NICOS CUP GT ALLSTAR RACE '99


GT INSIDE REPORT
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE '99 in AUTOPOLIS

11.27 - Qualify

GTオールスター戦'99参加全ドライバーに訊く
今年のGTCで一番印象に残っていることは?

No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R
エリック・コマス「チャンピオンを獲れたことです。2年連続でチャンピオンになったのは初めてです。これまで、F3でもF3000でも、1回ずつしかチャンピオンになっていません。でも、ホントはモトヤマと二人でチャンピオンになりたかった。GTは二人でするレースで、去年はマサミと二人でチャンピオンになれましたから。MINEのレースでは、ホントにたいへんだったけど、優勝できてホントにうれしい。雨の鈴鹿も、ウェイトハンディが軽かったので、楽しかった」
本山 哲「MINEで優勝できたことです。クルマに致命的なトラブルがあったのに、全員の力で勝つことができたから。ボクにとってはGT初優勝でしたしね。コマスがチャンピオンを獲るためにチームに貢献できたし、いい1年でした」

No.2 ARTAゼクセルスカイライン
鈴木亜久里「そんな急に訊かれてもね、すぐには出てこないよ」(といって、スケートボードに熱中。「20年ぶりくらいだけど、けっこう体が覚えてるもんだね」)
ミハエル・クルム「TIのレースで2位になれたことです。今年初めて完璧なレースができました。勝ちたかったけど、予選が13番手だったからそれはムリでした。もてぎもいいレースができましたが、やはり勝つことはできませんでした。だから今回は勝ちたいけど、NSXは速すぎるね」

No.3 ユニシアジェックススカイライン
長谷見昌弘「7戦全部、完璧に走りきったことかな。オレも田中もミスなく走れたし、スタッフにもミスはなかったし、トラブルもなかった。それであの成績だからね(苦笑)。R33の限界だね」
田中哲也「MINEの4位ですかね。どのレースも自分の仕事はできたと思うんですけど、やはり結果を出せたレースが一番印象に残りますから。今年は、メカも運転手もなんもミスはなかったし、どのサーキットでも去年よりタイムは上がっているんですけどね…」

No.6 ESSO Tiger Supra
野田英樹「トヨタとTRDがサポートしてくれていい体制を作ってくれたし、ESSOがいい形でスポンサードしてくれたと思います。開幕前にアクシデントがあったんですが、それを乗り越えてチームとスタッフみんながよくがんばりました。今年一番印象深かったのはSUGOのレース。あのときはみんな勝てると思っていたのに、最後に(車が)燃えてしまった。その結果、泣き出してしまうメカもいて、みんなが一生懸命やってくれているんだな、というのが伝わってきました。あのSUGO戦があったからこそ次の富士での優勝のよろこびもひとしおでした。全体的にはトラブルが多くて、予選がよくても結果につながらないことが多かったけれど、来年はチーム体制もチームメイトも今年と同じということなので、タイトルを狙いたいです」
ワイン・ガードナー「印象という意味では、SUGO(第3戦)がいちばん思い出深いね。クルマもよかったし、レースももう勝ったと思っていたから。それで、いきなりクルマから火を噴いたんだからね。でもベストなのは、やっぱり勝ったとき(第5戦富士)だ」

No.12 カルソニックスカイライン
星野一義「意欲的にタイトルを狙っていったシーズンだけど、獲れなかったのは残念だった。正美とのコンビはぜんぜん問題なかったけど、鈴鹿の第1戦で結果を残せなかったのが尾を引いたと思う。その点、同じGT-Rのなかでもコマスのところ(No.1)はうまくまとめたよね。ピット作業をはじめ、すべての点でトータルにニスモが勝っていたんだと思うよ。そういう意味では、これからやることがいっぱいあると思う。来年もタイトルを獲るつもりでがんばるよ」
影山正美「今年はカッコ悪い1年でした。タイムが出ないときでも自分でなんとかしようという気持ちがあって、リズムを崩してしまったと思います。その原因は自分のなかでは解析できているつもりなんですが、言葉にするのはむずかしいですね。オレがもっとしなければいけないことがあったのにできていなくて、星野さんに迷惑をかけてしまった部分もありました。でも、星野さんと初めて組んだことで勉強になったことも多かったと思います。意欲、それからレースに対してのシミュレーションは、星野さんから学びました。星野さんは、セッティングにしても、レースでの自分でのパートでの走りにしても、すべてシミュレーションができている。それが一番学んだことですね」

No.16 Castrol無限NSX
中子 修「今年のシリーズは1回も勝てなかったのが心残りですね。とくに最後のもてぎではマシンが新車になったんですが、あれだけいいものをもらっていただけに勝てなかったのが余計にショックです。それまでのマシンは長く使っていてセッティングをしても敏感に反応してくれない部分もあったのですが、新車に変わってセッティングも出たし、ちょっと触ってもすごく変化してくれました。それなのに結果につなげることができなくて辛かったですね」
道上 龍「ボクにとってはGTもフォーミュラ・ニッポンも去年に比べると苦労した厳しい1年でした。でも、フォーミュラでもGTでも、マシンの開発をしたり勉強になったこともありました。どっちのレースも優勝がなくて悔しくはありましたが、こういう1年もあると思います。来年のことはまだ決まっていませんが、(GTCでは)たぶん無限で乗ると思います。来年はレギュレーションが変わってダウンフォースが抑えられる分マシンは遅くなると思いますが、12月から早速テストがあるので、また一からやって、来年は勝ちたいと思います」

No.18 TAKATA童夢NSX
脇阪寿一「チャンピオンが獲れなくて残念でしたね。リタイアが多かったのが悔やまれます。もっと速く走ろうと思ってプッシュした結果が中盤戦のリタイアにつながりました。でも、ミノルさん(林ミノル童夢社長)から『クルマなりに走ればいい』と言われてふっきれたので、後半戦は安定したと思います。去年は表彰台に乗っていませんが、今年は何回も乗れたし、役割は果たせたと思います」
金石勝智「1回勝ててよかったなというシーズンでした。チャンピオンになれなかったので悔しいシーズンでもありましたよ。ドライバーズタイトルもチームタイトルも持っていかれましたからね。でも、いつもいい闘いはできていたと思います。寿一とのコンビは、オレが大人だからうまくいったと思っています(笑)。バランス的に他チームよりよかったのかなとは思います。セッティングの好みも似ていましたしね。来年、同じコンビでGTをやるなら、もちろんタイトルを獲りたいです」

No.30 NICOS McLaren
山田洋二「辛かったっていえば最後のもてぎかな。けっこう暑かったでしょ。レース中にクールスーツが壊れちゃって、蒸し風呂状態になっちゃったんだ。ラスト7周くらいはもう酸欠っていうか、意識もうろうとなってきて。なんとか完走できたけど、クルマから降りたときは一人で歩けなかったから。シーズン全般としては、やはり国産勢と差がありすぎたね。ライバルがディアブロしかいない(笑)。もう少しこのクルマで戦えるよう考えてほしいね」
岡田秀樹「GTCのシーズンとしては、成績が残らなかったからね。たしかにクルマ的にはちょっと辛かったけど、もう少しがんばりたかった。個人的、チーム的には鈴鹿1000kmがよかったね。ボクもチームもミスなくうまくいったし、2位になれたから」

No.32 cdmaOneセルモスープラ
木下隆之「旧型のナンバー1を目指して(笑)、苦しい思いもしてきたが、このオールスター戦からは99年型になったので、田中(哲也)選手(No.3 ユニシアジェックススカイライン)さようなら(笑)。今年のシーズンはすべて初めてづくしで、自分のチームとしてやったのも初めてでしたが、そのわりにはまとまっていたと思います。初年度チームとしては上デキだと思うし、スポンサーにも恩返しできたんじゃないでしょうか? 来年もこのままスポンサーさんが継続してくれる可能性は大だと思っているので、そうなればニューシャシーで上位争いをしたいですね」
近藤真彦「勉強になった1年だと思います。短い時間で木下選手のセッティングを把握して、そのマシンに慣れなきゃいけなかったので。とくにシリーズ前半はスタートドライバーを務めたのでたいへんでした。初めてのパートナーだし、二人ともスープラが初めてということで、お互いの好みの違いもわからなかったけど、後半はお互いのセッティングを近づけてクルマを作ってくれたのでラクになりました。でも、クルマが98年型なので、後半になるとトラブルが出始めてしまいました。来年のことはまだ決まっていませんが、このままの体制でニューマシンになるのがベストだと思います」

No.36 カストロール・トムス・スープラ
関谷正徳「惜しかった1年ですね。ちゃんとまとめないといけないなと思ったし、ミスしちゃいけないなと思った1年でした。スピンしたりABSが壊れたり、ドライバーとしてもクルマとしてもポイントを落としているのが大きいですね。コンビを組んだ琢弥は、経験も豊富だし速いし、なにも心配することはありませんでした。二人とも身長、足の長さ、体重も似たようなもんだし、乗り方も似ているし、非常にやりやすかった。先輩を立ててくれて。シリーズ2位になれたのもそういう部分だと思う。もちろん来年もできることなら琢弥とパートナーを組んでタイトルをねらいたいね」
黒澤琢弥「前半の4戦で取りこぼしが多かったのが痛かったと思います。9位、10位がそれぞれ1回あるんですが、あれが4位、5位なら…。それを言い出したらみんな同じですけどね。トムスは実家に戻ったような気持ちで、精神的にはラクだったと思います。クルマが軽くていい状態のときにアタッカーを任せてもらって、ポールを2回獲ることもできましたし優勝も2回できました。カムバックサーモン1年目としては上デキじゃないでしょうか? できれば来年もこのまま関谷さんと組んで、取りこぼしのないようにしたいですね。そのために重要なのがオフのテスト。いっぱい走り込んで悪いところを洗い出すのが大切ですね。そうすればタイトルを獲れると思います」

No.37 カストロール・トムス・スープラ
鈴木利男「勝てそうで勝てない。GTはむずかしいとあらためて思った1年でした。シーズンを通して下ろせなかった50kgのウェイトがとても大きかったですね。もちろん勝てなかったのはそれだけが原因じゃないですよ。今のGTはレベルがすごく高くなってる。だからワンミスがあればダメだし、クルマがちょっと決まらなくてもダメ。いいときと悪いときの波がありました。1回も勝てなかったのはショックだったな」
片山右京「自分が悪いんですが、今年はまだGTに出ることをどこかで割りきれていなくて、努力しきれていなかったと思います。でも最終戦のもてぎで、マシンの調子が悪い状態のなか一生懸命走ったらすごくおもしろかった。少しずつクルマを作ったり、セッティングを煮詰めたり、マジメにやろうと思ったら、気持ちよかったですね。まだハコのクルマはヘタだし、もう一度雑草のようにがんばろうと思いました。だからGTに勝つまでは趣味の山(登山)は断ちます。今は恥も外聞もなく一生懸命練習して、"絶対勝ってやる"って気持ちですね」

No.38 FK/マッシモセルモスープラ
竹内浩典「1回も勝てなかったという意味で最悪のシーズンでした。レースまでにセッティングを煮詰められないこともあったし、自分たちのミスもあったし、ピットでの失敗もありましたしね。立川とはいいコンビでコミュニケーションもとれていたと思います。GTは二人で乗るカテゴリーなので、セッティングの好みが違っていないことが重要なんですけど、その部分でも立川とは好みが近くてよかったと思います」
立川祐路「ハコのレース自体、本格的に参戦したのはスーパーツーリングに続いて2年目なので、いろいろ勉強になりました。GTはハイレベルなカテゴリーで、タイヤやマシンの開発もしなければならないし、そういう部分でも学んだことは多いと思います。今のフォーミュラは決まったタイヤ、決まったパーツのなかでのセッティングになりますからね。シーズン序盤はスープラが初めてということもあり、竹内さんの作ったクルマに乗るだけでしたが、後半はセッティングもやらせてもらえるようになったし、できることが増えました。多くのことを吸収した1年でしたね。ただ、テストでよくてもその結果をレースに生かせなかったのは残念でした。タイヤ選択などの判断をミスしたこともありましたし。でもそれも、同じことを何回も繰り返さないようにということで、勉強になりました」

No.39 デンソーサードスープラGT
土屋圭市「GTで1年間1度も入賞できなかったのは初めてだよ。だからレースをしてないんだよね。これじゃあいいも悪いもないよ。とにかく争いに参加できなかったのがくやしいよね。今回も与えられたものでベストをつくす。それだけ」
影山正彦「第2戦の富士でタケちゃん(No.38 竹内浩典)とポール争いをしたことですかね。たしか100分の何秒って差だったでしょ(0.044秒差)。タケちゃんが先にタイム出してて、ボクが後から追いかけたんだけど、100Rをすぎたところからタワーの電光掲示を見たら2位のまんま。くやしかったなぁ。その後のシーズンは、ツキもなくて全体的に波に乗れなかったですね」

No.55 ECLIPSEタイサンバイパー
田嶋栄一「結果うんぬんは別にして、自分としては最後まできっちりと走りきったという意味で、(第5戦の)富士とTIですかね。(GT300の)ポルシェに替わってからのこの2戦は、自分のなかでは納得のいく走りができました」
本庄康幸「今回がGTCデビュー戦になります。94年にここ(オートポリス)のフォレスト・モータースポーツクラブの1期生としてFJを始めたのがレースキャリアのスタート。95年にはオートポリスのFJチャンピオンになって、96年には鈴鹿F4にステップアップしました。開幕戦では予選、決勝とも2位になっています。この年は5ZIGENからF3にもスポット参戦しています。97年は鈴鹿F4でシリーズ4位。98年は鈴鹿F4シリーズをメインにシビックインターなどに参戦、F3の最終戦にもスポット参戦しています。そして今年はフォーミュラ・ドリームとスーパー耐久シリーズに参戦しました。 S耐では開幕はインプレッサだったんですが、
シリーズ終盤でkg/mmアルテッツァに田嶋選手と一緒に乗りまして、今回もその縁でGTデビューできました。出身は京都で、74年生まれの25歳です。とりあえずはトップクラスの人たちと一緒のレースをすることが目標。今回はデビュー・サーキットであるオートポリスで、きっちりと走りきりたいです」

No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「最初のころは、予選は悪くなかったけど決勝は結果が残せず、どうもかみ合ってなかった。でも、ミツサダが来て2レース目(第6戦TI)で勝てたことはうれしかったね。『これなんだよ!』て思ったよ。しかもウエイトハンディを積んでいたんだから、これは意義があると思う」
光貞英俊「やっぱりTI(第6戦)で勝てたことはうれしかったですよ。ボクもまだGTで2レース目だったし、自分をアピールできたと思えましたしね。でもそれ以上に、完璧なレース運びで勝てたことがうれしかった。そういう意味ではその次のもてぎも誇れるレースです。成績としては予選10位だし決勝も5位だったけど、90kgのウエイトを積んで、レース中は3、4番手で走れましたから。もちろん、これは自分がっていうわけではなく、トムやチームのみんなの実力があってできたことですから、チームに恵まれたことに感謝してます」

No.88 ノマドディアブロGT-1
和田 久「1戦目。うまくいけば前にいけたのに、予選でタイヤ選択を失敗して、もったいなかった」
古谷直広「去年はポイントが獲れたのに、(今年は)タイムは上がったんだけどGT500のビリが多い。さらなる飛躍をしないとレースにならないですね」

No.100 RAYBRIG NSX
高橋国光「第2戦の富士で勝ったのはうれしかったですよ。とても多くのお客さんが入っていたなかで、いただきって感じで、これは感動できましたね。それなりにエンジョイできた1年間でした。ただついガンガン行くってかたちになっちゃって…。GTは1年間を通した作戦を立てて戦っていかないといけないと反省しましたね。あと、TI(第6戦)では、エキサイティングな走りができなかったのも反省ですね」
飯田 章「よかったレースっていえば、やっぱ勝った富士(第2戦)でしょう。悪かったって意味では第3戦のSUGOかな。予選はすごくうまくいった(予選2位)けど、決勝は自分の判断ミスからちょっと早めに(ピットへ)入っちゃって、それで勝利を逃したかたちになったから。シーズン全体でいえば、もうひと踏んばり足りなかったかなぁ」


No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7
松本晴彦「チームワーク、クルマとすごくいいレベルに来てますから、シリーズは4位でしたが、最後に力を発揮できれば」
山野哲也「GT1年生としては直線が速いのでビックリした。加速が止まらないんだよ! N1レベルだと200km/hで頭打ちになるのに、永遠に加速し続けるクルマだね。あとは、雨さんがいい人だった。もっと怖い人だと思ってた(笑)」

No.15 ザナヴィARTAシルビア
土屋武士「思いっきりできたんで、このチームで一緒にやれてよかった。全戦一生懸命やって、やり残したこともなくて、『こうすればよかった』ということもなくて、こういう体制を作ってくれたニスモに感謝しています」
井出有治「ドライバーとして成長できたことを実感できるような1年でした。GTCでもフォーミュラ・ドリームのほうでも、集中のしかたとか、いい方向にいってたんでよかったです。GTCで印象に残っているのはやっぱり最終戦かな。結果はタイトルを獲れませんでしたけれど、チーム全員が一生懸命になって、気持ちよくレースができましたから」

No.19 ウェッズスポーツセリカ
織戸 学「最終戦。順位うんぬんじゃなくて、チーム、メカ、ドライバー、監督とみんなが気持ちいいレースが最後にできた。それが一番」
原 貴彦「第1戦で優勝できたこと。繰り上げでも勝ちは勝ちでしょう。GTでの初優勝でしたから」

No.25 モモコルセ・アペックスMR2
新田守男「いろんなかたちで接近戦になって、ファンの方からみてもドキドキしたレースができたと思う。ピット作業での接戦になったり、そこで入れ替わりがあったり、ボクらにとってはきついシーズンだったけど、おもしろいレースになったんじゃないかな」
高木真一「第2戦から助っ人としてわけもわからない状態で出て、その後も2位、2位と順調にいったんですけど、ウェイトを積んできびしい状態になって、そのなか最終戦はセカンドドライバーとしてチャンピオン争いのお手伝いができて、いいレースができた。チャンピオンが獲れてよかった」

No.26 STPアドバンタイサンGT3R
松田秀士「やっぱり新車でデビューウィンしたことかな。このときはウチの子どもが見に来てたんですよ。初めて優勝をみせることができたんで、子どもにとっても印象に残ったんじゃないかな」
ドミニク・シュワガー「富士で初めて勝ったことはもちろん印象に残っていますが、TIも勝てなかったけれどいいレースでした。GTC以外ではちょっと残念な1年でした」

No.72 オークラRX7
石川 朗「クルマは満タンにするといつも調子がよかった。TI、富士、もてぎと、決勝でトラブルがなければ、上に上がってるんだけど…。しょうもないトラブルが出てしまった」
平野 功「トラブルが多かったこと。TIがけっこう普通にレースできたんで、おもしろかった」

No.77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「SUGOで3番手を走っていて、再スタートでギアが割れたのが悔しかったね」
谷川達也「MINEで2位を走ってて、シフトリンケージがグラグラになったこと」

No.81 ダイシン シルビア
福山英朗「S15は速いクルマです。全戦ポールでしょう。こんなに速いクルマに乗れてありがたい。いろいろ活躍できてよかったですね」
大八木信行「今年は新型マシンで序盤から速かった。クルマとしては成功したかな」



予選終了後

No.88 ノマドディアブロGT-1(GT500クラス17位)
和田 久「エンジンがバラバラいっちゃって3500rpm以上回らなくなってしまった。燃料系なのか電気系なのか、原因はこれから調べます。牛がミルクロードで放牧に出てしまったのかも(笑)」

No.19 ウェッズスポーツセリカ(GT300クラスPP)
織戸 学「赤旗でリズムが狂った。1分52秒台は絶対に出る予定だった。じょうずにタイヤを温めていたのに、フロント・リアのバランスが狂っちゃったんで、くやしい。初のポールなんでよろこんでもいいんだけど、ちょっとくやしかった。ここは昨日初めて走ったコース。それでポールが獲れたから、まあいいかなあ。満タンでもクルマのバランスは問題ないんで、勝ちたい。シルビアはハンドルが重くてダメみたい。MR2がライバルかな…。ウチらは2人そろって速いから。オールスター戦といっても、メカニックも気合い入ってるし、いい結果になるんじゃないかな? コースはおもしろい。攻め甲斐、走り甲斐がある感じ。箱根のターンパイクの下りを全開で走ってる雰囲気。ただ、レースだと抜くポイントが限られて苦しそう」
原 貴彦「基準タイムクリアだけの予選でした。コースは好きですよ。グループAで勝ってるし、JTCCでも走ってる。明日は勝ちたいですよね。タイトルには関係ないけど」

No.77 クスコスバルインプレッサ(GT300クラス2位)
小林且雄「明日は雪でしょう。スタッドレスタイヤ用意しないと(笑)。最終戦ぐらいまともにいきたいよね。ウチがリストリクターの救済措置をオールスターまでやってもらってるということはあるけど、ほかが意外と来なかった。シルビアもいつもほどはやってないのかなあ? アタックは、ニュータイヤでオレも1回やったけど、GT500と一緒だったんでクリアがとれなかった。コースはテクニカルだけどハイスピードのコーナーもあって面白い」
谷川達也「気温が低くてタイヤがちゃんと働いてないせいもあるかもしれないけど、クルマがすごくはねるんですよ。バランス自体はそんなに悪くないんだけど。選手権はかかってないんで、楽しみながら、お客さんの顔を見ながらレースをしたいです。チーム、ドライバーみんなで楽しくラストを飾れればと思います。(このコースは)FJで走ったのは7年前で、今朝久しぶりに走ったら、全然コースが違うんであせりました。以前は、もうちょっと路面もよかったんですが、思い出しながら楽しんで走れました」

No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300クラス3位)
松本晴彦「計測1周のアタックをしてきました。クルマのバランスはだいぶいいんで、決勝もいい結果を出せると思うんで、がんばります。スタートはたぶん自分なんで、ミスしないように山野くんに渡したいです。最後はいいところにいたいですね。コースは、昨日一発目は先が見えなくてどこを走っていいかわかんなかったけど、今は楽しく走っています。峠みたいでおもしろいですね」
山野哲也「悔しいなあ…。昨日はけっこう調子がよかった。最初からよかっただけに伸び悩んだかな。といっても、今季の予選最上位。シルビアをやっつけたし、上位メンバーは変わらない中でやってるからね。明日はいつものようにハルピー(松本晴彦)がスタートでいくと思うけど、ロング(レース)なんで安定して速く走っていいところ見せたい。立ち上がり加速で苦しいところのないRX-7のよさが生かせるコースなんで、トップ集団を走れる。ラストは表彰台の真ん中に立ちたいね」

No.16 Castrol無限NSX(GT500クラス2位)
道上 龍「練習走行はレース用のセッティングでずっと走っていましたが、午後は予選用にしてタイムが出ました。でも、トムに負けたのは悔しいですね。一体トムはどこが速いのかなあ? あとでデータを見て研究してみます。昨日はGT300に当てられたりしてあんまり走れなかったんですけど、今日は走りはじめからクルマがすごくはねていました。それをダンパーとスタビなどで調整して、午前中はタイヤをいたわるセットにしてたんです。それで45〜46秒台をコンスタントに出せていたので、レースではがんばります」

No.6 ESSO Tiger Supra(GT500クラス4位)
野田英樹「セッション前半では2番手だったので、後半で4番手に落ちてしまったのは悔しいですね。でも、NSXが速すぎる。スープラもストレートでは負けていないけど、右に左にとクネクネ曲がってるコーナーではNSXのほうがよく曲がっていますね。ボクとしては、今日の予選ではウチのクルマのポテンシャルを120%出せたと思います。目いっぱいでした。とりあえずNSXが速いのは昨日からわかっていたことだけど、その一角に食い込めたのはよかったですね。明日はまた違うセットを試して表彰台に乗れるようにがんばります」

No.100 RAYBRIG NSX(GT500クラス5位)
飯田 章「(予選は)今年、最悪の失敗。最初のアタックではスピンしちゃうし、最後はアタックをやめていたヤツに引っかかってしまった。結果に残っちゃうからなあ…」
高橋国光「アキラにとっては不満足だったかもしれませんが、チームとしてはまあまあじゃないでしょうか。(レースは)結果はわかりませんが、九州のファンのみなさんの前で精いっぱいやるしかないでしょう。天気がちょっと心配ですが、なんとかいい状況になってほしいです。お客さんに『いいレースを見た』と思ってもらえるレースになってほしいですね。ここはグループAでケイちゃん(土屋圭市)と勝ったコースなんですよ。でも、(久しぶりに走って)あれ、こうなっていたのかな、という感じですね。やはりいいサーキットだなと感じました」

No.30 綜警McLaren GTR(GT500クラス10位)
岡田秀樹「やることはやっているので、とにかく明日雪が降らないことを祈ってます。レースは天気がわからないし、みんなデータがないし、それはわれわれも同じなんですが、予測がつかないけれど、ドライならステディにミスなくやることです。それはいつも同じなんですけどね」



★ポールシッターインタビュー

●GT500クラス・ポールポジション
No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル「昨日昼に初めてこのサーキットに来たんです。あまりコースを見る時間がなかったんですが、アップ&ダウンもあるし、ハードなブレーキングポイントもあるし、さまざまなコーナーがあって、非常にすばらしいサーキットだと思いました。自分が今まで見たなかで、どこよりもすばらしいと思います。(10%のダウンヒルは)登りならサーキットでも一般道でもありますけどね。明日、雪が降ったらスキーができますね(笑)。今日はとても寒いということがわかっていたので、コースに出て最初の3周のあいだはタイヤを温めることに専念しました。その後の2周でアタックをかけたんです。ですが、クルマがコーナーで止まりにくいんです。明日も同様でしょうから、スタート直後はドライバーは注意しないといけませんね。ボクらはどちらがスタートを担当するのかはまだ決まっていません。(ウェイトハンディの有無は)ウェイトが積まれていればたしかにクルマが遅く感じますし、ブレーキを踏んでから止まるまで時間がかかります。でもブレーキがすぐかかるわけで、ブレーキングポイントを遅くできるということもある。軽いときは非常にクイックでフォーミュラカーに近い感じになりますね。今回はシリーズではありませんし、ドライバーたちも冗談を言い合ったりと楽しげですが、でもやはり意義のあるレースですし、去年のオールスターでも勝ったんですが、1年を締めくくるという意味でいいレースにしたいなと思います」

光貞秀俊「一応オートポリスは2回目、(初めては)JTCCの一番初めのレースなんですけど、そのときはレース出るつもりで乗り込んだんですが、土曜日に帰ったという…(笑)。初めてじゃあないんですけど、2回目でもないような(笑)。でも、わりと好きなコースです。(タイムは)予定としてはこのへんかなと思ってましたから、チームの作戦どおりですね。タイヤのことですか? トムが言ったとおり。完璧なコメントです(笑)。ウェイトに関しても、トムの言うとおり、完璧です(笑)。今回、NSXはみな調子いいですね。ですから、来てくれたお客さんたちがやっぱりNSXがいいクルマだなと、よそさんには負けないなと思ってもらえるように、決勝はブッちぎりで勝ちたいです。…壊れなければ(笑)」



●GT300クラス・ポールポジション
No.19 ウェッズスポーツセリカ
織戸 学「今回クルマがすごく調子がいい。最終戦を終わってウェイトを下ろせたことで、軽くなったのがいいですね。このコースはスロットルワークを使うので、NAでFFというのがクルマ的にあっていたかな。タイム的には52秒台に入れるつもりだったんですが、赤旗でリズムが狂ってしまいました。ボクもこのコースは初めてですし、セリカとしては最後になると思うので、このポールはよかったなと思います。気温とタイヤのことですか? ボクらのはFFですから、リアタイヤが温まるまで時間がかかって、それまでは怖いんです。それで、今日の予選のときも十分に温めてアタックにいこうとしたら赤旗になっちゃって、タイヤが冷えてフロント・リアのバランスが狂ってしまって、失敗したんです。(タイヤが)温まってしまえば気温が低いのは気にならない。逆にエンジンパワーが上がりますから、乗ってて涼しくて気持ちいいですよ(笑)。(ウェイトについては)ボクらのクルマはNAでトルクもないんで、シリーズ中は最大70kgまで積んだんですが、今回は最終戦の50kgから下ろせたのでかなり違いますね。クルマが軽く感じるし、ステアリングにしても、アクセル、ブレーキにしても、すごくレスポンスがよくなってます。50kgというと女の子1人分ですからね。あ、でもそう想像するといないのは寂しいですね(笑)。(光貞秀俊「うちはこの前90kg積んだからお相撲さんだね」)お相撲さんはやだなぁ(笑)。だから、やっぱり軽いほうがぜんぜんいいですね。
 オールスターはやるほうも雰囲気いいんですが、でも走り出しちゃうとみんな本気になっちゃうんですよね。見てもらいたいポイントとしては、GT300はGT500に抜かれることになるんで、抜かせるポイントというのも見てほしい。ここはむずかしいからヘタに抜かれるとタイムが大きく落ちてしまう。だから、GT500がどう抜くか、GT300がどう抜かさせてあげるかというところ、そしてそのときのラップタイム差なんかもおもしろいと思う。あと、ボクらとしてはFFでもここまでがんばれるというのを見てほしいですね。二人とも満タンでも速く安定したペースで走れているんで、ぜひ勝てるように応援してほしいです」

原 貴彦「オートポリスはJTCCとグループAで走っています。グループAのシビックでは勝ってますのでゲンのいいサーキットというか、好きなほうですね。予選は織戸選手ががんばってくれてポールを獲れて、決勝(想定)のラップタイムも2人ともいい感じで走れているので、勝ちたいと思います。ウェイトに関してですか? 織戸選手の言うとおり、完璧です(笑)。このレースは(シリーズ)ポイントには関係ないんですが、だからこそなおさら勝ちたいです。それと、寒いのは逆にタイヤの消耗が少なくなることになって、思いっきり走ってもタイヤが最後まで保ちそうなんで、最初から最後まで常に全力で走れると思いますので、そこも見てほしいですね」



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