2002 JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round3 SUGO GT CHAMPIONSHIP
予選日レポート
25 May 02
Qualify Day Report

練習走行日のコメント


いよいよ登場、V6スカイライン
 シーズン前からその存在が注目されていたV6エンジン搭載のスカイラインが、いよいよ今回実戦に登場してきた。ただし、今回はNo.22 ザナヴィ ニスモGT-Rの1台のみとなった。
小河原宏一監督「全車いっぺんに出るとしたら7月の富士しかないとねらっていたんですが、いきなりでいろいろ問題が出るのがイヤだったので、まずはSUGOで1台走らせようと準備してきました。RB(直列6気筒)からVQ(V型6気筒)に換えたことのそもそものねらいは、RBというエンジン自体がそろそろ限界というか、フロントヘビーですし、VQに換えることでそのあたりを変えられるというのが大きいですね。VQになったことで、エンジンルーム内のレイアウトなどもかなりラクになりました。クルマ自体もかなり変わっています。一番大きいのは重量配分。RBのときより(全体の重量の)4パーセントぐらいリヤのほうにいっています。
 ラジエターがリヤにあるなんていう話も『オートスポーツ』誌で見ましたが、それに関してはいまのところとくに否定も肯定もしません(笑)。まあ見ればわかるでしょうということで(笑)。
 エンジンもシャシーも、まだ毎回仕様を変えていったり、走った結果を反映させたりする予定です。まだ富士とここしか走っていないんですが毎回変わっていますし、現時点で(完成度が)何パーセントというのはむずかしいですね。今回レースに出て距離を走ってみないとわからない部分もありますから。いまの状態が100パーセントですかと聞かれたら、いやまだまだですね、という答えになるでしょう。7月の富士から3台いっぺんにVQになるのですが、それはいまのところ予定どおりに準備は進んでいます」
本山 哲「まだいろいろなものを試しながら、という感じですね。ドライバーとして単純に乗りやすさは感じています。コンディションが毎回違うので正確には比較できませんが、RBと比べて低中速コーナーでの回頭性はよくなってますね。アンダーステアも減って、ドライバーにとって乗りやすいクルマ。トータルで操安性が向上しているからタイヤの保ちとかもよくなっているんじゃないかな」

またもトラブルに悩むNo.87 HKS CLK
 富士のレースウイークで姿を見せたものの走行はできなかったNo.87 HKS CLK。今回は金曜日に13周の走行を果たしたが、またもマシントラブルに見舞われた。その後エンジンを載せ換えたが再度トラブル。けっきょく予選への出走はかなわなかった。
北川五一監督「メルセデスとは(協力を取り付けるという)話をしてみましたが、DTMとJGTCのレギュレーションの違いもあり、またAMGの方針としては自分のところでクルマを作ってレースマネージメントも行うという基本ポリシーがあって、われわれがレースマネージメントだけをやるというのはできない状況だったんです。
 (メルセデスで参戦した理由は)トヨタ、日産、ホンダがすでにやられているので、同じものでやるのはHKSとしては(おもしろくない)。メーカーと伍してやりたいという気概もありますので。プランとしては一昨年から立ち上げて、(2003年以降の)レギュレーションもみすえてやってきました。HKSとしてツーリングカーはグループAのオペル以来ですね。
 (エンジンの相次ぐトラブルは)ベンチで確認したんですが、その後走らせてみると問題が次々にわき上がってくるといった状況で、(第2戦の)富士から3週間のあいだに(問題点を)つぶしきれませんでした。部品も、同じように作ってるんですけれどバラツキがあって、熱処理などに問題があるのかと思っています。昨日はギアの問題からエンジントラブルに至りました。今朝はフライホイール側のトラブルです。
 次戦のセパンはお休みして、(第5戦の)富士までのあいだはスパンもありますのでベンチテストからまた整理して、走行テストもスケジュールを見て考えたいと思っています。今回問題点が出尽くしたようなところもあり、シェイクダウンも満足にできてないような状況なので、目標はまずは完走です。他のマシンと比べてどのへんで戦えるかも自分たちでもわかっていませんから。マシンの構早uはレギュレーションを先取りした部分もあり、来年をみすえて開発しています。剛性は高いものになってるのでコーナリング性能は高いと思います」


予選1回目終了後のコメント


No.18 TAKATA童夢NSXが暫定ポール
 エアインダクションポットが注目を集めるNSX勢。金曜日のNo.8 ARTA NSXに続いて、予選1回目はNo.18 TAKATA童夢NSXがトップタイムをマークした。
リチャード・ライアン「エアインダクションが変わっているけれど、そんなに大きくマシンが変わったわけじゃないよ。エンジンフィーリングが少し違う程度でラップタイムもそんなに変わってないね。タイヤは午後のために1セット残っているし、問題がなければ100%トップの位置につけるはずだよ。アタックしたときのトラックコンディションは問題なかった」 セバスチャン・フィリップ「彼はボクの息子だからね(笑)。アタックはボクがやったり、彼がやったり仕事はいつも分担しているんだ。レースに勝つ自信は? もちろんあるよ」

テストでの好調を持続、No.25 FK/マッシモADVANスープラが暫定2番手
 No.25 FK/マッシモADVANスープラは、前戦富士を欠場した荒聖治がアタッカーを務め暫定2番手につけた。開幕戦TIに続き、02型スープラを抑えてトヨタ勢ではトップとなる。
荒 聖治「予選2回目はNSXがもっと(上位に)来るでしょうから、がんばらなきゃダメですね。マシンはテストから仕上がりもよく、予選1回目でもけっこう速かった。赤旗の前にアタックを終えていたのでその影響も受けていません。ただ、もう少し回頭性を上げて、少しでもアクセルを踏み込めるようにしたいですね。2回目もうまくいけばタイムアップすると思いますよ」

No.36 トクホン トムス スープラが得意のSUGOでキッチリ来た!
 過去のデータから菅生では常に上位に入ってくるトムス。36号車は昨年も前半トップ争いを演じたが、今年は土屋武士のアタックでまずは暫定3番手を得た。
土屋武士「クルマは、ターンインは悪くないんですけど、コーナーのなかから出口でアンダーステアが出ています。リヤのトラクションのかかりも、もう少しほしいですね。それには路面のコンディションもあると思いますよ。テストの時や昨日よりコンディションが悪くて、ボクらのタイヤにとってはあまりよくなかったみたいです。予選2回目に向けては、フロントの足回りのセッティングを前回テストのときの方向に戻してみます。今回はちょっと変えてきたんですけど、ちょっとトリッキーなクルマになっているので。タイム的には2回目のほうが上がると思いますよ。あとコンマ5秒アップを希望します」

決勝は5位目標のNo.1 auセルモスープラは暫定8番手
 70kgのウェイトを搭載するNo.1 auセルモスープラはウェイトを下ろせる5位でレースを終えたい考えだ。これを達成するために予選グリッドはトップ10圏内が目標。1回目では立川祐路が8番手のタイムをマークした。
立川祐路「クルマは昨日から悪くはないんですが、ウェイトに対してまだ詰めきれていない部分がありました。今日はそれよりもよくはなっていますが、もう少し詰めたいですね。アンダーが出ているわりにはリヤのトラクションが足りない感じなんです。あと、やっぱりウェイトはキツいですね。2回目はこれよりタイムアップできると思いますが、前方のグリッドをねらうのはむずかしいと思います。でも1回目と同じぐらいのポジションにはいたい。作戦は5位ねらいですから、予選でも1桁にはいないと」

ニューマシンで暫定10番手、No.22 ザナヴィ ニスモGT-R
 VQエンジンにとって初の予選となった1回目、本山哲はセッション序盤にアタックし1分19秒670。暫定で10番手につけている。
本山 哲「アタックとしては、まぁ、まずまずかなぁ。もうちょっといきたかったですけど。まだセッティングが煮詰めきれていないので少しでも走る時間がほしいということで、とりあえず早めにアタックした、という感じですね。ほんらいの予選アタックならセッションの終盤をねらって待ってみたりするんでしょうけど。まだいろいろクルマとして試したいこともあるし、現状でまだ予選一発をドーンといける、という仕上がりではないです。テスト参戦ということもあるし、まだまだいろいろ試して、いいところを探したいですね」


No.3 ユニシアジェックスシルビア、GT300暫定ポールを獲得
 昨日の2回の公式練習でもトップタイムをマークしていたNo.3 ユニシアジェックスシルビア。予選1回目は柳田真孝のアタックでGT300クラスの暫定ポールを獲得した。
柳田真孝「いつも金曜が速くてそこから落ちていってしまう傾向があったんですけど、とりあえず予選1回目まで持続できてよかったですね。予選に合わせたセットをしていったんですが、コンディション的には昨日と比べて、ちょっと滑りやすかったんじゃないかな。前とのタイミングは開けていったんですが、ちょうどピットアウトしてきたポルシェにちょっと引っかかってしまいました。午後は(1分)24秒台に入れたいですね」

救済措置とウェイトハンディを両方受ける19号車がGT300暫定2番手
 開幕戦の結果から救済措置を受けていたNo.19 ウェッズスポーツMR-Sは、第2戦の予選で2番手に入りウェイトハンディを課されながら、規定により今回も救済措置が継続された。予選1回目は2番手タイムをマークした。
後藤 聡「実さんがアタックして、赤旗の出る前にいいタイミングでもう一発行ったんですが…。ボクはガソリンを積んで決勝への確認をしていました。クルマのバランスがもうちょっとですね。ニュー(タイヤ)で(燃料が)空のとき、一発(のタイム)は出せるクルマになったんですが、バランスの変化が大きいんです。クルマはイマイチですね。もう1回ある予選を含めてもう一発いいところを見つけたいですね。(前戦リタイヤの)タービンは対策してきました。ミッションはウチはわりと丈夫ですね」

昨年のウィナー、雨宮マツモトキヨシアスパラRX7はGT300暫定3番手
 4月の合同テストでGT300クラスのトップタイムをマークしたNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7は昨年のウイナーでもある。1回目の予選では3番手につけた。
谷口信輝「オレはJGTCはあんまり経験がないんで、GT300の台数が多くクリア(ラップを)取るのがむずかしいですね。オレはオレでエキサイトして無線でも叫んでいたらしいんですが、フレッシュ(タイヤ)のおいしいところで赤旗が出ちゃいました。こないだの富士もそうだったんです。タイヤはもう1セット残ってるんで(2回目もアタックに)いきますけれど、まわりがどれぐらい(上位に)来るかですよね。(1分)24秒台にいきたいんですが」

前戦の覇者No.62 Vemac R&D ダンロップ320Rは暫定4位
 前回デビュー戦でポール・トゥ・フィニッシュを飾り、今回合計50kgのハンディウエイトを積んでいるNo.62 Vemac R&D ダンロップ320R。GT300占有時間の終盤まで待ってのアタックで、1分25秒381をマークしてGT300クラスで暫定4番手となった。
柴原眞介「コースがクリアで日がかげるのを待ってからアタックにいきました。それだけでコンマ何秒か違いますからね。アタック自体は現状でのベストだったと思います。タイム的にトップとの差があるのはやはりウエイトハンディのせいでしょう。とくにここは上りがありますから。2回目はもうちょっといきたいですね」

No.81 ダイシンADVANシルビアは暫定でクラス5番手に
 青木孝行がアタックを担当したNo.81 ダイシンADVANシルビア。赤旗や黄旗にはばまれたためもあって暫定5番手にとどまった。
青木孝行「けっこう黄旗が出ていたりとか、コースアウトしたクルマがいたりしてみんなタイムを出しづらい状況でのアタックだったと思うんですが、結果的にいうとあんまりうまい予選ではなかったですね。でも上がりしろとしては、あとコンマ3秒ほど上がればトップなわけですが、現状ではトップ3に絡むのが精いっぱいかなと思います。クルマのバランスは100点じゃないですけど、悪くはないんですが……」

エキゾーストを改良したNo.77 クスコスバルインプレッサ
 第2戦富士で、車検時にエキゾースト関係の寸法について指摘を受け、急遽現場での改早uを余儀なくされたNo.77 クスコスバルインプレッサ。今回は抜本的な改良を行って、車検もまったく問題なくパスした。
加勢裕二代表「(富士では)JAFの技術規定に関して、車検委員に指摘された部分とわれわれの解釈に食い違いがあって、これでいいだろうと作ったものが結果的に合致していなかったんです。では直しましょうということで徹夜で直したんですが、ほんらいの性能を発揮することはできずに予選はあの結果に終わってしまいました。テストを休んでけっこうな仕事しましたから、今回はだいじょうぶです。すっきりしてよかったですよ。まあ、スバル独特の(水平対向エンジンの)クルマとしての問題でタービンを搭載しいている位置がノーマルはは後ろというか脇の下みたいな場所にあるんですが、いまは前についているんですよ。その関係でいまのレギュレーションではエキゾーストの取り回しがむずかしくなるんですよ」




予選2回目終了後のコメント


No.36 トクホン トムス スープラがフロントロウを獲得
 予選1回目は3番手だったNo.36 トクホン トムス スープラは、予選2回目に向けて足回りのセッティングを変更。大きくタイムアップし、フロントロウを獲得している。
土屋武士「タイヤが一番おいしい周に(遅いクルマに)引っかかってしまったのでベストを出したのはその次の周ですが、タイムは予選1回目が終わった時点で予想していたコンマ5秒アップよりもさらにコンマ2秒ぐらいよかったですね。予選2回目に向けてはフロントのジオメトリーなどを変更しましたが、クルマの動きがトリッキーからナチュラルになってよくなりました。レースもこのセッティングのままいきますよ。今回選んでいるタイヤで、テストのときにロングランもできていますし、心配はありません」

No.64 Mobil 1 NSXは50kgのウェイトを積みながら3番手
 予選1回目、ラルフ・ファーマンのアタックで4番手に入ったNo.64 Mobil 1 NSXは予選2回目になるとさらにタイムアップ。ポジションも3番手に上げてきた。
松田次生「予選一発は速いですけど、ウェイトを積んでいるぶんタイヤの減りは早いですね。バランス的にはボクもアンダー傾向はあるなと感じましたが、ラルフもちょっとアンダーだと言っていました。でも、ぜんぜん問題ないレベルのアンダーだったし、50kg積んでのアタックとしてはうまくいったと言っていました。レースではとにかくどこまでタイヤを保たせられるかが勝負。がんばります」

No.25 FK/マッシモADVANスープラは4番手から表彰台をねらう
 予選1回目は2番手だったNo.25 FK/マッシモADVANスープラは2回目はタイムアップしながらもポジションダウン。4番手からのスタートになった。
荒 聖治「もうちょっとタイムを上げられると思いましたがダメでしたね。アタック中ちょっと間の取りかたが悪くて1周をうまくまとめられなかった。もう少しうまくできていたんじゃないかと思うんですけど。クルマのほうは2回目にセッティングを変えてフロントの回頭性はよくなりました。トラクションのかかりもよくなりましたよ。ただ、前のテストの感じを追いかけていくとカチッとしたグリップが出ない。コンディションの問題じゃないかと思うんですけど、むずかしいですね。レースでのセッティングも、アンダー/オーバーを減らしてタイヤが傷まないようにしていきたいと思っています。今日走った感じでも決勝セットはいい方向に向かっていますが、フリー走行で納得できるレベルまで持っていきたいですね。基本的にクルマの調子はいいですし、4位から表彰台をねらいます」

予選1回目トップのNo.18 TAKATA童夢NSXは5番手に
 予選1回目で暫定ポールにあたるタイムをマークしたNo.18 TAKATA童夢NSXだったが、2回目にはタイムアップならず。5番グリッドからのスタートとなった。
リチャード・ライアン「午前中のセッションでも少しクルマに問題があって完璧ではなかった。午後に向けてセッティングを変えて確かめようとしてみたけれど、うまくいかなかった。自分としてはやるべきことはやったと思う。明日のレースは? 勝つよ」

No.39 デンソーサードスープラGTは7番手
 予選1回目は13番手にとどまったNo.39 デンソーサードスープラGTだが、2回目はタイムアップ。7番手からのスタートとなった。
ジェレミー・デュフォア「予選1回目はオーバーステアがかなりひどかったが、2回目には改善された。コースコンディションもよかったのでタイムを出すことができた。7番手というグリッドはいつもどおりの位置。決勝セッティングはもう少し煮詰める必要があるが、明日(決勝)はもっといけるだろう。レースは長いからね」

No.6 エッソウルトラフロー スープラは赤旗とトラブルでアタックできず
 40kgのウェイトを積んでいるNo.6 エッソウルトラフロー スープラは金曜日には2番手。予選でも上位に食い込んでくると思われたが、満足なアタックができず、6番手に留まった。
脇阪寿一「予選1回目は赤旗にじゃまされるかたちでちゃんとしたタイムアタックができませんでしたし、2回目は最後にホイールから振動が出るトラブルでやっぱりアタックできなかった。でも、レースは硬いほうのタイヤを選んでいるしだいじょうぶだと思います。バランス的にはほかのマシンと同じで、やっぱりアンダー傾向はありますが、あとはエンジニアが考えてくれるでしょう。4位が獲れるようにがんばります」


No.81 ダイシンADVANシルビア、気合いのアタックでフロントロウ獲得
 予選2回目、いったんはトップに立ったNo.81 ダイシンADVANシルビア。No.3ユニシアジェックスシルビアの逆転は許したが、フロントロウからのスタートとなった。
青木孝行「(アタックに)出ていくタイミングはあそこをねらっていましたし、完全にクリアも取れたし、ミスもなかった。まあ(1回目より)コンマ5秒上がったので上々かな。セッティング変更でのタイムアップがコンマ2秒、あとは気合いでタイムアップ、っていう感じですか。まあいろんな面を見てもNo.3にはおいていかれている雰囲気があるんで、とりあえずここまで追い詰めることができればいいかと。決勝はまた別の話ですけどね。基本的に特殊な予選用セットはしていないので、決勝になるとウチよりほかのクルマのタイムの落ち幅が傾向的に大きいし、ピット作業もウチは早いんでね。決勝ではいい勝負がしたいですね」

3番手グリッドを得たNo.19 ウェッズスポーツMR-S
 予選1回目に3番手、2回目にさらにタイムアップをねらったNo.19 ウェッズスポーツMR-Sだったが、走行開始後すぐにトラブルが発生。アタックにいたらないまま終了してしまった。
後藤 聡「セッションが始まってすぐにエギゾーストが割れるトラブルがあって、最初からダメだったみたいですね。でもトラブルは今日出てよかった。明日だと泣いてますよ。午後は6周ぐらい自分だけ走っていたんです」
田中 実「(トラブルは)後藤の普段の行いが悪いからですね(笑)。午前の一発が出た1周は、女だったら惚れちゃうね。赤旗直前のおいしい1周でした。タイヤが温まるまでの境目がねらい。温まっちゃうと後藤の乗ってるときなんか、かなりきびしいみたいですね。セット方向を少しマイルドにしないとレースではきびしいでしょう。(レースでは)タイヤ交換後に荒れるだろうからそこを乗りきって、着実に取れる部分をキッチリ獲りたいですね。シリーズ考えても、このあたりで3位ぐらいに入らないときびしいですしね」

No.62 Vemac R&D ダンロップ320R、タイムアップも連続ポールはならず
 予選1回目よりもコンマ2秒ほどタイムアップを果たしたNo.62 Vemac R&D ダンロップ320Rだったが、ポジションは変わらずGT300クラス4番手となった。
柴原眞介「2回目の予選は、ちょっと間合いが悪かったですね。もうちょっといけそうな感触はあったんですけど。午前中からセットを変えていったので、それを確かめながらだったのでセッション終盤のアタックになりましたが、う〜ん、ちょっと悔しい。残念ですね。今日はターボエンジン勢が前のほうに来ているみたいですが、決勝になったらみんなターボが壊れてくれると思うんで(笑)。決勝日は天候が下り坂って聞いたんですが、このクルマでは雨はまだ走ったことがないのでどうなるかわかりませんが、たぶんだいじょうぶでしょう」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7は5番グリッドからのスタートに
 予選1回目に3番手だったNo.7雨宮マツモトキヨシアスパラRX7だが、2回目は4番手。グリッドは5番手にとどまった。
谷口信輝「まわりはタイムが出てるし、(自分たちも)出なきゃいけないんですけれどね…。攻めてるわりにどこかでいきすぎてるみたいです。悔しいです」
松本晴彦「去年(のSUGO)は、新車のシェイクダウンレースで勝てました。クルマは去年から比べるとかなりいい感じなんで、5番手ですけれど問題はぜんぜんないです。SPコーナーとか最終コーナーで稼げるんです。テストも練習走行もいい状態でしたから、(決勝も)いいところにいきたいですね。満タンのバランス、決勝セッティングはいいです」




ポールポジションインタビュー


No.8 ARTA NSX(GT500:ポールポジション)
金石勝智「今回、急に(金曜日と予選とで)クルマの状況が変わってしまって、セッティングを変えなくてはならず、どうなるか読めなかったんですけど、土屋さんやチームのみんなガンバって手伝ってくれたおかげです。決勝は土屋さんが先で、ボクが(後半に乗って)フォローさせていただきます(笑)。まあ、それはともかく、レースの後半に余力が残るようにしたい。クルマも速いですから、いろいろなシチュエーションを考えながら、1周1周してまとめていけばおのずと結果がついてくると思います」
土屋圭市「昨日まではトップタイムを出せて、セッティングも決まっていたんですが、今日になっていろいろとクルマを変えざるをえないことになって、午前はちょっとバタバタしてしまいました。前回のテストでもトップタイムを出してたので、そのセッティングにしたら、金石がいいタイムを出しました。昨年も2番手のトムス(No.36)と、去年は(ドライバーが黒澤)琢弥でしたが、いいバトルができた。今年も熱いバトルが見せられると思います。金石が昨日決めた作戦だと、先にボクが出て、おいしいところを金石がさらっていくということになってます(笑)」

No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300:ポールポジション)
柳田真孝「今週走り始めから(1分)24秒台を目標にしてましたから、24秒台に入ってよかったと思います。1回目もトップで、2回目もコンディションはよかった。ただ、混雑していて、アタックできた周も次になると前がつっかえそうなので、この周がんばろうと走ったタイムで24秒が出たのでよかったです。明日の決勝がいちばんだいじなので、それに向けてがんばりたい。自分は選手権で勝ったことがないので、今年は勝ちたいです」
山野哲也「金曜は午前も午後もトップタイムでしたが、ボクらは第1戦も2戦も金曜がよくても予選や決勝にそれがつながってなくて、ハマっていた。でも、今回は事前にドライバー、メカニック、監督とでじっくりミーティングをしてきて、セッティングの方向性が明確になってきました。それが金曜の結果になって、今日に生きたと思います。ひじょうにいい方向に来ています。明日はボクがスタートになると思います。だから柳田くんにいいポジションで渡たせるように逃げていきたいと思います。SUGOは昨年、違うクルマでしたが(自分自身は)勝っていますのでゲンがいいかなと思っています。いまチーム自体、長谷見監督も、メカニックも、ドライバーもGT300のなかで最強だと思ってますので、明日ミスなく走れれば優勝できると思ってます


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