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2006 AUTOBACS SUPER GT Round5
SUGO GT 300km RACE
2006-07-22, 23 / Sportsland Sugo

Practice

2006-07-21

■第5戦 □練習走行_2006-07-21 □セッション 1
□セッション 2
09:45 - 11:15
14:20 - 16:05
course ■スポーツランドSUGO
_3.704256km

霧と雨のあいにくの天候
ルーキー・コンビが雨中で好走! EPSON NSXがトップ
GT300はJIM CENTER FERRARI DUNLOPが雨最速!

2006オートバックスSUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の直前練習走行が、7月21日、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われた。

Session 1 雨、気温17度/路面温度18度、ウエット

 練習走行1回目は9時45分から開始される予定だったが、霧による視界不良のため延期。霧が晴れ始めた10時07分からスタートした。この時点では雨は降っていなかったがコースはウエットだった。しかし、各車が1ラップを終えた頃に再び霧がコースを覆い、赤旗中断。1時間あまり待機状態が続く。11時を過ぎてようやく視界がクリアになり走行が再開されたが、今度は激しい雨が路面をたたき始める。このあとの走行時間は10分ほど。けっきょく、このセッションでは合計15分ほど、それも完全なウエット状態での走行しかできなかった。このためラップ数は多いチームでも8周、大多数は4〜6周したのみ。No.8 ARTA NSXなど計測しないままピットに戻る車両もあり、各チームとも十分なテストデータを得られないままに終わってしまった。

 GT500クラスで一応のトップタイムをマークしたのはNo.24 WOODONE ADVAN KONDO Z(柳田真孝)で、1分37秒833。このチームは今回、エリック・コマスが病気のため欠場。代役として荒聖治を起用している。その後ろ、2〜3番手のNo.23 XANAVI NISMO ZとNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430は1分38秒台をマークしているが、4番手以下は大きくタイムがばらついており、このデータはあくまで参考程度にしかならないものと思われる。

 GT300クラスではNo.46 吉兆宝山DIREZZA Z(佐々木孝太)の1分41秒064がトップ、No.2 Privee Zurich・アップル・紫電(加藤寛規)が2番手。この2台だけが1分41秒台をマークしている。ニューマシンの開発に専念するため第4戦まで欠場、今回が今季初登場となるNo.77 クスコスバルADVANインプレッサは、1分55秒569でクラス14番手。昨年までは2WDだっただけに、今季型の4WDマシン(スバルではAWDと言う)がウエットコンディションの中でどのようなパフォーマンスを見せるのか、午後の走行に注目が集まる。


Session 2 雨、気温18度/路面温度19度、ウエット

 練習走行2回目は14時20分、ほぼ予定通りに始まった。雨は依然として降り止まず、気温は1回目と同じく17〜18度、路面温度18〜19度と、この時期とは思えないほど低いまま。タイヤメーカーにとっては完全に予想を外されたかたちとなった。

 序盤、ヘビーウエット状態の中で注目されたのはGT300クラスのNo.77 クスコスバルADVANインプレッサ。1分37秒台のタイムでクラストップの座を占める。この悪コンディションでは4WDのメリットが最大限に生かされるようだ。開始から20分ほど経ったところで、最終コーナー手前でコースアウトしたNo.25 ECLIPSE ADVANスープラの回収作業のため赤旗中断。7分ほどで再開される。
 再開後はGT500クラスではNo.23 XANAVI NISMO ZとNo.32 EPSON NSX、GT300クラスではNo.47 吉兆宝山DIREZZA ZとNo.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPなどが好タイムをマークするが、10分あまりで再び赤旗。コースアウト車両回収後、7分ほどで再開される。
 その後はGT500、GT300両クラスとも小刻みにタイムアップしていく車両が多く、計時モニターの順番は頻繁に入れ替わる。その中で目立ったのはダンロップタイヤ勢。GT500クラスではNo.32のロイック・デュバルが真っ先に1分31秒台、GT300クラスではNo.11の青木孝行が1分35秒台に入れ、それぞれトップに。GT300クラスではNo.46とNo.47の吉兆宝山DIREZZA Zも上位につける。No.32 デュバルはその後1分30秒台までタイムを詰める。

 15時35分から15分間はGT300クラスの専有。ここでは上位のタイムアップはなく、10数分過ぎたところでNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7がコースアウトしたため赤旗。クラス専有時間はこれで終了となった。
 15時55分、予定より5分遅れでGT500クラス専有時間がスタート。ウエットコンディションは変わらないが、各チーム、この状況でのタイムアタックに出て行く。ここでもNo.32とNo.23がトップタイムを交互に書き換えていくが、最終的にベストとなったのはNo.32がマークした1分28秒411。No.23が1分28秒467と僅差でつづき、3番手No.3 イエローハットYMSトミカZ以下、6番手までは1分29秒台だった。トヨタ勢のトップはNo.1 ZENTセルモSCの1分30秒481だった。


Comments

ロイック・デュバル/No.32 EPSON NSX(GT500トップタイム)
今日の結果はハッピーだね。午後のセッションはずっと1セットのタイヤで走ってたんだけど、すごく安定して速かった。いい仕事ができたと思う。明日と明後日がどんな天気になるか分からないけど、楽しみだね。5月の合同テストの時は、必ずしもいい結果ではなかった。でも、その時からダンロップとはいい仕事を続けてきて、タイヤも進歩している。(前回の)セパンの僕のスティントの時なんか、すごくいい感触だったからね。だから、今回のレースウィークについては、テストとは全然違うと思っているんだ。きっといいレースができるんじゃないかな
青木孝行/No.11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP(GT300トップタイム)
コンディションは最悪でしたけど、僕らにとってはい結果だったんじゃないですか。ダンロップタイヤはウエットをすごく得意としているので、その部分でのアドバンテージはあったと思います。クルマは合同テストの時から結構ポテンシャルが出ていて、そこから大きくは変えていません。雨だから、とりあえずその状態で転がしてみようっていうことでパッと走ったらタイムが出ました。とくにアタックもせず、普通にレースの感じで走ったらタイムが出たんです。ここのところトラブル続きだったんですけど、今日のタイムでチームの士気も高まると思いと思います。ダンロップの優位性を生かすためにも、今日の晩てるてる坊主をいじめて、週末がずっと雨になるようにしたいと思います