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2006 AUTOBACS SUPER GT Round2
Okayama GT 300km Race
2006-04-08, 09 / Okayama International Circuit

Practice

2006-04-07

■第2戦 □練習走行_2006-04-07 □セッション 1
□セッション 2
09:00 - 10:30
13:45 - 15:30
course ■岡山国際サーキット
_3.703km

NSX勢が好調! 午前、午後ともトップタイムを奪う
カルソニックインパルZが3番手に食い込む
GT300はテストから好調のdirexiv ADVAN 320Rがトップ

2006オートバックスSUPER GT第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」を翌日に控えた4月7日、岡山国際サーキットで練習走行が行われた。走行は9時から10時30分までと、13時45分から15時30分までの2回。

Session 1 晴れ、気温11度/路面温度18度、ドライ

 1回目の走行は9時から。この日の岡山地方は好転に恵まれ、まさに春うららの陽気のなかで開始された。開始時点での気温は11度、路面温度は18度。終了時にはそれぞれ14度、25度まで上昇した。

 GT500クラスで、序盤から好タイムをマークしたのはNSX勢。走り出して7周でNo.18 TAKATA童夢NSXが1分25秒182と、最初に1分25秒台前半をマーク。30分あまり経ったところでNo.8 ARTA NSXが1分25秒061を出し、計時モニターのトップを占める。
 その数分後、ホッブスコーナー手前でNo.7雨宮アスパラドリンクRX7がコースアウト。アクセル系統の不具合があったようで、コースサイドの側壁にまっすぐ突っ込んでしまい、セッション中断となる。マシンは大きなダメージを受け、運転していた井入宏之は医師の診察を受けるため病院に向かった。

 9時47分ころ再開。それから30分ほど過ぎて、多くのチームがニュータイヤを使っての予選シミュレーションに出ていく。最初にベストタイムをマークしたのはNo.100 RAYBRIG NSX。2周つづけてタイムを更新し、31周目に出した1分24秒872がこのセッションでのベストタイムとなった。その後、No.22 MOTUL AUTECH Zも25秒台前半までタイムアップ。しかしNo.100、No.8、No.18の三台には届かず、ここではNSX勢が1−2−3を占める結果となった。5番手にもNo.32 EPSON NSXが入り、その後方は4台フェアレディZ勢が並ぶ。トヨタ陣営トップはNo.1 ZENTセルモSCで1分25秒774の10番手。開幕戦優勝のNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430は11番手となっている。

 GT300クラスは、序盤はNo.46吉兆宝山DIREZZA Zがトップタイム。No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPが2番手につづく。No.7雨宮アスパラドリンクRX7のクラッシュ後はNo.27 direxiv ADVAN 320R、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTERがタイムアップ。No.27の谷口信輝が出した1分31秒560がこのセッションでのクラストップとなった。2番手はNo.110で、3番手が開幕戦クラスポールのNo.46。開幕戦優勝のランボルギーニ勢は、この成績に基づく特認条件見直しにより最低重量が100kg重くなった影響が大きいのか、中位以下にとどまっている。また、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電はセルモーターのトラブルによりこのセッションは走行しなかった。


Session 2 晴れ、気温18度/路面温度30度、ドライ

 午後のセッションは13時45分開始。15時までGT500、GT300両クラスの混走。15時から15時15分までGT300クラス専有。15時15分から15時30分までがGT500クラス専有となる。上空は依然として晴れており、開始時点での気温は18度、路面温度は30度まで上昇した。

 GT500クラスでは、午前中同様NSX勢が好調。No.8 ARTA NSXが早々に1分25秒002をマークし、しばらくの間計時モニターのトップを占めつづける。2番手にはNo.1 ZENTセルモSCが割り込むが、3〜4番手はNo.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢NSXの順でNSX勢。5番手にはNo.12カルソニックインパルZがつづく。ここまでは決勝をにらんだセッティングを進めるチームが多く、タイムが大きく短縮されることはなかった。

 15時からGT300クラス専有の時間に入る。その前に1分31秒938というトップタイムを出していたのはNo.46吉兆宝山DIREZZA Z。午前中トップだったNo.27 direxiv ADVAN 320Rは1分32秒098というタイムをセッション序盤に出しており、2番手。No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、No.110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTERなど午前中から好調だったチームも上位に並ぶ。けっきょく、このセッションで1分31秒台をマークしたのはNo.46だけ。2番手はNo.27、3番手はNo.11。以下、No.110、No.19ウェッズスポーツセリカ、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rまでが1分32秒台をマークしている。午前、午後の通算ではNo.27 direxiv 320Rの1分31秒560がクラストップとなった。午前中走行しなかったNo.2 Privee Zurich・アップル・紫電は補修パーツの到着が間に合わず、午後も走行せず。No.111 ARKTECH GT3も2回とも走行しなかった。

 15時15分からGT500専有走行開始。8分ほど過ぎた時点でNo.25 ECLIPSE ADVANスープラがコースアウト。回収のために赤旗中断となる。残り時間5分ほどで再開。各チーム、最後にニュータイヤでタイムアタックのシミュレーションに出ていき、No.18 TAKATA童夢NSX、No.100 RAYBRIG NSXがタイムアップ。No.18が1分24秒710をマークしてこのセッションでのトップを奪う。2番手にはNo.100が1分24秒746でつづき、3番手には最後にNo.12カルソニックインパルZが1分24秒821で飛び込んできた。No.12は前日の走行で星野一樹がコースアウト、ノーズなどを破損していたが、この日のブノワ・トレルイエの走行には影響はなかったようだ。


Comments

道上 龍/No.18 TAKATA童夢NSX(GT500トップタイム)
富士のテストから比べるとたいぶクルマがよくなりました。クルマの方向性をチームと話し合った成果が出ました。あとはレースでの混戦時に強いクルマにしていく必要があるかな。NSXは、ストレートで稼ぐよりどちらかというとコーナーでがんばるクルマなので、そのためにもまず予選で前に出ることが大事になります。去年よりもつねに上位争いに食い込めているし、クルマのバランスもいい。ただ、昨日もトップタイムだったのですが、そのときの2番手とのタイム差がコンマ3秒あったのに今日は縮まってる(0.03秒差)。昨日のようにもうちょっと余裕があったらうれしかったんですけどね。ま、でもここのところテストでのロングランでもいろいろ試してこれて、安心感もありますよ
谷口信輝/No.27 direxiv ADVAN 320R(GT300トップタイム)
速いですか? そう見えてるだけですよ。ウチはレース前のウミ出しをしているところです。午前は僕が乗って、午後はロング担当ということでおもに密山君に乗ってもらいました。チームによっては明日になったら三味線弾くのを止めてくるでしょうが、僕らはつねに全力を出し切って走ってますよ。今回はヨコハマがいいタイヤを作ってくれて、コースにとても合っているように思います。ただ、ここはタイヤが休まることのないレイアウトなので、安定したタイムを出していきたいですね。今、本当にいいコンディションだから、このままレースをしたらいい線いけるような気がします。僕にとって新しいチームなので、早く勝ちたい。このチャンスを逃したくないですね。もし明日急に速くなったチームが出てきたら、“オマエらなぁ〜"って言ってやってください(笑)
密山祥吾/No.27 direxiv ADVAN 320R(GT300トップタイム)
今回、アタックしなかったワケですか? 谷口さんがテストから順調に走っているからで、別に来週鈴鹿でフォーミュラ・ニッポンがあるから(体力を温存している)っていうワケじゃないです。ハイ(笑)