GT INSIDE REPORT
Network Edition
GTC 2000
Round7 SUZUKA GT300km


No.4



10.22 sun. - Race

決勝スタート直前情報(10月22日 13時15分現在)

■天候:晴 路面状況:ドライ 気温:22℃ 路面温度:24℃
■入場者数:決勝日 3万9,000人(予選日 11,000人)






リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No マシン 原因 周回数
21 ZEROマクラーレンGTR クラッシュによるダメージ 1L
28 RDタイサンBP GT3R クラッシュによるダメージ 9L
30 綜警McLaren GTR コースアウト 15L
77 クスコスバルインプレッサ 駆動系トラブル 25L
39 デンソーサードスープラGT 接触によるダメージ 38L





決勝レース終了後のコメント
※コメントはNo.8、No.100の失格発表前のもの。またGT500クラスの結果は暫定順位。

No.12 カルソニックスカイライン(決勝GT500 3位)
星野一義「クルマは問題ないけど、重量を積んでいたぶん前の2台とは離れちゃったね。オレが20周くらいで入ったので、後半の本山はタイヤも燃費もきつかった。燃費走行を余儀なくされたよね。16号車のことは意識してたけど、こっちもめいっぱいだったから。向こうもタレてきつかったと思うよ。選手権3位は、結果論だけどやっぱり悔しいね。だから『よし、また来年やろうじゃないか!』という気持ちになった。GTもフォーミュラもチームがまとまってきてるし、まずフォーミュラニッポンの最終戦で本山がまんなかに立って、来年は両方チャンピオンをねらいにいくよ」
本山 哲「燃費の関係であまりペースを上げられなかった。ベストのペースをとにかく維持しようと思って走ってたんだけど…。ピットインのときは、よりによって16号車が前にいて、あれはちょっともったいなかった。(シーズンの)序盤戦では、どこまでいけるかわからなかったけど、チームが積み上げてやってきてくれて、最終戦までチャンピオンを争える位置にいたことがうれしいし、今年はGTのむずかしさ、戦い方を去年以上に学べた。来年はもちろんチャンピオンをねらいますよ」


No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R(決勝GT500 5位)
エリック・コマス「18号車がボクをブロックする作戦だったことはまちがいない。毎周シケインとヘアピンでスローダウンしていた。ブレーキングをすごく遅らせてパワーオンしない。毎周ヒットしそうになっていたよ。ボクはクリーンなレースをやりたいからオーバーテイクのチャンスを待っていたんだ。マイケル(クルム)が18号車をパスしたとき、ボクもパスすることができた。するとS字コーナーで後ろからぶつかってきてそれでスピンしてしまった。その後ヘアピンで18号車を若干プッシュしてしまった。ボクがヘアピンでプッシュしたから文句をいいにきたけど、ボクは壁にクラッシュさせられそうになったんだよ。
 タイヤはベストチョイスだっただけに非常に残念だ。いちどもクリアラップをとれなかったよ。クルマも若干ダメージを負ったし…。いずれにしてもこれが後方からスタートするリスクだね。ホンダに対して1ポイントだけのリードではきびしいということはわかっていた。上位はホンダ勢ばかりだし。16号車はコンスタントにポイントを重ねていたけど、ボクらは16号車ほどコンスタントではなかった。菅生ではエンジントラブルを起こしたし、TIではピットストップでトラブルが出た。もっとも重要なスピードもね。まあ、これもレース」


No.26 シェルタイサンアドバンGT3R(決勝GT300 2位)
松田秀士「シリーズ優勝のお手伝いができました。序盤にスピンしたときはどうしようかと思ったけれど、必死で追い上げました。MR-Sは今日すごく速かったし、勝ってとうぜんでしたよ。ボクはナインテン(No.910)の前でゴールすることが課題でしたから、2位でよかったんです」


No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(決勝GT300 3位)
松本晴彦「最後のほうでギアが渋くなって、1回入らなくなったんです。だから最後は大事に大事にいきました。ナインテン(No.910)がS字でスピンしてたんでそれは楽に抜けたんですが、順位がわからなくて『これで2位かな、トップかな』なんて思いながら走ってました」
山野哲也「最後にまた表彰台にいけてよかったです。まんなかに立てたのがマレーシアだけだったのがちょっと残念でしたけど…」


No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ(決勝GT300 4位)
余郷 敦「(クルマは)ずっとよかったんですけれど、GT500クラスが出てきたりとか、周回遅れのほかのGT300のマシンが避けてくれないというようなことがあって、前でなにかつっかかる。2〜3秒遅くなってあっという間に差が開いてしまいました。(シリーズを最終戦まで争って落としたのは)残念です。来年につなげたいです」


No.81 ダイシンADVANシルビア(決勝GT300 6位)
大八木信行「シケインに28号車と並んで入ったら、向こうがブレーキをロックさせてこっちの目の前で左に振られて、それから右に振られて、もう避けようがなかった。接触でフロントがかなり壊れて、ブレーキダクトだとかエンジンの吸気口だとか、そのあたりにかなりダメージを受けてしまった。タイトルがかかっていただけに残念です」


No.24 986ボクスター(決勝GT300 9位)
マルコ・アピチェラ「もちろん満足しているとはいえないよ。レース前半はタイヤをキープするように走っていたのと、右コーナーでミスファイアが出てしまった。それでも(ラップタイムを)維持していて5位か6位をキープできていた。“ジェントルマンドライバー”の西澤さんも、来年さらにプロフェッショナルなドライバーになるためのなにかをつかんだと思うよ」


No.77 クスコスバルインプレッサ(決勝リタイア)
谷川達也「スタートから且雄さんに交替するまではなんともなかったんですが、且雄さんがいうにはシフトは入ってるのに前に進まない感じもするというんです。それだと駆動系、ドライブシャフトあたりが考えられるんですがいまはなんともいえません。今回はボクは金曜は0周、土曜の予選も1回目は1周というようにほとんど走れずストレスがたまりました。ストレートも遅い、コーナーも遅いクルマで、オーバーテイクポイントはシケインだけという感じでした」


No.3 ユニシア・ザナヴィスカイライン(決勝GT500 8位)
長谷見昌弘「今日はいいレースだった。相棒がよく走ってくれたよ。オレも目の前に何台かいて、気合入れて走れた。だれもいないとペースが落ちちゃうからね。でも、スタートのときおおぜいの人がきてくれて、これから戦いをやるのに(ジーンときて)困ったよ。ボクは20歳のときから辞めるときまで五体満足でいよう、それがほんとうのプロじゃないかなと思っていたので、それができてよかったよね」


No.36 カストロール・トムス・スープラ(決勝GT500 9位)
土屋武士「緊張しましたよ。攻めるしかないから、自分のベストの走りをしないといけないと思ってました。飛び出したらどうしようかとは考えなかったですね。それよりもいいレースをして関谷さんに渡さなければいけなかった。関谷さんとはGTで最後のパートナーとなったわけですから、そういう意味で責任を感じていました」
関谷正徳「こんなに素晴らしいことをしてもらって、世界でいちばん幸せなドライバーだったんじゃないかな、と思ってます(涙)。ほんとうに30年間…、親しい人たちに出会えて…、自分を支えてくれて…、舘さんをはじめトムスの皆さん…、どういうふうに表していいのか、なんとお礼をいっていいのかわかりません。JTCC、GT、いろんなカテゴリーやトムスの開発を一生懸命やりながら、素晴らしい経験をさせてもらい、レーシングドライバーとしては終わるんですけど、いろんな意味で発見したこと、いままでの経験を役に立てていきたいと思っています。生意気と反感を買うかもしません。そんなときは『関谷それは違うぞ』とご意見をおっしゃっていただきたいと思います。ほんとうにありがとうございました。」


☆GT500優勝
No.64 Mobil 1 NSX
伊藤大輔「予選ではポールを獲りたかったけど、かみ合いませんでした。でも土曜にやった決勝セットがよかったので、フロントローを確保した時点で決勝もいけると感じました。ボクは今シーズン初めてスタートをやったんですけど、前の飯田さん(No.100)だけをみていったらうまくついていけました。飯田さんの走りをみていて、これは(タイヤが)保たなくなるなと思ったのでていねいに走りました。このままいけばドミニクがやってくれると思ったので、クルマがピットを出たときに勝てると思いました」
ドミニク・シュワガー「金曜日にクルマが(前回のクラッシュから直って)きて、それも完璧に仕上げてくれたメカニックに感謝したいです。ボクはハードのタイヤでいきましたからその点は心配なかったんですが、途中でバイブレーションが出たり、8号車が追い上げてきたという連絡を受けたりで、最後は少したいへんでした」


☆GT300優勝
No.31 スーパーオートバックスアペックスMR-S
新田守男「よかった。完璧とはいえないけれど、メカニックが一生懸命やってくれてクルマもよかった。このコンディションで安定して走れたのが勝因だと思う」
高木真一「ニュータイヤのときにGT500がきてタイヤを温められなかったり、タイヤカスがついちゃって抜かれちゃいました。最後までプッシュしてミスを誘うしかないと思っていたら、だんだんタイサン(No.26)のペースが落ちてきて、残り4周ぐらいになったら抜くしかないと思ってました。でもなかなかこっちもきびしかったので、たいへんでした」


☆GT500ドライバー・チャンピオン
No.16 Castrol無限NSX
道上 龍「緊張しましたよ。いつもどおりにやろうと思ってたんですけど、ボクはレース前冗談もいえなかった。昨日の夜も、自分の初タイトルとNSXの初タイトルがかかっているかと思うとドキドキしてきて、なかなか寝つけなったです。光貞さんが4位で帰ってきて、でもタイヤがきつかったんで、早めのピットインになってしまいました。残り10周ぐらいでクラッチかギアかわからないんですけど、調子悪くなってきて、鈴鹿1000kmのときに残り1時間でエンジンが壊れたのがよぎって、回転を落として…。ゴールしたときはよろこびよりもホッとしましたね。ここまでこれたのは、チーム、童夢、そして中子さん、光貞さんのおかげだと思っています。感謝したいです」


☆GT300ドライバー・チャンピオン
No.26 シェルタイサンアドバンGT3R
福山英朗「ナインテン同様にむずかしいコンディションで、薄氷を踏む思いだった。なんとか逃げきれてよかったです。シーズンを通してポルシェには手こずりましたけど、松田さんが引っぱってくれて、月並みないい方ですけれどチーム一丸となったことでチャンピオンを獲れたと思います。シーズンオフにつらいこともあったんですけれど、(チームに)後押ししてもらいました。地元が鈴鹿なんでここは世界中でいちばんうまく走れると思っているし、守り神もいっぱいいてくれてよかったです」




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