた。アグリのおかげで表彰台に立てたよ。今回はピットストップも完璧で、これがすごく早かった」 鈴木亜久里「今日は歯車がかみ合った。予選のときはターボのアクチュエーターが割れていて、ターボのコントロールができていなかった。あれで1秒はロスした。でも今日は問題なかった。クルムが速かったねえ。ピットワークの周が速かった。あれで一気に前に出られた」 No.18 TAKATA童夢NSX(総合3位) 金石勝智「決勝はいいペースで前の2台になんとかついていけてたけど、周回遅れに引っかかって差が開いてしまった。でも目一杯がんばっても、トップ2台には1周コンマ3秒遅れぐらいのペースだった。ピット作業のミスがなければ、そのまま2位で戻れたと思うけど、外したホイールナットがマシンの下に滑り込んでしまった。それを取ることができなかったので新しいナットを入れたんだけど、クルマの下に落ちたほうのナットが噛んでしまって、それで十数秒もロスしちゃったんだ」 脇阪寿一「ボクに代わってからはABSにちょっと問題があって、ブレーキがなかった。だから、ずっとダブりながら走ってたんだ。関谷さんを抜いたのは裏の下りのコーナー(リボルバーコーナー)」 No.36 カストロール・トムス・スープラ(総合4位) 関谷正徳「ファイナルラップで負けちゃうのはバツが悪いね。最後はNo.18を押さえられると思ってたんだけど、当たってはじき出されちゃった。一言、悔しいね」 黒澤琢弥「タイヤは大丈夫だったんだけどね。オレのほうはなんだか原因はわかんないんだけど、エンジンが1回とまっちゃった…」 No.100 RAYBRIG NSX(総合5位) 竹林康仁エンジニア「アキラのペースはそれほど問題なかったが、ブレーキはちょっとフェード気味だったと思う。それより相手のペースが速かったんだと思う。32秒台にペースが落ちているときに抜かれてしまいましたね。今回はブッちぎるほどのパフォーマンスがありませんでした」 No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(総合6位) 山路慎一「すごく難しいレースだった。タイヤチョイスを右側ソフト、左側ミディアムというコンビにしたんだよね。序盤のグリップがあるうちはよかったけど、だんだん右コーナーと左コーナーでバランスがおかしくなってきた。その影響ですごいオーバーステアになって、どうしようもなかった。最後はヘロヘロだったね」 No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R(総合7位) エリック・コマス「4位を目指していたので、完璧とはいえない。ただ、リタイアするクルマが少なかったからね。それにNo.36が、とくに関谷さんが速かった。シリーズ2位と12ポイント差で最終戦を迎えることになった。状況は昨年と同じようになった」 本山 哲「やはり(ウェイトハンディが)重いからタイヤが辛かった。(クールスーツなしは)全然問題ない」 No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(クラス2位) 松本晴彦「最初はよかったんですが、そのうちガス欠症状みたいに7000回転ぐらいで全然吹けなくなって、タイムが落ちたんです。山野さんに代わってからはいいペースで走ってくれて、今年2回目の表彰台に、しかも2位で上がれてうれしいです」 山野哲也「エンジンがバラついていて、アクセル踏んでも調子が悪かったけれど、あとは大丈夫だった。且雄さんもね、すごいジェントルでいいバトルができたよ。何度もあきらめようかと思ったけれど、ここまで来れてよかった」 No.77 クスコスバルインプレッサ(クラス3位) 小林且雄「(終盤No.7と)ちょっと当たったけど、しかたないよね。オレも逃げ場がなくなっちゃうから。パワステにトラブルが出て、終盤が重ステになって、ハンドル切るのが大変だった。最後のバトルはすぐに離されたけど、おもしろかった」 谷川達也「今年初の表彰台なので、最後に抜かれたのは悔しいけどしかたないでしょう。もてぎも、優勝はムリだと思うんですけれど、表彰台はねらえる位置でがんばります」 ★WINNER INTERVIEW No.64 Mobil 1 NSX トム・コロネル「計画はいつもこのように立てているんですが、なかなか予定通りにいかないのがいつもだったんですが、このサーキットに関しては無敵だと思っています。ポールポジションをとっても、レース中に問題があることもあるんですが、今回はそういうことがまったくなくて、すべて完璧なレースだったと思います。もちろんタイヤが減ってくると、どういうトラブルが出るかわからないので不安はあったので、センシティブに運転してたんです。中嶋監督とは常に無線で話していて、無理しないでハードブレーキングしないように言われました。今日は渋滞が非常に多かったのでそれに巻き込まれないように注意していました。No.3とタッチしてしまったのですが、最終的になんのトラブルもなく勝てて良かったと思います」 光貞秀俊「最高のクルマを与えてくれたチームとスポンサーに感謝したいです。全日本選手権で2週連続優勝もうれしいですね。うまく歯車が回っているんだと思います。スタートで飯田選手が結構プッシュしてる感じがしたんですが、ドンパチやってもしょうがないんで、後ろについて様子をみていました。抜き返したときはボクのほうがペースがよかったんで、あの時点で自分のベストのプッシュをして抜きました。一発で勝負がついたんでよかったと思ってるんです。やっぱりトップでバトンを渡すのと渡さないのとでは、チームにピット作業の部分で変にプレッシャーがかかって欲しくなかったし、そういう部分でなんとかトップで渡して、というのが自分のなかでありました。(次回の)ウェイトの90kgは積んだことがないのでわかりませんが、たぶん重いと思います。昔富士でJTCCのクルマに助手席をつけて40kgか50kgぐらいの女性を乗せたことがあるんですが、最終コーナーでメチャクチャ恐い思いをしたんで、でも、かける2ですよね…。無理かな(笑)」 No.15 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士「こうしなきゃ勝てないというのはあると思うんですけど、自分たちがおもいっきりいって、回りかどう出てくるかというので、とにかく勝ちたいという気持ちでプッシュしました。井出クンにも『もしかしたら早く入るかもしれないよ』と伝えて、なにも考えずに速く走ることだけを考えていました。そうしないと勝てないときってあると思うんです。前半で無理してプッシュして、中盤で抑えようと思っていたんですけど、やつばりポルシェは速くて、抑える間もなくずっとプッシュしっぱなしでした。No.25が止まったのは無線で聞いていましたけど、自分のことで精一杯でした。最終戦で2位のつちやMR2と1ポイント差、12ポイント差に4台もいて、親子対決とか言われてますが、このまま引き下がるような親父じゃないですし、ボクもこのまま引き下がるような息子じゃないんで、どっちの勝ちたいという気持ちが強いかということだと思います」 井出有治「(昨日10秒差があれば大丈夫と言っていたんですが)土屋さんから渡されたときに15秒、その後少しつまったんで、プッシュしてある程度タイムを上げようと思ったんですけど、ポルシェが止まったんで、後はタイヤをいためないように走りました。クルマのトラブルはなかったんですけど、途中10周目ぐらいからドリンクが飲めなくなってしまって、脱水症状でつらかったです」 PREV BACK |
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