2002 AUTOBACS JGTCRound8
SUZUKA GT300km
11.16,17 SUZUKA CIRCUIT
TEST DAY 2002-09-30
テストデイ


2002 AUTOBACS JGTC 合同テスト 第6回 鈴鹿サーキット(9月30日, 10月1日)


○9月30日(1日目)2日目総合結果

64 NSX
最終戦鈴鹿へ向け重要なテストが開始
逆転チャンピオンへMobil 1 NSXがベストラップ!!
GT300はシグマMR-SがVemacを上回る!

 9月30日、三重県の鈴鹿サーキットでAUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)最終戦に向けてのJGTC合同テストが行われた。テストは10月1日までの2日間で、この日は午前中に2時間、午後に2時間のセッションが行われた。

SESSION 1(曇り、気温21度/路面温度22度、ウエット/ドライ)
 台風21号と秋雨前線の影響で天気は雨の予報。明け方から降り出した雨だが雨量は多くないものの路面はウエット。走行開始の午前9時で気温21度/路温22度だった。
 セッション開始30分ほど、ヘアピンでNo.8 ARTA NSXがスピンし、その処理のために10分ほど走行が中断。セッションも半ばとなる10時の段階では、もてぎのウイナーNo.18 TAKATA童夢NSXが2分12秒525でトップ。2番手にはNo.64 Mobil1の12秒688と、トップ2をNSXが占める。
 セッション後半になると曇り空から日が射す天候となり、2時間後の11時には気温24度/路温27度まで上昇した。残り30分のとなりNo.6 エッソウルトラフロースープラが2分11秒742とトップに立つが、残り15分ではNo.1 auセルモスープラが10秒616、さらに残り10分を切ってNo.12 カルソニックスカイラインが06秒621、5分を切りNo.64 Mobil 1 NSXが00秒151と急激にトップタイムが書き換えられる、まるで予選のような展開となった。
39 SUPRA
 これはコースがどんどんと乾きだし、各チームがラスト数周をスリックに履き替えてコースに出ていったためだ。Mobil 1 NSXのファーマンはさらにタイムを刻み、ついに1分台の1分59秒454、さらにチェッカーのラストラップで1分59秒181を記録し、午前中のトップタイムとした。2番手にはNo.39 デンソーサードスープラGTのジェエミー・デュフォアが2分01秒312、3番手にNo.12 カルソニックスカイラインが2分02秒031でつけた。NISMOのNo.22 ザナヴィニスモGT-Rは今回のテストを欠場し、スカイラインは2台のみの参加となった。

 16台が参加のGT300クラスは、今季ここまで6戦でポール4回とGT300最速を誇るNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rが、セッション序盤から2分26秒590、さらに11秒238までアップしてトップタイムをマーク。No.3 ユニシアジェックスシルビアが2番手につけた。

71 MR-S

SESSION 2(曇り、気温25度/路面温度28度、ドライ)
 午後のセッションは、予定どおり14時からスタート。気温25度/路温28度という蒸し暑さを感じる曇り空となり、コースはほぼドライに。
 開始35分後にNo.81 ダイシンADVANシルビアのコースアウトから約10分の中断した。スタートから1時間後ではNo.36 トクホン トムス スープラが1分58秒737と、午前中のトップタイムを更新する。2番手はNo.6 エッソウルトラフロースープラの58秒870。このスープラ2台に続き、前戦もてぎの勝者No.18 TAKATA童夢NSXが58秒998と58秒台にのせてきた。
 15時30分頃、午前トップのNo.64 Mobil 1 NSXが1分57秒936と、57秒台に突入し好調さを見せる。セッション終了間際にTAKATA童夢NSXが58秒008を記録したが、Mobil 1 NSXには届かず2番手。これでセッションは終了。3番手はNo.1の58秒351とトップ2はNSXという結果になった。セッション終盤の気温は25度、路温26度とほとんど変わらなかった。

62 VEMAC
 GT300の午後は、セッション中盤にNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rが2分10秒568を出すが、残り30分でNo.71 シグマMR-Sが2分10秒042をマークしトップへ。これがGT300のベストタイムとなった。Vemac R&Dダンロップ320Rは10秒132まで詰めるが2番手に留まった。

 最終戦はマカオGPと日程が重なるため、No.37 ZENTトムススープラのパウロ・モンティンに代わって、久々のスープラをドライブする野田英樹の姿が見られた。GT300でもNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7の谷口信輝がマカオギアレースに出場するため、鈴鹿戦は木下隆之が代打となることから、今回松本、谷口とともに木下もRX-7をドライブした。


No.64 Mobil 1 NSX(GT500 1日目総合1位)
ラルフ・ファーマン「クルマはとってもいい。鈴鹿は1000kmレースで他のNSXが走っているので、マシンのセットアップのアドバンテージがあるんだ。今日はGT300のマシンがたくさんいてクリアラップがとれなかったから、ホントはもっとタイムは出たはず。最後にはソフトを履いた。MINEと鈴鹿の作戦? それは(監督の)中島さんに聞いてほしいな(笑)。ただ、ボクはいつも勝ちたいんだ。フォーミュラニッポンとのWタイトルをぜひ獲りたいよ」
松田次生「(先日)MINEでもテスト(*)したんですが、70kgを積んでドライで2番手(トップはNo.36)でウェットとなった2日目はトップでした。今日は20kgをMINEで落として鈴鹿に臨む作戦なので、50kgのウエイトです。マシンのバランスはいいですし、このウエイトはつらくないです。鈴鹿で勝ってタイトルを決めたいですね」
*:MINEで予定されていた9/26,27のJGTC合同テストは中止となったが、有志チームが同日のスポーツ走行に参加してテストを行っている。
No.39 デンソーサードスープラGT(GT500 1日目午前2位)
ジェレミー・デュフォア「最後の15分ぐらいドライになってきたので2、3周スリックでアタックしました。MINE(のテスト)は2日目に雨が降ってテストがいろいろできました。雨のバランスもいいので本当はウエットでいろいろセットしたいのですが…」
No.37 ZENTトムススープラ
野田英樹「TRDでのテストは参加しているんですが、合同テストで乗るのは今年初めてです。スープラで走るのも久々ですし、タイヤ(の感触)がBSとは違うので、まだ(アクセルを)踏み切れていないところがあるし、今日もデグナーでスピンしました。今回の役目は鈴鹿のレースで(ファーストドライバーの黒澤)琢弥さんをサポートする。この与えられた仕事をきちんとこなしたいです」
No.71 シグマMR-S(GT300 1日目総合1位)
澤 圭太「最終戦を見越してタイヤテストをしました。もてぎはリストリクターと重量の選択ミスで不調でしたので、今回は(リストリクター径を)36だったのを37mmと大きくして(車重は)重い方を選びました。鈴鹿1000kmの時よりはクルマはだいぶ良くなっています。今回、初めて柔らかいタイヤでアタックしたので、この後タイムはもっと詰められると思います」
No.62 Vemac R&Dダンロップ320R(GT300 1日目午前1位)
柴原眞介「(優勝した)鈴鹿1000kmの時と比べると180kg重くなっていますし、リストリクターももてぎよりもさらに1段階小さくなっています。立て続けに(性能調整が)来るとは思わなかったのでかなり厳しい状況ですね。雨ならクルマの重さも逆に利用できるのですが…。タイヤもMINE戦前の木曜には新しいスペックのものが来るので、期待しています」
No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(GT300 1日目午後3位)
松本晴彦「タイムは谷口が出しました。鈴鹿はセブンにもあってるコースだし、クルマも仕上がってきたので、(クルマの性格的に)つらいMINEよりここで勝負したいですね。(鈴鹿に出る)木下さんとは初めてコンビを組むんです」
木下隆之「いきなり代役を任命されて、…ウエットでしたよ(笑)。今日はウエットで5周、ドライ3周ぐらい乗っただけ。いろんなレースカーに乗ってきたけれど、RX-7もロータリーも初めて。クセは結構あるね。トルクがないから回転を落とさないでコーナリングしないといけない。(今季乗った)バイパーとは全然違う(笑)。滑りながら走るんで気持ちがいいんだけど、あとはどうタイムに結びつけるかだね」



2002 AUTOBACS JGTC合同テスト 第6回 1日目結果
2002.9.30 | 天候:曇 | コース:ウェット/ドライ | 鈴鹿サーキット 5.821km
Po No C-Po Machine Driver Session 1 (AM) Session 2 (PM) Tire
1 64 500-1 Mobil1 NSX 松田次生 / R.ファーマン 1'59.181 1'57.936 BS
2 18 500-2 TAKATA童夢NSX S.フィリップ / R.ライアン 2'11.907 1'58.008 BS
3 1 500-3 auセルモスープラ 竹内浩典 / 立川祐路 2'10.816 1'58.351 BS
4 36 500-4 トクホン トムス スープラ 土屋武士 / W.ガードナー 2'03.488 1'58.596 MI
5 6 500-5 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一 / 飯田 章 2'11.742 1'58.870 BS
6 8 500-6 ARTA NSX 土屋圭市 / 金石勝智 2'02.341 1'59.125 BS
7 16 500-7 無限NSX 道上 龍 / 伊藤大輔 2'02.675 1'59.397 BS
8 100 500-8 RAYBRIG NSX 加藤寛規 / 光貞秀俊 2'09.430 1'59.747 BS
9 23 500-9 カストロールピットワークGT-R 影山正美 / E.コマス 2'02.771 1'59.855 BS
10 30 500-10 綜警McLaren 岡田秀樹 / 黒澤治樹 2'15.668 2'00.079 DL
11 37 500-11 ZENT トムス スープラ 黒澤琢弥 / 野田英樹 2'15.053 2'00.152 MI
12 39 500-12 デンソーサードスープラGT J.デュフォア / 織戸 学 2'01.312 2'00.382 YH
13 25 500-13 FK/マッシモADVANスープラ 荒 聖治 / 山路慎一 2'05.987 2'00.539 YH
14 76 500-14 イエローコーンマクラーレンGTR 服部尚貴 / 田嶋栄一 2'15.235 2'01.197 DL
15 12 500-15 カルソニックスカイライン 田中哲也 / B.トレルイエ 2'02.031 2'01.685 BS
16 35 500-16 プロジェクトμエスペリアスープラ 影山正彦 / 脇阪薫一 2'19.213 2'02.501 DL
17 33 500-17 United UKYO SUPRA 近藤真彦 / 下田隼成 2'14.109 2'02.532 BS
18 71 300-1 シグマMR-S Guts城内 / 澤 圭太 2'15.663 2'10.042 DL
19 62 300-2 Vemac R&Dダンロップ320R 柴原眞介 / 密山祥吾 2'11.238 2'10.132 DL
20 7 300-3 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 松本晴彦 / 谷口信輝 2'16.289 2'10.239 YH
21 31 300-4 ARTAアペックスMR-S 新田守男 / 高木真一 2'26.921 2'10.616 BFG
22 26 300-5 PLUS e タイサン アドバン GT3R 余郷 敦 / 西澤和之 2'22.368 2'10.696 YH
23 28 300-6 DIRECTION タイサン ADVAN GT3R 羽根幸浩 / 山岸 大 2'28.580 2'11.086 YH
24 910 300-7 910ロデオドライブアドバンGT3R 松田秀士 / A.ウィルコックス 2'14.710 2'11.121 YH
25 3 300-8 ユニシアジェックスシルビア 山野哲也 / 柳田真孝 2'12.938 2'11.157 YH
26 81 300-9 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行 / 青木孝行 2'18.032 2'11.383 YH
27 24 300-10 EndlessタイサンアドバンGT3R 福山英朗 / 木下みつひろ 2'14.131 2'11.434 YH
28 77 300-11 クスコスバル ADVAN インプレッサ 小林且雄 / 谷川達也 2'13.830 2'12.979 YH
29 70 300-12 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三 / 井倉淳一 2'15.540 2'13.111 DL
30 19 300-13 ウェッズスポーツMR-S 田中 実 / 後藤 聡 2'16.887 2'13.143 YH
31 21 300-14 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山康 / 菊地 靖 2'15.634 2'13.198 DL
32 9 300-15 ARCいじけむしぽるしぇ 竹中正信 / 堤 明彦 2'31.420 2'14.662 YH
33 66 300-16 ORC with REVOLUTION RX7 清水哲也 / 塩野入睦 2'32.563 2'15.161 DL


タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ



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