練習走行日
No.18 TAKATA童夢NSXのS.フィリップが病欠、代役はP.モンティン
中村卓哉監督「(フィリップは)鈴鹿合同テストの2日目(9月30日)の朝からお腹が痛いって言ってたんです。昼に鈴鹿中央病院に行って検査してもらったら、胆石だとわかりました。手術するかどうかということになり、結局、フランスに帰って手術しました。最終戦への出走は彼の回復具合を見てということです。今回、パオロは短い時間しか走っていないのですが、期待したとおり安定した走りを見せてくれているので安心しています」
パオロ・モンティン「NSXを初めてドライブしたのは昨日(木曜日)。15ラップくらいしか走ってません。クルマのことを理解して速く走るためにはもう少し時間がほしかったですね。JGTCは去年の第7戦以来。MINEでスープラ(No.37 ZENTトムス スープラ)に乗ってから、ほぼ1年ぶりになります。NSXはスープラとはまた違った印象を受けました。去年のスープラはターボでしたが、NSXはNAエンジンですから。チームメイトの道上さんとのコミュニケーションはうまくいってます。ボク自身、まだNSXを100%のコンディションで走らせるところまではいってませんが、シリーズ戦を闘っている道上さんと一緒にコンペティティブなレースをやれる自信はありますね。今回の参戦が、今後のためにもいいチャンスになると思います」
No.15 AMPREX BMW M3GTはチャールズ・クワンに代わり山野哲也
山野哲也「クワン選手がポルシェカップレースでここと鈴鹿に出られないので、橋本さんとコンビを組むことになりました。鈴鹿1000kmにもインプレッサ(No.77クスコアドバンインプレッサ)で出たし、(第5戦富士にもNo.14 CASTLE IDEAL RX7で参戦したので)JGTCは今年3戦に出ることになりました。BMWは木曜朝に初めて乗りました。第一印象はとてもわかりやすいクルマだなということで、アンダー・オーバーがわかりやすい。乗り心地もいいし、BMWの市販車の延長線上にあるクルマで完成度がけっこう高いんですよ。呼ばれたからにはパフォーマンスを引き出せるようにがんばるし、ポイントもとりたいね。今回はサバイバルレースになると思うので、安定した速さでゴールまでマシンを運ぶのがボクの役目です」
No.51 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア、尾本直史に代わり白井剛
白井 剛「(JGTCは)昨年のMINE以来、1年ぶりです(No.51 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビアで尾本直史とコンビを組み11位完走)。マシンも去年と変わって乗りやすいですね。(今回は)尾本さんの仕事が多忙で急遽乗ることになりました。(自分自身が)福岡でショップをやっていまして、そんな縁(で乗ることになった)です。相方(加藤正将)に迷惑をかけないように、なんとかポイントを獲りたいです」
Qualify 1 - 予選1回目
70kgのウェイトハンディをものともせずNo.38 auセルモスープラが暫定ポール
立川祐路「たまたまタイヤ(のグリップ)がいいときに、クルマ(のセッティング)もドンピシャで、思ったよりもタイムが出ましたね。初日はアンダー傾向があり、昨日の午後からはオーバー傾向。予選は勝手にバランスがあってタイムが出ましたが、その次の周はもうオーバーが出てしまっていました。とくにレースセットがオーバーで、ロングランでもあまりうまくいっていないので、そこを見つけないと。予選よりも、いまはそっちが気になっています。このままだとレースはきびしい。このサーキットは予選とレースラップの差が大きいんですけど、そこをどう合わせるかですね。もちろんどこも同じような傾向はあると思いますけど、こんなに変わるサーキットもめずらしいですからね。午後の予選ではもう1回タイムアタックしますけど、混走の時間帯はレースセットに充てます。なにがなんでもポールでなくちゃという気持ちはありません」
GT300クラスはNo.71 シグマDUNLOPセリカが暫定ポールを獲得
片岡龍也「ウチは水曜日から走っているんですが、走り始めからバランスがよかったので大きなセット変更はしていません。すべて微調整の範囲です。どのセッションでもニュータイヤを入れれば想定しているタイムは出ましたし、予選(1回目)でもあれぐらいのタイムを予測していました。ただ(アタック周では)2コーナーのブレーキングでちょっと失敗して、そこから1つ目のヘアピンまでリズムを崩してしまいましたね。それがどれぐらいタイムに影響しているのかはわかりませんが、ノリきれなかった感じです。セッティングは基本的に予選用に振ってはいません。レースで走れる状態で燃料を軽くしているので、決勝のバランスも悪くないと思いますよ。このサーキットはタイヤにきびしいと言われていますが、ちゃんと保たせられるタイヤもあるので、そんなに心配はしていません。ただ展開しだいで、接戦になったりするとギリギリということはあると思いますけどね」
テスト初日からの好調を維持するNo.64 Mobil 1 NSX、暫定2番手
アンドレ・ロッテラー「今日もボクたちのクルマはすごくいいよ。ポールを獲れるポテンシャルがあると思う。でも、アタックではちょっとミスした部分があって1回目ではトップを獲れなかった。最終区間の上りの途中にある小さなコーナーが続いているところで、少しステアリングを早く切りすぎてアンダーを出しちゃったんだよね。ほかのチームが昨日の午後オーバーになってきたっていうことは聞いているけど、ウチは全然オーバーはないね。スタビリティーもいいし。午後はポールをねらっていくよ」
No.22モチュールピットワークGT-R、スカイラインGT-R勢のトップタイム
リチャード・ライアン「いい感じでアタックできました。チャンピオンシップを争っている立場だし、22号車をスカイライン勢のフロントローにつけることができてよかった。この週末、一番たいせつなのは勝つこと。(予選)1回目で(スカイライン勢の)トップタイムをマークすることができてとてもうれしいし、2回目もトップをねらっていきます。もう1セットニュータイヤを残しているから、当然アタックするし、トップをとれる自信もあります。ここはテクニカルサーキットでドライバーの腕が問われるところ。楽しみながらドライブしています」
No.1 エッソウルトラフロースープラ、タイトル獲得に向け好位置 暫定4番手
脇阪寿一「クルマは問題ないと思う。予選1回目はすごくアンダーステアが出てしまって最終コーナーをうまくまとめられなかったけど、トップタイムはぎりぎり見えてるよ。ただ午後のほうがコンディションが悪くなる傾向があるし、2回目でタイムアップするのはむずかしいかもしれない。ウチは昨日、一昨日とずっと燃料を多目に積んで走っているから、レースセットのほうがいいと思う。そのぶん逆に予選はシンドイんだよね。でも、レースはだいじょうぶでしょう」
No.39 デンソーサードスープラGT、今回は織戸学がアタック
織戸 学「(木曜からの)流れは悪くないね。(オートポリスは)TRDのテストで夏に走ってるし、4年前はGT300でクラスポールを獲った経験があるからか、今回はボクがアタックしてます。タイヤの能力を100%引き出せるセットアップをめざしたい。アタックは午後もう1回やります。コースは好きだけど、ラインはずすとダストがあるし、アンダーが出るから殺そうと思うとオーバーが出ちゃうね。アタックはちょっとシフトミスもあったし、失敗かな。4番手ぐらいに入りたいな」
No.23 ザナヴィニスモGT-R、6番手のタイムに甘んじる
柿元邦彦監督「予選1回目の状況ですか? 言えませんね(笑)。(タイムが上がらなかった)理由はあるんですが、明日(決勝に向けて)のこともいろいろと考えてるので……。このセッションで23号車は2セットともニュータイヤを使っちゃいました。いろいろ作戦もあるわけですが、今回みたいにやむをえない作戦もあるわけで…。(ターボエンジンを搭載した)GT-Rとオートポリスの相性は……、どこのサーキットとも同じだと思いますよ。ただここは(NAを積む)周りが期待されてなかったようですね。ボクたちは特別なにも思ってませんけれど」
No.77 クスコスバルADVANインプレッサは暫定クラス3番手
谷川達也「アタック周に1回ひっかかって、あきらめた。でも、それがなくても3番手かな? 99年に勝ってるけど、その当時のデータはあてにならない。持ってきたクルマのセットアップがよかったということでしょう。ニュータイヤを午後に1セット残してるけど、(タイムが)上がる要素はないかな。でも、これぐらいのポジションでスタートできれば決勝が楽しみ。オートポリスはFJでデビューしたときから好きなコース。気持ちよく走れてます。来年もあるんでしょ? ずっと続けばうれしいんですけれどね」
No.19 ウェッズスポーツセリカは暫定クラス4番手
青木孝行「まだ最終的な順位は決まっていませんが、坂東さんには1位か4位を獲れと言われていました。2位と3位はカスだからって(笑)。ですから、とりあえず4番手というのはよかったんですけど、昨日よりタイムが出ていないのが問題ですね。昨日の午後にバタバタッとセットを変えたら、それがうまくいってタイムが出たので、今日に向けて合わせ込もうと欲を出してさらにセットを変えたら悪い方向にいってしまった。オーバーが強くなってしまったんですよね。アタックではクリアが取れなかったということもありますが、クリアが取れていたとしてもシグマ(No.71)のトップタイムには届かなかったと思います」
No.81ダイシンADVANシルビアは前日のクラッシュで出走できず
植松忠雄「(練習走行でのクラッシュは)テストからタイムがよかったので、初めてニュータイヤを履かせてもらったんですが、まだタイヤが温まっていなかったし、オイルが全体に出ていたこともあって2コーナーで2周目にリアから滑って、フロントもいってしまいました。マシンは修復できたんで午後に一樹がアタックします。オレには権利なくなってしまいましたから…」
No.18 TAKATA童夢NSX、予選1回目にアタックラップでスピン
道上 龍「ちょっとスピンしてしまって…。アタックラップのとき、最終コーナーまでガンバってきたんだけど、そこでスピンしてしまった。タイヤをもう使ってしまっていたので、あの順位(暫定15番手)どまりやったけど、(アタックラップを最後まで)走ってればトップ3に入るくらいまでのタイムは出てたと思います。クルマもぜんぜん問題ないし流れも悪くないんで、2回目はミスなく走るしかないですね」
Qualify 2 - 予選2回目
No.64 Mobil 1 NSX、ポールには届かず
アンドレ・ロッテラー「au(No.38)は速いね。なにか特別なことでもやっているのかな。ボクたちももっとパワーがほしいよ。1回目のほうがタイムがよかったのは、コンディションがボクたちのマシンには合っていたみたいだね。新鮮な空気がエンジンに入ったから。でもレースはだいじょうぶだと思う。このコースはタイヤにはきびしいけど、ウチは問題ない」
No.22 モチュールピットワークGT-R、ポジションアップならず
リチャード・ライアン「アタック自体はそんなに悪いものではなかったけれど、タイムを上げることはできませんでした。渋滞してたわけでもありません。でも、ちょうど1号車の後ろにいたんです。とはいえ、予選1回目と似通ったタイムが出ているし、ちゃんとアタックすることができたので、結果には満足しています」
ポールをねらいにいったNo.1 エッソウルトラフロー スープラ、予選4番手
脇阪寿一「燃料を積んだ状態ではバランスがいいんだけど、予選で燃料を抜くとすべてが軽いんだよ。乗ってても軽いし、ハンドルも軽い。ここのところずっとそういうセットなんだけど、2回目はそれを抑えるためにダウンフォースをつけていった。それでアンダー/オーバーが出るところのバランスを利用しようとしたら、調子に乗りすぎてシケインの立ち上がりでスピンしちゃった。1分43秒1(のタイムを出したラップ)のときに最後の上りで失敗してるから、次の周は(さらにタイムアップに)いってやろうと思って、いったんだ。ポールのほうがカッコいいからねらいにいったんだけど…。でも結果的に4位でよかった。調子に乗った代償がこれぐらいですんだのもよかったよ」
No.35 プロジェクトμエスペリアスープラ、セットを変えて予選7番手に浮上
服部尚貴「1回目を参考にチームがいろいろがんばって、走りやすい方向にマシンを仕上げてくれたのでポジションアップできた。(1回目と2回目で)路面はそんなに変わったとは思わなかった。っていうか、(コンディションは)気にせずにクルマのバランスがよくなったことを生かしたんです。(決勝は)どのチームも(このコースは)初めてのところが多いだろうし、読みはむずかしいと思う。頭を使って確実に(上位を)ねらいたい。ここはF3000やJTCCで走ってるけどJGTCでは初めて。セットがむずかしいけれど、走り甲斐はあるコースだね。ここでこんな天気に恵まれた週末は初めてだよ。気持ちよくレースをやりたい」
No.23 ザナヴィニスモGT-R、総合8番手で予選終了
本山 哲「昨日との違いは決勝レースに向けて少し硬いタイヤを選んだ点。だから(予選ポジションは)6番手前後になるかな、と思っていました。予選1回目にタイヤを2セット使ったのは決勝用にセットアップの時間がほしかったから。でも赤旗が多くて、結果的に(終了時間が)1時間くらいズレたんで、あれがなければ(周りが)タイムアップすることはなかったと思います。ここだけは運、不運の問題ですね。それで最終的にポジションが落ちちゃったというわけです。これだけはしょうがない。午後(の予選)はロングランだけやってて、そのタイムはいいと思いますよ。コンスタントな速さを出せるようなクルマにしたつもりです。できれば(シリーズ)ポイントを逆転して(ランキングトップで最終戦の)鈴鹿にいきたい。ここでのレースは久しぶりということもあるので(決勝は)むずかしい展開になるかもしれませんが、ニスモの総合力の強さを見てほしいですね」
No.100 RAYBRIG NSX、予選2回目でポジションアップに成功
光貞秀俊「今回、基本的な部分がよくできあがった状態でクルマを持ってきています。(路面)コンディションがよくなってくるとアンダーステアに悩まされる点があったんですが、その部分も昨日から今日にかけてよく曲がるように変えてもらいました。決勝はむずかしい部分があって、荒れる展開になると思うけれど、守りに入るんじゃなくて集中した走りに徹したいですね」
コンディションに合わせきれなかったNo.71 シグマDUNLOPセリカは2番手に
片岡龍也「2回目は、路面温度は1回目と変わらなかったんですが、風が冷たくて全体にタイヤの温まりがよくなかったですね。とくにフロントタイヤにその傾向が顕著で、曲がりづらくなってしまいました。ポールをねらっていたのでくやしいです。明日のレースはどちらがスタートドライバーを務めるかまだわかりませんが、ウチはピットストップがフェラーリよりは短いと思うので、そのぶん1スティント目で離されても、交代後に前で戻れればいいかなと思っています」
No.19 ウェッズスポーツCELICA、タイムアップを果たすも3番手に留まる
青木孝行「2回目はアタック最初の周で引っかかってしまいました。それでもう1周いったんですけど、そしたら今度は赤旗が出てしまって…。赤旗後にも出ていってがんばったんですけど、けっきょく引っかかった周がベストタイムになりました。それも100分の何秒かしかタイムアップできませんでしたね。クルマのセットは昨日の午後の状況に戻して、1回目に比べるとよくなりました。トップ3台はタイム差がないので、明日のレースではおそらくピット作業がキーポイントになると思います」
No.77 クスコスバルADVANインプレッサ、タイムアップならず予選クラス4番手に
谷川達也「予想どおり板東さんのところが来たね。もうちょっと頑張らないと…。上がってるところはいいセットがあるわけですからね。上位だけど喜んでいられない」
小林且雄「今回は予想どおり速いクルマが上位に来てる。決して有利な状態じゃないね。決勝でのラップタイムを落とさないようにして、タイヤのグリップダウンが出る後半勝負かな? 前のほう(にいるクルマ)が順当に逃げる感じがあるんで、そこになんとか食い込んで、チームワークで最後に前へ行ければ…。フルタンクでの決勝セットはけっこう決まってきた。あとは連続走行でのタイヤ(グリップ)の落ち込みがまだみえていないんで、そのへんが課題だね。スタートはたぶんオレかな?」
No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7、予選クラス5番手
谷口信輝「コーナリングサーキットはRX7と相性がいいんで、久々にこの位置に来れました。富士とは逆でコーナーがたくさんあるので馬力の差をカバーできる。攻め甲斐のある楽しいコースなんで好きなんです。明日も楽しい内容で笑えたらいいね。きびしいとは思うけれど、表彰台をねらいたい。(イベントでこのコースを走ったことがある)チューニングカーと比べるとコーナーが全然速い。パワーはチューニングカーのほうがあるけれど、コーナーとブレーキはGTマシンが速い。(チューニングした)シルビアで2分01秒ぐらいだったからタイムは全然違うね。最終戦の鈴鹿は、昨年と同様マカオのギアレースにアルテッツァに出ることになったので、JGTCはこれが今年の最後のレースです」
GT300ランキングトップのNo.31 RECKLESS MR-S、予選6番手
佐々木孝太「この結果は現状では上デキですね。いままでのレースは、来た時点でクルマのセッティングが決まらずにとっちらかって苦労しているんですが、今回は鈴鹿での(合同)テストでいい方向性のセットが見つかっていたので走り始めからバランスはよかった。なのにタイムが遅くて…。同じチーム(No.34、No.43との比較)では速いほうなのに、ほかに比べると遅いんです。けっきょくグリップレベルが低いんですよね。だからホントにきびしい戦いになりそうだと思っていたんですけど、今日は気温が高かったのがボクらにはよかったみたいです。昨日、二人でコースを歩いたりしてヒントを見つけて、それに合わせてセット変更したのが当たりましたね。絶対に落とせないし、キチンとチェッカーを受けたい。ここはチームの地元でもあるのでがんばりたいですし、鈴鹿に笑顔で帰りたいです」
ポールポジションインタビュー
No.38 auセルモスープラ(GT500)
立川祐路「ポールポジションは正直むずかしいかなと思ってました。でも、ついに(ウェイトハンディが)80kgまでいきましたね(笑)。ウェイトはきびしいにはきびしいですけど、それ以上にクルマが煮詰まっていて、2回目の予選に際してもクルマ(のセッティング)を変えることはなかったです。非常にバランスがよくて、乗っている感じよりタイムが出るというクルマに仕上がってます。(ポールは)その結果だと思います。オートポリスは自分としてはわりと好きなコースです。そういった意味でも(ポールを)ねらってはいました。今年のスープラはコースを選ばないので、こことの相性も悪くはないんです。すべてがいい方向でした。路面は、午後も午前もボクは大きく変わったという感じはなくて、クルマの動きも午前中と同じでした。それよりも自分が思ったより午前が速かったから、午後は自分でプレッシャーをかけてしまって緊張しました。
このコースはどんなクルマでもタイヤにきびしいですから、(決勝で)周回が増えるとスライド量が増える。昨日からもスピンするクルマが多いし、ウチもそれは同じなんで、そこをいかにタイヤにやさしいクルマに仕上げるかがポイントでしょう。あと、抜きづらいコースでもある。その点は、有利な位置(ポール)からスタートですから決勝セットをうまく決めたい。あとは竹内さんにガンバってもらう、と(笑)」
竹内浩典「4回目のポールなんですが、ねぇ…(笑)。今回こそはと言う気持ちもあるし、今回もダメかなぁって気持ちもある(苦笑)。立川の言うようにここはタイヤにきびしいというか、一発とロングのタイムの差が大きい。しかもウチは決勝のセットは決まってないから、これからミーティングが長くなりそうです(笑)。オートポリスの印象ですか? ボクはカーブがあるコースはあんまり好きじゃないのでね(笑)。むか〜し、できたばかりのときにフォーミュラでちょこっと走ったこともあるんで知らないわけじゃないですけどね。ここは後半区間でGT300を抜くのがけっこうつらいんでです。でも逆にそこをうまく利用できれば後ろとの差を開けるので、かしこくいきたいなと思います。決勝はかたーく、パンクしないように(笑)、立川に走ってもらって…。スピンとか多くなるでしょうから、ほかのクルマのスピンに巻き込まれたりしないようにしたいですね。4回もポールを獲って1度も勝てないじゃあカッコ悪いんで勝ちたいですけど、でも、そんなに気負わないでいきたいと思います」
No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360(GT300)
田中哲也「今年何レースか消化しましたが、今回のレースが走り始めから一番調子が良かったですね。(8月の)鈴鹿1000kmでクルマが燃えちゃって(前戦の)もてぎにいったときはまだそのトラブルが尾を引いていたんですが、今回はインターバルがけっこう長かったんで、メカニックたちがかなりがんばってくれて、来たときから(クルマの調子は)よかったですね。コースとの相性というか、とにかくクルマがよく曲がってくれるんですよ。こういうコースですからボクらのクルマにはあっているだろうなと思ってたんですが、それ以上にあっていましたね。でも、予選ではシグマテック(No.71)が速かったんで、正直いけるかなぁと(不安に)思ってたんです。どちらかというと決勝(セッティング)のほうが安定している感じがありますね。予選の1回目は自分の思ったラップができなかった。この周(アタックに)いくというときに引っかかったり…。2回目もアタックしようとしたら赤旗。その前にエキゾーストにクラックが入ったみたいで音が悪かったし。でも、その仕切り直しで気が楽になったので、逆に思いっきりいけましたね。ボクはオートポリスはJTCCや(1999年のGT)オールスターで走りましたが、けっこう好きですね。オールスターでも調子よかったし。ボクは初めてみたいなサーキットは得意なんですよ。で、2回目になるとダメなんですよ(笑)。だから今回は勝たないと。(第3戦の)SUGOも鈴鹿1000kmもそうですが、勝てそうなレースを落としてますから、もう勝たないと。(GT500クラスポールのNo.38 auセルモスープラを見ながら)4回目というほどじゃないですけど、マズイですからねぇ(笑)」
松田秀士「決勝セットは昨日もやったし、今日の午前中もできましたから、満タンでは(セッティングは)いいですね。いいと言ってもシグマテック(No.71)と坂東さんのところ(No.19)のセリカも同じレベルだと思うんですけど、それぐらいのレベルにはなっています。これ以上なにかと言えば一つ二つあるんですけど、それは明日の朝に試して、ダメなら戻すだけです。そういう意味では、まあ決まっているかな。SUGOのときもポールを獲って(ドライバー交代では)トップで渡して、といったんですが、そのときと較べてもいまのほうがクルマ的にはできあがっている。だから、今回は(勝利を)獲りたいなと思っています。ここはタイヤがきびしいですね。タイヤをうまく使いきれるセットとドライビングのむずかしさがある。そこをきちんとコントロールして走ることがだいじです。30ラップ走るならそのなかでどう振りわけて走るかということです。(コースについては)ボクはオートポリスができる前から関わってまして、FC45でレースをやったこともあるくらいです。明日(の作戦)ですか? それはわかんない。戻ってみんなでよく相談して決めたいと思います」
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