2001 GT INSIDE REPORT NETWORK EDITION
2001 JAPAN GT RACE MALAYSIAN ROUND 24 Jun. 01
決勝日レポートRace Day Report

■朝のフリー走行後のコメント


No.26 シェルタイサンアドバンGT3R
福山英朗「昨日より涼しいのはいいんですけど、雨が降ってくるといううわさもあるらしいんです。まあ、雨でも降ってくれたほうがちょっとは差が詰まるかな。(トップとは)予選で3秒、決勝セットでも2秒も差があるんですよ。これはもうクラスが違う。勝負になりませんよ。上位がミスでもしてくれればいいんですけど、速いクルマは余裕があるからミスもしないんですよね。こっちはもうミスしそうなくらいがんばっているんですけどね。とにかく暑さに負けないようがんばります」

No.9 ARC大黒屋ぽるしぇ
羽根幸浩「このコースは初めてですけど、悪い印象はないですね。暑さは鈴鹿1000kmのほうがきついし、ボクはぜんぜん平気です。ただ、ポルシェはリストリクターが絞られてきびしいですよ。ちょっとやりすぎじゃないですか。ポルシェでやっているチームはみんなプライベートだから、(レギュレーションを)コロコロ変えられても対応できない。一週間前に言われたって、なんにもできませんからね」

No.70 外車の外国屋アドバンポルシェ
石橋義三「いやもうポルシェはきびしいなんてもんじゃないよ。モスラーの批判をする気はないけど、なんであれがOKなのにポルシェはこんなに絞られちゃうの? 去年ちょっと速かったからって、こんなに絞られちゃぜんぜん勝負にならないよ。GTは性能をそろえるためにレギュレーションを決めてるはずなのに、これじゃ差をつけるためのレギュレーションになっちゃってる。今シーズンももう4戦終わって結果が出てるんだからなんとか考え直してほしい。(今回のレースに関しては)オレも進歩があってさ、去年より4秒速くなってるんだよ。クルマも違うんだけどね。まあレースはきっと荒れるだろうから、マイペースで走ってひとつでも上にいけるようにがんばります」

No.65 AMPLEX elf RX7
ハシモトゲンジ「昨日、ドライブシャフトがねじ切れてしまったんですが、新品を昨夜の飛行機でRE雨宮のスタッフにハンドキャリーで持ってきてもらって、朝5時までかかってつけ直しました。クルマは基本的には日本で走っていたときと同じですが、ハンドリングに難があったのでスタビライザーは変更しています。このあと、このクルマで鈴鹿1000kmにエントリーする予定です。チームもこのまま、マレーシアチームでね。来年以降はJGTCにもエントリーしたいと考えています」

No.1 ロックタイト無限NSX
光貞秀俊「ウチはハードタイヤを選んでいるんですが、朝は気温が低くてタイヤの温まりに関してはちょっとよくないと感じました。でも温まってからのペース自体は悪くないです。スープラみたいに2分01秒台のタイムでラップするのはむずかしいと思いますが、なんとか着いてはいけそうですね。レースではボクがスターターですけど、ソフトを選んだチームがどこまで保つかをみながらの展開になるでしょう。暑くなって、ソフトの人が保たなくて早目にピットインして後半ハードを選ぶということになれば、ウチにとっては有利。でも、ソフトが半分まで持ってしまったらウチの作戦は失敗ということになりますね。もちろんハードで勝てると思ってハードを選んだんですから、勝ちたいです」。
道上 龍「気温は低かったんですけど、ハードタイヤでもタイムはまぁまぁいいと思います。レースでは、これでもっと気温が上がってくれたらハードが有利。光貞さんにスタートでいってもらうんですが、混戦状態をうまく抜け出してもらいたいですね。いいかたちでバトンタッチしてもらって、ボクも後半がんばってプッシュしたいと思っています。前半はハードタイヤですが、周りのソフトタイヤの人たちの状態をみて光貞さんにかなりひっぱってもらい、ボクが後半ソフトでいくという作戦も場合によってはあると思います」

No.33 TEAM UKYOスープラ
片山右京「決勝で暑くなってオーバーステアが出るのがイヤだから、ちょっとセッティングでまだ考えている部分はあるけど、今回のクルマが今年いちばんいいね。クルマはどんどんよくなってきてる。朝も2分02秒台でずっと周回できていたし、決勝も期待できるんじゃないかな」

No.88 ノマドディアブロJGT-1
マルコ・アピチェラ「今朝はクルマが直って走り始めたけれど、ミッショントラブルが出てしまって3〜4周しかできなかった。いまはガレージでミッションケースを開けて直しているよ。だからセッティングのチェックも十分に出来てはいない。ボクたちにはもっとテストが必要だね」

No.36 トクホン・トムス・スープラ
土屋武士「クルマは昨日から今日に向けてちょっとセットを変えたら、フィーリングがさらによくなりました。タイヤはずっと同じタイムをキープできるし、ライフも問題ありません。燃料が軽くなってからのほうがもっとタイムが出るかもしれませんね。いまのところボクがスタートして半分以上は走る作戦でいます。ほかはもっと早く入ると思うので、前がいなくなったところでプッシュすればいいポジションでガードナーに渡せると思います。身体ですか? 昨日の夜からお腹が痛くなっちゃったんですけど、まぁ大丈夫でしょう。去年の自分より今年の自分のほうが体力が上がっていますし、ちょっとぐらい調子が悪くても問題ない」












■決勝レース途中のコメント


No.38 auセルモスープラ
竹内浩典「トップで渡せたし、自分の仕事は果たせたかな。コンスタントラップではNo.6のほうがちょっと速かったけど、ラップ遅れにひっかかるタイミングがこっちのほうがよかったね。クルマはノートラブルだったし、タイヤもタレなかった。50kgのウェイトも意外につらくなかった。ただ、立川のセッティングだからボクにはちょっとアンダーだったけど。しかし暑くて、足の裏を火傷しちゃったよ。オレはツーリングカーにいろいろ乗ってるからペダルの踏み方をいろいろ変えてたんだけど、どうしても当たっちゃうところがあったんだ。タケシ(No.36土屋武士)みたいに靴に断熱材を入れればよかったけど、その方法を聞いたのが決勝直前のトイレの中だったから、間に合わなかったよ」

No.8 ARTA NSX
金石勝智「序盤はタイヤを使わないように我慢して走ってたんだけど、周回遅れにひっかかって前と開いてしまいました。(スピンは)光貞(No.1)がスピンして後ろ向きでぶつかってきたんでボクもスピンしてしまったんです」

No.1 ロックタイト無限NSX
光貞秀俊「ハードタイヤだったけど、思ったより(ソフトをチョイスした)前のクルマについていけました。15周目くらいに最終コーナーの手前でNo.8の真後ろにぴたっとつけてそのまま最終コーナーに入っていったらリアがロックしてスピンして金石さんに当たってしまいました。リアが当たったんでエキゾーストが曲がっちゃって直線スピードが伸びなくなってNo.23に抜かれてしまいました。ソフト(をチョイスしたクルマ)のタイムが思ったより落ちなくてハードで長めにひっぱる意味がなくなったんで、ほかと同じくらいのタイミングで(ピットに)入りました」

No.36 トクホン・トムス・スープラ
土屋武士「前のクルマを抜くときにフラットスポットをちょっとずつ作ってしまって、3位に上がったときにはもうガタガタいってました。そのあと1コーナーで(ブレーキを)強く踏みすぎて大きいフラットスポットを作ってしまったんで、予定より早めにピットに入りました」











■決勝レース終了後のコメント


No.6 エッソウルトラフロー スープラ(優勝)
脇阪寿一「昨日はポールをねらいにいったけど獲れなかったので、ウェイトハンディの20kg差を活かして前に出ようと思ったんですが、No.38のペースがよかったんで後ろについていくことに作戦を変えました。前回富士で勝ったときもそうだったんですが、ぴったり後ろについていけばピット作業で逆転できるということがあったんでそうしたんです。でもGT300のクルマに詰まったりしてうまく差を詰められませんでした。野田さんにしんどい仕事を残してしまったんで、あとはボクとしては祈るだけでした」
野田英樹「ピットでメカニックがいい仕事をしてくれたんで(No.38の)前に出ることができました。でもボクに代わってしばらくしたらブレーキにトラブルが出て、何度も飛び出しそうになりました。そのうちラップ遅れに詰まってNo.38に抜かれたんですが、まだレースは長いしチャンスはあるだろうと思ってプッシュし続けました。そうしたら向こうもトラブルがあったらしくて前に出られたんです。あとはトラブルと相談しながらだましだまし走りました。結果的に勝てたのは、チームワークと、最後まであきらめなかったためだと思います。トップ争いをしているときに、スタンドのお客さんが総立ちで声援を送ってくれたのがすごくうれしかったです。思わずスタンドを見ちゃいました」

No.18 TAKATA童夢NSX(2位)
加藤寛規「スタートのときにメーターを見ていたら出遅れて64号車と当たってしまい、その影響でハンドルが右に切れなくなってしまったんです。むりやり回したら“バリバリッ”っていう音がして切れるようになったんですけど、パワステが効いたり効かなかったりして、コースアウトしそうになったりしていたのでペースが上がりませんでした。ピットからは無線で『パワステのスイッチをリセットしろ』という指示があって、何回かリセットしていたらちゃんと直りました。そこからはペースを上げられましたね。ピットに入る前の周でも2秒台のタイムでしたから」

No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300優勝)
井出有治「クルマはちょっとバランスが悪かったですね。暑くなるのを想定してセッティングしていったんですが、路面に思ったよりゴムがのっていてオーバーステアでした。でもほかのチームよりはよかったんだと思います。序盤はタイヤを温存するために(2分)15秒キープで走っていました。交代する10周前くらいからプッシュしたら後ろが少しずつ離れていって、30秒くらいのマージンがある状態で柳田に渡せました。タイヤをうまく使えてよかったです。30kgのウェイトは多少クルマのバランスは変わりましたけど、なんとかふつうには走れました」
柳田真孝「来る前に口にドリアンアイスを突っ込まれて差し歯が折れちゃったりして、いろいろ問題があったんですけど、勝ててよかったです」

No.77 クスコスバルインプレッサ(GT300 2位)
小林且雄「今回は最初からオーバーに悩んでいてセッティングをいろいろやっても直んなかったんだけど、決勝日の朝にちょっと変えたら今度はアンダーになっちゃったんです。それで序盤プッシュすべきところでできなかった。中盤以降タイヤがタレてきたところでバランスがとれてきたんで、そこでオーバーになっちゃっても困るから、まあよかったんですけどね。No.3は見えなかったね。ウチのクルマはどこか飛び抜けて速いところがあるわけじゃないんでドライバー二人が平均して稼いでいくしかないんです。最後は後ろからどんどん迫ってこられたんでがんばったよ。そしたら最終コーナーでぶつけられて…。(高木真一に)オイ、100リンギット払え。あ、それじゃ安いか(笑)」
谷川達也「ボクが乗っているときには燃料系のトラブルがちょっとあったんですけど、最後は且雄さんががんばってくれました」

No.31 ARTA・アペックスMR-S(GT300 3位)
新田守男「最初のうちスタビがハードのままだったんでバランスがおかしかったんです。切り替えようとしたんだけど動かなくなっちゃって、そのまま走ってたらスピンしちゃいました。最後にようやく切り換わって、それからはバランスよくなりました。タイヤはまったく問題なかったですよ」
高木真一「乗っているときはもう必死だったから疲れも感じなかったんだけど、下りたらドッと来ました。クルマは後半がラクになって追い上げる予定だったんだけど、追いきれませんでしたね。(No.77谷川達也「ウチも後半ラクになる作戦だったんですよ」)それを早よ言うてや〜。最後はちょっとミスって(No.77に)当てちゃいました。これで抜いたら(小林)且雄さんに怒られるだろうなと思ってスピンターンしなかったんですよ」

No.36 トクホン・トムス・スープラ
ワイン・ガードナー「ターン7でブレーキングしようとしたらペダルがなかった。スプリングが折れてペダルが手前に倒れていたんだ。体は問題ないけどちょっとショック。前の2台と差がどんどん詰まっていたので勝つことができると思っていたのに。とても残念だ」

No.38 auセルモスープラ
立川祐路「クルマの調子はよかったです。プッシュせずにあれぐらいのタイムは出ていましたから。でも交代した最初からクールスーツが働いていなくて、お湯になっていたんです。もちろんツラかったんですけど、トップに立つまでは“絶対に前に出よう”と思ってがんばっていたのでまだだいじょうぶでした。でも、トップに立ってから2〜3周でキツくなってきて…。頭がボーッとして、足がしびれてきてブレーキングもきっちりできなくなってきたんです。でも、ボクがあと10周がんばればそのままゴールできたと思います。それができなかった自分に対して悔しいです」




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