■公式予選 1回目レビュー 逆転チャンプなるか!? ザナヴィヒロトGT-Rが2位 GT300はR&DスポーツダンロップGT3Rがトップに 2001年シリーズ最終戦となるAUTOBUCS CUP全日本GT選手権(JGTC)第7戦MINE GT 300kmの予選が、11月10日に山口県のセントラルパークMINEサーキットで開催さている。 予選1回目は午前10時30分から60分間行われた。この走行は20分ずつ3つのセッションに分けられて、まずGT500の占有、次にGT300占有、そして両クラス混走で行われる。 昨日の午後から降った雨も上がり、この日は雲が多いものの雨の心配はなさそうだ。気温も走行開始の10時30分頃は17度、路面温度19度とこの時期としては高くなっている。 予選がスタートし、GT500占有が始まったが、最初の10分間はNo.39 デンソーサードスープラGTとNo.88 ノマドディアブロJGT-1の2台のみが走行。この間にデンソーサードスープラGTはタイムを1分23秒023と早くもコースレコード(1分23秒769)を更新して見せた。 残り5分となって、ようやく各車アタック・ペースとなってくる。ラスト2分でNo.18 TAKATA童夢NSXが1分22秒999と23秒を切りトップに立つが、わずか数秒でNo.30 綜警McLarenGTRが1分22秒974を叩き出して最上位となる。これで、No.30マクラーレン、No.18 NSX、No.39 スープラとシリーズ・チャンピオン争いに関係ないチームが並び、4番手にランキング2位タイのNo.1 ロックタイト無限NSXがつける。このまま終わるかに思えたが、終了直前にNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rが22秒943で2番手に飛び込んでくる。ランキングトップのNo.38 auセルモスープラは1分23秒623で10番手、ランキング2位タイのNo.8 ARTA NSXは12番手。 この後GT300占有を挟み、混走セッションでは上位陣にタイムアップするマシンはなく、綜警McLarenGTRの暫定ポールポジションが決定した。 GT300クラスは、GT300占有セッション序盤にNo.62 R&DスポーツダンロップGT3Rが1分29秒548とコースレコード(1分29秒920)を更新するタイムでトップに。これにランキング1位のNo.81 ダイシンADVANシルビアが30秒106で2番手、ランキング2位のNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が30秒310で4番手につけていたが、セッション中盤になるとNo.77 クスコスバルインプレッサが29秒782で2番手に浮上。No.55 イクリプスオメガタイサンバイパーが30秒198で4番手に。 占有終了時点で、トップ3はR&DスポーツダンロップGT3R、クスコスバルインプレッサ、ダイシンADVANシルビアの順に。この後の混走セッションでは上位に変動はなく、No.62 R&DスポーツダンロップGT3Rのクラス暫定ポールとなった。初チャンピオンを狙うダイシンADVANシルビアは3位、ランキング2位の雨宮マツモトキヨシアスパラRX7は6番手。ランキング3位のユニシアジェックスシルビアは9位と出遅れた形になった。 ☆GT500暫定ポールポジション No.30 綜警McLarenGTR アンドレ・クート「GT500オンリーの時間帯にうまくクリアラップが取れた。路面コンディションはそれほど悪くなかったけど、ところどころ濡れたところがあった。午後はもっと良くなるんじゃないかな。さらにタイムアップできると思う。いまのところはボクたちがトップで、そのままならポールポジションが獲れる。午後もベストを尽くして、どのくらいいけるかだ。クルマの仕上がりは予選向けとしてはそんなに悪くないよ。スローコーナーでちょっとアンダーが出たくらい。レースはレースでまた別だけどね」 ☆GT300暫定ポールポジション No.62 R&DスポーツダンロップGT3R 柴原眞介「(今回はリストリクター径が)1ランクアップなんですが、鈴鹿ではほかのGT3Rと同じサイズでも(ポルシェ勢の)トップでしたから。足回りはオリジナルで作ったものを鈴鹿から投入して、はじめて出た結果かなというところです。午後はわからないですね。ポールを獲るためにレースをやってるんじゃないですから。ボクはクルマを速くする目的で雇われてる立場なんですよ。タイヤ屋さんもいっしょになって開発してます。」
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