2006-03-28
まだ今季の開幕戦の余韻がさめやらない3月28日、富士スピードウェイ(静岡県)でスーパーGT公式テストが実施された。走行は午前と午後の2回、各2時間ずつ。テストはこの日と翌29日の2日間行われる。この日は春休みとあって、パドックには多くの観衆がつめかけた。
おだやかな日射しの中、午前9時30分から2時間の予定で最初のセッションが開始。気温11度、路面温度13度のコンディションだ。黒いカーボンのむき出し状態のエアロパーツが装着されたマシンがテストらしさを感じさせる。No.350 日産のテストカーは通常のレースウイークではできないテストを行うために走らせているものだという。トヨタのLEXUS SC430の各車にも、高速コースの富士での効果を求めた黒いエアロパーツが装着されていた。 セッション半ばでトップタイムの1分35秒473をマークしていたのはNo.66 triple aサードスープラGT(アンドレ・クート/平中克幸組)で、残り30分ほどでさらに35秒414まで更新、セッショントップのタイムとした。終了時点では気温17度/路温28度まで上昇した。
GT300クラスは、No.27 direxiv ADVAN 320Rが好調な出だしをみせ、1分42秒729を谷口信輝がマークする。2番手にはNo.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカが43秒893でつけ、3番手にNo.13 エンドレスアドバンCCI Zが44秒103とした。
午後2時30分からのセッションは、吹く風には冷たさが残るが春を感じさせる穏やかな気候だ。気温は18度、路面温度は28度まで上がる。セッション半ばの段階では昨年の富士2連勝を達成したNo.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)が1分34秒869をマーク。 セッション残り時間がわずかとなったところで、No.1の立川はさらに1分34秒574を叩きだし、新・富士での3連続勝利に挑む意気込みをアピールした。2番手にはNo.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が34秒913でつけ、今年のNSXは高速コースでも高い戦闘力を持っていることを示した。3番手にはNo.6 Mobil 1 SC(飯田章/片岡龍也組)が34秒954と上位3台が34秒台をマーク。4番手にはスープラのNo.66 triple aサードスープラ、Zの最上位は6番手のNo.12 カルソニックインパルZ(ブノア・トレルイエ/星野一樹組)となった。テストとは言え、トップから1秒ほどの間に10台が連なり、GT500のシビアさを感じさせる結果だった。16時30分の終了時点では気温14度、路温23度まで低下した。
GT300では、No.52 プロμ太陽石油KUMHOセリカが好走をみせ、1分42秒889をマークしてトップ。2番手はNo.13 エンドレスアドバンCCI Zの43秒121、3番手は午前のトップNo.27 direxiv ADVAN 320Rが43秒132でつけた。No.27が午前のタイムで、今日のGT300総合トップとなった。
SC430はセッション毎に進化してる
クルマの調子がすごくいいんです