2001 GT INSIDE REPORT NETWORK EDITION
GT CHAMPIONSHIP in TI 15 Apr. 01
決勝日レポートRace Day Report


■朝のフリー走行後のコメント


No.23 ペンズオイルゼクセルGT-R(GT500フリー走行 1位)
エリック・コマス「期待どおりクルマは満タンでの状態はかなりいい。昨日の予選でGT500とGT300の混走のときに満タンで走ってセッティングしたんだけど、かなり楽にドライブできる。予選用のセッティングよりもずっと走りやすい。それでいまのフリー走行で楽に最速タイムを出すことができた。昨日出たアンダーステアの問題も、新しいタイヤだと若干出るが、古いタイヤだと問題ない。古いタイヤでのバランスはすごくいい。これはボクらのねらいどおりだ。スタートはボクがやる」

No.12 カルソニックスカイライン(GT500フリー走行 2位)
本山 哲「昨日までより全体的にクルマ自体のグリップが上がって、いい方向にいってると思います。朝はコンディションもけっこうよかったですし。決勝は暑くなるでしょうけど、それを考えていろいろセッティングしてますよ。たしかにタイヤにはきびしいけど、あまり早くピットインするようなことはありません。今回はボクがスターターです。今年初めてのJGTCなので、回りのクルマの状況がまだわからないですよね。ですから、状況によって作戦を変えながら走りたいと思います」

No.1 ロックタイト無限NSX(GT500フリー走行 3位)
光貞秀俊「決勝セットでのクルマの感じは悪くないです。ただ、朝のタイムでコンスタントに走るのはむずかしいでしょうね。序盤は(1分)29秒台、その後は30秒キープくらいのペースになるじゃないでしょうかね。いずれにしても上位にタイム差があまりないんで、ポールから独走ってわけにはいかないでしょう。接戦になると思います。タイヤはソフトを選んでますが、金曜日の感じでは十分保ちます」

No.6 エッソウルトラフロー スープラ(GT500フリー走行 4位)
脇阪寿一「予選はそこそこいったんですけど、いまはセッティングの幅を試してる状態。ここまでいったらどうなるということを体に覚えさせています。勝てるものなら勝ちたいし、手を抜いてるわけではないんですけど、あくまでも富士が目標なので、このレースは確実にポイントを獲りたい。クルマはぜんぜん問題ないし、決勝はそこそこいけると思います。チームを信用しているからこそ予選結果を気にせずに予選中にもトライできるわけです。クルマはもっとよくしなければいけないし、予選一発もだせるようにならないと」

No.22 ザナヴィヒロトGT-R(GT500フリー走行 5位)
田中哲也「22号車だけがいいっていう感じでもないですし、かなり混戦なので、(重要になるのは)タイヤの使い方とか、そういう細かいところだと思うんですけど、まァなんとかなると思います。去年までのクルマとの違い? それは言ってもしかたないんで…。スタートはマイケル(クルム)です。マイケルにコントロールしてもらって、ボクががんばる、ということです。混戦なんで何が起こるかわからないんで、しぶとく最後までがんばります」

No.31 ARTAアペックスMR-S(GT300フリー走行 1位)
新田守男「朝は問題なかったけど、2時からの決勝はわからないね。コンディションがセッションごとに変わっちゃうから。ダメだったらそれなりに淡々といくしかないよ。それにしてもポルシェがコワいね。なんであんなに速いの? でも、ウチはのんびりいくからいいの。抜かれてもなんでも、最後に笑えばいいんだから。バナナでも食べながら走ろうかな(笑)。クルマのセットはやっぱりまだ完全ではないけど、いまの段階でどうあがいてもしょうがない。ウチもきびしいけど他のチームだってきびしいはずだし、スタッフもドライバーもみんなやれるトコまでやってきたから。レースでは優勝できればベストだけど、とにかく一生懸命走ることが大事。その結果、もし抜かれてしまったとしたら、それはしょうがない」

No.24 スポーツトゥデイタイサンGT3(GT300フリー走行 2位)
松田秀士「問題ないよ。目一杯満タンにしていったけれど大丈夫。でも激戦になるでしょうね。MR-Sは立ち上がりが速い。ポルシェ(のリストリクター制限)はストレートの伸びに一番影響があるけれど、立ち上がりの感じもなくなりました。スタートは西澤さんです。このあいだの富士の合同テストのときにいろいろドライビングを教えたんですけど、それ以来すごくうまくなりましたよね。吸収がものすごく早くて学習能力がすぐれている。やりがいがありますよ」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(GT300フリー走行 3位)
松本晴彦「いい方向にきているんで、なんとか決勝でミスしないようにいけば結果はついてくると思います。満タンセットもまあまあいいです。ポルシェが若干遅くなったとはいえ、それで調子のいいときのウチと同等ですし、ストレートが速いのはシルビア(No.81、No.3)とインプレッサ(No.77)。前にいかれたら、なんとかついていきたいですね」

No.18 TAKTA童夢NSX
加藤寛規「とにかく走ってみないと、レースがどうなるかはわからないですね。満タンでの感じは悪くはないですよ。タイヤも、ボクらは固めのほうを選んでいるんで保ちは大丈夫です。ただ、レースは荒れると思うんで、荒れる集団のなかに入っちゃうと固めのタイヤを選んだ有利さというのはないと思います。まったく、セバスチャン(フィリップ)が予選を失敗したんだから、アイツに責任とってもらいたいですよ(笑)」

No.38 auセルモスープラ
竹内浩典「もうバッチリです。みんなタイヤがきびしいと言っていますが、ボクはタイヤにやさしいので(笑)。というか、もともとこういう天気を想定していたので、他のチームがなんでソフトを選んでるの? っていう感じですね」
立川祐路「朝の最後も、ソフトを履いてるクルマはけっこうズルズルしてましたよ」
竹内「ボクがスターターなんですが、前にいる6台のうち、半分は抜けるといいな。あとは立川においしいところを残しておいてあげないと…」
立川「2台はなんとかしますけど、前のクルマになるほど抜くのがむずかしいんで、3番手までは上がってきてもらわないと困ります(笑)」

No.39 デンソーサードスープラGT
影山正彦「決勝セットでちょっと悩んでます。予選で前のほうにいるんで、なんとかこのポジションをキープしたいんですけど…。まあレースはまちがいなく荒れると思うんで、そのなかで(グリッドポジションの)有利さを生かしていきたいですね。ドライバー二人のあいだにセッティングの違いはあまりないですよ。コメントも似てますしね」

No.88 ノマドディアブロGT-1
明嵐正彦チームマネージャー「(クルマは土曜日の)午前2時に搬入したんですが電装が未完成で、まともにでき上がってエンジンに火が入ったのが朝でした。1回目の予選は間に合わず、車検を通すための努力をし、午後走り出しました。スタッフは2週間徹夜の状況で、涙ウルウルものでしたよ。ですが、すぐに水温が急上昇して戻ってきてしまいました。サイドラジエターにしたことで空気の当たり方が変わったようです。エア抜きが不十分だったこともありました。これはすぐに直りましたので、あとはエンジンルームの熱対策などを今夜やってみます。ブーンと1周まわってきただけでまともに走れなかったんですが、開幕戦に間に合ったのは奇跡に近いんです。国内のGTでは4年間国産車しか活躍していないので、ファンのみなさんの期待に応えられるようにがんばります」
*インサイド班補足:No.88 は予選基準タイムをクリアできず、フリー走行でも十分なタイムを出していないため、チームと競技会審査委員会が協議した結果、決勝出走を断念した。

No.100 RAYBRIG NSX
伊藤大輔「合同テストのときから流れをつかめていないですよね。セッティングが思うようにいかなくて、本来ならレースウィークにあまりクルマはいじらないものなんですけど、いまだにセットアップをいじってる状態ですね。どうもニュータイヤのおいしいところを使えていないみたい。満タンのレースセッティングはいいので、決勝は大丈夫です。今回はボクにアタックもまかせてくれているのに、こんな順位でチームにもスポンサーにももうしわけないです。決勝で結果を出せるようにがんばります」

No.3 ユニシアジェックスシルビア
井手有治「昨日の予選1回目はブレーキのバランスに問題があったんですけど、その原因がわかったので、予選2回目にはそれを直して走りました。セッティングはなにもせず、ただニュータイヤでアタックしただけですけど。でも、昨日から今日にかけてセッティングを変えたら、フリー走行では少し速くなりました。人並みになりましたね(笑)。決勝ではポイントゲットが目標。1点でも獲りたいですね。クルマができたのがギリギリだったので、柳田くんもあまり乗せてあげられてないし、レースでは柳田くんを乗せてあげたい。セカンドドライバーにとっては決勝が練習の場になりますからね」

No.26 シェルタイサンアドバンGT3R
余郷 敦「(右前輪が脱落したのは)福山さんから代わったインラップ。第1ヘアピンを回ってリボルバーコーナーで突然タイヤが外れました。まったく兆候はなかったです。たまたまスピードが出ていない場所だったのが幸いしましたね。クルマのダメージはぜんぜんないですから、決勝は大丈夫です」

No.71 シグマMR-S
田嶋栄一「まだ生まれたばっかのクルマなんで、セッティングうんぬん以前にひとつずつトラブルシューティングをしている状態です。まだこれからやらなきゃいけないことがいっぱいあって、今回はとにかく完走することが第一です。クルマ自体はけっして乗りやすくはないですが、ウチのは曲がりにくい特性なのでそんなにピーキーということはないですよ」

No.910 910ロディオドライブアドバンポルシェ
砂子塾長「予選からハマってたんだけど、朝のセッションでようやく走りが見えてきた感じ。予選よりも上にいく自信はあります。今回は開幕戦だし、気温も上がってきたし、荒れたレースになると思うので、うまく上位にいきたいですね。スタートは和田さんがいきます」



☆決勝スタート直前情報(13時45分現在)


 天候:晴れ 路面状況:ドライ 気温:23度 路面温度:33度
 決勝日(15日)入場者数:5万0500人(予選日:1万8000人)


*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No 原因 周回数
71 クラッシュ 9L
86 ターボトラブル 28L
6 クラッシュによるダメージ 32L
9 ステアリングラック破損 34L
38 クラッシュ 36L

*37Lから41Lまで、No.38のクラッシュ処理のためセーフティカー導入
*No.33、No.100は再スタート時の違反によりペナルティ




■決勝レースのコメント


No.1 ロックタイト無限NSX(GT500優勝)
道上 龍「今日は前半、光貞さんがNo.23に1回抜かれたけど、抜き返して差もつけて戻ってきてくれた。セーフティカーが入って、ピットに入ったタイミングもよかったと思う。No.8が速いのはわかっていたんで、セーフティカーランのあいだに思いきりタイヤを温めて、解除になったあとの前半に逃げようと思っていて、実際に猛ダッシュした。その後はけっこうタイヤもきびしくて土屋さんをチギることはできなかった。途中はペースを上げずに、詰められたときにがんばれる余力を残しておいた。ラップ遅れのタイミングで差は縮まったり広がったりしてたけど、気を緩めたら抜かれるだろうし、最後まで集中してがんばった。速さもみせて、優勝できて、公約どおりのことができたと思う。シリーズをねらうには、あと最低でも1勝しないとダメだと思うけど、この先の2レースくらいはきびしいだろうな。富士ではウェイトを積んだテストをしてるんですが、けっこうよかったんでがんばります」
光貞秀俊「コマス(No.23)に抜かれたときは、周回遅れがからんでいてどうしようもないシチュエーションだった。あそこでいかせないためには周回遅れをリタイアに追い込むしかなかったんで、人をリタイアさせてまで自分のポジションを守ろうとは思わなかったよ。抜かれた後もコマスとそれほどスピードは変わらなかったので、自分も逆に同じようなチャンスがあるだろうと思って待っていた。抜き返したときは、『いくしかない!』と思っていった。カウルが落ちてるのはわかってたけど、カウルだから大丈夫だと思ってた。これがタイヤだったらよけてたし、エキゾーストとかだったらフロントが壊れてただろうね。そういう意味でウチは今回はラッキーかもしれないね。タイヤは気温がちょっと上がっているんでツラかったけど、それを考えて対策してあったんで、うまく使えたかなぁと思う」

No.31 ARTA・アペックスMR-S(GT300優勝)
新田守男「クルマは問題なかったです。序盤でいかないと後半がきついのはわかっていたんで、ちょっとでも逃げて後半にペース保ちこたえられるようにしたかった。ポール・トゥ・ウインできて最高ですね」
高木真一「苦しかった。すごくオーバーステアが出てた。後ろから追ってくるのがわかってたんで、ちょっとのミスでも抜かれるんでスピンしないように気持ちを抑えて抑えてと、自分に言い聞かせて走りました。プレッシャーはすごかったですよ」
長谷川勇監督「最終戦に続いて2連勝ですから気分いいですよ。21世紀初めてのレースをポール・トゥ・ウインで終えられて、ファンの方々にも喜んでもらえたと思います」

No.8 ARTA NSX(GT500 2位)
土屋圭市「今日は金石の日だったね。おいしいところを全部持っていかれたよ。タイヤがミディアムだったんで道上(No.1)とは後半勝負だと思っていたんだけど、道上のタイヤもタレなかったね。オレのほうはもうズルズル。路面にタイヤかすとかゴミとかカーボンパーツが落ちてた。ゴミ収集車が落としていったかと思うくらい。前半、ペースを抑えてタイヤを使わないようにしてたんだけど、それでもズルズルしてきちゃった。ウチはもともと4位、5位ねらいだった。それで富士はウェイトなしでいきたかったんだけど、金石が2位まで上がってきたんで、もう、いっちゃえ!と、亜久里とも相談して決めたんだ」
金石勝智「最初からバランスはよかったです。序盤は(レース展開が)荒れたんで抑えながら走ってたけど、それでも調子がいいのはわかってました。亜久里さんとか土屋さんにも無線で10周から15周くらいまでは抑えていけといわれていましたしね。その後はクルマが乗りやすかったから、どんどんポジションを上げられました。タイヤはミディアムでもタレるのはタレたんだけど、バランスがよかったからコントロールはしやすかったですよ。予選のときにはクルマに問題があったけど、レースのときにちゃんとできて、よかった。スタッフもみんな倍よろこんでくれてると思います。チームが自分のことをメインに考えてくれたので、開幕戦で結果を出せてほっとしています」

No.64 Mobil 1 NSX(GT500 3位)
松田次生「ボクに交代してから、最初はすごいアンダーだったんですけど、最後はみんなオーバーが出始めて、ボクたちはちょうどよくなったんです。22号車はストレートが速いんで、ずっと後ろについてプレッシャーをかけながらワンチャンスをねらっていました。ヘアピンの先の90度コーナーが追いつくポイントだったんで、そこでねらっていたんですけど、真横に並んだときに22号車が砂に乗ったんでうまく前に出られた。NSXで初めてのレースで初表彰台に上れて、よかったです」
ドミニク・シュワガー「最初はよかったけど、途中でコース上で拾ったパーツが左前のブレーキダクトをふさぐ格好になってしまって、ブレーキが効かなくなったし、アンダーも出た。それでNo.8に抜かれたけど、その後ペースを上げることができなかった。それがなければ2位に入れたと思うけど、結果的にはウェイトもあまりたくさん積まなくてすむし、3位でよかった。4位のままかと思ったけど、最後に松田が抜いてくれたときにはガッツポーズだったよ」

No.77 クスコスバルインプレッサ(GT300 2位)
谷川達也「最初からミッションの調子がよくなくて、ポジションキープしかないかなと思っていたんですが、ポルシェ(No.26)を抜いて2位をキープできるかなと思いました。GT500クラスのNo.37にプッシングされて(ポジションを)落としたんですけど、あれはペナルティにならないんでしょうか? タイヤもズルズルで後ろから山野選手が来てて、ブロックしたんで悪いかなと思っています。2位は(去年つくった)このクルマの最上位なんで、常に表彰台に登れればいんですけれどね。クルマのトラブルはしかたないので自分としては満足しています」
小林且雄「ミッショントラブル抱えてて、タイヤもけっこうキツくて、いっぱいいっぱいでした。後ろからプッシュしてくるのは見えていました。メカに週末いろいろやってもらったのを感謝してます。トラブルはあったけど、なんとか表彰台に上がれてうれしいです」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(GT300 3位)
山野哲也「No.33のスープラがスタート直後に目の前で横向いて止まって、いき場がなくなって外側に行くしかなくてダートに逃げた。それでマフラーも割れてパワーがなくなっちゃった。ピットインのタイミングはバッチリ。3位は不満はあるけどしょうがない。クルマが壊れなければかなり上にいけたと思う」
松本晴彦「リアタイヤがズルズル来て、プッシュできずにがまんのレースでした。まあ、開幕戦で表彰台に上がれたので、次につなげられればと思います」

No.22 ザナヴィ ヒロトGT-R(GT500 4位)
田中哲也「最初からかなりタイヤをセーブしていたんですけど、ゆっくり走るぶんにいいんですけど、ちょっとがんばるとだめなんです。もっとがんばらなければ大丈夫だったのかもわからないですけど周回遅れが入ったときにここで離そう、とがんばると次がだめになるんですよ。あそこでがんばらなければいいんですけど、気持ちががんばっちゃって…。表彰台に上がれなかったのは悔しいですけど、4位になれたんで。次がんばるしかないですね」

No.37 マツキヨZENTトムススープラ(GT500 5位)
山路慎一「うまくいったというより、関谷監督の指示どおり耐えがたきを耐えてひたすらがまんのレースをしていたら、ピット作業の速さやピットインのタイミングの指示のおかげで順位を上げてもらえました。クルマは速くはないけれどバランスはいいことがわかっていたんで、タイムに惑わされずに最初からとにかくがまんして走るつもりでした。今度は、ドライバーがもっとがんばれるようなレースをしたいです」

No.100 RAYBRIG NSX(GT500 6位)
飯田 章「ペナルティ(再スタート時のフライング)は由良さんが無線で『今日は3位だ、今日は3位が獲れるぞ』と言い続けるもんだから、その気になっちゃいました(笑)」

No.6 エッソウルトラフロースープラ
土沼広芳監督「朝から調子はよかったんで残念です。最後のクラッシュはNo.18のインを刺したんですけど、ちょっとがんばりすぎましたね。No.18の右側のミラーがなくなっていたことと、さらに外側にGT300のクルマがいたんで、どうしようもなかったと思います。脇阪は、帰ってきたときには真っ先に『すみません』と言っていました。やっぱり予選で前にいってないとダメですね」

No.12 カルソニックスカイライン
本山 哲「1コーナーで寿一(No.6)がスペースのないところに入ってぶつかってきて、右リアタイヤがパンクしてしまった。寿一は走り方にしてもなににしても、完全な一人相撲状態だよね。スタートは決まっていい感じだったので、すごく残念。順当にいけば3位くらいにはいけたのに…。クルマ自体は悪くないので、次の富士でがんばります」

No.18 TAKATA童夢NSX
加藤寛規「スタートでセルモスープラ(No.38)と当たって右側のミラーがなくなって後ろが見えなくなってしまった。そのときにフロントのどこかが壊れてアンダーが出てペースが上げられなくなってポジションを落としてしまった。最後は寿一(No.6)と当たったちゃったし…」

No.23 ペンズオイル ゼクセルGT-R
エリック・コマス「トップに立ってからイエローフラッグが(他のクルマに隠れて)よく見えなくて、周回遅れを抜きそうになって急減速したことが2度あり、それで一度抜いたホンダに抜きかえされてしまった。これでアドバンテージをなくしてしまった。それから急激に左リアのタイヤのグリップがなくなり、雪上レースのような状態になってしまった。タイヤについて批判するつもりはなく、戦略の問題」

No.38 auセルモスープラ
竹内浩典「突然なにかが壊れてリアがロックした。なにが壊れたかはクルマが戻ってこないとわからない。スピンしながらグラベルでバウンドして横転してしまった。火が出たけど、エンジンがすぐに切れなかっただけで、自分は大丈夫だった。なんせひっくり返ったのは初めてだったんで、腰と背中を強く打って、ステアリングで突き指をした。腰は痛いけどしびれてはいないんで、大事にはいたらないと思う。それまでもオーバーが出ていてムリはできない状況ではあった」

No.39 デンソーサードスープラGT
影山正彦「開幕できちっとレースをやることが目標だったので、まあよかったんじゃないですか。もっといけたという感じはあります。最後、デュフォアと正美(No.23)は小競り合いです。コース上で2回やったんで、オレとコマスがセコンドについて、空港で第3ラウンドをやらせます(笑)」
ジェレミー・デュフォア「無線で『ピットペナルティ、ピットペナルティ』と2度聞いたんです。最初は走行を続けたんです。『ピットペナルティ』の表示は見えなかった。次の周にピットに入ったら、違う、ホンダの100号車だ、と。コミュニケーションの問題で、無線がよく聞こえなかったんです。これでなかりタイムをロスしてしまいました」

No.3 ユニシアジェックスシルビア
柳田真孝「チームの人たち、ニスモの人たちが4日連続徹夜で作ってくれたクルマですんで、完走できてすごくよかったし、みなさんに感謝しています。最初は、初めてのGTで慎重にいきすぎたんですけど、中盤から自分のペースがつかめました。昨日、今日を含めて10周くらいしか走ってなかったんでこういうレースしかできなかったんですけど、これからはあくまでも勝つことを目標にがんばります」
長谷見昌弘監督「柳田は初めてなのによくがんばった。この2人は、テストでもぜんぜんスピンをしないから、そんなに心配はしてませんでした。テストのときにクルマをスピンするくらい元気な走りをしてもらおうと思ってます。今日は前後のクルマの順位の関係、前のクルマは周回遅れだとか、そういうことを無線で言い続けてました。まあ、ボクよりもメカのほうがずっと疲れているんで、疲れたとは言いません」


Qualify Day Report




BACK
HOME
JGTC.net

Copyright 2001 JGTC.net. http://www.jgtc.net