2006 Round8 > Official Test

2006 AUTOBACS SUPER GT Round8
SUPER GT in KYUSHU 300km
2006-10-14, 15 / AUTOPOLIS

Test Day

2006-09-01

■第8戦 □練習走行
■公式予選
■決__
10月13日(金)
10月14日(土)
10月15日(日)
□合同テスト:
_8月31日(木), 9月1日(金)
course ■オートポリス
_4.674km

NSXとSC430が拮抗したタイムで並ぶ
逆襲に向けTAKATA童夢NSXが最速タイムを記録!
昨日に続きプリヴェチューリッヒ・紫電がGT300トップ

昨日に引き続き、9月1日、オートポリス(大分県)でスーパーGT公式テストが実施された。最終日となるこの日は、午前に2時間30分、午後に2時間の走行が行われた。

Session 3 晴れ、気温22度/路面温度24度、ドライ

 昨日の午後の走行が降雨のため、短縮されたことで、午前の走行は予定より30分増えて、午前9時から11時30分までの予定でスタート。サーキット上空は曇り空、気温20度、路面温度22度で肌寒いほどのコンディションだ。路面には前夜の雨が一部に残るが、晴れ間も出てきたことでほどなく乾いた。セッションの終了時点では気温25度/路面温度32度まで上昇した。

 セッション開始45分の時点で、ピットロード入り口でNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rがクラッシュ。前後のカウルにダメージを負うが、午後のセッションには再び参加できそうだ。
 この時点ではNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル/武藤英紀組)が1分42秒667と昨日のNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)のベストタイムを更新していた。2番手にNo.100で42秒672、3番手にNo.8 ARTA NSXの43秒092と、相変わらずNSX勢が好調さをアピールする。
 約5分間の中断でセッションは再開。10時を少し過ぎてNo.8が42秒148、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が42秒404と相次いでベストラップを更新する。3番手にはNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が42秒495、4番手はNo.100の42秒502、5番手にNo.32の42秒667、6番手にNo.1の43秒822と続く。  10時20分頃、No.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)が42秒381をマークし2番手に。だがその後No.18が42秒335で2番手となる。
 セッションの残り5分となると、アタックするマシンも出てきて上位のタイムが動き出す。その中、No.18の小暮が1分42秒080のこのセッションのベストラップを叩き出す。2番手はNo.8の42秒148、3番手はNo.1の42秒381でセッションは終了した。NSXに互して3番手となったNo.1立川は「まわりが何やってるかわからないけれど、タイム差はそんなにないし、見えてるレベル。クルマは悪くはないし、もう少しいろいろクルマも試してみたい。オートポリスは好きなコースでポールポジションも2度とっている。もてぎの結果次第だけど十分チャンピオン争いも射程圏内の10ポイント差、もちろんいい結果を出したいね」と第8戦オートポリスへの自信をうかがわせた。

 GT300クラスは、この日も3台の参加となった。まずはNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)の加藤が、セッション開始45分の中断の段階で1分54秒004のトップタイムをマーク。セッション半ばでNo.77 クスコスバルADVANインプレッサをひとりドライブする小林且雄が53秒148として逆転。  残り20分でNo.2が52秒312をマークして逆転。さらに残り30分ほどで52秒230までタイムアップし、このセッションのトップとなった。

Session 4 晴れ、気温27度/路面温度42度、ドライ

 午後2時からのセッションは、気温27度、路面温度42度のコンディションで始まる。風が出てきたため、晴天の空だが心地よい気候だ。セッション終了時点では気温27度、路面温度36度まで下がった。

 開始27分頃、最終コーナーでマシンがスピンしたため5分間の中断となる。再開された14時40分の段階ではNo.100 RAYBRIG NSXが1分42秒695とセッショントップのタイムをマークしていた。2番手にはNo.1 ZENTセルモSCの42秒695と、この2台が42秒台に入れる。セッション半ばの15時過ぎに、トップのNo.100がタイムを42秒518と更新。
 残り30分を切り、まずNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430が43秒109で3番手に。残り25分でNo.8 ARTA NSXが42秒600で2番手に食い込み、さらに次のラップで42秒594までタイムアップ。残り20分、No.18 TAKATA童夢NSXも42秒931として3番手につける。
 残り15分を切り、ついにNo.8が1分42秒364とセッショントップタイムを更新。残り5分でNo.8はさらにタイムをあげ42秒278としたが、惜しくも午前のNo.18のタイムには届かなかった。

 GT300の午後は、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥/黒澤翼組)の琢弥がセッション開始40分ほどで1分52秒346のトップタイムをマーク。セッション半ばでNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電が52秒817までタイムを詰めるが、No.96のタイムを逆転することはなくセッションは終了した。このセッションのトップタイムを出したNo.96の黒澤翼は「昨日はいろいろトラブルが出て、あんまり走れず雨も降りましたし…。今日が実質初めてみたいなものでした。7周目だったかに最終コーナーで飛び出してしまって、メカニックには悪いことをしてしまいました。午後は兄(琢弥)が良いセットを出して、タイムを出してくれました」と語った。


Comments

小暮卓史/No.18 TAKATA童夢NSX(GT500/2日目総合1位)
クルマのポテンシャルが高いし、ニュー(タイヤ)を履いて一発を出しに行きました。フィーリングはいいです。マシンの挙動にあったタイヤも見つけました。午後は、スプリングなどアジャストして細かいところを調整しました。次のもてぎ戦は30kgのハンデで、(NSXの)ホームコースだからぜひ勝ちたいですね。その速さもありますし、自信もあります。オートポリスは、エキサイティングなコースだし、好きです
道上 龍/No.18 TAKATA童夢NSX(GT500/2日目総合1位)
ロング(長距離走行テスト)もできたし、もてぎ戦後を想定したクルマのバランス確認もできました。今回はNSXが上位を占めてるし、去年勝った05モデルよりも06の方が進化したという感触を得ましたね。自分たちとしても、大きなトラブルもなくメニューがこなせました。あとは気温が下がった秋のレースの時にどうなるかですね。鈴鹿は残念な結果でしたが、残りのレースはあきらめずにリタイヤをせずにシーズン最後まで戦いたいです
加藤寛規/No.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(GT300/2日目総合1位)
GT500はそうでもないんですが、GT300はタイムが2秒ぐらい去年より遅い。もうちょっと詰めるところがありますね。バランスはとれたし、セットアップもかなり前進しました。タイヤ(の候補)も絞れたし、イニシャル(基本)セットは詰められました。レースウイークの金曜日の走り出しは、ちょっと一安心かなといったところです。ドライでもウエットでも方向性はみえているので。オートポリスは、最終コーナーから1コーナーまでストレートが長いんで、あれがちょっとつらい(苦笑)。走り込みもできたので有意義なテストになりました

合同テスト2日目|2006-09-01|オートポリス (4.674km)
□セッション 3:09:00 - 11:30|天候:晴|コース:ドライ
□セッション 4:14:00 - 16:00|天候:晴|コース:ドライ
GT500クラス
Position No. Machine Driver BestTime Diff. Session 3 Session 4 Tire
118TAKATA 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
1'42.080-1'42.0801'42.931BS
28ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'42.1480.068 1'42.1481'42.278BS
31ZENT セルモ SC立川 祐路
高木 虎之介
1'42.3810.301 1'42.3811'42.935BS
436OPEN INTERFACE TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1'42.4000.320 1'42.4001'43.006BS
5100RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
1'42.4740.394 1'42.4741'42.494BS
632EPSON NSXロイック・デュバル
武藤 英紀
1'42.6670.587 1'42.6671'43.707DL
723XANAVI NISMO Z本山 哲
松田 次生
1'42.6810.601 1'42.6811'43.305BS
86Mobil 1 SC飯田 章
片岡 龍也
1'42.9000.820 1'42.9001'43.802BS
924WOODONE ADVAN KONDO Z柳田 真孝
荒 聖治
ジェレミー・デュフォア
1'43.2101.130 1'43.2101'43.461YH
1066triple a サード スープラGTアンドレ・クート
平中 克幸
1'43.2451.165 1'43.3911'43.245BS
113イエローハットYMS トミカ Z横溝 直輝
J.P・デ・オリベイラ
1'43.3831.303 1'43.6981'43.383BS
1212カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
星野 一樹
1'43.5551.475 1'44.4281'43.555BS
1322MOTUL AUTECH Zミハエル・クルム
1'43.6431.563 1'44.0351'43.643BS
1425ECLIPSE ADVANスープラ織戸 学
土屋 武士
1'43.9171.837 1'43.9171'44.337YH
1535BANDAI DIREZZA SC430服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
1'44.2572.177 1'44.2821'44.257DL
GT300クラス
Position No. Machine Driver BestTime Diff. Session 3 Session 4 Tire
12プリヴェチューリッヒ・紫電高橋 一穂
加藤 寛規
1'52.230-1'52.2301'52.817YH
296EBBRO BTEC MAZIORA 350R黒澤 琢弥
黒澤 翼
1'52.3460.116 1'57.0671'52.346DL
377クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄
谷川 達也
1'53.1190.889 1'53.1481'53.119YH
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ