GT500 クラス 優勝

No.32 EPSON NSX

ロイック・デュバル

今の気分は最高ですね。でも、レースを振り返ると、最後は良かったですけれど、序盤はそんなに簡単ではありませんでした。追ってくるピーター（ダンブレック：BANDAI DIREZZA SC430）はかなり速かったですし、ピットインも（予定より）早くなったし、GT300を抜く際の接触や、トップで走っていてもトラブルがあるんじゃないかと心配がありました。ピットインの時には（2番手の）ピーターと10秒くらいの差ができていて、ギャップはまずまずうまく取れたと思います。この優勝は僕にとっても良かったし、チームにとっても、ホンダ、ダンロップにとっても最高の結果だったと思います。僕らドライバー2人にとっては、GTもダンロップのタイヤも初めての経験だったので、比較をしていくことが難しく、大変なシーズンでしたね。でも、今振りかえるといつもファイトしていて、すごく楽しいシーズンで、グレートなシリーズでしたね。そして2位になって、ポールを獲って、最終戦で勝てたことで、僕にとっては良い1年でした。それは来年にもつながるわけですから

武藤 英紀

単純に、本当にうれしいです。シーズン始めからずっと優勝することを考えてやってきて、前半戦は思うような結果が残せず最終戦まで来たんで、本当に今日の優勝はうれしいです。レースは序盤、ロイックがリードを築いてくれたんで、僕はそのマージンを大切に、ミスなくゴールに行こうと走っていました。思ったより2位とのギャップが開いたんで、最後はクルマをいたわりながら、朝のフリーではトラブルもありましたから、トラブルが出ないよう祈りながらチェッカーまで走りました。ダンロップのタイヤは完璧だったと思います。金曜日から、35号車とダンロップの2台とも速かったですし、今日はワン・ツーという結果でしたから、これはタイヤの力が大きかったと思います。
　僕としてはたくさんのミスをしたシーズンで、そこからすごく多くのことを学ぶことができました。そして、ロイックという速いチームメイトがいたことはいい目標となり、お互いに刺激しあって来れたから、最終戦で優勝できたと思います

GT300 クラス 優勝

No.101 TOY STORY Racing MR-S

新田 守男

（僕にとって）13回目の優勝ということですが、全然気にしていませんでした。そう聞いてすごいなと思うし、うれしいですね。今日、最終ラップに真一が無線で『ヴィーマック（62号車）がスローダウン! 抜いた!』と言ったので、ホント? って聞いているうちに（クルマが）ストレートに来ちゃったって感じでした。今年は、ふがいない成績というか、みんな一生懸命やっているんですが、なかなか成績に結びつかなくて…。最終戦に向けて、みんながありとあらゆることをやってくれたことが、この結果になりました。すべての人の力で最終戦の優勝をもぎ取ったと強く感じて、みんなに感謝しています。今シーズンは、タイトル争いに加われないというのが久々だったし、タイトルに向け一丸になるということができなかったわけです。それがちょっと心残りなんです。今回は、何もなければ梁山泊さん（兄弟チームの777号車）が勝って、僕たちは2位で、1−2フィニッシュを目指していました。でも、今のMR-Sはもっともっと改善しなければいけないことがあります。今年でできなかった部分をもっと進化させたいと思います

高木 真一

最後のことはみんな知らないでしょう? 僕だけしか知らないと思います（笑）。みなさんも（優勝は）ヴィーマック（62号車）だと思っていたでしょうけど、そうはいかないんですね。僕も驚きました（笑）。最終ラップの最終コーナーのひとつ手前で、ヴィーマックがフラフラと走っていて、それで目を疑って、まさかトップのクルマじゃないと思って、抜いた瞬間にあれっ? と。もしかしたらと思ったんですが、無線では何にも言ってなくて。きっとテレビ（場内モニター）はタイトル争いを映しているから、みんな知らないんだろうなと、それで教えてあげました。ホント、ビックリしました。
　去年はガライヤという速いクルマでラクさせてもらいましたが、今年はエンジンの開発も含めてやってきて、初年度はツライですね。でも、オートポリスからTRDさんがいいエンジンを用意してくれて、そこからクルマのバランスも良くなった。最終戦はミシュランさんの協力もあって、梁山泊さん（777号車）と作戦も分けてやった部分もありました。チームとしてはどちらが勝ってもいうこともありましたが、結果的に僕たちが勝ったということは、恵まれていたかな