GT500 クラス 優勝

No.8 ARTA NSX

ラルフ・ファーマン

優勝できて最高にいい気分です。このレースはとにかく優勝したいという気持ちが強かったです。でも、タフなレースでもありました。昨年もトップを走りながら最終的に優勝できず、僕もダイスケもチームもとても悔しい思いをしました。今回のレースでは最初の10ラップ、15ラップでリードを広げるようがんばって、あとは安定して走るつもりでした。ただその間に問題が出て、まず無線が使えなくなって、チームとやりとりができなくなった。そしてクールスーツが壊れてしまった。チームとのコミニュケーションはボードだけでやっていたんですが、やはりうまく伝わらなくて、それで予定より早い段階でピットインしてしまっったんです。そのためダイスケが長い周回を走ることになってしまいました。でも彼はとても素晴らしいレースをしてくれて、とても感謝している。後ろからのフェアレディＺのプレッシャーもきつかったし、昨年のこのレースでいろいろあったし…。今年は優勝できてホントによかったです。今後のシリーズのためにもここで勝てたことは最高に良かった。ホンダやブリヂストンにも感謝します

伊藤大輔

今週末は曇りがちで暑くなかったんで油断していたところがありましたね。スタート前にかなり気温が高くなって、ラルフも体調が良くなかったんで心配していました。さらに無線のトラブルやクールスーツのトラブルと、追い打ちを掛けるように出てきて…。去年を思い返すと、僕がクールスーツのトラブルで熱中症になって抜かれたこともあったので、それ（クールスーツのトラブル）を聞いた時は目の前が真っ暗になりました（笑）。ただ、チームも僕もやるべきことをやるしかないということで、気持ちを切り替えました。結果としては去年同様クールベストになったんですが、なんとか身体は持ちました。途中、リチャード(No.22)のペースが速くて追い上げられたんですけど、ミスさえしなければ抜かれないと思ったし、昨年のこともあるから負けられないと言う気持ちで走りました。チームにも感謝していますし、ラルフも体調が悪い中でトップをキープしてくれたんでほんとうに感謝しています

GT300 クラス 優勝

No.7 雨宮アスパラドリンクRX7

山野哲也

セパンサーキットは僕自身とても好きなサーキットです。コーナーが多くツイスティなので、僕のパフォーマンスを出しやすい感じですね。毎年、表彰台にも上がれて光栄に思っています。今回のレースは、RX7が金曜日から調子が良くて、クルマのバランスもタイヤもマッチしていて、いつもいいラップを重ねることができました。なので、スタートは３番手でしたが、無理をせずにオーバーテイクできるチャンスを待っていました。特に裏ストレートに入る手前のコーナー、みんながスピンしやすいんですが、そこがRX7は得意なんです。そこでうまく加速して、最終コーナーの進入で前の２台（No.2、No.13）をオーバーテイクできました。それからは、チームのために、あとを走る井入君のために交代するまで一生懸命プッシュして走りました。井入君もクールスーツが壊れてツラいなかで本当にがんばってくれた。本当に今回の勝利はチームにとってうれしい勝利です。特に僕にとってGTの初優勝がこのチームで、このセパンでした。そういう意味で、今年、雨宮さんのチームに戻ってきて、改めて優勝をプレゼントできたことが、僕にとって本当にうれしいです

井入宏之

今年は、第１戦鈴鹿で２位といいスタートを切れたんですけど、その後の２戦をクラッシュ、アクシデントとノーポイントが続いてしまった。ここセパンで必ず勝ちたいと、チームもドライバーも考えていました。そういう意味では目標とおりでした。RX7はセパンで強いと言われていますが、でも言われているとおりにいかないのがGTというレースなんです。そんな中で結果に結びつけることができて、良かったと思います。レースでは、走り出して３分の１くらいでクールスーツが壊れてしまい、最後の方は視界が狭くなるくらいツラい状態でした。でも、ここでなんとかして勝ちたいという気持ちがあったんで、走りきることができたんだと思います。２位を走っていた密山選手(No.27)もクールスーツにトラブルがあったみたいでペースが上がらなかったので、これは僕らにすれば助かったと思います。危ないところもあったんですがなんとか勝てて、チャンピオンシップも楽しみになったかなと思います