JGTC2000 JAPAN GT FESTIVAL
6.23-25 / SEPANG CIRCUIT
JGTC2000 SPECIAL STAGE
Practice


00-06-23 JAPAN GT FESTIVAL in MALAYSIA
GTマシンがいよいよセパン初走行
始めの一歩はNo.16 Castrol無限NSXだ!
ル・マンクラス2位のシェルタイサンアドバンGT3Rも好調発進
16 NSX

 待望のJGTC海外開催である"JAPAN GT FESTIVAL in MALAYSIA"が6月23日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで初日の走行練習で幕を開けた。
 この日のセパンは好天に恵まれ、日本から来たJGTC選抜のGT500が17台、GT300が6台に地元マレーシアのGT300チームの計24台がサーキットに集った。この日は午前9時から1時間30分、午後は14時から1時間30分の2回の走行が行われた。

 早朝は少し雲があったが、走行が始まる頃には快晴となり、日差しも強くなり気温は早くも25度と日本の夏真っ盛りと言ったところだ。
セパンでのメジャーな4輪レースはF1だけなので、地元の選手を除けばどのチーム、ドライバーにとっても未知のコース。各車積極的に周回を開始する。だが、No.36 カストロール・トムス・スープラとNo.6 エッソウルトロンタイガースープラはエンジンにトラブルが生じたために走れない。
 開始から1時間経過した時点でトップだったのは、No.16 Castrol無限NSXの道上龍。タイムは2分03秒586でただ1台2分3秒台だ。ちなみに昨年10月17日に行われたF1第15戦決勝でのファステストラップは1分40秒267(フェラーリ/M.シューマッハ)というところ。カテゴリーと季節の違いを考えると、なかなかの好タイムと言えるだろう。
 これに第3戦SUGOで優勝したNo.64 Mobil 1 NSXが続き、3番手はNo.8 ARTA NSX、4番手にはNo.12 カルソニックスカイラインがつける。
 GT300クラスでは、先週行われたル・マン24時間でル・マンGTクラス2位となったNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが2分16秒257でトップに。2番手にはNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が続いた。

 10時を過ぎると気温はさらに上昇し、30度を超え32度、路面温度は38度となる。この時点でタイムを上げたのがNo.32 トヨタセルモスープラで2分04秒961として、5番手となる。また、No.100も終了15分ほど前に05秒035を出して6番手に。ターボにトラブルがあったNo.36もこの頃ようやく走行を開始した。
 そして午前の走行終了直前にトップのNo.16 Castrol無限NSXはトップタイムを更新する2分03秒293を叩き出して、セパンでの初走行トップタイムを確定とした。
 GT300もNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが2分15秒614までタイムを縮めて、トップを譲らずに午前のセッションを終えた。2番手にはNo.19 ウェッズスポーツセリカ、3番手はNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7となった。


 走行後No.12 カルソニックスカイラインの星野一義は「コースは入りすぎると先がきついし、どこまでいっていいかつかめないね。裏の折り返しなんか、自分が一番下手なように思うよ(笑)。どこに行っても最初はそうなんでしょうけれど、みんなもっとわかってくるだろうしね。初めてのサーキットは久しぶりだね。ちょっと手探りだよ。表彰台に入りたいね。NSXをぶち抜こう!(笑)」と意気軒昂。ル・マンから直接マレーシアに入ったというNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rの福山英朗は「コース幅が割と広いね。ストレートだけじゃなくてコーナーも広い。だから少し無理すればパッシングもできる。1コーナーはアウトから行きたいけれど、そうするとインからいかれたりするだろうし、最終コーナーもそう。面白いレースになるんじゃないかな」とコース幅の広さに感心したようだ。


フリー走行2回目レポート・総合結果


フリー走行 1回目
| 00.6.23 | Weather : Fine | Course : Dry | SEPANG CIRCUIT: 5.542km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre
1 16 500-1 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 2'03.293 BS
2 64 500-2 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 2'04.764 BS
3 8 500-3 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 2'04.802 BS
4 12 500-4 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 2'04.915 BS
5 32 500-5 トヨタセルモスープラ 近藤真彦 立川祐路 2'04.961 BS
6 100 500-6 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 2'05.035 BS
7 18 500-7 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 2'05.111 BS
8 3 500-8 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 2'05.285 BS
9 25 500-9 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 2'05.751 YH
10 1 500-10 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 2'05.873 BS
11 2 500-11 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 2'06.099 BS
12 6 500-12 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 2'06.156 BS
13 37 500-13 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 山路慎一 2'06.869 MI
14 39 500-14 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 2'07.198 YH
15 88 500-15 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 2'07.882 DL
16 36 500-16 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 2'12.503 MI
17 26 300-1 シェルタイサンアドバンGT3R 福山英朗 余郷 敦 2'15.614 YH
18 19 300-2 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 2'16.837 YH
19 7 300-3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 2'17.019 YH
20 31 300-4 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男 高木真一 2'17.436 YH
21 77 300-5 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 2'19.098 YH
22 70 300-6 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 2'21.527 YH
23 5 300-7 ポルシェ・カレラRS キー・スーン・ユー イラ・リダック 2'21.527 MI
55 500 エクリプス スリランカ バイパーGTSR D.マラガムワ 山田英二 出走せず YH

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン