■練習走行日(金曜)のコメント
No.21 イエローコーンマクラーレンGTR
服部尚貴「去年はNSXで出たけど、マクラーレンのほうが涼しいね。クルマはハイスピードのS字の切り返しで振られたり、回り込んでいるコーナーでのブレーキングで安定しない部分があって、ちょっとつらいね。ただ軽いんでストレートからのブレーキングは思ったよりいい。クルマはスピンしそうな挙動になるところだけは直すけど、それ以外はあまりいじらない。レース用には、速いクルマというよりも安定してラクに走れるクルマにしたいね」
No.12 カルソニックスカイライン
星野一義「デビュー戦のつもりでがんばります(笑)。午前中は20周ぐらい走った。乗っていない期間がしばらくあったから“感覚を慣らさせてくれ”って言って走っていた。まだ完璧じゃないね。でも午後もあるし明日もあるから、そのなかで戻っていくと思うよ。久しぶりに乗ることでワクワクするっていうのはなかった。それよりステアリングを握るとやっぱり責任感が出てくるね。血が湧くような感じ。目標があるから。あれだけ迷惑をかけたんだから、そのぶんを返さなきゃいけないっていう気持ちで、こっちに来る1週間以上前からずっとイライラしてた。それはある意味怯えているから。自信はあるけど、怯える気持ちと両方がないとダメなんだよ」
No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「クルマはまぁまぁだけど、とにかく暑い。去年乗っていたNSXのほうが涼しかった。NSXは窓が開かなくて無風状態なのがちょっと気持ち悪かったけどね。スープラは窓が開くんだけど、熱風が入ってくるだけだったな。あと、スープラはペダル類がやけどするぐらい熱いから、それは対策しないとレースはつらいだろうね」
No.64 Mobil 1 NSX
松田次生「おもしろいコースですね、日本ではなかなかないようなコーナーがあって。日本ではブレーキを踏んで曲がってというようなコーナーばっかりですけど、ここは裏ストレート手前の複合コーナーとか、インになかなかつけなくて、チャレンジしがいがあります。あとはS字と90度コーナーを詰めていけば、ドミニクと同じぐらいのタイムは出ると思います」
No.3 ユニシアジェックスシルビア
井出有治「けっこうボク向きのコース(笑)。細かいコーナーが少なくて、鈴鹿の西コースみたいなコースは好きなんです。まったく初めて走って、とりあえずトップタイムが出せたみたいだから、いい感じですね。むずかしいのはバックストレートに入る右コーナー。みんな飛び出しそうになってましたよ。暑さは予想以上でしたね。去年コマスさんはクールスーツなしですか? ムリムリ、ぜったいムリ。10万円払ってもいいから付けてくださいって感じですね(川端邦彦マネージャー「じゃあ、いま10万円払って!」)」
No.910 910ロディオドライブアドバンポルシェ
和田 久「コース幅が広いんで、どこを走っていいのかまだつかめないですね。コースとしては4速で回るような高速コーナーが多くて好きなタイプなんですけど。むずかしいのは最終コーナーとバックストレート手前のS字、それに1コーナー。このあたりがまだうまくつかめてない。クルマでいうと空力が大事なコースだと思います。暑さはけっこうきびしいですね。体力的にバテるということはないんですけど、車内に熱気がこもって息ができなくなってくるんです」
No.360 ダンテールフェラーリ360GT
佐々木孝太「最初の印象としてはつかみどころがない感じ。ライン取りはわかるんですけど、ブレーキングでどこまで突っ込んでいいのかとか、そのへんがつかみにくいですね。裏のほうの高速S字あたりは走ってて気持ちいいですね。1コーナーあたりは細かいコーナーがごちゃごちゃしててあまり好きじゃないですけど。サーキットとしてはきれいだし設備もいいし、すごくいいと思います。暑さは思ったほどじゃないですね。ボク、暑いのはけっこう強いんですよ」
No.23 ペンズオイル・ゼクセルGT-R
エリック・コマス「今回のレースはとても大きなテストのチャンスだと思う。ノンタイトル戦だし、シリーズの残り4戦に向けてボクたちはここでたくさんデータを採らないと。車重とリストリクター径の関係なんかも確かめようとしているしね。今回は1150kgを選んでいるけど、それはちょっと失敗だったかもしれない。予選ではトップ10に入れればいいんじゃないかな。このサーキットはコーナーの数が多いし、NSXに有利だと思う。コーナリング性能がよくてタイヤがタレないから。レースになればストレートスピードが遅いなんてそれほど関係ないよ」
■予選日朝のフリー走行のコメント
No.900 MT900R
ディランタ・マラガムワ「昨日はハブのトラブルがあって、今朝もオーバーステアが出てたんでいま調整中です。まだニュータイヤは使っていないので、予選ではもう少しタイムアップできると思います。でも、ポールを獲ると30kg積まなければならないので、どうするか考えています。コンスタントラップが速いのでクルマのトラブルさえなければ決勝はおもしろいと思います。ここはスリランカより暑いですね。スリランカはこんなにむし暑くはない。いまはクールスーツを使っていなかったのでたいへんでした」
No.77 クスコスバルインプレッサ
小林且雄「いまはまだニュータイヤを使っていないんで、予選では(2分)11秒台には入れると思う。でも(No.3が出した)10秒台は見えないね。No.900は直線が速いし、ポルシェだってそんなに遅くはないからレースはけっこうきびしいかもね。人間が暑さで朦朧としてきたときにミスしないようにしないと。去年はトップ争いをしていたのに(ピットからの再スタートで)パーコレーションで遅れちゃって悔しい思いをしたんで、今年はトラブルなくいきたいね」
No.18 TAKATA童夢NSX
加藤寛規「このコースは幅が広くておもしろいですね。ラインを外してもオーバーテイクをチャレンジできそうな感じ。みんな条件が違うからわからないけど、だいたい複合コーナーとか難しいコーナーは絞れましたしね。ストレートは遅いですけど、そのぶんS字なんかでは稼げると思います」
No.38 auセルモスープラ
立川祐路「59秒を出した周は裏ストレートの手前で引っかかっているので、予選では間違いなく58秒台に入れると思います。クルマは昨日の走り始めから調子がよくて、走ればトップタイムだし、路面もよくなってきています。ただレースを考えて、予選の作戦をどうするかいま悩んでいるところですね。ポールを獲ったら50kgウェイトを積まれるので、そうするとレースがつらい」
竹内浩典「ここには“日本にもこういうコーナーがあったらいいな”っていうコーナーがあっておもしろいね。S字セクションでの高速でのコントロールとかブレーキングしながらのコーナーとかあって、ドライバーの差もセッティングの差も出やすい。日本はブレーキ踏んで曲がって加速してっていうコーナーばっかりだから。エスケープが広いのもいい。日本は高速コーナーでチャレンジしがいのある富士の100Rにしても鈴鹿の130Rにしても菅生の最終コーナーにしても、エスケープが狭いから飛び出したらクルマもドライバーもダメージがあると思うから、もっといきたくてもリスクが高くていけない。だけど、ここはグラベルが広くて飛び出してもそこで止まるし、チャレンジしていけるんだ。それがイコール楽しみにもなるわけだから。こういうコースを日本にも作ってほしいよ。2コーナーはあんまり好きじゃないからいらないけど(笑)」
No.22 ザナヴィ ヒロトGT-R
ミハエル・クルム「今日は昨日よりコンディションがよくなっているけど、まだそれにセットをあわせきれていない。バランスが完璧じゃないんだ。予選ではそれをちゃんとあわせていきたい。でもタイム的には朝と同じ2分フラットぐらいなんじゃないかな? トップ5には入りたいね」
No.100 RAYBRIG NSX
飯田 章「クルマは、メチャクチャよくもないし悪くもない。まぁまぁという感じですね。でもSUGOからクルマはかなりまとまってきています。予選はとくに作戦とか考えていませんが、ウェイトを積みたくないので3位までには入りたくないですね。いや、ウチは日本で積んだ20kgをここでも下ろさずに走っていたから、3番手ならいいかもしれません。いずれにしてもレースを考えると6番手以内にはいかないとダメですね」
No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「朝はハードタイヤを試していたけど予選ではソフトを選んでいます。クルマ自体はいいですから、予選ではバーンといきますよ」
■予選1回目終了後のコメント
No.900 MT900R
ジョアオ・バルボーサ「長いあいだ(予選)トップにいたのに、(No.3の)井出がコンマ04秒早いタイムを出したのでちょっとショックでした。クルマはけっこういい感じでしたから、2回目はもっといいタイムを出せると思います。でも、オーバーヒートの兆候があったので2回目の前に直さないと」
No.65 AMPREX elf RX7
チャールズ・クヮン「今朝の練習走行のとき、メインドライブシャフトが折れてしまったんだけど、スペアパーツを持っていない。いま航空便で送ってもらっているけど、夜中の12時にならないと到着しないので予選は走れない。だから最後尾からのスタートになると思う。練習走行のデータを見るといいタイムを出せそうだったのでたいへん残念」
No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「クリアラップは取れましたし、アタックのデキとしてはまぁまぁですね。クルマはなにも触っていませんが問題ありません。2回目はもうちょっとタイムアップできると思いますよ。たしかに50kg積んだらレースで効いてくるのはまちがいありませんけど、土沼(広芳監督)さんが獲れって言っていますから、ポールを獲りにいきます」
No.38 auセルモスープラ
立川祐路「アタック中マクラーレンにひっかかったので、まぁこんなもんでしょう。朝より暑くはなりましたけど、クルマは完璧です。50kg積むのはイヤだから、ポジションとしても2番手がいいですね。2回目もこのポジションでいいんじゃないでしょうか? ウェイトも30kgぐらいまでなら極端に影響はないと思いますしね。50kgになるとけっこう変わると思いますし、いまは6号車が前にいってくれていますから、ちょうどいいんじゃないでしょうか。このポジションにいればレースでは竹内さんがトップで戻ってきてくれるでしょうし。でも、ちょっとスピードランキングとかで上にいきたいような気もするし、自分のために(ポールを)獲りにいっちゃおうかなぁ〜、どうしようかな〜(笑)」
No.31 ARTA・アペックスMR-S
新田守男「予選1回目としてはまぁまぁこんなもんでしょう。シルビア(No.3)は速いですね。正直言って(2分)10秒台っていうのは見えない。ただ、本番セットはいい方向が見えてきているんでレースではチャンスがあると思います。向こう(No.3)の決勝でのペースがどのくらいかはわからないですけどね。(予選)2回目もいちおうアタックはしますけど、どっちかっていうと決勝重視ですね。いまのポジション(4番手)ならウェイトを積まれることもないし、決勝では上位をねらえる位置ですから、いいと思います」
■予選2回目終了後のコメント
No.24 JCMタイサンGT3
松田秀士「ボクは去年ケガでここのレース走ってないんで、今回が初めてなんですよ。おもしろいコースですね。高速コーナーもあるし、コーナリングしながらブレーキングしなけりゃいけないところもあるし、けっこうむずかしい。チャレンジし甲斐のあるコースですね。テクニックが問われるコースなんで、こういうところでこそ勝負したかったんだけど…。(ポルシェ勢で2分)12秒台が1台もいないってのはねえ。(リストリクターが絞られてきびしいことは)今年の初めからわかっていたこと。ほかの熟成が進んでいないうちは目立たなかったけど、ここへ来て一気に差が開いた感じですね」
No.36 カストロール・トムス・スープラ
ワイン・ガードナー「タケシ(土屋武士)は1回目より2回目のほうがタイムアップしたけど、シフトにちょっとトラブルがあって完全なアタックはできなかった。でもトータルで6番手というのはウェイトも積まれないし、いいポジション。クルマにも問題はないし、レースは長いので明日はもっと上位にいけると思う。タイヤはSUGOではすごくよかったんで、ここでもいい結果が出るよう期待している」
土屋武士「ちょっとシフトダウンのときにひっかかるトラブルがあったんですけど、決勝に向けてはまったく問題はないです。暑さも平気。もちろんクルマのなかは暑いですよ。ボクの靴、見てくださいよ。断熱材入れてあるでしょ? でも体力的にはまったくOKです。テストで9時から2時までずっと走りっぱなしだったし、鍛えてますから。もともとほかの人より暑さに強いみたいですし。6番手からのスタートなら、このコースはけっこう抜けるんで上位にいけると思います。パッシングポイントは1コーナーと最終コーナーの手前の進入ですね。がんがん抜いていきますよ」
No.18 TAKATA童夢NSX
セバスチャン・フィリップ「NSXはすごくいいクルマだけど、トヨタ(スープラ)はパワーがありすぎます。予選ではとても勝つことができない。でも、明日はウェイトハンディなしでいいところでスタートできるし、トヨタは決勝では予選よりもブーストを落とすでしょうし、レースは長いですから、上位をねらいます」
No.900 MT900R
ディランタ・マラガムワ「(予選1回目の終わりに)エンジンの問題があって、2回目の予選に間に合わなかった。メカニックがいまエンジン交換をしているので、明日のレースにはスタートできると思います」
No.38 auセルモスープラ
立川祐路「(ポールを)獲っちゃいました。竹内さん、あとはよろしくお願いします。アタックは、裏ストレート手前とS字でミスっています。竹内さんは“(ポールを獲りに)いくな”って言うし、(佐藤正幸)社長は“いけ”って言うし、ボクの気持ちもちょっとアタック全開モードになっていませんでした。それでミスしたので、ちょうど2〜3番手だと思ったんですけど。6号車がなにも考えずに(笑)もっと来るかと思ってたましたしね」
竹内浩典「オレは明日、もう18周でピットに戻ってくる(笑)。50kg積んだら富士の練習にはなると思うけど、ここではけっこう効くんじゃないかな。レースでは(後続を抑えて)スクールでも作りましょうか」
No.6 エッソウルトラフロー スープラ
脇阪寿一「1回目はぜんぜん問題なかったんですけど、2回目はアタックに入ったらクルマがコーナーで跳ねてしまって…。たぶんスタビライザーの問題じゃないかと思うんですけどね。2回目の最初は中古タイヤで満タンでしたけど、そのときはボクは乗っていません。ただ満タンでセットをあわせていったので、燃料を抜いたときに跳ねてしまったのかもしれませんね」
No.22 ザナヴィ ヒロトGT-R
ミハエル・クルム「予選に向けて、スプリングとアンチロールバーを変えたらバランスはよくなった。フリー走行のときに思っていたよりはタイムを伸ばせたね。ウェイトは20kgならレースでも問題ないと思う。明日は勝つよ」
No.3 ユニシアジェックスシルビア(ポールポジションインタビューより)
井出有治「(明日は)勝ちたいです。今回初めてここに来たんですけど、そうとう辛いと聞いているので、覚悟してやりたいと思っています」
柳田真孝「(レースは過酷になりそうだが早く寝るか?)いや、今日は井出さんに連れられて街に行く予定です(笑)。いえ嘘です、早く寝ます(笑)。今回、次の富士で積むハンディとちょうど同じくらいなので、そのテストができますね。それとマレーシアの人に日本のレースをしっかり見てもらって、楽しんでもらいたいですね。(ライバルは、どこになりますか?)午前のタイムでは上位3台くらいが非常に接近していますから、やはりNo.900のモスラーと、No.31でしたっけ、MR-Sが気になりますね」
■ポールポジションインタビュー終了後の記念撮影……
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