2006-09-01
昨日に引き続き、9月1日、オートポリス(大分県)でスーパーGT公式テストが実施された。最終日となるこの日は、午前に2時間30分、午後に2時間の走行が行われた。
昨日の午後の走行が降雨のため、短縮されたことで、午前の走行は予定より30分増えて、午前9時から11時30分までの予定でスタート。サーキット上空は曇り空、気温20度、路面温度22度で肌寒いほどのコンディションだ。路面には前夜の雨が一部に残るが、晴れ間も出てきたことでほどなく乾いた。セッションの終了時点では気温25度/路面温度32度まで上昇した。 セッション開始45分の時点で、ピットロード入り口でNo.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rがクラッシュ。前後のカウルにダメージを負うが、午後のセッションには再び参加できそうだ。 この時点ではNo.32 EPSON NSX(ロイック・デュバル/武藤英紀組)が1分42秒667と昨日のNo.100 RAYBRIG NSX(セバスチャン・フィリップ/細川慎弥組)のベストタイムを更新していた。2番手にNo.100で42秒672、3番手にNo.8 ARTA NSXの43秒092と、相変わらずNSX勢が好調さをアピールする。 約5分間の中断でセッションは再開。10時を少し過ぎてNo.8が42秒148、No.18 TAKATA童夢NSX(道上龍/小暮卓史組)が42秒404と相次いでベストラップを更新する。3番手にはNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)が42秒495、4番手はNo.100の42秒502、5番手にNo.32の42秒667、6番手にNo.1の43秒822と続く。 10時20分頃、No.1 ZENTセルモSC(立川祐路/高木虎之介組)が42秒381をマークし2番手に。だがその後No.18が42秒335で2番手となる。 セッションの残り5分となると、アタックするマシンも出てきて上位のタイムが動き出す。その中、No.18の小暮が1分42秒080のこのセッションのベストラップを叩き出す。2番手はNo.8の42秒148、3番手はNo.1の42秒381でセッションは終了した。NSXに互して3番手となったNo.1立川は「まわりが何やってるかわからないけれど、タイム差はそんなにないし、見えてるレベル。クルマは悪くはないし、もう少しいろいろクルマも試してみたい。オートポリスは好きなコースでポールポジションも2度とっている。もてぎの結果次第だけど十分チャンピオン争いも射程圏内の10ポイント差、もちろんいい結果を出したいね」と第8戦オートポリスへの自信をうかがわせた。 GT300クラスは、この日も3台の参加となった。まずはNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電(高橋一穂/加藤寛規組)の加藤が、セッション開始45分の中断の段階で1分54秒004のトップタイムをマーク。セッション半ばでNo.77 クスコスバルADVANインプレッサをひとりドライブする小林且雄が53秒148として逆転。 残り20分でNo.2が52秒312をマークして逆転。さらに残り30分ほどで52秒230までタイムアップし、このセッションのトップとなった。
午後2時からのセッションは、気温27度、路面温度42度のコンディションで始まる。風が出てきたため、晴天の空だが心地よい気候だ。セッション終了時点では気温27度、路面温度36度まで下がった。 開始27分頃、最終コーナーでマシンがスピンしたため5分間の中断となる。再開された14時40分の段階ではNo.100 RAYBRIG NSXが1分42秒695とセッショントップのタイムをマークしていた。2番手にはNo.1 ZENTセルモSCの42秒695と、この2台が42秒台に入れる。セッション半ばの15時過ぎに、トップのNo.100がタイムを42秒518と更新。 残り30分を切り、まずNo.36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430が43秒109で3番手に。残り25分でNo.8 ARTA NSXが42秒600で2番手に食い込み、さらに次のラップで42秒594までタイムアップ。残り20分、No.18 TAKATA童夢NSXも42秒931として3番手につける。 残り15分を切り、ついにNo.8が1分42秒364とセッショントップタイムを更新。残り5分でNo.8はさらにタイムをあげ42秒278としたが、惜しくも午前のNo.18のタイムには届かなかった。 GT300の午後は、No.96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R(黒澤琢弥/黒澤翼組)の琢弥がセッション開始40分ほどで1分52秒346のトップタイムをマーク。セッション半ばでNo.2 プリヴェチューリッヒ・紫電が52秒817までタイムを詰めるが、No.96のタイムを逆転することはなくセッションは終了した。このセッションのトップタイムを出したNo.96の黒澤翼は「昨日はいろいろトラブルが出て、あんまり走れず雨も降りましたし…。今日が実質初めてみたいなものでした。7周目だったかに最終コーナーで飛び出してしまって、メカニックには悪いことをしてしまいました。午後は兄(琢弥)が良いセットを出して、タイムを出してくれました」と語った。