Round 1
SUZUKA GT300km in SUZUKA Circuit

Qualify
Saturday, 29 March


feature
New Machines & New Drivers
注目のニューカマーに訊く



No.13 木下みつひろ(エンドレスアドバンGTR)

「12月頃からGT参戦の話は出ていて、クラリオンカラーの'96仕様のルマンのテスト車をNISMOから買いました。18、19日の鈴鹿合同テストがシェイクダウンでルマン仕様のまま好感触を得たんですが、N-GT規定の形状に合わせたらフェンダーやバンパーが飛んだりと、ボディ関係の強度不足が出て、スピードを出せない状態です。悪いところを鈴鹿で出し尽くして、クルマを仕上げたいです」



No.6 藤田孝博(ワイズダンロップBP MR-2)

「昨年の井村屋号の改良マシンです。車体のダウンフォースを増したり、エアインテークを下の方から取るように変えました。GT合同テストで初めて乗ったんですが、フォーミュラと違って路面のインフォメーションがダイレクトに来ないので戸惑っています。サスペンションはスーパーストラットからノーマルにしました。耐久は初めてなんでいたわりつつ加藤さんに引っ張ってもらいたいです」



No.7 RE雨宮Super G RX7

雨宮勇美代表:「97年からFIAのレギュレーションでロータリーの係数が1.5から1.0になったんで、3ローターを出してみようかと思いました。20数年変わってないエンジンだったし、タイムも練習走行でも、2秒ぐらい同じ300クラスのライバルに差を付けられてきて、ポルシェの安定性なども高いですしね。13Bから比べて10〜15馬力ぐらいパワーも増えて、320馬力ぐらい出ています。トルクも26.5kgから37kgへと増えました。その分、車両重量も1070kgになって、あと29kgは軽量化できるんですけれどね。ストリートパーツを販売しているので、ストリートと同じ物を使いたいんです。開幕戦という事で、6位入賞をねらいたいです。悪いところがここまで何も出ていないので、反対に不安はあります」

山路慎一:「金曜日はトータルで15周ぐらい走りました。足回りが決まってなかったのを、最後には納得できる範囲までセットできました。トルクがないとタイムにつながらないし、飛び込み一発や脱出一発の速さだけになってしまうんです。ノーマル形状のサスペンションなんでストローク特性を良くしていかないと。シルビアはノーマル部品はないでしょう。MR2もジオメトリーをいじっているからストローク特性は上がっているし、40mmぐらいは動いてると思います。ウチは去年のデーターで最小だと25mmのストロークしかなかった。シルビアやMR2はレーシングカーなんで、対抗するにはさらに手を加えたい。まあ、ここまで速いというのはRX-7の素性の良さの証明で、誰がやっても速いマシンに仕上がる可能性はあると言うことでしょう。3ローターの認可は勇気がいる行為だったと思うんですが、この決断はレースを盛り上げてくれると思いますよ」



No.19 織戸学(RS☆Rシルビア)

「木曜日に最高速が出ない不調のマシンを富士でチェックしました。おかげで、ここまで来れて、足のセッティングに好みの部分でとまどったけれどいい感じです。ねらえる位置に居るんじゃないかな」



No.8 パワークラフトTRDスープラ

ベルトラン・ガショー:「マシンは去年までのものとは違う全くのニューマシン。ポテンシャルは高いと思うし、とくにエンジンが良いが、まだ出来立てでセッティングの真っ最中。この前に1時間乗っただけ。まだまだこれからで、タイム云々という段階じゃあない」

ポール・ベルモンド:「去年の夏の鈴鹿1000kmに出たので日本でGTに乗るのが初めてというわけではない。ただトヨタ車は初めてだ。また外国の選手権に出るのもこれが初めてだ。FIA選手権は詳細がずっとはっきりしていなかったから良いチーム、良いマシンでレースがしたいと思って、それで日本に来ることにした。今は先ずマシンに慣れること。今回は完走を目指す」



No.16 関根基司(YB BMW 318iクーペ)

「チーム・パワー・マジックっていうのは、取り敢えず付けた名前なんです。武藤文雄さんと僕で一緒にやろうってことで。武藤さんの会社で、去年一ツ山さんが乗っていたマシンを手に入れてチューンして、それで出場します。ええ、2リッターのNAです。井入君は、ある人から紹介してもらいました。腕も性格もいいっていうし、本人もシビック・インターカップより上のレースがやりたいってことだったもんで。ええ、期待してますよ。我々はヨコハマ・タイヤでやるんですが、去年一ツ山さんたちはダンロップだったでしょ。だから足回りのセッティングがちょっと違うんですが、まぁ心配はないと思います。BMWは一昨年の旧型M3以来なんですが、グループAでもM3や635CSi乗っていたんで、結構縁があるんですよ」



No.333 カストロール・ポルシェ

清水正智:「GTは初めてなんですが、フォーミュラとは違うんで、大変です。実は鈴鹿は3年ぶりなんですよ。でもちゃんと覚えてましたけどね(笑)。クルマは去年他のチームで使っていたものを、ノバで組み直してもらいました」

片山義美:「年末に急に清水君からお誘いがあってね。ホンマはもっと若い子がエエんちゃうか、って言うたんやけど、若い子が乗るとクルマ壊すかも知れないから、言われてね(笑)。清水君とレースするのは初めてやけど、元ダンロップの京極さんが間に入ってくれたもんやからね。ポルシェは956以来やね。911でレースするのは初めて。まぁものの5〜6周もすれば慣れるやろ。それとGT選手権にマツダが復帰する時のために勉強しとこう、思うて。身体慣らすのにもエエしな。まぁ2人合わせて100歳越えるなぁってこないだ笑ったんやけどね(笑)」



No.27 太田哲也(TEAM FCJ フェラーリ)

「今日(金曜日)クルマが完成したばかりなんです。午前中は燃調がおかしくて走れなかったので、午後の走行がシェイクダウンです。クルマはフェラーリ・チャレンジ用の車両に前後スポイラーをつけて、ガソリンタンクとショックアブソーバーを交換し、ロールバーなどを補強した程度です。車両重量がまだかなり重いのが難点ですね。
クラッチペダルが奥まで踏んだ時に戻ってこないんですよ。しばらくするとポンと戻るんですが、クラッチミートが難しくてスタートに苦労しました。クルマ自体は、コーナーはまだいいんですけど、エンジンにまったくパワーがないですね。このクルマは5バルブで、本来非常に高回転型なんですけど、リストリクターで抑えられてしまっているために、体感的には250馬力くらいにしか感じられないですね。他のGT300クラスのクルマが物凄く速くみえるくらい。ある程度は予想してましたけど、ちょっと厳しいですね。まあでも今後のためもありますから、ベストを尽くして頑張ります」



No.5 田嶋栄一(5ZIGEN SUPRA)

「今日(金曜日)がシェイクダウンなんです。まだどうこう言える段階ではないですね。ただ、セッティングの方向性は見えているので、あとは煮詰めていくだけです。まだ二人の好みがどう違うかはわかりませんが、他チームではいいタイムが出ていますから、素性はいいはずです」





Qualify First Session
予選1回目のトピック



No.75 NISSAN 300ZX-GTS

レギュレーションの解釈の違い(ホイール幅)により、車検委員からクレームがつき、予選1回目の走行を取りやめた。



No.37 関谷正徳(予選1回目トップ)

「GT300と分けているので20分しか時間がないから、とりあえず出したタイムです。クルマは、96仕様と基本的には変わらないんですが、エンジンが97スペックになったこと、それからミッションがH型からシーケンシャルになったことが違います」



No.2 鈴木亜久里(予選1回目2番手)

「(午後は)もうダメだね。雨でタイムは出ないでしょう。ただ、スープラに負けたのは悔しいね。大事なのは明日の決勝だし、クルマのトータルなバランスを煮詰めて、一生懸命頑張るだけ」



No.556 影山正彦(予選1回目3番手)

「正直言ってクルマの状態の割には予選の順位は良かった。もう一つクルマが決まってなくて、アンダーステア気味。もう少しセットすればタイムも上がるはず。明日は気合い充分ですよ」



No.12 カルソニックスカイライン(予選1回目4番手)

本山哲:「アタックは星野さんです。レースに向けてはセットもokで、レースウィークにはクルマのトラブルも出て、リズムが狂うところもありました」

金子監督:「あんまりよくなかったね。バッテリーにトラブルがあって、5分ぐらい出遅れたのが響いた。ニュータイヤに履き替えて2周目でベストラップを出そうとしてたんだけど、1周しかアタックできなかった。決勝は晴れだと思うけれど、雨は雨で…。ドライバーには自信があるので、頑張りますよ。悪くても表彰台に行きます」



No.26 新田守男(予選1回目GT300トップ)

「タケシ(つちやMR2)が速かったでしょ。その後タケシが停まっていたのを知らなかったモンだから、とにかく早くタイムを出さなくちゃと思ってね。午後は、もうボクと恵一さんと1セットずつタイヤを使っちゃたから、もうアタックはしません」



No.25 土屋武士(予選1回目クラス2位)

「1回目のアタックで15秒ゼロまで出した直後にエキゾーストパイプが外れてしまった。だからアタックは1周しかしてないんです。タイサンは13秒9ですか。ウーンいい勝負ですね。午後は天気が悪くなるだろうし、順位はこのままじゃないですか。もし天気がもてば、タイヤはもう1セット残ってますからもう1回アタックします」



Special Interview
☆インタビュー特集
スープラvsスカイライン

開幕前から話題になっていたのは、昨シーズンはスープラに乗っていたエリック・コマスがスカイラインに、スカイラインに乗っていた鈴木利男がスープラに乗ること。当事者の二人に、スカイラインとスープラの違いを中心に話を聞いた。

No.2 エリック・コマス(ZEXELスカイライン)
「今年はニスモからGTCに参加することになった。ニッサンのル・マン計画など全体的なことを考えて判断した。ル・マン24時間にもR390 で出る。エストリルでのシェイクダウン・テストのときに乗ったが、バランスの良いマシンに仕上がっていた。長距離テストも行ったのだが、大きな問題は出なかった。5月の予備予選でも6月の決勝でも充分期待が持てると思う。GTCではスカイラインGT-Rに乗るが、このマシンは特に低速コーナーが速い。昨年まで乗っていたスープラと比べて予選での一発の速さは一歩譲るかもしれないが、ドライバーの負担も少ないし、決勝レースで強いマシンだ。昨年見ていて信頼性が高いのは判っているし。第一戦はニューマシンが間に合わないので1996年仕様のマシンで走るわけだが、その信頼性の高さを武器にもちろん優勝を目指す。ペアを組むアグリ(鈴木亜久里)はF1に乗っていた時から知っているが、閉鎖的なF1ドライバーのなかにあって彼はとてもオープンマインドの良い男だった。もちろん速いドライバーだ。強力なコンビになると思う。予選はアグリが見事なタイムを出してくれた。僕等は役割分担して彼がタイムアタック、僕が満タン走行を担当した。昨日アンダーが出ていたが、少し良くなっている」


No.37 鈴木利男(カストロール・トムス・スープラ)
「スープラは乗りやすいですね。クルマが軽いからブレーキなんかもラクですし。セッティングは二人で相談しながら決めています。基本的なところは去年も乗っている関谷さんが決めていますが、ボクも気がついたところは言うようにしてます。スカイラインとの違いですか? タイヤが4つついててハンドルがひとつっていうのは同じですよ(笑)。今回はアタックはじゃんけんで勝ったので(笑)、関谷さんにお任せです」





Qualify Second Session
予選2回目のトピック



No.39 オリビエ・グルイヤール(デンソースープラGT)

「午前中はクルマは快調だった。とくに二度目に新品タイヤで出たときはクルマは完璧な状態だった。ところがダンロップコーナーでスピンしているクルマがあったんだ。あれで1秒から1.5秒はロスしてしまった。だからあのタイムにはまだ余裕がある。ともかくクルマには満足している。あと1秒くらいは詰められると思う。午後はコースアウトしてしまったが、水にのって飛び出しただけ。クルマはスポイラーを少し傷めただけで問題ない。雨のスズカが初めてなら雨のなかスープラで走るのも初めて。コースコンディションはかなり難しい状態だったんだ」



No.3 長谷見昌弘(ユニシアジェックススカイライン)

「午後の走行では、スプーンで前のクルマが上げたオイルスモークに視界を奪われ、コースアウトしてしまった。クルマはフロントのスポイラーがちょっと壊れたが、明日の決勝にはまったく影響はない。クルマは昨年のまま変わっていないんだけど、フロントタイヤがきれいに減らないという症状に、富士のテストから見舞われるようになってしまった。クルマってのはそういう不思議なことがあるんですよ。それに今回はどうもタイヤの磨耗が激しいようです。これはウチだけじゃないんです。だから決勝では、タイヤをいかに保たせるかという走りになりそうだ。それにしても今回はちょっと苦しいね。ほかが潰れて自分のところが浮上するというパターンは、ちゃんとセッティングができての話だからね」



Qualify Certifications
正式予選結果




Press Conference

注目ドライバー大いに語る
ポールシッター&話題のドライバー共同記者会見

 29日の予選終了後、共同記者会見が行われた。出席したのは、ポールポジションを獲得したNo.37 カストロール・トムス・スープラ関谷正徳鈴木利男、GT300クラスでトップタイムを記録したNo.26 タイサン・ポルシェRSR新田守男No.2 ZEXELスカイライン鈴木亜久里エリック・コマスの5人のドライバー。それぞれのコメントの要約は以下のとおり。

drivers

関谷正徳(No.37 トヨタ・カストロール・スープラ)
「クルマはいいですよ。去年と変わったのは、シャシー剛性が上がったのと、エンジンが4連スロットルになったこと。それとミッションがシーケンシャルになって、サスペンションも多少見直したので、トラクションとかそういう部分がすごくよくなった。そういう意味では、いろんなものをほとんど換えていますから、去年より相当よくなっていますね。予選タイムはよかったんですけど、実はヘアピンでダサかったんですよ。カメラ積んでいるんで意識しちゃって…。ホントは4秒台だったんだけど、そんなタイムが出るとまずいんで、やめといたんです(笑)。スカイラインがもっと速くなるとまずいですから」

鈴木利男(No.37 トヨタ・カストロール・スープラ)
「クルマはスカイラインもスープラもどっちも一緒ですよ(笑)。形が違うだけ。ただ最初に乗った時凄くきれいに仕上がっているんで驚きました。乗るのもったいないと思うくらい。実際走ってみて感じたのは、スープラは乗りやすいってことですね。それ以上はコマスに聞いてください(笑)。ただスープラの取り回しは楽ですよ。向きを変えるのは変えやすいです。あとブレーキは、ブレーキだけだったらスカイラインの方がいいかも知れませんけど、クルマってのはそれだけじゃありませんからね。関谷さんとのコンビですか? それはもう「最強じじいコンビ」でしょ(笑)。もうこれ以上ないわけですから、間違いないですよ。今シーズンは最終的に最終戦でチャンピオンがとれればいいですし、それまでに決まっていればもっといいですね」

関谷
「100kgウェイト積めるといいね(笑)。明日の決勝に関しては、作戦はとくにないですよ。とにかく一生懸命全開で走って、チギれれば楽ですし、チギれなければ厳しいレースになるし、ということですよね。とにかく全力で走るだけです。あとはもらい事故とかに気をつければ、と思っています。クルマは心配すればきりがないですからね」

鈴木亜久里(No.2 ZEXELスカイライン)
「予選はできればもうちょっといきたかったですね。クルマは去年のオールスター戦からなにも変わってないですよ。リヤのスプリングを50ポンドを堅くしたくらいかな。クルマはね、説明するのが難しいんだけど、単純にアンダーが強いとかそういう問題じゃなくて、アンダーも強ければオーバーも強いんですよ。でもシビアじゃないんで、すごく乗りやすいんです。というより、乗りにくいんだけど怖くないの。クルマを走らせることに対して神経を使わないんですよ。速く走るかどうかは別なんだけど、雨のなかやタイヤが冷えているときでも、スピンしちゃうってことはないんです。そういう意味では楽かな。それは研ぎ澄まされた速さじゃないのかも知れないけど、ドライバーにとっては楽にレースができるってことですからね。フォーミュラ・ニッポンのウチのドライバー2人がそれぞれライバル車に乗ってますけど、今回は作戦勝ちですね。「わかってんだろうな!」作戦(笑)。2人に無線で、「白いZEXELが見えたらわかってるんだろうな!」っていうね(笑)。まぁ、「無理な抜き方だけはやめてくれ」とは言っておきましたけど。あと金石には「クラッシュして全損にはするな」って言っときましたけどね。でも2人ともムキになってかかってきますよ。本山なんか「絶対負けたくない」って言ってましたもん。金石はそういうタイプじゃないですから、なんかモゴモゴ言ってますけど(笑)。「絶対亜久里さん、負けませんよ」なんて言ってるから、怖いですよね。でも逆に、2人には早くどんどん行って欲しいよね。スカイラインの97モデルは、次のレースか、次の次か、98年に近づいたたら出てくると思いますよ」

エリック・コマス(No.2 ZEXELスカイライン)
「(すべて日本語で)スカイラインとスープラは、ステッカーがちがう(笑)。スカイラインは、もあかんたんです。ラップタイムおなじくらい。でもきょねんのくるまです。そー、あたらしいくるま、まってます。97ねんモデル。まってます。たぶん、よりよいね。でもとてもかんたんです」

鈴木利男「そのとおりです(笑)。スープラの97年モデルはもっとカンタン(笑)」

新田守男(No.26 タイサン・スターカードRSR)
「13秒台のタイムは、ボクたちは出ると思ってなかったんですけど、他のチームが既にテストで出していますから、今回はたまたま他のチームの調子が悪かったんだと思います。クルマはちょっとだけ軽量化をしてますが、あとは去年と一緒です。エンジンもオーバーホールしてませんし。千葉さんがおカネないからしないって(笑)。でもシーズン途中で壊れると思うんで、そうしたらやると思うんですが、もっとおカネかかったりして(笑)。もちろんウェイトハンデがないですし、タイヤもかなりよくなっているみたいなんで、その分もあると思います。ライバルとしては、土屋さんとこのMR2と、坂東さんのところのシルビアと、雨宮さんのRX7と、みんな真っ直ぐとかが速くなってきてるんで、堅く堅く行って、ポイントを確実にとっていこうと。もちろんすごく勝ちたいんですけど、あんまりひっちゃきになって、こっちが墓穴を掘らないようにしたいと思っています。でも開幕戦は絶対とりたいですね。今シーズンも負けたくないです。与えられたクルマでチャンピオンとりたいと思っています」

関谷「今年はマクラーレンが出ないですけど、マクラーレンそのものはちょっとルールの違うレースのクルマですからね。そういった意味では、いればいたで大きな差があるでしょうが、今年はスカイラインとスープラ、そしてNSXも出てくるから、トヨタとニッサンとホンダの三巴の戦いを、楽しんで見てもらえるんじゃないですかね。その中でトヨタを一歩リードさせたいんですけど、スカイラインも97モデル出してくるわけでしょ。それにNSXだってどのくらい速いかわからないわけですし。それだけに、非常に面白い、ファンに楽しんでもらえるレースにできたらいいなと思っています。で、その中で何回かこちらが勝てたら最高ですね」

亜久里「スカイラインは97年モデルを今一生懸命作ってるんで、それがどのくらいのパフォーマンスか。まぁ今年のクルマをベースに悪いところを改良してるんで、今年のクルマよりは速くなると思いますから、そうした時に他のクルマと比べてどうか、ですよね。なにしろスープラがどのくらい行くのか、NSXがどのくらいのパフォーマンスなのかわからないわけですからね。でも基本的にこのレギュレーションでやっていくと、みんな互角に戦ってレース自体は面白くなると思いますよ。1つのクルマだけが断トツに出ていっちゃうより、みんなが競り合って最後にどうなるかってレースをしたら面白いんじゃないですか。去年のマクラーレンってのは、基本のコンセプトが違ったんですが、今年出てくるのはどれも同じようなレベルのクルマなので、見ているお客さんは面白いでしょう。やってる僕たちは苦しいですけど、そのなかでいい結果が出せれば面白いですからね。目標としては2つですかね。2つは勝たないといけない契約になってるんです(笑)」