■910 ナインテンポルシェ(予選1回目GT300クラストップ)
砂子智彦「ボクに代わってから『あ、これなら行けるかな』とアタックしました。本当のラストで逆転できたんですが、ポルシェとダンロップのウエットタイヤのマッチングが合ってるみたいです。ただ、明日の天気はわからないんで、もし回復してしまうようだったら勝ち目はないんで、是が非でもポールを取りたい。ドライだとポルシェに勝ち目はないと思います」
■6 ワイズダンロップBP MR-2(予選1回目GT300クラス2番手)
藤田孝博「ダンロップ勢はヘビーレインは良いみたいですね。最後に同じダンロップの910に逆転されてしまいました。明日、昨日の午後のような晴天に回復したら、水温がすぐに上がっちゃってパワーが全然なくなってしまうんで辛いと思います。まだ完走がないんで、大事なレースがしたいです」
■26 タイサン スタカードRSR(予選1回目GT300クラス7番手)
鈴木恵一「あの雨じゃ(ムリにアタックに)行ってもしょうがないでしょう。まあ、いいんじゃないの、この辺の位置でも」
■19 RS☆Rシルビア(予選1回目GT300クラス9番手)
福山英朗「ダンロップにポルシェの組み合わせでしょう、トップは。シルビアは雨は苦手なクルマなんで、午後はセッティングを変えてみます」
■18 avex童夢無限NSX(予選1回目総合16番手)
昨日の走行でエンジンが不調だったため、今日の朝3時までかかって別のものに積み替えた。ところが予選開始早々からまたしてもエンジンがバラバラいいだし、結局まともにタイムを出すことができなかった。黒澤は「せっかくグランドスラム(JTCC、エフポンと連勝中)がかかってたのになあ。直れば、雨だし、2位を2秒くらいチギってやるのに」と、いかにもトラブルが残念そう。無限のエンジニアが予選2回目にむけて修復中だが、どうやら原因はつかめたようで「午後は大丈夫です」とのこと。
■71 シグマテック911(予選1回目クラッシュ)
星野薫「今、板金屋さんを探しているんです。(フレームを)引っ張ってくれるところがあればいいんですが・・・。部品はそろっているんですけどね」
■17 東京科芸専:REロードスター
昨日の3回目の走行で左リアの足回りを破損。パーツ自体の耐久性に問題があるということで、このレースの出走を諦めざるをえない状況となった。
■2 ZEXELスカイライン(予選総合2位)
鈴木亜久里「今日は3周だけ。1周だけクォリファイのタイム出しただけ。今回から97モデルになりましたけど、変わったのはウィングくらいかな(笑)。ま、細かいところを変えてるんですけどね。大きくは変わってませんけど、全体によくなってると思いますよ。剛性も数字的には上がってます。乗った感じも結構しっかりして、テストのときはあんまりよくないかなぁって思ったんですけど、テストやって少しずつ煮つめていったら、少しずつよくなってきました。他のスカイラインに比べて、ウチのクルマは最初にできたクルマでテストの回数が多いから、そういう部分ではいいかなってところが少しあります。基本的には雨でも晴れでも、クルマの操縦性、バランスは同じですね。事前に2回ここでテストやって、コマスがずっとセットアップしてましたんで、今回ボクはバックアップ役です。彼はすごく細かくセットアップするので、クルマはかなりいいとこまで来てると思います」
エリック・コマス「今日は最初にクルマのセットアップを調整するために出ていったのだけれど、そのときたまたま出したタイムが予選タイムです。その時点でトップ2に入っていたのは知っていましたので、もう一度ピットに入って、セットアップを変えて出ていったら、急に雨が強くなってしまい、残念ながらタイムの更新はできませんでした。97年モデルのスカイラインは、クルマとしてはそんなに大きな変更はありません。空力の変更と細かいメカニカルな変更ていどです。ですから明日ドライになれば、なにが具体的によくなったかがハッキリわかると思います」
亜久里「明日は多分スタートまでにはドライになると思うんだけれど、自分たちは雨でも晴れでもいいんですけど、お客さんのこと考えたらやっぱり晴れでレースしたいですね。タイヤをスタート直前に選ぶのは、前回だめだったから…。でも前回はNSXがコースアウトしてペースカーが入ったのが大きな誤算だったんで、タイヤチョイスとしてはあっていたと思いますよ(笑)」
■100 REYBRIG NSX(予選総合3位)
高橋国光「前戦のクラッシュの影響はもうありません。ただ、雨はほとんど走ってないんです。でも、非常に良い感触で走れました。予選だし雨なので集中して走ったら、すっと出たタイムです。え、NSXは雨のがいいかって? ボクはドライで力いっぱいで走りたいですね。そういう走りをお客さんにもいい気分で見てもらいたいです」
■12 カルソニックスカイライン
ファンベルト・プーリーの破損で、予選1回目の最後の20分間まで走り出すことができなかった。その後ようやく本山哲が乗り込み走り出したが、シケインでコースアウト。昨日の走行で壊したフロントバンパーとアンダーカウルをまた破損してしまった。本山によれば「昨日はブレーキトラブルでしたが、今日はボクのミスです」とのこと。バンパーはKURE R33用に用意されていたものを使うようだが、補器類の修理に時間がかかるため、2回目の予選には出場できないもようだ。
■3 長谷見昌弘(ユニシアジェックススカイライン、予選総合16番手)
「昨日、エンジンが壊れてしまって、今日はエンジンもミッションも新品だった。デフもバラしている。だから、予選の最初の2-3周は古いタイヤで出ていって様子をみていたんだ。それから新品タイヤに替えていったんだけど、もうそのときには雨がひどくなってタイムアップできなかった。午後はさらにコンディションが悪化してしまった。でも、クルマ自体の調子はいい。午後の、あのコンディションのなかで2分2秒台まで出ているからね。決勝はぜひ晴れてくれることを望む。これだけ後ろのポジションじゃ、雨だとまるで前が見えないでしょ。ドライだと、トップのほうはまあ56秒台くらいかな。こっちのペースはちょっと読めないね。前のクルマを抜きながらになるから、自分のペースで走れないんだ。このコースはとくに抜くのが大変だしね」
■18 黒澤琢弥(avex童夢無限NSX、予選総合6番手)
「アタックをかけた周に他車にずーっと前をふさがれっぱなしで、あれで1秒はロスした。一度下がって間合いを計ろうとしたんだけど、後ろからも来ていたので前を抜くしかなかった。最後はS字でスピンしてしまった。オイル漏れがあったのかもしれない。サイドブレーキを引いたみたいに、いきなりクルンといってしまったからね。でも、明日は雨なら楽勝でしょう。午後は、他はみんな2分2秒とか3秒でしょ? 問題は開催されるかどうかだね(笑)」
■81 木下隆之(ダイシンシルビア、GT300クラス予選4番手)
「ダンロップにタイヤが代わった。『GT300クラスにBSユーザー一人だけは大変でしょう』というのが理由です。午前と午後ではセッティングをずいぶん変えた。走りを変えたのと、雨がすごい降ってタイヤの部分のラインの水がはけて、水たまりが減ったことで、なんとかタイムアタックできた。(決勝は、雨でも晴れでも)どっちでもいいけど、テストのときはドライでは一番時計だったし、雨でのコンスタントラップを出すのはハイドロが辛いから、晴れたほうがいいかな。雨でも単独走行は良いんだけど、ラインは外せないから」
■7 山路慎一(RE雨宮SuperG RX7、GT300クラス予選5番手)
「午前中は昨日ガンガン使ったタイヤでそのまま行っちゃったんで、シャレにならないぐらいきつかった。午後は、タイヤを他の人と同じものにしてもらったから、タイムが上がったんです(笑)。今回パワステをつけてもらって、ようやく慣れてきました。明日は、台風の後で極端に気温が上がりそうですね。昨日も雨上がりで気温が上がってパーコレションなどが出たんですが、対策はバッチリです。どこが悪いっていうことはないんですが、いい材料も少ないんです。ただ、出たトラブルにはきちっと対処しています。エンジンの仕様も変えたんですが、狙った方向には行ってないんです。ポルシェも速いしみんな力ありますよね。雨でリスクがあっても勝てるチャンスはあるんですが、ドライだと自力優勝のチャンスがあまりないんで、ラストまでしぶとく勝負に持ち込めればと思います」
Pole Position Interview
Pole Position No.37 Castrol TOM'S SUPRA
No.37 カストロール・トムス・スープラ(総合予選1位)
鈴木利男「タイムを出したのは、1回目の予選を走り始めて4周目か5周目だったんじゃないかな。そのときはまだ小降りでしたから。ホントは今回関谷さんが予選スタート役の順番なんですが、昨日の午後急に『お前行け』って言われて…。で、ドライだったらボクだけど、雨が降ってたんで関谷さん行くんだろなって思ってたら、結局行かされて…」
関谷正徳「行かされてって、1人で行っちゃったんじゃない(笑)」
利男「クルマの調子はいいんで、いいなりに走ったらタイムが出た感じですね。走り始めてすぐ、前のクルマとの間を開けたりしたら、たまたまクリアに走れて。タイミングがよかっただけです。その後雨が強くなったので、まぁラッキーかなと」
関谷「今日は4〜5周しかしませんでした。雨の中のスープラの操縦性は、まぁまぁってとこでしょうか。攻めて行けば滑りますしね…。でもポール取れてますから、そんなに悪くはないでしょう」
利男「でもレースはドライのほうがいいですよ。クルマはどっちでも調子いいですけどね。ま、どっちでもポカしなければ、いけるでしょう」
関谷「レースは利男が雨で、俺が晴れてるのがいいな(笑)。利男が雨で行って、俺がドライタイヤにちょうど換えて出るって感じがいいね」
GT300 Class TOP No.21 DUNLOP-BP-BMW
No.21 ダンロップ-BP-BMW(GT300クラス予選1位)
山本健司「去年から一ツ山レーシングのクルマに乗っていまして、今シーズンは第2戦から乗っています。以前はフォーミュラ・ミラージュに乗っていました。GTでポールポジションは初めてですが、やはり気持ちいいものですね。今回のタイムは、もうダンロップさんのタイヤのおかげにかぎると思います。午前中はちょっとミゾの少なめのレインタイヤでいったんです。で、午後はミゾの多いタイヤでいったんですが、これがもう午前中よりグリップする感じで、フィーリングがよかったんです」
一ツ山幹雄「ボクと兄貴(一ツ山康選手)でサーキットごとに、得意なコース、不得意なコースで分けて乗っているんですよ。僕はGTでは、ハイランドと美祢で乗ることになっています。今シーズン用のマシンは、エンジンはJTCC用のものを使って、ボディの軽量化と空力関係のために、だいぶ手を加えています。ドアはアルミ、ボンネットはカーボンです。で、今1トン、ギリギリくらいじゃないですかね。それ以上軽くする必要はありませんから…。実は昨日まではウェットのテストでは、リアに250というサイズのタイヤを履いていたんですよ。それを今回ダンロップさんの考えで、260っていうちょっとワイドで径の大きなタイヤにしたんです。午後の予選で初めてつけたんですが、それでクルマの動きがかなりよくなって、タイムにつながったんだと思います。また今回、オーバーフェンダー関係と空力パーツを全部変えてきています。それも効果はあるようです。決勝レースは、ウェットかドライかでも違いますが、GT300クラスがどのていどのペースで周回するかによるでしょうね。ウェットなら、ミスなく走ればかなり行けると思います。でも運転するほうからすれば、ドライのほうがいいですけどね」
山本「ボクもそうです。ただドライではあまりテストできていないので…。まぁどちらでもいいです」
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