2006-08-31
8月31日、オートポリス(大分県)でスーパーGT公式テストが実施された。走行は午前と午後の2回、各2時間ずつ。テストはこの日と翌9月1日の2日間行われる。平日ながら、学校の夏休み最後の日とあってか、パドックは親子連れの姿も見うけられた。
午前9時30分から午前のセッションが開始。気温22度、路面温度24度の心地よいコンディションだ。セッション開始直前に雨がコースを濡らすが、すぐにやみ晴れ間ものぞく。セッションの終了時点では気温25度/路面温度28度まで上昇した。 セッション半ばの10時30分の時点ではNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)が1分44秒023でトップタイムをマークしていた。2番手にはNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)の44秒069と僅差で続く。3番手にはNo.23 XANAVI NISMO Zの44秒510(本山哲/松田次生組)となっていた。この後、各車はタイムを更新。No.100のフィリップが1分43秒269までタイムをアップし、これがセッションのトップタイムとなった。これに続いたのがNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル/、武藤英紀組)のデュバルで、タイムは43秒500。No.100とともにこの2台だけが43秒台を出していた。その後、11時頃からまた雨がポツポツと降り出して、各車タイムは延びず。予定通り11時30分でセッションは終了となった。 GT300クラスは、No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)、No.77 クスコスバルADVANインプレッサ(小林且雄/谷川達也組)、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥/黒澤翼組)というわずか3台の参加となった。 セッション半ばでのトップは、No.77の谷川で1分55秒181。残り30分ほどでNo.2の加藤が53秒105をマークして最上位に上がる。このNo.2のタイムが、午前のセッションのトップタイムとなった。
午後2時30分からのセッションは、気温26度、路面温度31度とやや蒸し暑さを感じるコンディションで始まる。曇り空のコースはいつ雨が落ちてきてもおかしくない雰囲気だ。 開始15分ではNo.100 RAYBRIG NSXが1分44秒488とし、No.23 XANAVI NISMO Zが44秒707、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が45秒190と続く。その直後、No.36 OEPN INTERFACE TOM'S SC430が1分44秒196でトップ奪う。 開始30分過ぎ、昨年のオートポリス勝者のNo.8 ARTA NSX(伊藤大輔/ラルフ・ファーマン組)が1分43秒562と午前中のNo.100には及ばないが、トップのタイムを再びNSXが奪う。「もてぎでウェイトがどうなるかわからないんですけれど、クルマ的には悪くない。レインにしてもドライにしても、それなりに良い感じで乗れてる。こんなコンディションなんで、ドライはほとんどテストできてないんです。オートポリスは去年優勝しましたが、山道みたいで好きなコースです(笑)。まあ、今年のレースは、去年みたいな(ポールから独走の)展開にはならないでしょうし、厳しいと思います」と伊藤。 15時10分頃、再び雨がコースを濡らし、気温24度、路面温度27度のコンディションに。この段階ではトップにNo.8、2番手にNo.100の43秒795、3番手にNo.18の44秒129とNSXがトップ3を占めていた。15時20分頃には雨が上がるが、路面はウエット。このコンディションでも各車はレインのテストを精力的に行なっていた。 15時55分頃になると、今度はひどい雨がコースに降る。コンディションが悪化したため、赤旗が提示されて走行は一時中断。この後、16時頃に天候の回復は望めないと判断され、今日の走行は終了となった。なお、これにより、明日の午前のセッションが9時から2時間30分に延長されることとなった。 GT300の午後のセッションでは、No.77 クスコスバルADVANインプレッサがセッション開始15分ほどで1分53秒997をマーク。これがトップタイムのまま、セッションは終了となった。 タイムを出した谷川は「(第6戦鈴鹿を欠場したトラブルなどの)対策はやってきたので、問題点は減っています。今日は順調にテストメニューをこなせたので、大きな収穫がありました。周りのタイムや順位じゃなく、自分たちのテストメニューをこなせてきてるといったところです」と、今回の状況を語った。