2001 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round1
GT CHAMPIONSHIP in TI
4.14,15 TI Circuit AIDA
QUALIFY REVIEW 2001-04-14

公式予選 2回目レビュー1回目レビュー


チャンピオン道上が3年ぶりのポールをゲット!
侮れぬスカイライン…。午後はNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rが1番
GT300はNo.24 スポーツトゥディGT3と、ポルシェが挽回
だが、クラスポールはNo.31 ARTA・アペックスMR-Sの手に


No.1 NSX

 JGTC開幕戦TIサーキット英田の予選2回目は、提示の午後2時50分より開始。午前中より空が暗く、時折かすかに雨粒が感じられる。
 今シーズンは予選2回目のシステムが変わった。時間はこれまで通り1時間で、20分ずつ3回のセッションに分けられるが、1回目とは逆にGT500とGT300の混走、そしてGT300のみ、次にGT500のみの走行順序になる。

 混走セッションでは、午前のセッションで不本意なタイムだったチームが積極的に走った。午前タイムが伸びなかったNo.38 auセルモスープラがこの混走終了時点で、トップの1分27秒944。2番手にha,No.6 エッソウルトラフロースープラ、3番手はNo.8 ARTA NSX、4番手No.100 RAYBRIG NSX、5番手No.22 ザナヴィヒロトGT-Rという上位陣。暫定ポールを手にしているNo.1 ロックタイト無限NSXは第2ドライバーの光貞が着実に走って、9番手という位置だった。

 そして、GT300の占有を挟んで、ラスト20分のGT500占有セッションを迎える。このころになると、雲も切れ、日差しが差し込み、微妙だった空模様も安定してくる。だが、路面は滑りやすいようだ。
 まず、この中でタイムを上げてきたのはNo.30 綜警McLarenGTRで1分27秒496とこの時点の2番手に。続いてNo.18 TAKATA童夢NSXが27秒618と3番手。これに、このTIに来てから好調なNo.39 デンソーサードスープラGTが27秒629と4番手。
 そして、ラスト10分で各車積極的な走りに切り替わる。その中で、No.12 カルソニックスカイライン、No.33 Team UKYO スープラが相次いでコース上でストップ。彼らは不本意な形で予選を終えることになった。

No22 GT-R

 その一方で、大きくタイムアップしたのが、No.22 ザナヴィヒロトGT-R。午前はターボトラブルで11番手に留まったが、2回目では1分26秒187までタイムアップを果たし、このセッションのトップに立つ。これにNo.38 auセルモスープラも26秒215まで迫るが、No.22には届かず。また、No.1 ロックタイト無限NSXも26秒259で3番手に。

 これで予選タイムは終了。このセッションではスカイラインのNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rが1位となった。だが、午前の暫定ポールタイムにはおよばず、これでNo.1 ロックタイト無限NSXのポールポジションが決定した。道上にとっては1998年10月の最終戦SUGO以来のポールポジションとなる。2位は、No.39 デンソーサードスープラGT、3位、Mobil 1 NSX。午後1位のNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rは6位に、同2位のNo.38 auセルモスープラは7位となった。

 GT300クラスは、午前に暫定ポールタイムを出しながら、スピンアウトで第2ドライバーの高木がまったく走れなかったNo.31 ARTA・アペックスMR-Sが、混走時間とともにコースに入る。雨によるタイム不足という事態を心配したが、雨は降るというほどの状況にはならず、基準タイムを楽にクリアしてピットには安堵の空気となる。この混走セッションで、好走を見せたのはNo.77 クスコスバルインプレッサで1分35秒661とこの時点のトップとなる。

 GT300占有時間となると、午前2位のNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が1分34秒604を出して、トップに立つ。No.77 クスコスバルインプレッサも34秒台に入れ、34秒672で2番手に。
 そして占有終了直前に、No.24 スポーツトゥディタイサンGT3が1分34秒537を叩き出してトップとなる。このままGT300の予選2回目の1位はNo.24が手に入れることとなった。これにNO.7、No.77、No.81 ダイシンADVANシルビア、No.31 ARTA・アペックスMR-S、そして6位にNo.900 MT900Rと続いた。

No.31 MR-S

 この結果、GT300クラスポールポジションは、午前トップのNo.31 ARTA・アペックスMR-Sが獲得。これはMR-Sにとってはじめのポールポジションとなる。2番手には、No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が、そして3番手に午後の1位No.24 スポーツトゥディタイサンGT3が入ることとなった。




Pole Position
道上 龍/No.1 ロックタイト無限NSX
1'25.621(コースレコード)
「走りはじめにサード(No.39 デンソーサードスープラGT)が25秒台を出したのを見て『タイムが出るのかな』と思ったんでいきました。タイヤがその時の条件にマッチしていたんで良いタイムが出ました。2回目はフロントタイヤのグリップが良くなくて…。それにコースコンディションが、良くなくてコンマ7秒ぐらい落ちてしまいました。ポールポジションからのスタートなんで、たぶん1周守りきれば、あとはもう大丈夫だと思います」
光貞秀俊「昨日(金曜)、決勝はどうしたら安定するかなどを走る前からチームと考えてまして、そこそこうまくいってます。予選は最高の状態でポールポジションが獲れました。この流れを崩さないようにしたいです。決勝は、天候と気温、路面温度がカギになると思います」

GT300 PolePosition
新田守男/No.31 ARTA・アペックスMR-S
1'34.205
「タイムは午前中に出したものなんですけれど、アタック中にオイルに乗ってコントロール不可能で飛び出してしまい、まわってしまいました。(その後は)真一が走れなくて、しかも2回目は雨が来そうな感じだったんで、予選落ちを心配していました。でも、(2回目開始すぐに)真一が出れたんで2、3番手に残ってくれればと思っていました。雨男の真一のせいでしょうかね(笑)。決勝の作戦はないです。スピンしないように我慢してプッシュしたいですね」
高木真一「午後、雨の確率が高くて不安でしたが、鈴木亜久里総監督の大丈夫だという言葉を信じて待ってました。コースに出てからは、徐々にペースアップして3周ほど計測して終わりました。明日は、新田さんが1分ぶっちぎって、ボクに渡してくれる話なんです(笑)」




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