2002 AUTOBACS JGTCRound1
GT CHAMPIONSHIP in TI
4.13,14 TI Circuit AIDA
TEST DAY 2002-03-16
テストデイ


2002 AUTOBACS JGTC合同テスト 第1回 TIサーキット英田(3月16日, 17日)


○3月16日(1日目)2日目総合結果

18 NSX
TAKAT童夢NSXが今季最初の1番時計を記録
FK/マッシモADVANスープラが3位と健闘
GT300はARTA・アペックスMR-Sがトップに

 2002年のAUTOBAC 全日本GT選手権(JGTC)も開幕までもう1ヶ月と迫った3月16日、開幕サーキットである岡山県・TIサーキット英田で、今季初のJGTC合同公開テストが行われた。この合同テストは2日間行われ、この日は、午前中に2時間、午後に2時間のセッションが行われた。初日はTAKAT童夢NSXのS.フィリップが1分25秒987を記録してトップとなった。テストは明日17日も行われる。

SESSION 1(曇り、気温11度/路面温度12度、ドライ)
16 NSX
 セッション1は予定通り午前9時からスタート。開始30分で02年型NSXのNo.16 無限NSX(道上龍/伊藤大輔組)が1分26秒126でトップとなる。2番手は同じく新NSXのNo.18 TAKATA童夢NSX(セバスチャン・フィリップ/リチャード・ライアン組)で26秒128。3番手には01年型に02年型のパーツを組み込み、土屋エンジニアリングがチューンした01改スープラを使うNo.25 FK/マッシモADVANスープラ(山路慎一/荒聖治組)の荒が26秒912でつけた。
25 SUPRA
 開始1時間半あまりの10時25分、No.33 TeamUKYO SUPRA(近藤真彦/下田隼成組)が2コーナーでコースアウト。5分間ほどセッションは中断。この時点ではNo.16 無限NSX、TAKATA童夢NSXが変わらずワン・ツー。3番手もNo.25 FK/マッシモと変わらないがタイムは26秒413までアップした。

39 SUPRA
 残り10分でNo.16 無限NSXの道上が1分25秒975と唯一の25秒台に入れて、トップをキープ。そしてこのテストから02年型の新型スープラとなったNo.39 デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア/織戸学組)も26秒330とタイムを挙げて、3番手に飛び込む。そして、セッション終了直前にNo.18 TAKAT童夢NSXが25秒978までアップさせるが、No.16には届かず僅差の2番手に終わる。この結果、午前のセッションは1、2位をNSX、3位はNo.39、4位はNo.25と新旧のスープラが入る結果になった。

61 PORSCHE
 13台が参加のGT300クラスでは、No.31 ARTA・アペックスMR-S(新田守男/高木真一組)が午前中から好調な走りを見せ、残り30分の時点で1分33秒736と新田がトップタイムをマーク。序盤、2番手はNo.3 ユニシアジェックスシルビア(山野哲也/柳田真孝組)で柳田が34秒454、これにNo.61 A sports R&DダンロップGT3R(密山祥吾)が続いていた。
3 SILVIA
 だが、残り30分でNo.61が33秒768とタイムを縮めて2番手にアップ。これでセッションが終了し、トップ3はMR-S、ポルシェGT3R、シルビアと3車種が並んだ。

31 MR-S

SESSION 2(晴れ、気温18度/路面温度26度、ドライ)
1 SURPA
 セッション2は午後2時からスタート。気温も18度まで上がり、春の陽光を浴びながらの走行となった。
 開始から30分時点でNo.18 TAKAT童夢NSXが1分26秒351でセッション・トップとなる。以下はNo.39 デンソーサードスープラGTが26秒776、No.6 エッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)が26秒795、No.1 auセルモスープラ(立川祐路)が26秒947と02年型のスープラが並ぶ。このころ、No.33 Team UKYO SUPRAが2コーナーでクラッシュ。今回が初のJGTCドライブになる若干17歳の下田隼成にケガはない模様だが、明日のテストへの参加は難しそうだ。

64 NSX
 セッション半分が経過した15時にはNo.18 TAKAT童夢NSXが1分25秒930と、午前のNo.16のタイムを更新して総合のトップとなる。さらにNo.64 Mobil 1 NSX(松田次生/ラルフ・ファーマン組)も26秒243にアップし、NSXの1−2体制に。
 1時間15分が過ぎた時点で、No.12 カルソニックスカイライン(星野一義)がコースアウトし、グラベルに止まったために5分ほど中断となる。
 残り20分でトップNo.18 NSXは変わらず、2番手には午前トップのNo.16 無限NSXが1分25秒949までアップして入る。そして、午前に4番手だったNo.25 FK/マッシモADVANスープラが26秒046と、25秒台目前まで迫って、3番手に。  セッション終了近くにNo.18 TAKAT童夢NSXが1分25秒843とベストタイムを更新し、No.16と共に2台が25秒台でNSXのワン・ツーで今日のテストは終了。3番手は前年モデルのNo.25 FK/マッシモADVANスープラ、No.6 エッソウルトラフロースープラが26秒177で4番手に、No.64 Mobil 1 NSXは終盤タイムが上がらず5番手に留まった。

26 PORSCHE
 GT300は午後も、No.31 ARTA・アペックスMR-Sが30分経たないうち1分34秒台に突入、残り30分ほどで33秒397と午前のトップタイムを更新。このまま、総合クラス・トップを決めた。2、3番手にはNo.61 A sports R&DダンロップGT3R、No.26 PLUSタイサンADVAN GT3Rと、ポルシェが続いた。


No.18 TAKATA童夢NSX(GT500/1日目総合1位)
セバスチャン・フィリップ「午前中僕たちはアタックしていない。(No.16と)2台とも同じ様なことをやっているからね。マシンセッティングに少し問題を抱えている。テストをしてきた鈴鹿とここの路面はかなり違うので…、ここは難しさがある。けれどもNSXのパフォーマンスは十分あるし、開幕戦での(勝利する)自信はもちろんあるよ」
No.16 無限 NSX(GT500/1日目総合2位、午前1位)
道上 龍「クルマのバランスが全然良くないので、午前のトップタイムが出たのが予想外なくらいです。鈴鹿とかグリップの高いコースを走ってきていて、ここは路面のミューが低いので、バランスが取れていないのではと思います」
No.25 FK/マッシモADVANスープラ(GT500/1日目総合3位)
山路慎一「タイムが出てるけれど、タイヤは決して新しいスペックの物じゃない。荒が速くなったんですよ(笑)。まあ、タイム的にはとっても速い感じですよね」
No.39 デンソーサードスープラGT(GT500/1日目総合6位、午前3位)
織戸 学「今回が(2002年型の)新車のシェイクダウンですけど、TRDのテスト車に乗ったりもしてきて、ヨコハマの(12月と2月のTIでの)冬のテストもパフォーマンスがあった。No.25も上位に来てるし、タイヤが良い感じじゃないかな?」
No.31 ARTA・アペックスMR-S(GT300/1日目総合1位)
新田守男「相手が少ないんで、参考にならないよ今回のテストは…。トップタイムとかは、どうでもいいんだけど、コンスタントをもっともっと良くしないといけない。クルマがいまいち決まってないね。フロントの抜けというか脱出でアンダーが出るのが課題です」
No.61 A sports R&DダンロップGT3R(GT300/1日目総合2位)
密山祥吾「午後はエンジンオイルの漏れるトラブルが出て、ほどんど走れず残念です。ボクは新しいクルマ(No.62 VEMAC RD320R)に乗ってレースに出る予定なのですが、今回はこのクルマ(GT3R)の開発のために1人できました。個人的には新しいクルマで早くレースがしたいし、乗りたいんですが…」
No.26 PLUSタイサンADVAN GT3R(GT300/1日目総合3位)
余郷 敦「ボディは新しくて、大径タイヤを履くために大きな改造をしています。マシンとしては00年型と01年型の合作といったところです。シルビア(No.3)は2月のテストで良いタイムが出ていたのに、今日はどうしたのかな?」
No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300/1日目総合4位)
山野哲也「クルマにはボチボチ慣れたけど、(昨年乗っていたRX-7とは)こんなに違うか…って感じ。安定感は高いけれど、グリップから外れるとコントロールが難しいかな。あと10%くらい詰めれればいいかなと。シルビアの特性に慣れてないのが…。タイムは柳田君が出しました」



2002 AUTOBACS JGTC合同テスト 第1回 1日目総合結果
2002.3.16 | 天候:曇/晴 | コース:ドライ | TIサーキット英田 3.703km
Po No C-Po Machine Driver Session 1 Session 2
1 18 500-1 TAKATA 童夢 NSX セバスチャン・フィリップ/リチャード・ライアン 1'25.978 59/59 1'25.531 49/49
2 16 500-2 無限 NSX 道上 龍/伊藤大輔 1'25.975 35/43 1'25.949 34/47
3 25 500-3 FK/マッシモADVANスープラ 荒 聖治/山路慎一 1'26.413 22/49 1'26.046 40/52
4 6 500-4 エッソ ウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1'27.232 14/35 1'26.177 30/40
5 64 500-5 Mobil 1 NSX 松田次生/ラルフ・ファーマン 1'26.510 28/48 1'26.243 19/51
6 39 500-6 デンソーサードスープラGT ジェレミー・デュフォア/織戸 学 1'26.330 36/44 1'26.246 30/41
7 1 500-7 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 1'27.819 21/30 1'26.260 23/47
8 36 500-8 トクホン トムス スープラ 土屋武士/パオロ・モンティン 1'26.946 28/47 1'26.857 33/52
9 8 500-9 ARTA NSX 土屋圭市/金石勝智 1'26.878 39/48 1'27.122 39/41
10 100 500-10 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 1'27.323 35/47 1'26.884 47/53
11 22 500-11 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/ミハエル・クルム 1'27.454 5/37 1'27.085 35/37
12 30 500-12 綜警 McLaren 岡田秀樹/黒澤治樹 1'28.863 35/47 1'27.394 29/38
13 23 500-13 カストロール ピットワークGT-R 影山正美/エリック・コマス 1'27.494 29/40 1'27.415 27/46
14 12 500-14 カルソニックスカイライン 星野一義 1'28.610 33/41 1'27.854 5/40
15 33 500-15 Team UKYO SUPRA 近藤真彦/下田隼成 1'29.492 21/31 1'36.310 7/9
16 31 300-1 ARTA・アペックスMR-S 新田守男/高木真一 1'33.736 15/56 1'33.397 32/41
17 61 300-2 Asports R&DダンロップGT3R 須賀宏明/密山祥吾 1'33.768 40/40 1'34.296 13/14
18 26 300-3 PLUS eタイサンアドバンGT3R 余郷 敦/西澤和之 1'34.651 23/45 1'34.451 20/45
19 3 300-4 ユニシアジェックスシルビア 山野哲也/柳田真孝 1'34.454 6/46 1'35.237 29/52
20 910 300-5 910ロデオドライブアドバンGT3R 松田秀士/アダム・ウィルコック 1'36.748 45/48 1'36.122 14/45
21 71 300-6 シグマMR-S Guts城内/竹中正信/澤 圭太 1'36.125 14/22 5'33.387 1/2
22 55 300-7 イクリプスタイサンADバイパー 山田英二/清水 剛 1'37.896 36/40 1'36.533 30/40
23 63 300-8 レイジュンR&DダンロップGT3R OSAMU/中川隆正 1'37.815 39/42 1'36.736 32/34
24 9 300-9 ARC大黒屋ぽるしぇ 下島洋介/日置恒文 1'37.339 31/42 1'36.864 32/35
25 911 300-10 PCJケルンテンBORO GT3R 平川 晃/橋本俊英 1'37.141 16/44 1'37.103 24/45
26 2 300-11 ベルノ東海ARドリーム28NSX 高橋一穂/渡辺 明 1'37.713 24/39
27 70 300-12 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/パトリック・バン・スクート 1'39.121 10/46 1'40.108 16/46
28 15 300-13 BMW 橋本元次/チャールズ・クワン 8'34.128 3/3 1'56.162 7/7




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