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2024.09.13
【第6戦プレビュー】ゴールまで目が離せない!タイトルの行方を左右するSUGOの戦い

【第6戦プレビュー】ゴールまで目が離せない!タイトルの行方を左右するSUGOの戦いの画像

第6戦 スポーツランドSUGO : プレビュー

前戦の第5戦鈴鹿は台風10号の影響により12月に延期となったが、それだけに熱いシーズン中盤の戦いとなりそうなのが、2024 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」だ。開催は9月21日(土)、22日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOが舞台となる。サクセスウェイト(SW)が増加したチームが増えた中、今回こそと表彰台を狙ってくるチームも多いはず。また、波乱のレースが多いSUGOはので、SWが大きいチームもそこに乗じて、虎視眈々とビックポイントを得ようとするはず。昨年もゴール直前で順位が変わる異変があったように、今年のSUGOも最後まで目の離せない1戦となるだろう。また、この大会がチャンピオンシップに大きな影響を及ぼすのも、セオリー通りである。表彰台圏外でも、1ポイントを巡る熾烈な順位争いにも注目してほしい。

※上の写真は昨年の第6戦 SUGO

 

 

■予選方式変更の初戦となる第6戦SUGO。GT300のQ1やタイヤ規定の変更にも注目!

 本来は予選方式が第5戦鈴鹿から改定されるはずだったが、第5戦が延期となったため、第6戦SUGOが改定後の初戦となる。
 この予選方式の改定について簡単に振り返っておこう。今季は予選方式が従来のノックアウト方式から、2名のドライバーによるQ1とQ2のタイム合算方式へ大幅に変わった。そしてシーズン前半を終えて寄せられた「不平等の解消」と「わかりやすさの追求」を目指し、今回の改定となった。詳細は下記(※1)で確認してほしい。
 再改定でもQ1とQ2の合算タイムで争うこと(※2)、GT500クラスのQ1とQ2は変更はない。GT300クラスのQ1は変更され、組分けが無くなり全車が20分間でタイムアタックする形となる。続くQ2は、Q1順位で2組に分けられるのは変わらないが、Group1はQ1の1〜14位まで(Upper14)に、Group2は15位以下(Lower15)となった。また合算結果での入れ替え特別ルールは撤廃された。
 さらに予選での使用可能タイヤセット数が、2セット(8本)に増やされた。これでQ1とQ2をそれぞれニュータイヤで走ることが可能となり、Q1もQ2も終盤のアタック合戦はより激しくなるだろう。一方、Q2でもあえてQ1使用タイヤを使うなどの作戦も採れるようになっている。また、予選で走行したタイヤを決勝スタート時に履くことは変わりないが、Q1、Q2のどちらで使用したセットかは抽選によって決められる。早くも予選から決勝を見据えた各チームのタイヤ戦略を、ファンも考察して決勝をさらに楽しんでほしい。
 ※1:予選の規定変更は第5戦より予選方式を改定」「第5戦鈴鹿以降の予選方式等、規則改定の説明会を実施」をご覧ください。
 ※2:GT300クラスのみ雨天時(WET宣言)や路面状況悪化時はQ2タイムのみで順位を決定する(従来同様)。

 

 

■GR Supra勢はパワー制限のない39号車と38号車に注目!19号車がダークホースに

 GT500クラスのサクセスウェイト(SW)制では、マシン搭載の最大重量は100kgとなっているが、安全面も考慮して実際の重り搭載は50kgまでだ。以後は燃料流量リストリクター(燃リス)を3段階で絞り重り搭載相当のパワー制限で対応している。ランキング最上位のNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)なら、SW82kgで実搭載は48kgで燃リスは2段階絞っている。SWの影響が少ないと言われるSUGOだが、アップダウンが大きいコースなので燃リスのパワーダウンはかなり厳しいはず。TOYOTA GR Supra GT500勢では36号車の他に、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)とNo.37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が燃リスを1段階絞られており、彼らも厳しい戦いを強いられるだろう。レースでの天候急変やセーフティカー導入などを、自らのチャンスとして強かに上位進出を狙っていきたい。
 その中で、比較的SW/燃リスの影響が少ないNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)やNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)にとっては勝つチャンスのあるレースとなるはず。昨年のSUGOでは、大湯がGT500初優勝(当時は8号車NSX-GT)、39号車は3位表彰台に上っているので可能性は大いにある。また、SWが6kgと少ないNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)も予選上位に入れば、今季初の表彰台も射程圏となるだろう。

 

   

 

 

■前戦CIVIC初勝利の勢いで同じARTAの16号車に期待!17号車も優勝候補か

 Honda CIVIC TYPE R-GT勢では、ランキング2位のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)がSW74kgで燃リス2段階目(搭載は40kg)となった。彼らも36号車GR Supra同様に我慢のレースとなり、1ポイントでも多く稼ぐ戦いとなるだろう。
 対して、燃リス制限のないNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)とNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)は今季初勝利を狙う。第4戦富士ではNo.8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)がCIVIC TYPE R-GT初優勝を決めただけに、同じARTAの16号車としては8号車との連勝と意気が上がるはずだ。そして第4戦富士では予選3位、決勝6位と健闘したNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)もSWが軽いことを活かして、トップを争い、昨年の第4戦以来の表彰台に上がりたい。

 

   

 

 

■Z勢ではSUGO勝者を擁する23号車と12号車にチャンス!24号車も注視せよ

 Nissan Z NISMO GT500勢でSUGOと言えば、2022年の第6戦でNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(当時)とNo.23 MOTUL AUTECH Zでワン・ツーを決めたことが記憶に新しい。また、2021年もNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(当時)が優勝しており、2019年の優勝と共に近年はNISSAN勢が得意とするイメージも強い。
 そして今年の第6戦だが、ランキング3位のNo.3 Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)がSW60kgで燃リス制限が1段階目となっており、少しでも多くのポイントを目指す戦いとなるだろう。一方で勝ちを狙うのはNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)とNo.12 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)だ。共にまだ燃リス制限を受けておらず、チャンピオンシップを考えてもここで大きなポイントを獲らないと厳しくなってしまう。そういう意味でもSUGOでの勝利経験がある23号車の千代、クインタレッリ、12号車の平峰が貴重な存在となるだろう。そしてSW4kgのNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)は予選で上位に食い込めば、今季新コンビでの初表彰台もありうるはずだ。

 

   

 

 

■GT300はBRZとRC Fの最多ポール争いや昨年のゴール因縁に決着など見どころ満載

 GT300クラスは、予選から要注目だ。昨年の第6戦SUGOでは、前戦でポールポジション歴代最多記録(14回)を達成した山内英輝(No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT/井口卓人)が4連続ポール獲得中のSUGOで記録更新かと思われたが、従来の記録保持者であった高木真一(No.96 K-tunes RC F GT3/新田守男)がポールポジションを獲得して最多タイに並んだ。それ以降2人共に記録を更新できていないが、どちらがポールを獲得して再び単独トップになるか焦点となりそうだ。

 

   

 

 昨年の第6戦SUGOは、No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(当時車名)が制したが、ゴール目前で52号車はガス欠で失速し、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)にトップフィニッシュを奪われている。ただ18号車にレース後の車検で違反があったことで、52号車の優勝となった。今季もNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)と18号車は決着をつけるレースとなりそうだ。52号車は最大搭載サクセスウェイト(SW)の50kgを積むが、昨年は90kgで優勝している。18号車も昨年はSW100kgだったが今大会は8kgと軽量であるので、両チームとも今季初勝利を決めたいだろう。
 また現在ランキングトップのNo.2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)も2022年にSUGOで勝利を記録しており、優勝候補といえる。SWはリミットの50kgであるが、昨年も重い状態で健闘しているので、今年変更となった50kgリミットならSWの影響が少ないと言われるSUGOではチャンスはあるはず。またSUGOで2連続のポールポジションを獲得し、2018と21年に優勝している61号車も今季初勝利を狙うレースである。
 他には、昨年2、3位のNo.20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎)とNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)も初優勝が期待される。また、ここ数年で表彰台経験のあるNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)やNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)、No.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も表彰台を争う存在であろう。さらにチームとしてSUGOが得意であるGAINERが今季デビューさせた新型車、No.11 GAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)も上位争いが期待される。

 

   

 

 

 

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