2001 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round3
SUGO GT CHAMPIONSHIP
5.26,27 Sportsland SUGO

QUALIFY REVIEW 2001-05-26


公式予選 2回目レビュー

レコードを14台が更新する激しい予選が展開
No.100 RAYBRIG NSXがスーパーラップで逆転ポールに!
GT300はユニシアジェックスが迫るが、シグマMR-Sに届かず

100 NSX

 JGTC第3戦の予選2回目は、1回目及びサポートレースの中断のために、予定より15分遅れて15時45分にスタートした。天気は午前とほとんど変化なく、気温21度、路面温度28度と状況的には同等と言える。

 今季から予選2回目は混走、GT300占有、GT500占有という順番でセッションが行われる。まずは混走セッションでは、開始から各車が一斉にコースイン。開始から3分でコース上には30台のマシンが走行している状況だ。この中で、まず1分20秒台に入れてきたのは、No.38 auセルモスープラの20秒873だ。15分過ぎにNo.100 RAYBRIG NSXが21秒271で2番手に上がってくる。そして3番手にNo.64 Mobil 1 NSX、4番手No.23 ペンズオイルゼクセルGT-Rと続いて、混走セッションが終了した。暫定ポールのNo.36 カストロール・トムス・スープラはわずか数周しか走行せず、この時点ではクラスの最後尾だった。午前2番手のNo.8 ARTA NSXはこの時点でまだコースに出ていない。
 そしてGT500占有セッション。満を持してNo.8 ARTA NSXもコースイン。そして占有時間残り8分でNo.21 イエローコーンマクラーレンGTRが1分20秒659でトップに立つ。だが、すぐにNo.38 auセルモスープラがこの2回目初の19秒台、1分19秒683でその位置を入れ替える。ここから上位はめまぐるしく変動する。
 ラスト5分でNo.23 ペンズオイル・ゼクセルGT-R、コマスが1分19秒621でNSX、スープラを抜きトップに。そしてNo.36 カストロール・トムス・スープラも土屋武士が19秒661で2番手に飛び込んでくる。そして残り4分。No.8 ARTA NSX、金石が19秒320を叩き出して待望の1番に上がってくる。だが、これに待ったを掛けたのがNo.100 RAYBRIG NSXの飯田だ。間髪を入れず1分19秒129というスーパーラップを決めて、トップを奪取。飯田はそのままもう1周アタックを掛けるが、ブレーキングをミスして1コーナーでダートに飛び出してしまい、これ以上のタイムアップは無理になった。そして予選終了のラップでNo.8 金石も最後のアタックを決行するが19秒373とわずかにタイム更新できず。これでNo.100 RAYBRIG NSXのポールポジションが決定した。飯田にとっては、6回目のポールで、脇阪寿一(No.6 エッソウルトラフロースープラ)に再び並んでJGTC通算トップタイとなった。
 予選総合2位はNo.8 ARTA NSX、3位にNo.23 ペンズオイル・ゼクセルGT-R、4位にNo.36 カストロール・トムス・スープラとなった。今回の予選、コースレコードを更新したのはなんと14台にも達した。

 GT300クラスでは、混走セッションにNo.3 ユニシアジェックスシルビアの井出が1分27秒667でトップに立つ。これにNo.19 ウェッズスポーツMR-Sが続く。
 そしてGT300占有セッションに入ると、同じシルビアで前戦優勝のNo.81 ダイシンADVANシルビア、青木が1分27秒651と逆転。だがNo.3 ユニシアも27秒186までタイムを上げて再逆転する。No.3 井出はタイムをさらに1分26秒998まで刻んでくる。これに追いすがったのは午前に2番手だったNo.7 雨宮マツモトキヨシRX7の山野だ。山野はセッション終盤に27秒561を出し、このセッションの2番手になる。
 このまま予選は終了。2回目の1位はNo.3 ユニシアジェックスシルビア、2位にNo.7 雨宮マツモトキヨシRX7、3位にNo.81 ダイシンADVANシルビア、4位にNo.71 シグマMR-Sとなった。
 予選総合では、午前に田嶋が出したタイムでNo.71 シグマMR-Sがポールに。シグマテックとしては98年の第2戦以来の2回目だが、このレースは悪天候で中止となっているため、記録上では初のポールポジションとなる。

Driver
GT500ポールポジション
No.100 RAYBRIG NSX (1'19.129/コースレコード)
飯田 章「SUGOはダイスケがアタックする予定で、ボクは木曜(のテスト走行に)来なくて彼が乗ったんです。でも、そのあと彼が体調を崩してしまい、そのまま病院で寝てしまいまして。今日もとりあえずタイムだけ出して、すぐに病院に戻したんです。そういうわけで、急遽ボクがアタックしまして。まあ、それでうちではいつものことなんですけど、予選1回目をセットに使って、2回目の最後にタイムを出しに行きました。で、あのタイムを出したあと、もう1周行こうと思ったんですが、1コーナーでブレーキ遅くしすぎちゃって。50メータ過ぎたら止まれませんね、やっぱり(笑)」

GT300ポールポジション
No.71 シグマMR-S(1'26.707)
田嶋栄一「予選は4番手くらいになればいいって、逆にポール獲って余計なことするなって言われました(笑)。ウチは毎回セットを試している状況で、1回目にタイムは出していましたので、2回目はセットの確認と城内さんに走ってもらおうということでやりました。TIでああいう状況でしたから、今回は心機一転、しきり直しという気持ちで完走したいと思いますし、別に意気込んできているわけでもないし、ポール獲れると思ってませんでしたしね。レースも抜かれたら抜かれたで、離せたら離せたで、臨機応変にいきたいと思ってます」
城内政樹「TIでクルマを壊して、富士を休み、この木曜日がシェイクダウン状態でした。このときは全然乗れる状態じゃなくて、足回りを大幅に変えて、大分調子が良くなりました。まだウチのMR-Sは10周続けて走ったことがない状態ですから、完走を目標に、地道に行けば結果が出ると思います」



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