2003 AUTOBACS JGTC INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round6 MOTEGI GT CHAMPION RACE 2003.9.13 Qualify Day

NEW COMER

ニューフェイスを迎えたNo.71 シグマDUNLOPセリカ

片岡龍也/1979年5月1日生まれ、愛知県出身
2003 全日本F3選手権に参戦。現在、シリーズランキング2位(1勝)
「今年はF3とスーパー耐久レースをやっているんですけど、これからのレース活動の幅を広げていく意味でも、シーズンのはじめからGTに参戦したいと思ってました。そしたら、この前の鈴鹿1000kmでGTカーに乗るチャンスをもらって、その流れもあって今回とオートポリス戦の2回に出ることになりました。鈴鹿戦はマカオF3と重なってしまうんで…。いずれはGT500に出たいので、まずGT300クラスでレースをしてGT500に抜かれる感じやGT300ならではのようすを知っておくというのは勉強になります。セリカはクォリティが高いクルマですが、リストリクターによってパワーが抑えられてしまっているので、シャシーがいいぶんパワー的に物足りなさを感じますね。コーナリングは安定感もあって乗りやすいですよ。GTレースは国内での注目度も高いし、メーカーも力を入れているんで、チャンスをもらったぶんいろんなことを経験して、今後につなげていきたいと思います」

No.9 正義の味方 覆面レーサーX MT、S耐で負傷の菅に代わり石川朗が参戦

石川 朗「もてぎはEnjoy耐久、カートのK耐に出ていて、S耐の最終戦にも出る予定なので、今季の5回のレース参戦のうち4回がもてぎなんですよ(笑)。去年のクルマ(最終戦で乗ったNo.51 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア)より今日のほうが乗りやすかったですね。エンジンが下のほうでトルクがあるんで、それがボクにはあっているみたいです。ただ、ちょっとリアがオーバーステア傾向なので、落ち着いてくれればタイムが出ると思う。いいタイムが出せればクルマがいいという証になるんで、乗せていただいた恩返しができればと思います」

No.70 外車の外国屋ダンロップポルシェ、もてぎ出身の伊橋勲を起用

伊橋 勲/1967年2月16日生まれ、東京都出身
2003年8月もてぎチャンピオンカップ・ポルシェスーパーカップ総合3位(クラス優勝)
「ドライビングのアドバイスをいただいたり、面倒を見てもらっている山岸選手(No.69)の推薦をいただいてJGTCに参戦することになりました。(今回の)結果しだいなんですが、残り3戦に出させていただくというお話もあります。もてぎはホームコースなので300周ぐらいは走っていますね。ポルシェ993の300psぐらいの古いクルマなんですが、Sタイヤを履いて2分7秒ぐらい出ています。(JGTC車両は)今朝初めて乗りましたが、ブレーキにとまどいました。あとはマシンセットがかなりオーバーステア傾向なので…。目標は2分を切りたいですね。無事に完走することがレースの第一の目標です」


Qualify 1 - 予選1回目

ニュータイヤ2セットを使ったNo.36 WOODONEトムススープラが暫定トップ

土屋武士「(タイムが出て)よかったなぁーって感じ。昨日のほうが(クルマの)バランスはよかった。路温が下がってタイヤがグリップしない部分があったり逆にする部分があったりというところがあって、バランスが崩れてしまったようです。でも、ニュータイヤを2セット使ってポンポンといって、2セット目で(1セット目より)コンマ2秒タイムを上げることができたのでよかったな、と。昨日はガソリンを60リッター積んでましたが、今日はガソリンカツカツの状態で出ていったし。(コースアウトした車両が原因で)路面が砂利で汚れてたけど、その影響を受けずにタイミングよくアタックできたのでよかったかな。タイヤを使っちゃったんで、2回目の予選は決勝に向けての準備を集中して行います。トータルで考えたらこれでよかったと思います。路面コンディションがどう変わるかはわからないけれど、自分たちのペースにはうまく乗っかってるし、1回目でトップを取れたからね」

No.43 ARTA Garaiyaが暫定クラスポール

金曽裕人チーフデザイナー「クルマのセッティングやタイヤに関しては、8月のテストで充分確認できていましたし、今回は持ってきたまま、まったくセットは変えていません。ライドハイトすら変えてない(笑)。タイヤもBFグッドリッチさんから“コレでいってください"と決め打ちされたぐらいの超自信作です。予選1回目のタイムアタックは路面があまりよくなかったと新田選手はコメントしていましたね。あとは、ビクトリーコーナーであんまりしっくり来なかったようで、そこでコンマ3秒ほどロスしています。でも、トップタイムが出たので、それを無線で知らせたら、じゃあもう1周いく、と。それで攻めすぎたために5コーナーでスピンしてしまって、タイムはそれ以上縮められませんでした」

4番手ねらいだったNo.22 モチュールピットワークGT-Rが暫定2番手

リチャード・ライアン「昨日から予選は4番手がいいなと思っていたんだけど、1回目はプッシュしていったら2番手のタイムが出たんだよね。チームはポールがほしいといってるけど、ボクはチャンピオンシップを考えたら4番手のほうがいいと思ってる。だから、予選2回目も、周りのようすを見ながら4番手になれるようにしたい。クルマはまだ完璧ではないね。たいした問題じゃないけど、少しハンドリングに問題があって、セットを少し変える予定にしている。そうすればもう少しよくなると思うよ」

金曜の練習走行トップのNo.16 G'ZOX-NSXは暫定3番手

伊藤大輔「クルマのフィーリングとしては全体的にグリップ感がなかったですね。立川(No.38)がいきなりいっぱい砂まくし…。それにしても、こういうコンディションにNSXは影響を受けやすいなぁ、と思いましたね。スープラはウェイトを積んでても上位に食い込んでくるので、それだけの速さがあるんだなぁ、というのがよくわかりました。午後になったらコンディションがよくなると思うので、多分(1分)46秒台の争いになってくるでしょう。そうなったらウチらも負けてられないので、(アタックに)いきますよ。昨日からクルマはあまり変えずに走って、ちょっとバランスが悪かったようですが、路面の影響かと思うので、午後に向けては、あまり大きくセットを変えずに微調整だけやります」

No.38 auセルモスープラ、ポールをねらうも暫定4番手

立川祐路「(スピンしたのは)見せ場をつくんないと、と思って(笑)。出ていってすぐ、タイヤが温まる前にいっちゃった。ただ回っちゃっただけでクルマも問題なかったし、時間も限られてるから、そのままピットに戻らずに走りました。ポールをねらっていくつもりなんで、午後はまだいきますよ。クルマも少し見直していけばタイムも上がるだろうし。チャンスはあると思うんだけど、周りも僅差できてるので、がんばらないといけませんね」

No.1 エッソウルトラフロースープラ、暫定5番手に一安心

脇阪寿一「昨日、ステアリング系のトラブルがあってちゃんと走ってないんで、よくわからない部分もあったので、ヘタして3位以内に入ると(ウェイトが増えるので)マズいなぁ、と思っていた。アタックしてすぐに(タイムモニターを)見たら3番手だったんだけど、最後2台に抜かれて5番手になってホッとしたって感じ。トラブルはまだちょっと残ってる感じかな。2回目の予選は周りのようすを見てアタックするだけ。いけるんだったらポールをねらうけど、そうでなければ4〜5番手。そのへんのコントロールはむずかしいけど、それができないとね」

No.12 カルソニックスカイライン、暫定6番手

ブノワ・トレルイエ「クルマは問題なかったけどボクのアタック自体はあまりよかったとは言えないね。スローコーナーでステアリングを切り始めるのが早過ぎたんだと思うんだけど、どのコーナーでもアンダーを出してしまって、それでタイムをちょっとロスしてると思う。今回は予選で4番手から6番手のあいだをねらっているんだけど、できれば4位がいいと思ってる。まだタイムは上げられると思うし、午後は大丈夫だと思うよ」

No.23 ザナヴィ ニスモ GT-R、予選1回目にニュータイヤ2セットを投入

本山 哲「予選アタック自体はよかったと思います。(ウェイトハンディが)重いなりにいいセットも出ていたと思いますよ。1回目に(ニュータイヤを)2セット投入しましたが、2セット目はコースに砂利が出ていて路面コンディションが悪かったですね。ライバルのエッソ(No.1)はウチよりウェイトが軽いということもありますし、予選は予選ですから前にいかれたことは気にしてもしょうがないですね。それよりウチはレースを重視しているので。2回目が暑くなるとかコンディションが悪くなるとかそういうことは関係なく、とにかく多くの時間を決勝セッティングに使いたいと思って、アタックは早目に終わらせたんですよ。決勝セットはいまの状態でもそれほど悪くはないんですが、もっと詰められると思います。もう少しタイヤにやさしいセッティングを見つけたいと思っています」

No.71 シグマDUNLOPセリカ、クラス2番手のタイムに不満顔

澤 圭太「ポールを獲るつもりが、なんかイマイチ(のタイム)だった。データを見るかぎりは自分もほとんどミスなくいってるし…。コンディションがよくなかったのかなぁ。GT500のトップも去年のタイムより遅いですよね。ボクらは昨日のベスト(タイム)を上回ったんだけれど、それは昨日の走行で攻めきれなかった部分が今日は攻められただけのこと。昨日と同じタイヤを使っているんですけど、グリップ感が全然なかった。でもタイヤのせいでもない。ブレーキもイケなければ、前後ともにグリップ感が出なくて、新品のときの踏ん張り感というのがないんです。やれるだけのことはやりましたが納得できてないです。自分がポールを獲りにいきたかったんですけど、2回目の予選は龍也がアタックします。チャンスは平等ということで。いまの自分の走りを踏まえたうえでクルマを変更してもらって、ガンバってもらいます」

ランキングトップのNo.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R、暫定クラス4番手

山路慎一「予選は久々にちょっとうまくいったかなといったところですね。ずっとがんばっているんですけれど、ウエイトも積んでいるし、コーナーが速くない。がんばってもなかなかむずかしいけれど、今回はクルマとボクの走りがあった感じで、気持ちよく走れました。いつもは(1回目で)2セット使うんですが、今日はタイムがポンと出たので(1セットは)温存して、2回目もアタックします。タイムアップか4位ねらいかはチームで相談ですかね。決勝は、オーバーテイクがむずかしいのでいいポジションから出てそのままフィニッシュしたい。オートポリスと鈴鹿を考えたら、ここでできるだけポイントをとりたいですね」

No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、暫定クラス5番手

田中哲也「自分なりには走れたんですが、周りが速いですね。対策も考えてるんですが、昨日からちょっとガス欠症状が出るトラブルがあって、その解決もしないといけないし、レースに向けての課題もあるし、(予選の)タイムもあるし…。午後ももちろんアタックしますよ。35kgのウエイトが微妙に効いているみたいで、ノーウエイトで走った鈴鹿1000kmやSUGOはタイムが出たんですが、ウエイト積むとなかなかタイムが出ないんですね」


Qualify 2 - 予選2回目

No.16 G'ZOX-NSX、気温上昇でタイムアップのチャンスを逃す

伊藤大輔「天気予報からしたら、朝みたいに曇りがずーっと続いて(気温が)上がらないままかなぁって思ってのに、まったく逆やったねぇ。クルマ自体、そんなに大きく(セッティングは)変えてないんですけど、朝と同じように全体的にグリップが悪かった。NSXには、こんなふうに暑くなったときやコンディションが悪くなったときにタイムが伸び悩むっていうのがあるんで、しょうがないかなぁとは思うんですけど、(ウェイトハンディを)80kgとか90kgとか積んでいるクルマがナンで同じタイムで走るねんって感じですよね。それが腹立つというかなんというか…。決勝も今日みたいに暑いって聞いてるんで、やわらかいタイヤを選んでいるからツラいといえばツラい。そういうときは早めに入ってトムに任せるしかないかな(笑)。決勝では離れずに前(のクルマ)についていく。タイヤ(のライフ)が終わってからのラップタイムの変動はどこも大きいと思うけど、そのタイミングをうまくつかんでトップでゴールしたい。ガンバりますよ」

No.71 シグマDUNLOPセリカ、ルーキーが予選2回目のクラストップをマーク

片岡龍也「自分のなかでは、けっこういっぱいいっぱいのレベルを超えたところで走ってたんで、(タイムには)納得してます。でも、2回目にもう少し状況がよくなるかと思ったんですが、あまりにも路温が上がってしまったのが残念。エンジンも回らなくなっちゃうし、タイヤのグリップが上がらなくて…。ほんとは1回目のタイムを更新してガライヤ(No.43)に追いつきたいと思ったんで、そういう意味では不本意ですね。ただ初めてのGTの予選アタックで、そのセッションでトップだったんで、まぁ初めてやったわりにはいいかな、と。澤選手とのタイム差もあまりないし、同じパフォーマンスで走れると思うんで、明日のレースではシブとさを見せて、クラストップでチェカーを受けられればいいかなと思ってます」

No.1 エッソウルトラスロースープラ、決勝にむけてトラブルシューティングに徹する

脇阪寿一「コンディション的に朝よりも午後のほうが悪かった。朝トラブルが出てたところの確認をして、まぁまぁよくなってるかなという感じでした。今回あまり予選は重視してないんで、4位から6位のところにいられればそれでいいです。それよりも、明日の決勝にむけてトラブル出てたところが直りつつあることがウレシイ。セッティングはまだなにもしてないけど、基本的に持ってきた時点である程度出ているんで、決勝の路温に合わせて多少の前後のバランスを変える程度で大丈夫。朝よりもNo.16(G'ZOX-NSX)とのタイム差が縮まったし、ポテンシャルも上がってきてると思う。決勝で怖いのはトラブルだけ。たとえセッティングが出てなくても最後までもっていけば(完走できれば)ポイントは取れるけど、トラブルが出たらノーポイントになってしまうから」

No.38 auセルモスープラ、予選4番手から優勝をねらう

立川祐路「路面のコンディションが悪かったんで(タイムアップできなかったのは)しょうがない。4番手は今季ワーストグリッドなんだけど(笑)。でも、ムリして(ウェイトを)積みにいく必要もないし、トップじゃなければ4番手でいいってことですよね。まぁ、何番でもいいですよ、ウチら失うものはなんにもないし。午前中はボクのミスもあったけど調子は悪くないし、クルマもいいし、タイヤはきびしいけど(その点は)みんな一緒だし。いかにボクらが(タイヤを)保たせるかってことですよね。ねらってるのは優勝。攻めとシブとさを見せて勝ちにいきますよ」

No.22 モチュールピットワークGT-R、今季ベストグリッドの予選2番手

リチャード・ライアン「クルマのセットアップは朝とは違うことを試したけど、どっちがいいかというのは一概に言えないね。午後はコンディションがあまりよくなかったから。トラックが午前よりスローだった(路面コンディションがよくなかった)し、気温も高くて、プッシュしたけどベストタイムを更新することもできなかった。でも、2番手という結果に対しては満足しているよ。明日のレースで優勝をねらうためにもいいポジションだと思う。去年はこのもてぎで予選5番手から勝っているし、2番手からならもっといい条件だからね」

2回目にタイムアップしたNo.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Zはクラス5番手

木下みつひろ「今回は左右で構造違いのタイヤを選んでいるので、予選1回目はまず本番で左側に履くタイヤ4本を履いていきました。それで普通にアタックしたら1分57秒1が出て、続けて今度は本番で右側に履くタイヤを4本履いて出ていったんですね。でも、1周ウォームアップをしてこれからアタックに入ろうというときに、最終コーナーでマッハ号(No.5)がスピンして黄旗が出ていたので、直前でアタックをやめてピットに入ったんです。2回目は、その1周だけ使ったタイヤでアタックしました。路面温度が10℃ぐらい上がってしまいましたし、手応えは1回目のほうがあったんですけど、うまくタイムが更新できてよかったですよ。レースセットに関しては苦労しています。Zはフロントのオーバーハングが短くて、とにかくフロントのダウンフォースがないんです。その影響で、タイヤがグリップダウンすると極端にタイムが落ちる傾向にあるんですよ。だから、決勝に向けてはいろいろ考え中です。昨日のロングランのタイムからすると4〜5番手ぐらいだと思うんですけどね。トップ3台はウチより常にラップタイムがコンマ5秒ぐらい速いですし。でも、もともともてぎはよくないと思っていただけに、チームががんばってくれてこのポジションまで来れたことには満足しています」

No.51 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア、予選2回目に大幅タイムアップ

加藤正将「(予選1回目後)みんなにもっとちゃんと走れっていわれて…(苦笑)。いろいろダメ出しをされました。1回目にニュータイヤでアタックしたときのロガーデータが、前日の中古タイヤでの走行とさほど変わってなかったんです。1回目のアタックラップでスピンしちゃってタイヤを汚しちゃったんで、一番おいしいところが使えなかったこともあるんですが…。2回目は、尾本さんがセットを変えて、その状態で思いっきり(アタックに)いきました。路面がけっこう汚れてたんで、1回目よりもコーナー重視のセットに変えたんですけど、そしたらタイムが上がりました。コンマ8秒も上がって、(予選2回目のクラス)3番手というのはけっこううれしいです。でも午前中はなにしてたんだ、とまた逆にいわれちゃいました。明日は追い上げのレースでがんばります」

No.77 クスコスバルADVANインプレッサ、久々の予選3番手から表彰台を目指す

谷川達也「1回目の予選ではクルマはまだまだ決まっていなかったんですよ。ベストラップを出した周もミスしましたし、結構フラフラだったので、まさかタイムが出るとは思いませんでした。午前中はコンディションがよかったのでうまくタイムが出たんだと思いますけど、まだ自分のウデは腐ってなかったんだなと思いましたよ。2回目は、暑くなると予想していたので、タイムは出ないだろうと思っていました。タイヤは1セット残してアタックもしましたが、レースセットを中心にやりましたね。いいバランスになったので、レースに向けても好材料が揃ったと思います。コーナーの立ち上がりではポルシェなんかに引き離されますが、いままでに比べれば全然よくなっています。とにかく今年のクルマでは上位に入ったのは初めてですし、決勝では最低でもこのポジションをキープしてゴールしたいですね」

No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R、ポジションは変わらず予選クラス4番手

山路慎一「ダメだね。思った以上に(コンディションが)きつかった。午前中出したのに近いタイムが出ると思ったけれど、路面温度(の上昇に)リズムを狂わされた。でも、(4番手という)ポジションはまあまあいいんじゃないかな」

No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、トラブルでアタックできず

田中哲也「2回目は(1回目と同様、燃料系の)トラブルが出てしまって、アタックできてないんですよ。アタックできる状況ではなかった。明日までに直さないといけません。ボクは1周も計測できず、松田さんにチェックで数ラップ走ってもらった程度です」


ポールポジションインタビュー

No.36 WOODONEトムススープラ(GT500)

土屋武士「(GT500の)ポールは初めてなんです。一言でいってうれしいです。昨日のNSXのタイムは結構速かったので、正直言って自分たちのパフォーマンスをすべて出せて(ポールに届くか)どうかなというところでした。朝(予選1回目)が曇りだったんで、ここで(タイヤを)2セット(使ってアタックに)いきました。そうすれば(予選2回目で決勝セッティングに専念でき)決勝用のセットが1ランクも2ランクも上げられるので。とにかく決勝で優勝したいというのが一番(の目標)ですからね。予選では、1セット目もタイヤはよかったんですが、結構(コースが)ホコリっぽかったんです。2セット目のときもau(No.38)が(コースアウトして)出した砂利があったんですけど、(クルマの)反応がよかったんでコンマ10秒くらい上げられました。(予選1回目に)2セット使ったからポールが獲れたと思います。(ミシュランタイヤと)もてぎとの相性は悪くないです。いつもロード(負荷)がかかるんで、ボクらのタイヤにはプラス要因かな、と。温度も暑いなかで問題ないですし、寒くなっても、(想定より低かった)今日の朝の気温でもポールが獲れたんで、まったく問題ないと思います。今年エリックさんと組めて、すごく決勝で強い要素が増えています。前回のSUGOでもインラップ、アウトラップ、ピットワークと(いずれも)タイムはほかを引き離しています。あとはミスが怖いですけど、それを恐れていては思いっきりいけないので、ボクら(ドライバー)もチームも勝つということ(を目標)に、思いっきりいきたいです。
 (『質問:今日は暑かったですが、影響は?』)このマイク、(サーキット)場内に通じてますか? クールスーツ付けてくださぁい!(笑) クールスーツを積むと水でクルマが重くなるので、いつも身体に着けるアイスパックだけなんですよ。え、場内に通じてないの(苦笑)」

エリック・コマス「クルマは非常に競争力が高いと思っています。昨日のテストでも満タンで1分48秒台を出していますし、今日は路面の状況が違いますが50秒前半を出せたので、クルマはとても仕上がっていると思います。予選はタケシの担当、自分は満タンの担当と役割を分けていますので、それぞれの分野で適した才能を発揮できていると思います。チームもSUGO、富士とすばらしい仕事をしてくれてますから、ほんとうに自信を持っていますし、前戦もタケシはすばらしかったと思います。ここ(もてぎ)でのテストもしっかりできたので、レースには自信を持ってます。レースの後半は自分の担当になると思いますが、このパターン(ドライブ順)は非常にうまくいってます。今回のレースは予選タイムでは1秒のあいだに十数台がひしめいている状態ですから、レース序盤は混戦になると思います。でも、タケシはまちがいなくボクにトップで渡してくれると確信していますから、ボクもそのままトップでゴールしたいと思います」

No.43 ARTA Garaiya(GT300)

新田守男「今日は、今年になって(初めて)素直に笑えた日ですね。なんかいままで普通に笑えなかったな(苦笑)。まだまだ問題はあるんですけど。今年は富士で3回レースがあったりして、ストレートスピードに悩んでいるボクたちとしては、早くストレートのあんまり長くないコースに来てくれないかなって(待ち望んでいた)。ボクら(ドライバー)もチームもここに照準を絞ってきました。そういう意味ではホントにうれしいです。今年はポールを獲れないんじゃないかなぁって真剣に悩んでましたから。
 ガライヤはまだ開発段階といっても過言ではないクルマですから、いままで予選セッティングを詰めてきたという意識はないんです。決勝のセットを中心に、予選で使えるタマをつけていくというところだったんです。今回は(合同)テストの段階からタイムもそこそこよかったので、決勝をみすえたものと(予選タイムを重視したセッティングの)両方をミックスしながらやったんです。予選(だけをねらった)セットというのはやっていません。タイヤも暑いコンディション用に作っていることもあって、暑いぶんには問題ないです。今朝(の予選1回目)や、このあいだの(合同)テストくらいの路温の低さなら十分なパフォーマンスがあると思います。
 (決勝に向けて)とくに大きな問題はないと思います。あとは、燃料満タンのときにストレートが遅いんで、これがレースでどう影響してくるか、そこがちょっと心配なんですが…。ポールスタートですからいいレース展開でいけるんじゃないかと思います。作戦としては、いつものとおり最初にボクがいって、3分の1で真一に渡します(高木『えっ、そんなに早く!?』)。言っちゃったからにはやらないといけないんで(笑)、残り3分の2を真一が走ってくれるはずです。
 (クルマのなかは)暑くないわけないですよ。MR-Sのほうがもっとひどかったけど。今回はいろいろダクト引いたりしてくれたんですが、結局エンジンの熱とか入ってるみたいで、地獄のようですよ。一度、みなさんも乗ってくださいよ(笑)」

高木真一「富士ではそういう(レース距離の3分の2を走る)目にあったんで、それは避けたい(苦笑)。それくらい今日は暑かったんです。明日はどうかわからないんですけどね。昨日の練習ではトラブルもあって、ロングどころか(自分自身は)今日が初めての走行だったんですが、8月の合同テストのときはしっかりとロングを走りました。データも十分取れてますので、決勝での安心感はあります。自分としてはリラックスして臨めると思います」



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