GT300クラスでは、話題のニューマシンNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電に走行開始前にステアリング系のトラブルが発生。セッションの半分を修理に費やすことになった。また、開始35分過ぎにNo.10 JIM GAINER FERRARI DUNLOPのヒロミが、シケイン入り口でコースアウト。マシン後部を大きく壊して、この日残りの走行が不能となってしまった。
タイムとしては、昨日に続いてNo.13 エンドレスアドバンZの影山正美がトップで、2分05秒559を記録。セッション後半は新たな相棒となる藤井誠暢が周回を重ねた。2番手にはNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7の井入宏之が2分05秒809でつけた。暫定エントリーで井入のペアだった山路慎一は、東南アジアを中心に開催されるポルシェカレラカップアジアへの参戦が決定。代わって昨年のGT300チャンピオン山野哲也が起用され、2001年以来となる雨宮RX7のステアリングを握った。
そして、セッションが終了する1分前にNo.11 JIM CENTER FERARRI DUNLOPの田中哲也が、2分05秒163ともう少しで04秒台という好ラップを決め、このセッション、そしてこのテストデーでもトップになった。今季のNo.11のエンジンは、昨年途中から使った無限MF458SからフェラーリのF131Bに戻った。これは、チームとフェラーリとの相談により決めたことだが、エンジンが代わったことで意外にもマシンバランスは良好になったということだ。
午前のセッションをエンジン補器のトラブルで走行できなかったNo.777 梁山泊 apr MR-Sは、修復をして午後のセッションに挑んだが、わずか4周をクリアしたのみ。開幕前の大事なテストで、痛いトラブルとなった。No.52 プロμ太陽石油KUMUHOセリカは、前回の鈴鹿メーカーテストに続き、ドライバーのオーディションを実施。FTなどで活躍した石浦宏明、阿部翼、嵯峨宏紀の3人がドライブし、内1または2名にセリカのハンドルが託されることになりそうだ。また、ポルシェGT3でエントリーしていたNo.111 Team LEYJUNはこのテストをVemac RD320Rで走行。今季はこのVemacで参戦するという。