このセッションで精力的に走行を重ねたのはNo.66 triple a サードスープラGT。今季トヨタの主力はSC430にスイッチしたが、昨年までのデータが豊富なスープラは非常に好調。先に発表された暫定エントリーリストで空白だったセカンドドライバーには、昨年GT300を走った平中克幸が抜擢されている。セッションの大半は平中がステアリングを握ったが、終了近くに走行したクートが1分54秒011を記録。ここでの2番手につけた。
トップタイムを叩き出したのはNo.100 RAYBRIG NSX。2006年型のセッティングが見えてきたのか、走行を重ねるたびにきっちりタイムが刻まれていき、中盤、セバスチャン・フィリップが1分53秒761を記録。このタイムが午前のトップとなった。フィリップはこの後もコンスタントに1分54〜55秒台を記録。終盤にはGT500ルーキーの細川慎弥にステアリングを預けた。このセッション、3番手にNo.8 ARTA NSX、5番手にはNo.18 TAKATA童夢NSXが入るなど、NSX勢が好調だった。
GT300では、No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPとNo.13 エンドレスアドバンZがトップタイムを競い合う。No.11は今季加入の青木孝行が2分05秒570をマーク。戦闘力の高さを見せつける。セッション中盤にトップを占めたのがNo.13。新しい空力を身に付けたZは、影山正美がジワジワとタイムを詰め、セッション折り返し目前の59分経過時点でトップとなる2分05秒986を記録。さらに2分05秒744まで刻んでくる。だが、田中哲也に交代したNo.11が2分5秒660をマーク。リーダーボードのトップを奪い、昨年、雨の最終戦で優勝した勢いを感じさせた。このほか、V6エンジンに換装したNo.777 梁山泊 apr MR-Sは、まだマシンの間に合っていない新田守男/高木真一とのシェアでの走行。実質的にはこの日がシェイクダウンに近い状況だったようだ。